2012.01.02
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元旦の夜に、この「プロのつぶやき・新春番外編」書こうと思っていたら…元旦恒例の妹夫婦交えて、息子も帰省しての新年会でいい感じに酔いがまわってしまいました。

夜、ちばTVで中尾彬さんが案内人になって「半泥子」を訪ねる番組をやっていました。東の魯山人、西の半泥子といわれた方です。

以前にも観た番組ですが…僕の一番好きな陶芸家ですので…やはり…その型にとらわれない自由な造形・思考に惹き付けられます。展覧会と本だけで半泥子に触れてきましたが…映像だと又違った面に触れられますね。特に、最後のお弟子さんや秘書の方、お孫さんのお話しはいいものでした。

自作の茶席もありますし、主に抹茶茶碗を作陶しましたから…そこから茶の湯、お茶をするってことへの考えが見え、伝わってきます。

こーひーや紅茶を仕事と決めた時から…茶道は避けて通れませんでしたが…お稽古習い事になってしまった茶道や家元制度には大きな疑問がありましたし…一期一会と言いながら、何時挽いたのかも分からないお抹茶を使うなんて、なんなんだとも思いました。挽きたてのお茶点てないの?って感じです。こーひーなら、挽きたてを淹れられますからね。

しかし、抹茶、煎茶、玄米茶、ほうじ茶といいものです。まぁ、最近の深蒸し茶は好みではありませんが…。

そうそう、大層に茶筅でお茶点てますが…茶筅でホイッパーですよね。お抹茶をホイップして、空気で膨らませ飲みやすく、美味しくしているだけでしょ?…大仰ですよね。まぁ、それを美的に洗練させるってのも魅力ですけどね。

そういう意味ではエスプレッソやラテアートも似た臭いがしますね。その辺、日本人の好みなんでしょうかね。まぁ、ネルドリップも大仰ですしね。抹茶でも、コーヒーでもお茶淹れるだけですからね、そんな小難しいものではないと思います。

フレンチや日本料理のプロの仕事は素人には無理ですし…こーひーで言えば、素材を見極め、そのポテンシャルをより魅力的に焙煎、ブレンドするのはプロの領域だと思いますね。でも、淹れるのはそんなに難しいものでは無いですから。

で、こーひーで今の時代に合ったお茶の魅力を追い求めて来たんです。19からですから、この春で37年経ってしまいます。

そんなこんなで…最近は、こーひーとひとりじっくり向かい合い愉しむのも…毎日の暮らしで当たり前に特に集中することも無く飲むこーひーも…お気に入りのケーキや和菓子と一緒にほっとひと息のこーひーも…レストランのお料理やワイン、デザートの最後をさらに心地よい魅力仕上げるこーひーも…手のうちに入ってきたようです。

サンク・オ・ピエとさかもとこーひー共通の常連さんが良く言われるのは…サンク・オ・ピエの食事の最後に飲むこーひーが一番美味しいと…家で飲むより美味しいって…これはほんと嬉しいです。だって、お茶の懐石での最後のお抹茶が美味しくなるようにイメージされているのと同じで…サンクでの食事が前提のこーひーになっていますから。

そうそう…お茶と上生菓子の世界に憧れて…季節感豊かなこーひーを目指し、銘・ネーミングを考え…季節のケーキとのペアリングを広め…和菓子と相性の素晴らしいこーひーには一番の自信を持つようになりました。

農産物としての素材に恵まれ、素晴らしいポテンシャルを持った素材を選べるようになり…焙煎やブレンドのメソッドが確立され…もうすぐ新しい焙煎機が入り…少し時間がかかりましたが…さかもとこーひーの完成が見えてきました。






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Last updated  2012.01.02 11:09:11
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