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2023年09月06日

トリチウム。これって本当に危険じゃないの？の件。

テーマ：今日の出来事(289435)

カテゴリ：社会

私は化学の成績は良くありませんでした。でも好きでした。面白かったです。社会に出た後でも化学の知識は重要だと思うようになりました。まず料理が化学の知識の応用です。原理がわかると本当に料理を楽しめます。

　それで今話題になっているトリチウムとは何ぞやということを調べてみました。すると希釈したトリチウム水は汚染水じゃない、処理水だと吹聴することはかなりまずいと考えるようになりました。

　トリチウムとはつまりは水素です。水素原子が原子核１と電子１の最小単位で構成されているのに対し、トリチウム原子は陽子１と中性子２で原子核を形成し電子一個が回っています。三重水素とも呼ばれています。水素原子よりも重いということになります。

　薄められたら大丈夫ということですが、トリチウム水の分子構造はほとんど水のそれと変わりません。それゆえに人体の組織内に取り込まれやすいのです。食物連鎖による生物濃縮です。汚染されたマグロなどを人が食べるとかなりの量のトリチウムを体内に取り込んでしまいます。いったんトリチウムが体内に取り込まれるとやはり放射線を出すので害をなすのです。

　それだけではありません。

　トリチウムは人体を内部被ばくにさらし続けるほかに不安定なのでやがて安定したヘリウムに変わります。その時どういう仕組みか私にはよくわかりませんがDNAを壊してしまうらしいのです。

　核爆弾で一瞬に浴びる放射線とは違い、少量でも長い間浴びるので人体への影響は無視できません。雨などの水で流すこともできません。体内での直接的な除染は不可能なのです。

　トリチウムについては海洋放出以外にも方法はあるようですが要は金目の問題で海洋放出以外は採用されませんでした。

　今の政治、やはりお金のかけ方がだいぶおかしくなっています。どうしても儲けたい人が世間をごまかしています。十分儲けたとは思いますけど決して欲望が尽きることはないようです。