櫻子のビーズ的☆デコラティブな日常       ~キラメク秘密は「色」と「数」~

 櫻子のビーズ的☆デコラティブな日常       ~キラメク秘密は「色」と「数」~

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

チェリ子681

チェリ子681

Calendar

Favorite Blog

税理士受験生の日々… さくらにゃんこ200786さん

Comments

どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
amazingぐれいす @ おばあちゃまって ほんとに櫻子ちゃんのこと 愛してるんだ…
nally@ 必ず一緒 ああ…なんて素敵なお話。 胸にすくっと刺…
トーマス!@ 読んで涙出た。 久々にブログおじゃましたら、おばあちゃ…
チェリ子681 @ Re:今度も一緒に(09/13) そうだねー、今度はどんな関係で出逢うか…

Freepage List

2006.09.13
XML
カテゴリ: 日々のこと

久々のブログ。

今日は書きとめておかなくちゃと思い、書き始めた。



うちのおばあちゃんは今左半身不随で寝たきりになってしまい、
自宅でうちの母が頑張って介護している。

私はそのアシスタントくらいしかできないけど、
おばあちゃんと向き合って学ぶことが本当に多い。


私が誰だか分からない時もあるし、私を娘だと思っていたり、
母を自分のお母さんだと思っていたり、櫻子ちゃんって名前をはっきり呼ぶこともある。

その日によって様々だけど、先日高熱を出してそれが下がってから、
おばあちゃんの回路がものすごく繋がっていてこの数日驚くことを言っている。

昔の記憶が鮮明に、しかし時系列はパッチワークのようにつぎはぎで、
色んな話が混ざりあっている感じ。




ついさっきの会話。



おばあちゃん

「ぬのっぺ、ぬのっぺ(おばあちゃんのあだ名)って聴こえるから振り返ったら、
 私の大好きな友達が目の前を通り過ぎていったよ。
 なんかへんな人力車に乗っててね~、あまりに変な車だったから
 『あんたそんなのに乗ってどこ行くの?』って聞いたら、
 『焼き場に行くのよ』って言ってたね。
 『いや~、こわいねー』って言ったら、『大丈夫よ、怖くないわよ』って言ってた。
 だから私も、『いってらっしゃーい』って言ったよ。

 かわいそうにねー、もう焼かれたのかもしれん。
 でも私はあんな変な車はいやだねー、怖いよ。」

その人は女学校時代からの友達だけど、もう数十年会っていないらしい。
最後の別れにおばあちゃんのところに来てくれたのかもしれない。




そしてこんなことも。


「あんた櫻子ちゃんだねー。

 私宝石箱を持っててね、その中に桜貝のようなきれーな色した涙型の真珠があってね、
 そのまわりに薄い貝のようなものが5枚ついていて、櫻みたいなんだよ。
 そのまわりにあんたがビーズでもつけたら本当に櫻になるだろうと思って、
 あんたが喜ぶだろうと思って探したんだけどねー、見つからなかった。

 悪いね~。
 惜しいことをした。」

それを聞いてびっくりした。

だって、久々に櫻子って名前を呼ばれて、しかも私がちゃんとビーズをやっているのも分かっていて、しかも私のためにその真珠を探しに行ってくれたって・・・。


でもその話、少し変だった。


よく質問して聞いてみると、その宝石箱は昔おばあちゃんが戦前住んでいた京城(日本の植民地・今の朝鮮半島の都市)の時のもの。

それは、おばあちゃんにとっては青春時代。
とって裕福で、きれいなものに囲まれて、いい女学校に通って、お見合いして結婚して、
長男が生まれて・・・。
そして戦争がおき、日本が敗北し、着のみ着のままで子供たちのオムツとわずかな食料を持つのに必死で大事にしていた宝物たちはみんな京城に置いて日本に帰ってくるしかなかった。


宝石箱とは、その、おばあちゃんの娘時代のもの。

しかも見に行った、と言っている。


意識だけタイムスリップして、私のために探してくれていたらしい。




おばあちゃん
「うちの松次さん(おじいちゃん)はどこへ行ったかね?」


「もう8年前に亡くなったよ。」


「へー、そうなのかい。それはかわいそうなことをしたね~。位牌を作らなきゃね。」

「ここにあるよ、ほら、これ。」

「まあ頑固親父にしては随分かわいらしい位牌だねー。」


おばあちゃんは、じーーーーとその位牌を見つめていた。



「かわいそうだねー、あんたここにビーズでも付けてあげて。接着剤でいいから。」


 そうだね、じゃあネックレスみたいに小さいものをかけて少しきらびやかにしようか。」


「まかせるよ。」



ひとしきり色んな話をして、突然、
「あんたもう寝なさい。」


話の途中でいきなりだったからその間が面白かった。

「じゃあ、もう寝るか、電気消すよー。

               おやすみ~。」



私が手を振ると、薄暗がりの向こうで手を振っている。

たとえ私の名前が出なくとも、私が誰だか分からない時でも、
私が手を振るとこれだけは必ず手を振り返してくれる。


そして、階段を下りている途中、また何か後ろで声が聴こえた。


またおばあちゃんのところに戻ってみる。

「今何か言った?」 って聞くと、




「今度も一緒になれたらいいね~。」



来世の話をしているのだ。

私と母を指して、<あんたとあんたと、また今度も一緒になれたらいいね~>って。



涙が出てしまった。

「絶対また一緒になれるよ」 って涙声で私はやっと返事ができた。




「どうやったら、誰に頼んだらまた一緒にしてくれるかね~」
っておばあちゃんは続けて言う。



「大丈夫だから、また絶対一緒になれるから」
って私は下向きながら指きりをした。





なんか、すごくその部屋を去りがたかったけど、今日のことちゃんと書いておこう、
記憶に留めておこうという衝動に駆られ、今書いている。




どんどんかわいらしくってくるおばあちゃん。



私に『櫻子』って名前を付けてくれたのもおばあちゃん。

私にビーズをやり始めるキッカケをくれたのもおばあちゃん。




さらにおばあちゃんとの日々を一日一日大事に過ごさなきゃって思っている。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.09.14 03:19:31
コメント(8) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: