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2022/07/21
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カテゴリ: 魚採り

先日の日記にも書いた通り、何かが「におう」ので漁港へと向かった。


しかしながら、昨今の遊漁者のマナーの悪さに立禁になってしまう漁港は後を絶たず、2020年によく訪れていた場所も入れなくなった。その他に目をつけていた場所や昔入っていたところなどもかなりの確率で入れなくなっており、仮に入れたとしても釣り禁止や車両進入禁止などの看板が目立つ。

以上の理由でしばらく漁港採集は敬遠していたが…
前日まで続けざまに強い南風が吹いていたこと、仕事中にちらっと見えた岸近くで漂流物(ゴミとか流れ藻みたいなの)が吹き寄せられていたこと、浜辺にエボシガイ付きのボトルやオキナガレガニが見られたこと。そして何よりうねりが残りそう、かつ何故か右足の甲を反らすと激痛が走るのとで潜るのは適さないと判断し漁港採集に踏み切ったというわけだ。足の痛みはマジで意味わからん(今はだいぶ治ったけど)。



いつ以来だろうか。今日もここから。
行ける場所は限られるので、狭い範囲でバスと徒歩で回ることに。

まともにフィールドワークするのは5月末以来だな…

港の香り。いい匂いに思うかどうかは人次第。
ここ周辺は一般人向けの施設などもあるせいか、いまだに気軽に入ることができる。仕事をしている人たちは当然たくさんいるので留意する必要はあるが。



手始めに手前の箇所から。
アオリイカの子どもが水面に漂っているのが見えた。おお…夏だ。
と、その横にぴろぴろ泳いでいるアミモンガラ…やはりきていたか!


いるときは大量にいる魚。幼魚ばかりだけどね。
かわいいんだけど、性格はいたって邪悪なので持って帰る気にはなれない。


眼の間?の白点が綺麗だ。星空みたい。




漂流系以外も見ていきたいな…と岸沿いを見ていたらマツダイ。




うほほ…幸先がいいぞお…
マツダイ自体はありふれた魚。だがこいつらがいるということはある程度似たような境遇の魚たちが接岸している可能性が高い。読みが当たっていそうな予感がしてニヤニヤする。

案の定採集をしていると、観光客に話しかけられる。
「何か採ってるのー?」「これから釣りかー?」
で、説明する。(やたら)詳しいねえ!って言われるのは嫌いじゃない。

この場所は漂流物も少なく、特に他に特別なものはいなかったので隣の場所へ移動することに。






結論から言ってしまうと、ここがマジで大当たりだった。




ゴミや流木、流れ藻がたくさん。かつ採集に邪魔にならない程度の密度。
そして何より魚影の濃さ。おびただしい量のカワハギにイシダイ、ニジギンポ、オヤビッチャなどの稚魚たち。先ほども見たマツダイやアミモンガラは無数にうじゃうじゃいる。おまけにミズクラゲもぱらぱらと吹き寄せられている。

ちょっと赤潮が出ていたせいか、汲み上げた海水にはかなりの夜光虫が見られた。


海中にはタカベの大群。
相模湾ではいるにはいるが、あまりコンスタントに見られる魚ではない。ましてやこんなに大きい群れは初めて見た。釣りたいけどまともな釣り道具は持ってきていない(笑)



流れ藻定番の連中を眺めながら、釣り人をかわしつつ漁港の縁を練り歩く。
ごっちゃごちゃに稚魚たちが乱舞する中、ひらひらと泳ぐ探していたあの魚発見!



うおお!ハナオコゼ!!
そんなに珍しい魚ではないはずなのだが、なんだかんだ今まで会えていなかった。初採集!
しかもめちゃくちゃかわいいサイズ。飼いたいのをぐっと我慢する。うちには今この子らを迎え入れるキャパはない…大学時代ラボで飼ってた「ポニョ」を思い出す。可愛いんだよなあこいつ。


ハナオコゼはじめカエルアンコウの仲間は空気を吸ってしまうとうまく吐き出せず浮いてしまったり、最悪死んでしまったりするらしいので、一呼吸も置かない素早さでバケツに入れた。…これでも少なからずダメージはあるんだろうけど、勘弁してくれ。本当は網の中でバケツに入れようと思ったんだけど上手くいかなかった。これ以降はスルーするか、なんとか頑張ろう。



ミズクラゲを見ていたら、どこからともなくフレームインしてくるソウシハギたち。
この日は数がいたのか、小さいのからそこそこ大きいのまで何匹も見た。クラゲを一生懸命に食べているので網に気付かない(笑) 一旦察すると意外なスピードで逃げるんだけど。





うーんやっぱりカッコいいな。この禍々しくサイケデリックな模様、本家カワハギと比較するとやたらいびつなフォルム、でかい尾鰭。水槽に入れたい…けどやはり一癖ある魚。上手くいったとしてもでっかくなるしね。


ハナオコゼとソウシハギたちは同じ区画?のゴミゴミに付いていたのだが、ついにこの区画の真骨頂が現れた。





水面をぴろぴろ泳ぐ黄色くて丸い物体。
あっあっあっあっああ!?ハリセンっ!ハリセンんんんんん!?(←マジでこんなこと口走って発狂した


のわああああああ
(膨らんでるうちに撮りたかったけどしぼんじゃった)





ああああああああなんだこの可愛い生き物!?
実を言うと海で生きたハリセンボンに出会ったのは高校生の時以来。関東に限って言えば中学生の頃千葉で見たのが最初で最後(漁港に捨てられてるのは見たことあったけど)。というかそれがあっても、このサイズは本当に初めて。ショップで売ってたら結構なお金取られるやつじゃん。


やたら黄色いけど、ノーマルだよね?
ハリセンボンもなんか色彩変異っぽいのいるからなあ。少なくともヒトヅラやヤセではなさそうだけど。というかもう、本当に嬉しすぎて可愛すぎてしばらく直視できなくて天を仰いでた。こういうの待ってたんだよ、日頃のストレスが浄化されてゆく…。

…心底迷ったけど、ハリセンボンも例に漏れず飼育の大変な魚。少なくとも今のうちの水槽には入れられないし、GFGも切らしている。殺菌灯も使えないし。しょうがないか。



区画をある程度見終えたところで再び歩き出す。
港の中に流れができているようで、外海から最初にぶつかるであろう壁のあたりまで来た。留まることがないようで、ゴミゴミは少ない。


特に期待はないかな、と…んん??



アマモの切れ端に見慣れぬ姿。でも確かに知っている。ダツだ。
とは言っても種類まではわからない。恐らくテンジクダツかオキザヨリだと思うのだが、鰭条数などを見ないと区別するのは中々難しいのだ。背中の色彩からしてハマダツではないだろう。

捕まえたかったが、こればかりは細いので5mm目の網では抜けられどこかへ泳ぎ去ってしまった。無念…データが少ないから欲しかったな。


よく見ると、ダツが寄り添っていたアマモにもう一人。
モンガラかな?と掬ってみるとビンゴ。ゴマモンガラかな。こいつはよく見るけど、キヘリモンガラも混じってたりするのだろうか。模様的にもゴマでよさそうだけど。



水面のゴミゴミから魚を見つけ出すのは「間違い探し」みたいなもので、一度見た場所にも見逃しが発生する。したがって、熱中していた自分は同じ場所を何回も行ったり来たりしていた。周りの釣り人からしたら不審者だったろうな(笑)

そういえばこれだけの漂流魚たちがいるにも関わらずシイラが全くいないのは何故だろう??トビウオ(種類不明)もいたというのに(小さすぎて網から抜けたけど)。そしてやっぱりナンヨウツバメウオもいない。こちらは未だに関東の漁港で会えたためしがなく、何故か磯に出てくる(採れてはいない)。

ちなみにタピオカことサザナミフグもいなかった。定番種のはずだが…?



ここでもう一匹、明らかにアミモンじゃないモンガラを発見。クラカケか?


当たり~クラカケでした。一回見てはいたけど、初採集。
金ピカからだんだん模様が出始めてる感じかね。ゴマモンもこいつもよくよく考えたら死滅回遊魚か。

いじってたら、時々パタッと倒れて死んだフリをするのな。かわいいじゃん(笑)



一旦網を置いて魚を撮影していたら、釣りをしていたであろうおじさん(おじいさん?)に
「おい、俺も見たことねえ魚捕まえたから見てくれ」と声をかけられた。え?あっ、はい(笑)

たぶん自分がやってるのを見て「せや、俺もなんか採ったろ!」ってなったんだろうな。ラバーのランディングネットだったし。マツダイかな~アミモンガラかな~


おお!でっかいハナオコゼとソウシハギ!おっさんやるやん…(何様
魚の説明をしたのち、ちょっと談笑。ありがとうございました。
ちなみに、後々チラ見したらソウシハギはバケツに残ってたけどハナオコゼだけ大事そうにスカリに入れられてた。アンコウだよって説明したから食べるのかな?(笑) ソウシハギは食べないでほしいけど。



この場所だけでかなりの時間を使ってしまった。でもここまでいると他の場所も期待してしまう。

というわけですぐ隣の港へ。


ええ…漂流物はほとんど葉っぱ。というか葉っぱでもいいんだけど水面に生命反応がない。



座布団くらいのクソデカアカエイはいた。
川が流れこんでるからクロマンくらいはいるかとも思ったがまあなんともすっからかん。てかそれどころかアミモンが1匹迷い込んでた。大量発生しすぎやろ。



うん、ここはダメっぽいな。
もう一つ、歩いて行ける場所へさっさと移動ー。



ここは透明度がかなりあった。ゴミゴミは少なめ…。
ついでに生命反応もない…マジであそこだけだったのか?


