全て | カテゴリ未分類 | 薔薇 | ガーデン | 景色 | 薔薇の害虫退治 | お出掛け | こんな事がありました | お買い物 | ワンニャンの事 | 剪定 | ガーデン作業 | 台風被害 | 旅行 | 薔薇の病気の話し | 種蒔き、球根、花苗の植え込みなど | ばら園 | クリスマスローズ | 鉢薔薇の土替え | お迎えした薔薇やお花 | 誘引作業 | ガーデンのリフォーム | 日記 | 寒肥入れ | 和庭と薔薇 | オープンガーデンのこと | 薔薇のお世話 | お友達のお庭 | オープンガーデンに行きました | おうちのお掃除、お料理、模様替えなど | ガーデンのお花 | 2018西日本豪雨 床上浸水と浸水後のリフォーム | 鉢花、寄せ植え | ピーチヒル開拓の話し | クレマチス | ピーチヒルのお花 | 薔薇の挿し木 | 多肉、サボテン
2020.01.30
XML


ピーチヒルの開拓

辛く
大変だったのは
全体の5分の1ぐらいまでで

ウィリアム・モリス



そこを過ぎると
なんとなく
コツみたいなのが
分かって来て

それから先は
あっという間に
開拓できた

パピ・デルバール(左)とレオナルド・ダビンチ(右下)



家の裏山なので
広い段々畑みたいな感じで

1段目の平地に家があり
裏山2段目にミカン君のワンコガーデン
そして
3段目が
その頃必死で開拓していた所

パピ・デルバール



その開拓が
あと少しで終わる頃

まだガーデニングに
目覚めて無かった夫が
休日で

その日
知り合いの
左官のおじさんが来ていた

ポールズ・ヒマラヤンムスク



私が裏山を開拓していると聞いて
珍しいもの見たさで
左官のおじさんも裏山に上がった

その時
何気なく
いつか
この上の4段目も
綺麗にしたいんだ~と
話した

4段目は
見晴らしが良いから
遠くを眺めると
気分がいいよと言うと

そこに上がってみようと
言う事になり
その頃
階段なんてものは無いから

3人で
急な斜面を
草を握っては
這い上がると

そこは
見事なまでの原野だった

今まで
全く
人の手が入った事が無い場所

そこは
背の高い草がはびこった上
もの凄く大きな葉で
ツタのように
ツルを伸ばしてはびこる草が
縦横無尽に
覆い茂る
草のジャングルだった

それを見た
夫と
左官のおじさんは
わ~はっはっと大笑いして

こんな所が
開拓できるはずが無い
無理無理
絶対に出来るはずないと
一笑に付され
私は大笑いされてしまった

その時
私の中で
出来たらいつか
4段目を開拓しようと
思っていたのが

絶対にここを開拓する!
に変わった

レオナルド・ダビンチ



左官のおじさんは
薔薇庭になりつつ
山庭を眺め

あ~バラなんて
派手なだけで
奥ゆかしさも何も無い

山の庭に
バラなんか合うはずが無い

山には
白椿が一番似合う

花を植えたいんなら
白椿を植えなさい

いかにも
純和風の
左官職人らしい事を
30分ぐらい持論展開して
帰って行った

マチルダ



大笑いされた事が
原動力となった私は
翌日から
さっそく
4段目の開拓を始める

ラ・ローズ・ボルドー(左)と黒蝶(右)



実際に
開拓し始めると
4段目は3段目の
半分くらいしかないので

すでに
開拓の要領を得た私は
かなり短い期間で
開拓できてしまって
自分でも
拍子抜けしたし
驚いた

全部の草を取り
何でも植えられる状態になった時は
嬉しかったな~

そこから
遠くを見下ろして
こんな私でも
やろうと思えば出来るんだ~と
感激した

この経験が
ちょっと大げさに言えば
その後の生き方にまで
影響したよ

でも考えてみると
あの時に
夫と
左官のおじさんに
大笑いされてなかったら

こんなに早く
着手しなかっただろうし
いつかやろうの
いつかは
来なかったかもしれない

そう思うと
あの時は笑われて
悔しかったけれど
それが良かったんだと
気付き

笑ってくれて
ありがとうな
感じにさえなった

3段目の
最後に開拓した所



季節は巡り
待ちに待った
薔薇の季節がやって来る

まだオープンガーデンなど
していない頃
薔薇の数も少なかった頃の
山庭の薔薇の季節

ここも3段目



薔薇の開き始めの
一番良い頃
左官のおじさんが
用事でやって来た

バラは嫌いだからと
嫌がるおじさんを
咲いているから
見て見て

連れて行く

左官のおじさんは
バラは嫌いだが
植木や花木は大好きで
家にも
立派な庭を作っているらしい
(行った事は無い)

なので
色んな花が咲いているのを見ると
嫌だと言いながらも
山庭の奥に進んで行った

そして
おじさんの足が止まり
おぉぉ

声を上げ
動かなくなった

数分後
私の方を振り向いて
「これもバラ?」

小さい声で聞いた

見れば
頑固職人のおじさんが
目をハートにして
愛おしそうに
ピエール・ドゥ・ロンサールを
見つめている

ややや
左官のおじさんは
ピエール様の微笑みに
やられてしまっている

そして
そのあとは
はぁぁぁ
今頃の薔薇がこんなとは知らなかった
こんなに綺麗な薔薇があるなんてぇ

ため息をつきながら

バラと言えば
花屋で売っている
真っすぐ上を向いて咲く
でっかくて
真っ赤や
まっ黄色の花しか
知らんかった~

一人で大声で喋りながら
帰って行った

おじさんは
剣弁高芯咲きの薔薇しか
知らなかったんだよね

我が家の薔薇は
ほとんどが
カップ咲きや
ロゼット咲きだし
優しいピンクや白が主体

なので
おじさんは
ものすごい衝撃を受けたらしい

しかし
あの頑固な
左官のおじさんを唸らせるなんて
ピエール様って
やっぱり凄い~

ピエール様の美しさは
頑固職人より強かった

今では
おじさんは
薔薇が好きまではいかないけれど
前みたいな嫌悪感は
全く無くなりました~

ここが4段目の入り口で~す


読み終わったら
ポチしてね~



 ごめんなさい
コメント欄 閉じています






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.01.30 20:22:07


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: