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2010年05月14日
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カテゴリ:
■気になる本 - あやつられた龍馬 -



 真実を探求する というのは、並大抵の苦労ではないと
思うのです。しかも、過去の史実を探求していくという
のには、相当な労力と洞察力が必要となります。

 歴史上の人物について、発見された手紙、日記、
そして知人の書物等、どうしてもそういう資料に
頼らざるを得ません。しかし、それでもわからない
ことが往々にしてあるのです。
(書物には、意図的に真実を隠しているということも
あります。だから余計に難しいですね。)

 日本にも諜報活動というものがありました。

 徳川家康は、伊賀者も甲賀者も利用しています。

 小田原城では、裏武者と呼ばれる商工業者で構成された
諜報機関がありました。扱いは武士です。北条氏のために、
情報を集めたり、あるいは逆にガセネタを流したりする
役目を担っていたようです。
 武田信玄が使っていた忍者の群れは、甲州スッパで、
武田家では、これを「三ツ者」とよんでいたとのことです。
 三ツ者というのは、「相見、見方、目付」の三ポストと
言われています。

(参考) 徳川三代諜報戦


 情報戦となると、記録には残らないし、もし記録が
あったとしても暗号をかけたり、カモフラージュしている
でしょう。

 ですから、外務省が密約問題で資料を破棄したという
ことは、国民を相手に情報戦に勝った ということで
しょうか。

 ところで、日本の公文書の保存規則や廃棄基準、公開
基準は、存在しているのでしょうかね。

 いま、坂本龍馬が注目を浴びております。
NHKの時代劇ドラマに取り上げられているからでしょう。
ところが、坂本龍馬が、諜報員であったという書籍が
あります。しかも、出身の土佐藩ではなく、薩長連合した
薩摩藩や長州藩でもない。

 それは、英国の諜報員だ ということです。
NHKのドラマは、どこまで真実に迫っていくのか
わかりませんが、日本の明治維新も外国の謀略によって
なされたもの という主張を著者はしています。


 いま、
「あやつられた龍馬 
   明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン」
(著者 加治将一 著、出版社 祥伝社、
発行年月 2006年2月15日、ISBN 978-4-396-61261-0)
を読み終えました。

 著者のプロフィールは、カバーにあります。


加治 将一(かじ まさがず)
1948年、札幌市生まれ。小説家・不動産投資家。
1978年より15年間、ロサンゼルスで不動産関係の業務に
従事し、帰国後、執筆活動に入る



 この本には、衝撃を受けました。いままで、歴史を扱った
ものを何冊か読んでいますが、まったく違った論理を展開
しているからです。

 しかも、著者は、「公知の事実である」、「これは意見
が分かれる」、「と推測する」等の表現を用い、何が確証
があるかないかを分かりやすく説明してくれます。

 そして、外国(特にイギリスやオランダ)の公文書を
調べ上げ、場合によっては写真付きで紹介しています。
なんと、著者は80回以上も海外旅行をしてきているの
です。しかも、調査旅行です。たいしたものです。

 アメリカの独立戦争(1775年)、フランス革命
(1789年)、世界大戦など、大変革とフリーメーソン
との関わり合いは、欧米の歴史家が指摘しているが、
明治維新はどうだったのかという疑問からスタートした
というのです。

 明治維新は、謎の多い革命だったと。
「なぜ、徳川慶喜は逃げ、戦わなかったのか」
「なぜ、侍は丁髷と二本差しを簡単に放棄したのか」
「なぜ、議会制度を思いついたのか」
「なぜ、薩摩や長州で、他の藩ではなかったのか」


 著者は、1867年(慶応3年)12月10日の21時
すぎに、土佐藩御用達の醤油商、近江屋で龍馬が暗殺された
事件。これは、謎が多いといいます。そして、著者の推論
が後半に展開されていきます。(なにゆえ、目と鼻の先に
ある薩摩藩邸ではなかったのか、龍馬は断ったらしい)

 また、江戸にでた龍馬は、同じ土佐藩の武市半平太と頻繁
に接触しているが、(二人とも武士ではなく、郷士)
1858年秋に土佐に戻った龍馬の足どりが2年間も
まったくわからないといいます。24、25歳にあたる
といいますが、まったくわからない といいます。
 1860年3月に脱藩するまで。

 さて、トーマス・ブレイク・グラバーが長崎についたのは、
1859年。弱冠21歳といいます。ジャーディン・
マセソン商会の代理業を引き継いだといいます。
この商社は、清国にアヘンを売って財を築いた英国の
巨大な商社です。民間人ですね、でも、フリーメーソンで
あるらしい ということです。

