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午前中、睡眠。昨日買ったCD。「エンカのチカラ GREAT 80's 」。2009年リリース。演歌歌手によるJ-POPのカバーというコンセプト。森進一の「ワインレッドの心」に始まり、島倉千代子の「待つわ」とか、前川清の「乾杯」とか、たまらないなぁ。こんなシリーズが出ていたとは知らなかった。ほかのも聴いてみたいものばかりだ。ものまね番組でこういう面白さを狙ったものはかつてはもっとあったような気がするが、いつしか、あまり観なくなったのはなぜだろう。【送料無料】エンカのチカラ GREAT 80's [ (オムニバス) ]価格:1,880円(税込、送料込)「京平ディスコナイト」。2007年リリース。筒美京平の楽曲をクラブ仕様にリミックスしたアルバム。小西康陽プロデュース。かっこよし!90年代にそれこそピチカート・ファイヴや小沢健二に楽曲を提供したのは再評価の動きだったと思うが、それ以前の、80年代の少年隊「ABC」なんかもやっぱりいい。こうして、時間が経過してから並列に並べられると特に。【送料無料】京平ディスコナイト [ (オムニバス) ]価格:2,800円(税込、送料込)梱包作業。外出。クロネコメール便、6点。横浜西口。ダイヤモンド。有隣堂、新刊チェックなど。雑誌、立ち読み。「週刊文春」。小林信彦、みうらじゅん、亀和田武、そして、宮藤官九郎が「あまちゃん」について書いているという状況。水道橋博士の「週刊藝人春秋」、今回は小倉智昭。悪口や批判を書いてるわけではまったくないのに、はらはらするような言葉遊び。むかし、たしか「浅ヤン」だったと思うが、神田川俊郎にいろいろな扮装をさせて、堂々と「カツラが似合いますねぇ~」といじった浅草キッドを思い出した。浅草フランス座出身の井上ひさしが、そもそも過剰な言葉遊びをする作風なのだ。そして、評伝劇を得意とした。そのことを先日の「井上ひさし展」で知って、どこか水道橋博士につながってるんじゃないかと思った。「週刊新潮」。読書欄の「私の名作ブックレビュー」、先週のマキタスポーツに続き、今週は、サンキュータツオが小林秀雄「モオツァルト・無常といふ事」を紹介している。となると、来週はもしや、と期待せざるをえないけれども。ダイソー、買いもの。古本まつり。ちょっとのぞいてみるだけのつもりが、1冊、すぐに買いたい本を見つけてしまったので、ほかにはないかとじっくり物色していく。物色しているあいだに、レジにいる女性が、9年前にバイトしていた有隣堂の知ってるひとだと気がついた。すぐ気がついたものの、すごく老けて白髪になっていて、ついこないだのような気分でいたけれども、それだけの月日が経っているのだな。しかし、なんとなく気まずく思って、レジの側になるべく顔を向けないようにして会場内を移動する。あのときのバイトですと言えば思い出してくれるだろうが、言わなければたぶん気がつかれない。言うべきか、言うまいか、買いたい本をもう手に持ってしまってるので、どうしてもこれからレジへ行くのだが、しばらくうろうろして、逡巡してしまった。結局、言う必要はないやと思って、黙ってレジへ持っていって、顔を向けないようにしていたらやっぱり気がつかれなかった。気がついてないだろう。2冊、森直実「大道芸人」と和田誠「倫敦巴里」を買う。天理ビルを通って地上へ。瀬戸うどん、かき揚げ丼セット。冷たいうどんと言ったのに、店員さんが間違えて温かいうどんを作ってしまい、冷たいうどんを作りなおしてもらった。あの温かいうどん、店員が食うのかな。かき揚げはいい具合にかりかりで、タレも美味い。うどんとともに品のいい味。セットで550円だったかな。駅から遠いのでほとんど来たことなかったけど、また来よう。ビブレ。ブックオフ。とうとうこの店舗にも検索禁止の波がやってきた。しかし、そうなる前にせどりを始めていたことはむしろラッキーで、今はそれなりに、検索なしでもすいすい本を選べている。いや、それが売り上げにつながってるわけじゃないから、そこで自信持っちゃいけないのかもしれないが。でも、仮に半年前だったら、もっとダメだったはずだ。105円本、8冊。松浦寿輝を2冊、ほかは各1冊、森山大道、野地秩嘉、吉田司、高野秀行、新井由己、秋山見学者。200円本、4冊。平岡正明、岡崎武志、片平なぎさ、チャック・ウィルソン。雑誌、3冊。「ユリイカ」、「別冊カドカワ」、大山のぶ代。ムービル。モスバーガー。眠くて眠くてしかたがない。居眠り、それから雑務。1時間ほど。しゃきっとしないので移動。ひと駅手前下車。マクドナルド。雑務、2時間ほど。外でできることはやってから帰る。西友、買いもの。深夜0時前、帰宅。犬の餌付け。シールはがし作業をしながら、動画サイトで「あまちゃん」の続きを。ようやく3週目まで観た。2ヶ月遅れをざっと取り戻してしまおうと思ってたけど、急いで観るのがだんだんもったいなくなってきた。3週目がいよいよ健気だ。たまらんね。1話1話を大事に観たくなってくる。それはそうと、クドカンが朝ドラ、松尾スズキが朝日新聞の小説を書いてるという今の状況、20年前ならば信じがたい未来だ。ポッドキャストでラジオ。満を持して、「能年玲奈のラジカントロプス2.0」を聴く。放送は昨年末、報知映画賞新人賞を受賞したというタイミング。すでにダウンロードしてあったので一度聴いてるのかもしれないけど、内容をぜんぜん覚えてなかった。知らない新人女優の話として聴くのと、観ているドラマの主演女優の話として聴くのではこうも関心の度合いに差が出るか。自分のことを「普段、生ゴミなんで」といきなり言い出したのには笑った。レッスンの先生に「女優にならなくちゃ生ゴミだね」と言われたことがあるらしいんだけど、もう、「あまちゃん」のアキが言ってるようにしか聴こえないよ。女優としてどんな役をやってみたいかという質問には、万引きGメンと答える。とろサーモンの万引きGメンのネタを見て、万引きGメンの役をやりたくなったんだとか。あんな透明感のある子から、よもや、とろサーモンの名が出るとは。さらに、今後、出てみたい番組はと訊かれると、「ゴッドタン」の「バカヤロウ徒競走」と。とろサーモンや「ゴッドタン」に好んで触れていながら、なお、あの透明感を維持しているとは、ますます大変な逸材のような気がしてくるではないか。【送料無料】連続テレビ小説 あまちゃん オリジナル・サウンドトラック [ 大友良英 ]価格:3,150円(税込、送料込)◇6月8日のツイログ
2013年06月08日
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9時起床。注文増えず。ブックオフオンラインのチェック。二度寝。午後まで起きられなかった。生活態度がどんどんひどくなっている。昨夜は雪が降ったようだ。午後、遅めに外出。クロネコメール便、4点。横浜西口。ダイヤモンド。ダイソー。セロテープ、輪ゴム。松乃屋、ロース豚丼。東急ハンズ。プチプチロール、ダンボール紙。ムービル。モスバーガー、アイスコーヒーのみ。お金の計算など、こまごまとした雑務を片付けたい。売り上げがかんばしくないので、価格調整もいつもよりちょっとだけ思い切って値下げしてみたり。少しうたた寝。読書も。佐々木俊尚「ネットvsリアルの衝突」、読了。文春新書。【送料無料】ネットvs.リアルの衝突価格:840円(税込、送料別)雨に降られる。帰宅。アマゾン登録作業。部屋のCDの価格調査。どうしたって売りたくないものが多いわけだが、本よりも単価が大きいので少し出せれば充分だ。テレビ、あれこれ。◆「TAROの塔」2話分、まとめて。録画し損ねた第1話も、再放送をやってくれて助かった。◆「グループ魂」。横山剣、向井秀徳。(あとで加筆修正します。でも、たいしたことは書きません。)
2011年03月07日
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仕事。昼食。ポールボキューズ、パン3個。東神奈川。ミスタードーナツ。近所の吉野家、牛丼。帰宅。Twitter。ついつい、火がついてしまった。ブログに転用しづらいツイートばかりを連投してしまう。テレビ。宮藤官九郎の新ドラマ「うぬぼれ刑事」初回。期待通りに面白かった! 長瀬智也はもはや今どきの“イケメン”とは違う領域に達している。劇画調の色気とでもいおうか。クドカンが引き出してる面も大きいが、テレビドラマの俳優としては非常に魅力的。坂東三津五郎にあんな役をやらせているのも素晴らしい。歌舞伎役者が現代劇のドラマに出てくると、どうしても普通のひとには見えないことが多いように思うが、普通のひとじゃない役ならばぴったりだ。(あとで加筆修正します。でも、たいしたことは書きません。)
2010年07月10日