ただここは海中の魚影が濃かった。


オキタナゴが群れている。なんかたまに他の個体を追いかけて体をひらひらさせてるやつがいる。今繁殖期なんだっけ?三陸のは夏だったような気がするけど。地味に東部エリアでは初確認なような?


アオサハギもいくつか見られた。そのうちの一匹がすごく青紫色に輝いていて綺麗だった。婚姻色かな。


それと写真は撮れなかったけど、近年では珍しくチャガラの群れが確認できた。ここ何年かで激減?していると思われているので、思わず見入ってしまった。あれだけいたのに見たの3年ぶりくらいかも。


うーん…ここも漂流系は全くいない。
ギリギリ時間はありそうなので、最初の場所に戻ることにした。



コンビニで買ったアイスを食べながら戻ってきた。
さすがに時間が経っていて、あれだけいた魚は流されたゴミゴミと共にどこかへ行ってしまったのだろうか。残っているものもいたが、明らかに数は減っていた。

それでも一部にまだ岸近くのゴミや流れ藻は残っている。
まあ言うて真新しい種類なんてそう都合よく出るはずが…


なんて…っとおおおおぃ、トビウオいるじゃん!しかも割と大きめのサイズ!



この翼の模様に頭でっかちな黒っぽいトビウオ。アヤトビウオで間違いない。
アヤトビらしきトビウオは2年前に一度採ったことはあったが、どうにも断定しづらい個体だった。この個体はまさに特徴が出ていて素晴らしい。


顔がすごいな…目が大きくてデメキンみたいな顔してる。体側の黒くない部分は青紫に輝いて、ちょっとおどろおどろしいカッコよさがある。よく見ると尾鰭下葉がちぎれていて、カイアシ類が寄生していた。ここに流れ着いてるやつだいたい寄生されてるな…見慣れない赤いカイアシ類、これらも外洋から流れ着いた種類なのかな。


アヤトビに見とれながらわずか数秒後、ふと海面に目をやるとなんとまだトビウオがいる!
ツクシ!ツクシだ!ツクシもいる!!!


うおおおおこの子もスタンダードな種類なのに今まで出会えていなかった!初採集。
トビウオの幼魚の中ではとりわけわかりやすく綺麗な種類で、認知度も高い。ショップに売ってる熱帯魚みたい。




大きなヒレをよく立てる仕草、特徴的な模様、顎のちょび髭。素晴らしい…素晴らしい魚だ…
まさかダメもとで戻ったらいたなんて。運が良すぎて自分でも本当に驚いた。





いやあ…それにしてもよくこんな運が回ってきたもんだ。
いつもはこんなもんだろと妥協して交通費もろもろの出費に少し後悔が残るところだが、ここまでいいものが出てくれれば赤字へ向かっても文句は言えない。

正直お金はカツカツすぎて、次はいつになるかわからない。税金高すぎ。
コロナも次第にまた勢力を増して?きて、3回目ワクチンを打っていない身としては変に移動するわけにもいかない。できるだけ早く対処をしつつ、コロナが収まって一月後の給料日が来ることを願うばかり…。


それまでの生活も組み立てつつ、1カ月は大人しくしていないとなのかな…
それを考えれば今回の採集は十分に満足できた。まあまた海岸を見回ってそれっぽいものが落ちてたら考えようか。





【採集】
マツダイ(たくさん)、アミモンガラ(たくさん)、ソウシハギ、カワハギ(たくさん)、ハナオコゼ(初)、ハリセンボン(初)、ゴマモンガラ、クラカケモンガラ(初)、アヤトビウオ、ツクシトビウオ(初)

【持ち帰り】
なし

【見たもの・気になったもの】
イシダイ、イシガキダイ、トウゴロウイワシsp.、クロサギ、タカベ、キタマクラ、クサフグ、オヤビッチャ、オキザヨリ?、アカエイ、スズキ、クロダイ、キュウセン、ホンベラ、アオサハギ、チャガラ、オキタナゴ、クロホシイシモチ、ハオコゼ、アナハゼなど





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Last updated  2022/07/25 08:59:43 PM
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