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2004年04月15日
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 「トリビアの泉」の中の「トリビアの種」というコーナーで、「笑いを学問として研究している人達が作る一番面白いギャグは何か」を調べていました。
 笑いを動物学的に研究している人、歴史学的に研究している人、科学的に研究している人、哲学的に研究している人、社会学的に研究している人の計5人(どの人もみんな偉い先生です)を集め、「一番面白いギャグを作る会議」を行なっていました。激しい討論は十数時間にも及び、その結果、一番面白いギャグが完成。
 「期待と現実が大きくずれますので、これが笑いになるというのは笑いの理論ですね」と語る偉い先生。
 そして100人の観客の前で、教授自らそれを披露しました。
 結果、観客はほとんど笑いませんでした。
 これ、単なるバラエティ番組のワンシーンで終わらせてはいけない、非常に重要な問題ではないかと思うのです。
 何故かと言うと、この結果は端的に、「この学者たちは笑いを何も解っていない」ということを表しているからです。
 この人たちが何年笑いを研究しているのか知りませんが、この結果だけで、それらの研究はすべて的外れであり、無意味だったと言い切っても過言ではないでしょう。
 笑いは科学である、とは言いませんが、少なくともこの人たちは、笑いを学問的にとらえようとしているわけです。「何故人は笑うのか」を調べている人たちです。
 その人たちが人を笑わすことが出来ないというのは、かなりまずいと思う。
 西田幾太郎は、「知識においての真理は直ちに実践上の真理であり、実践上の真理は直ちに知識においての真理でなければならぬ」と言っていますが、僕はこれは非常に重要なことだと思います。
 彼らがいくら、「笑いは驚きだ」、「いや、笑いは文化の中における揺らぎだ」と言ったところで、そんなものは真理ではない。真理でないことを、彼らは自分で証明してしまったのです。
 例えば「落ち着ける空間を作りたい」と考えているお店のオーナーが、心理学者の所へ行けば、それなりのアドバイスを受けることができます。壁紙の色、家具の配置、照明から流す音楽にいたるまで、もちろん万人が落ち着ける場所にはならないかもしれませんが、アドバイスをもとに、最大公約数的な落ち着ける空間を作ることは不可能ではない。
 しかし彼らの作ったギャグは、笑いには程遠いものであることを、笑わない観客が物語っていました。
 僕は決して、学問はすべて役に立つべきだと言っているわけではありません。
 そうではなくて、役に立たない学問であるからこそ、真理であるべきだと思うのです。





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最終更新日  2004年06月22日 22時07分13秒
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