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雨。4月半ばだというのに、ひどい寒さ。地球寒冷化が進んでいるとしか思えない。CO2を減らそうとするからこういうことになる。この土日は「ヨコハマ大道芸」開催中。ここ数年は欠かさず足を運んでいたが、今年は仕事で行けないのだ。仕事。昼食。ビッグオーブン、から揚げ弁当。ちょっとしたミスが続き、課長からお話が。仕事もたまり、2時間残業。昼には雨上がる。東神奈川。てんや、天丼。サンマルクカフェ。「SUMUS」13号、読了。「まるごと一冊晶文社特集」。雑誌みたいにぱらぱら読むつもりが、あたまから終わりまでほぼ通して読んでしまった。じつは、晶文社の本って、そんなに熱心に読んだことはないんだけども。でも、この特集の熱量にやられた。この先、まだまだ読む楽しみがあるということだ。そういえば、一昨日読み終えた永沢光雄「声をなくして」の親本は晶文社だったな。帰宅。兄、来宅中。テレビ。新ドラマ「怪物くん」。藤子ファンとしてはこういうものを見過ごすわけにはいかない。と思って観ている時点で、すでに商策にハマってるような気がしないでもないが。この手のマンガの実写ドラマ化で、ある世代ならば連想せざるをえないものに「月曜ドラマランド」があるが、それにしたって、良き思い出として語られることが多いけれども、本当に良い作品があっただろうかと考えるとはなはだ疑問なのだ。藤子作品では畠田理恵主演の「バケルくん」というものがあったが、これは本当にひどかった。子供心に、こんなの「バケルくん」じゃない、と思って大いにしらけたものだ。しかし、そのような感想は原作を知っていればこそである。僕は1975年生まれだが、僕らの世代に浸透している「怪物くん」のイメージは、原作以上に、1980年からテレビ朝日で放送していたアニメによるものといって良いだろう。しかし、これは原作にほぼ忠実なものなのでさほど問題ではあるまい。大野智、および嵐のファンの大部分は、おそらく、このドラマによって初めて「怪物くん」を知ることになる。いや、「怪物くん」というキャラクターぐらいは知っているかもしれないが、内容にきちんと触れたことがあるのは少数派に違いない。だいたい、ドラマ化しているわりには、読みやすい原作があまり流通していないんじゃないかと思うがどうだろう。ドラマは不安に感じたとおり、原作の設定をいじりたおしたものだった。基本的なことを押さえておけば、「怪物くん」はギャグマンガであるはずだが、それすらも守られていない。ギャグらしきことは行われてはいるが、ことごとく空転している。やたら仰々しく、暗く、重い。脚本家は誰かと思って確認してみたら、元ピテカンバブーの西田征史だった。そもそも、大野智にコメディセンスが欠けている。でも、どうせ大野智ありきの企画だろうから、そんなことをいっても始まらないかもしれない。つぎに目が行くのは、当然、怪物三人組だが、ドラキュラが八嶋智人、オオカミ男が上島竜兵、フランケンがチェ・ホンマンという配役は、それぞれに俳優を充ててみたというだけで、まるでバランスを視野に入れてないとしか思えない。いくらなんでも3人の芝居の質がばらばらすぎるだろう。それならいっそ、この3役はダチョウ倶楽部の3人でそろえてもらったほうが良かったんじゃないか。そして、怪物くんは劇団ひとりにしたら良かったんじゃないか。どうせならば、大野智抜きで、どこか目立たないところでこっそり放送してくれたら良かったんじゃないか。それなら、なにもケチはつけまい。結局、第1話を最後まで観るのは耐えられず。途中でやめる。
2010年04月17日
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朝、テレビ。「博士の異常な鼎談」宇多丸、中編。仕事。昼食。下町食堂、特製デミグラスソースオムライス。今日、営業さんに聞いて初めて知ったが、僕が去年の3月まで働いていた店がつぶれたそうな。どうやら僕が辞めた店は、辞めて間もなく必ずつぶれる運命にあるようだ。横浜西口。ヨドバシカメラ。腕時計、無事に交換してもらう。ムービル。モスバーガー、テリヤキチキンバーガー、オニポテセット。最近買った雑誌を読む。「創」。板尾創路インタビュー。「本人」。板尾創路インタビュー。帰宅。テレビ。「木下部長とボク」。板尾創路主演ドラマ。(あとで加筆修正します。でも、たいしたことは書きません。)
