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2012年03月14日
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カテゴリ: 本のはなしの巻

【送料無料】静人日記

これは、亡くなった人を悼む旅を続ける主人公、坂築静人の日記。

亡くなった場所に赴き、どんな人だったか話を聞き悼む。
その人がこの世にいたことを忘れないために悼む。
被害者何千人、事故で○人が死亡。
そういう数字ではなく「人」として覚えておきたい。

事故や自殺、殺人など人が亡くなるにはいろんな形があるけれど
亡くなった状況ではなく、亡くなった人を忘れない。
という想いで旅を続ける静人の日記。

おりしも、この本を読んでいる最中に3.11を迎えました。
あの地震を経験し、津波で亡くなった大勢の人々。
「津波で亡くなった」ということはもちろん事実としてあるけれど
「津波で亡くなった人」ということより、
「こんな家族がいて、こんな風に愛されていた人」
として覚えておきたい・・・・という想いがこの本を読んで強まりました。

テレビで報道を見るたび、辛くて涙が止まらなくて、
直接の被災者じゃないのに多くの友人が被災して、今も連絡が取れない友達がいて
それでもちゃんと復興のために前を向いている、と自分では思ってたはずなのに、
ちっとも立ち直れていな自分にビックリしてたけど。

この本を読んで、津波で亡くなった人=可哀相という概念が
ほんの少し、取り除かれて。
あの地に生きて、多くの人と関わり、誰かに愛されて暮らしていた人が亡くなったんだ・・・
という、何というかこれが悼みの感情なのかな、そんな風に思うようになりました。

うまく言葉にならない感情があって。
東日本大震災のことも、まだまだ納得できない感情もあって。

直木賞を受賞した「悼む人」を読んだつもりで読んでいなかったことに気づきながら、
続編であるこの「静人日記」を先に読むことになったのは
きっと、何か意味があるんだろうな、なんて思ってます。

天童荒太さんの本は、読んだ後にずっしりいろんなことを悩んでしまうけど
やっぱり読まずにはいられない、大事で大好きな作家さんだったりしますね。





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最終更新日  2012年03月14日 18時57分13秒
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