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2023年09月04日

海洋放出。トリチウムを薄めたからと言って科学的だとは言えないの件。

テーマ：今日の出来事(289435)

カテゴリ：社会

　ネットで拾った画像です。福島原発の現状を表しています。なるほどと思ったのは冷却水です。残った燃料やデブリのために注入し続けているのです。そうしないとまたメルトダウンを起こすからです。事の深刻さを表していると思います。

　この図を見る限り正常運転の原発とは全く違います。危険な放射性物質が漏れ続けているのです。これをすべて処理し切れるとは思いません。すぐには影響が出ないかもしれませんが３０年後はどうなっているかわからないのです。安全に処理した水だからというだけではとても科学的態度とは言えないのです。事故原発における海洋放出だということをしっかり認識するべきです。

　日本という国は勝っているときは調子いいですが一旦負けだすと途端にトップは無能、不能状態に陥ります。下々の庶民の我慢強さだけで乗り切ろうとします。

　今回の件に限っては同じ日本人で身内であるはずの漁業組合が反対しているという事実です。科学以前の問題です。信頼されていません。国内で約束の合意を得られていないというだけで、もう中国にしっかりとした反論はできないのです。

　そりゃあそうです。東京オリンピックでは予算が大幅にオーバーしのちに不正が次々と発覚し、多くのマイナス面を見せつけられました。だから多くの国民は海洋放出が利権化して中抜きとか汚職とかで都合の悪い情報が隠ぺいされるのではないかと不安に感じていると思います。私は決定的に不安です。２年後に開催予定の大阪万博の状況も芳しくありません。万博を散々選挙に利用した維新のリーダーたちの手のひら返しの無責任ぶりが際立っている。

　中国の反日をこれ幸いと日本が海洋放出の不都合を覆い隠す隠れ蓑に利用しているのではないかとさえ勘繰りたくなる。まずはこの悲惨な状況にある福島原発の現状をしっかり世界に示すことが日本と諸外国との真の信頼関係を築く基礎になります。それ以外は誰かが反発します。海洋放出で終わる話ではないのです。