2010年01月15日
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1日中、自宅。眠ったり起きたり、パソコンに向かったり。mixi。日記にTwitterのことを書いたら、びっくりするようなあのひとやこのひとの足あとがあって、僕の日記経由であのひとがこのひとのフォローを始めたりということがつぎつぎに起きたので非常にビビった。良い橋渡しになったのであれば嬉しいことだけれども、僕がフォローされるということにはまったくならないんだな。テレビ、あれこれ。◆NHK「新・三銃士」。この楽天ブログの「お気に入りブログ」界隈で評判が良いので、土曜に再放送された、月曜から金曜までの5話、1週間分を録画しておいた。脚色、三谷幸喜。語り、爆笑問題・田中裕二。声の出演には、山寺宏一、戸田恵子といった三谷幸喜の演劇でもおなじみのスター声優に加え、ゲスト出演で西田敏行が登場したりもする豪華さ。もちろん、三谷作品らしい笑いを期待して観るわけで、期待通りのものはあるのだが、むしろそれ以上に、人形劇という形式に新鮮な魅力を感じる自分を発見することになる。われわれは日常生活のなかで、人形劇というものをふいに眼にすることはまずないが、こうして観てみると、その繊細な感情表現に改めて驚かざるを得ない。NHKでは14年ぶりの人形劇になるようだが、おそらく、ある時期からは子どもの娯楽は別のものにとって変わられ、人形劇は古臭いものになっていったのだろう。たしかに、人形劇なんてものは子どものころにはなんにも関心がないものだった。この「新・三銃士」だって、実際、子どもよりもおとなのほうが喜んでいそうである。ならば、いっそのこと、完全におとな向けの人形劇を作ってはくれないかと思う。一方では文楽というものがあり、それに引けをとらない深い表現ができる技術を持っていながら、伝統的なもの以外の人形劇は子ども向けにしか作られていないというのはじつにもったいないことではないか。人形制作と操作を手懸けるスタジオ・ノーヴァは、人形劇団プークの映像部門にあたるそうで、人形劇団プークというのは日本の代表的な人形劇団なのだけれども、個人的にはその劇団名よりも先に、プーク人形劇場という劇場のほうを先に知っていた。もちろん、人形劇団プークが本拠地としている劇場なのだが、ほかにも、喰始のお笑いライブであるとか、新作落語の会であるとかがここで開催されているようだ。ようだというのは足を運んだことは一度もないからで、それらのことはあちこちで入手するチラシを通じて知ったことである。この劇場のホームページを確認すると、今、あの「だるまちゃんとてんぐちゃん」を公演中だ。これはなかなか気になる。観たい気持ちがかなりの勢いで湧いてくるのだが、30代の男がひとりで観に行って大丈夫なものだろうか。世間が許せば観に行ってしまいたいが、世間よ、行ってもいい?◆NHK新番組「ママさんバレーでつかまえて」。初回は気がつかなかったので、第2話を。あの「サラリーマンNEO」の後番組として始まったシットコム。ということでどんなものかと思って観たけれども、うーむ、こういう試み自体を支持したい気持ちはあるが、そんなに面白いものではなかったな。それこそ、近年では、三谷幸喜の「HR」というシットコムがあったけれども、それと比べるとかなり落ちるんじゃないか。この手の意欲的なコメディがNHKからしか産まれないというのも淋しい状況で、悪い評判をほとんど聞かない「サラリーマンNEO」にしても思うことだが、同じものを、フジテレビあたりの優秀なチームが本気を出して作れば、ずっと面白いものを軽々と作ってしまうのではないかという気がどうしてもしてしまうのだ。作・演出の西田征史という人物が何者か知らなかったのだが、検索してみたら、なんだ、元ピテカンバブーのひとじゃないか。お笑いで成功しなかったひとが、演劇界ではコメディの作り手として重宝されてしまうのだから、なんとも、いいんだか悪いんだかなぁ。
2009年10月18日
