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2009年01月31日
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カテゴリ:
■気になる本 - 新しい階級社会 新しい階級闘争 -



 若い時には、夢がありました。というか、やりたいことが
ありました。

 ところが、いまは、夢さえも持てない社会になって
しまったのでしょうか。特に労働の仕方が極端に、はっきり
いって、180度、変ってしまった という感じです。

 昔、義賊という人達がいました。
石川五右衛門や鼠小僧等です。資産家から金品を盗み、
それを貧しい人達に分け与える というのが義賊ですが、

 ところが現代は、搾取の時代です。オレオレ詐欺、
路上のひったくりにしても、弱者(高齢者等)から
金品を奪い取る時代です。

 いえいえ、もっとひどい刑事事件になっている例も
あります。この社会では、義賊に頼らずに、富の再配分を
してくれるところはないのでしょうか。

 でないと、社会は荒廃し、心が荒み、しいては文明の喪失と
なりかねない事態だと感じるのです。
資産家のみなさん、是非、生きた金の使い方をしてほしいと
思うのです。


いま、
「新しい階級社会新しい階級闘争 「格差」ですまされない現実」
(著者 橋本健二、出版社 株式会社光文社、
発行年月 2007年10月)を読み終えました。

 著者のプロフィールは、カバーにあります。


1959年石川県生まれ。東京大学卒、同大学院博士課程
単位取得退学の後、静岡大学助教授を経て、
2002年より武蔵大学社会学部教授。
専門は理論社会学および階級・階層論で、理論・実証の
両面から「格差社会」の背後にある階級構造とその変化に
ついて研究している。
■橋本健二の居酒屋考現学
http://d.hatena.ne.jp/classingkenji/
■橋本健二の読書日記&音盤日記
http://plaza.rakuten.co.jp/kenjihashimoto/diary/



 著者は、ホームページを持っておりますので、
そちらのアドレスも記録しておきます。
■ホームページ
http://www.asahi-net.or.jp/~fq3k-hsmt/


 著者は、格差が拡大する社会に未来はないといいます。
それは、結果の不平等が拡大化することによって、
機会の均等が失われるというのです。

 「格差」 これが、現実に目の前に大きな壁と
なって立ち塞がっています。ほとんどの人が
実感していることでしょう。

 いま、日本の社会は大きく変革しており、
一つは、貧困層の拡大であり、
一つは、挽回できない格差の拡大だ と著者は
いうのです。

 そうそう、つい最近までは一億総中流社会とか
言われておりました。ところが、階層構造に変化が
あった と著者はいうのです。

 東京の港区の六本木ヒルズは、長州藩毛利家の
屋敷があった場所だというのです。
ところが、麻布十番は元の町人地で、商店街を縦横する
道路の位置も、当時と変っていないというのです。

 ようは、高台は富裕層、その下には庶民(貧困層)が
いるという階層の構図なのです。

 23区に目を向けると、足立区は、東京最大の貧困の
集積地と著者はいいます。生活保護世帯は12,000
世帯と東京都全体の約10%を占め、支給される生活
保護費は、約333億円になる(2004年)という
のです。

 下町といわれている地区と、高級地といわれる地区に
都内は二分されたといっても過言ではないでしょう。
これが、階層の地理的な展開です。
 東京と青森の格差よりも、このように東京内部の
格差が大きいと著者はいいます。

 ところが、著者は、「量的格差から、質的格差の
時代へ」入ったというのです。

 教育の差(教育を受けられる人と受けられない人)
 能力の差(能力を発揮できる人とできない環境の人)
 命の差(医療や治療をうける人と受けられない人)
 金の差(所得の多い人と所得が少ない人)
等、人間の生きるという本質にクラック(亀裂)が
入ってきているのです。

 そう、経済が停滞すると、それが顕著にでてくる
ものなのです。それと、政策のミスマッチだと
思うのです。

 私達は、統計処理のマジックに惑わされることなく、
その統計の手法、モデル、採用データの公表を促し、
結果からもう一度、自分で統計のプロセスを考える
必要があります。何、簡単なことです。義務教育を
受けた方でしたら、なんなく解ける問題だと私は、
思います。

 著者によると、英国の貧困調査は、裕福な企業の
経営者2名によって、私財を投げ売って、行ったと
いう歴史があります。

 だから、マーガレット・サッチャーの後任の
首相であるジョン・メジャーは、次のように
1990年の演説で述べているのです。


「われわれは、階級なき社会を必要としている。
われわれは、社会移動というものを必要として
いる。社会移動というのは、すべての人が
自分の能力を最大限に発揮するために必要な
手助けを得る可能性のことである。」



 社会移動というのは2つの重要なファクターが
あるといいます。
■世代間移動
 貧困家庭の子がエリートになること等、出身の
階級に成約を受けているか ということ。
■階級間移動
 労働者が経営者(資産家)になること等、現在の
階級に成約を受けているか ということ。

 いままでは、世代間移動に重点をおいてきた
ようですが、現在だと、この2つは常に把握して
おかないといけない問題なのです。

 さて、日本で格差が拡大し、その格差問題に対して
追求する人達を、怒鳴らし、蹴散らした人物は、
元総理大臣の小泉純一郎氏だと著者はいうのです。
少し、引用します。


 「小泉の答弁は、格差拡大批判に対する典型的な
開き直りである。格差拡大を批判する人々は、
ごく一部の例外を除けば、格差そのものを否定して
いるわけではない。むしろ、ある程度までの格差は
積極的に肯定する人が多い。ところが、小泉は、
格差拡大を批判することイコール格差全面否定であり、
成功を妬み、権力のある人の足を引っ張るものだと
決めつけている。」


 というのです。

 もともと、小泉純一郎氏は、政治家の三代目です。

 著者が示しているOECD諸国の貧困率は、
メキシコ   20.3
米国     17.1
トルコ    15.9
アイルランド 15.3
日本     13.7
と、27ヶ国中の5番目の貧困率なのです。
しかも、日本のデータは上昇中なのです。

 そして著者は、階級まで言及しています。
いまの日本の階級を表すには、次のような
モデルがいいと。
■資本家階級(平均収入645万円)、5.4%
■新中間階級(平均収入535万円)、19.5%
■正規雇用の労働者階級(平均収入347万円)、36.7%
■アンダークラス(平均収入151万円)、22.1%

 アンダークラスは、派遣社員、請負社員、フリーター等
だというのです。

 このクラスの人達が、未来に安心をもって生活できる
社会にしなくてはなりません。

 そのためには、資産の再配分を強力に行う必要があります。
例えば、相続税の増税(基礎控除はそのままにして。
普通一般の家庭の場合だと、相続税の支払いは、発生しない
でしょう。資産家は相続税を支払う必要がでてきます。)や
所得税、住民税、事業税の資産家向けの増税、そして,
税金の使用については、社会保障関係を増額して、アンダー
クラスや弱者に手厚い保護を行い、資産を再配分を行うのです。

 そうすれば、憲法の生存権にまで遡らずに、手厚い
政策になって、未来にも希望がもてる というものです。
 それは政治の問題でもあり、社会に参加している資本家
の責務でもあると、私は思うのです。

(1月31日)


新しい階級社会新しい階級闘争





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最終更新日  2009年01月31日 09時44分41秒
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