 フリーメーソン。これは秘密結社で、秘密の儀式を有して
いるのです。ロッジと呼ばれる場所で儀式が行われ、メンバー
になると、結束を固めると述べています。

 宗教団体ではなく、「神の存在を認めること」、「21歳
以上の成年男子のみで女性は入会できない」等の条件が
あり、「自由」、「平等」、「博愛」を目的としているとのこと。

 長崎の出島にもロッジがあったと述べています。
フリーメーソンについては、過去の資料などがないため、
その活動実体がわからないのです。
 魔女狩りなどの宗教弾圧、歪な裁判(地動説のガリレオ、
ダーウィンの進化論)などに、立ち上がったのがフリーメーソン
だと言われています。


 ところで、グラバーの目的は、幕府を倒幕することだと
いうのです。
英国本国は、日本国の内部に干渉することは禁止して
いたようですが、開国には賛成のようです。
勿論、開国して貿易を行うことは、英国の一番望むところ
だったのですから。

 その壮大なシナリオによって、薩摩藩、長州藩、土佐藩が
取り込まれていきます。勿論、途中には、英国と薩摩藩の
戦い、4ヶ国と長州藩の戦い がありますが、貿易という
キーワードでつながっていきます。

 そして英国は、ダミー会社である中間商社を作ります。
それが、亀山社中という龍馬をトップにした組織です。
そうすることにより、英国は表だって武器輸入に関わる
ことはなくなりました。(英国本国にも言い訳ができるし、
幕府に対しても言い訳がなりたつ。しかもグラバーは、
幕府側とも接触しているから悩ましい)

 そして、グラバー邸の「隠し部屋」には龍馬たちが
滞在していたようです。

 では、なぜ龍馬は、暗殺されなければならなかったのか。
当時、近江屋には、海援隊の坂本龍馬と土佐藩士で陸援隊の
中岡慎太郎が2Fで話をしていた。
 1Fには近江屋の主人 井口新介夫妻、龍馬の使いにでた
という(著者は疑問視しています)本屋の伜、峯吉。
 そして事件後(?)、かけつけたのは、
谷千城(たにたてき、土佐藩)
毛利恭助(もうりきょうすけ、土佐藩)
田中光顕(たなかみつあき、土佐藩で陸援隊)
白峰駿馬(しらみねしゅんめ、海援隊)
川村?進(かわむらえいしん、土佐藩医)
吉井幸輔(よしいこうすけ、薩摩藩)

 龍馬がなくなる3日前、龍馬から陸奥宗光に送った手紙は
暗号ではなかったか と著者はいい、推論として解いて
みせます。

 なんと、こちらのほうが現実的ではありませんか。近江屋
事件では、誰一人として記録に残していないが、龍馬を
めぐる激しい動きがよくわかります。


 最後に、著者も最後に載せている幕末のエリート外交官
ミットフォードは、「英国外交官の見た幕末維新」(講談社
学術文庫)で、次のように述べています。


当時の日本ほど、完全にスパイ活動を行った国はないだろう。
・・・その技術は芸術の域に達していた。日本の官史は、
その位がどうであれ、一人で仕事を進めることができなかった。
お目付役が影のように彼につきまとっていたからである。
誰もが信用されず、我々も同様にお目付けをつれずに一歩も
歩けなかったことは驚くに値しない。」



 この本は、水戸黄門と同じレベルの時代劇ドラマでは
満足しない人達が読む本です。どんなに有名な俳優が
出演してもですが。しかも、海外文献、国内文献
などがいたるところに示してありますので、知識拡大の助けに
なります。

 高校生以上の方でしたらなんなく読めます。そして、近代史
に疑問をもっている方には、お勧めする良書です。

(5/14)

(追伸)4月30日のテレビ朝日「朝まで生テレビ!」
「激論!出でよ!平成の龍馬~平成鎖国・日本を打破するのは誰か」
で出演者の方が、「あなたが考える“現代の龍馬”とは誰?」と
いう質問に主なパネラーたちが書いた名前は、唖然とします。
高橋洋一氏「渡辺喜美」
山本一太氏「小泉進次郎(高杉晋作なら河野太郎)」
浅尾慶一郎氏「みんなの党の議員」

勝間和代氏「幻の“平成の龍馬”に期待を止めよう!」
堀江貴文氏「コレから出てくる(かも)」

民主党の今井雅人氏「橋下徹」
民主党の藤末健三氏「堀江貴文さん」
歳川隆雄氏「誰かを書けと言われれば現時点では渡辺喜美」
思わず、吹き出しました。(BLOGより)



あやつられた龍馬





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最終更新日  2010年05月14日 19時43分10秒
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