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1日中、自宅。テレビ、あれこれ。◆「サンデージャポン」。ワッハ上方移転問題、橋下徹府知事の吉本興業を批判する発言について。太田「わがタイタンは完全に吉本の味方です。」◆「徹子の部屋」大竹まこと。今日は「まことの部屋」という趣向で、黒柳徹子がインタビューされる側に。過去にも、さだまさしの「まさしの部屋」、清水ミチコの「ミチコの部屋」、爆笑問題がゲストのときも徹子に質問を浴びせたり、ときどき、この番組はこういうことになる。黒柳徹子はボーイフレンドが103人いたが、「仲の良かったひとは死に絶えた」と。東京ぼん太にプロポーズされたことがあるという衝撃の事実。「あたしに電話かけてきて、『結婚してもらえないかな』って。でもォ、ちょっと、どうかなと思って。その前、渥美清さんとも噂出たりしたのよ、若いとき。噂は出ました。でもそれは渥美さんが、『僕の顔であなたの声だったら、子どもが生まれたとき、芸能人にするしかないでしょう』って言ったんで、それは終わったんですけどね。そのあとで東京ぼん太さんだったんで、なんかやっぱり、喜劇のひとと一緒になってもどうかなぁと思って。もっといろいろすごいひとありますよ。」◆新ドラマ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。出演・香取慎吾、脚本・マギー、という組み合わせは、あの「忍者ハットリくん」と同じなので胸騒ぎはしていたのだけれども、根本的にキャラクターを誤解しているとしか思えなかったハットリくんに比べると、まだマシ…、でもないか。まず、なんですか、あの甘ったるいしゃべりかたは。両津勘吉というキャラクターは、もっと歯切れのいい東京の下町言葉でないとまずいだろう。「こち亀」という作品の性質上、ここをおろそかにしては価値が激減するように思うのだけれども、要らぬお世話だろうか。香取慎吾というひとは、両津のパワフルさを表現する上では適任、という声もあるようだが、それでは、この作品のスラップスティックな面のみが際立つことになる。というか、それしか道はない。初回を観たかぎりでは、人情噺の部分はどうも白けてしまっている。いっぽうでは、ラサール石井主役論というのも根強いようで、秋本治がそれを望んでいたとも聞くが、アニメに親しんできたひとには反論されるかもしれないけれども、そういう意味では、西日本に育ったラサール石井にしたって東京の言葉ではないわけで、けして優れたキャスティングだとは思えない。両津は30代の設定だから、ラサールがやるには歳をとり過ぎているというのは、まぁ、納得がいく説明だろう。ラサールはアニメだけでなく、舞台版「こち亀」でも両津を演じているので、問題ないようにも思えるのだが、舞台では通用する嘘でも、映像では通用しづらいということはよくある。年齢などはその最たるもので、実年齢が近い俳優を持ってくるのは正しい配慮に違いない。しかし、大原部長が60歳の伊武雅刀にしてしまっては、もとも子もないだろうに。伊武雅刀がダメなわけではなく、全体のバランスとして良くない。両津も中川も麗子も若々しいのに、せめて40代の俳優を持ってこないと釣り合いがとれまい。主役になりそこねたラサール石井は両津の父親役で登場するが、それならば、せんだみつおに対する気遣いも、なんらかのかたちで見せて欲しかった。言わずと知れた、実写映画の両津役である。せんだみつおは樺太出身だが、育ちは東京だ。初回の目玉は、ビートたけしのゲスト出演。もともと期待していなかったこのドラマを観てみようと思ったのは、たけしが出ると知ったからだ。ひどかったらどうしようと心配しながら観たのだが、ひどさも含めてチャーミングに仕上がっていて安心した。最近はどうだか知らないが、実写版の両津役は誰が良いかというアンケートをとれば、ひと昔前ならば必ずトップにあがっていたのがたけしだ。世が世ならば、両津はたけしだった。たけしがここに登場するには必然性がある。真に「こち亀」らしかったのは、たけしが出演した場面だけだと言い切ってもいいくらいだ。アニメの実写化というと、ある世代以上のものは「月曜ドラマランド」を想起せずにはいられないのだけれども、たけしが出演していてはたと思い当たったが、TBSということもあり、これはあらゆる面で「浮浪雲」を踏襲していると見るべきではないか。小西康陽による主題歌。これはかなり、やっつけ仕事の疑いが濃厚。「慎吾ママ」は素晴らしかったが、これはそれの質の悪い焼き直しにしか聴こえない。渋谷系と葛飾区では距離がありすぎるのだ。ここはひとつ、思いきって、主題歌は「亀有ブラザーズ」にしていただきたかった。つまみ枝豆が出演するくらいならば。雨。夜、犬の散歩。雨が止むのを待っていたら、ずいぶん遅くなってしまった。深夜、日記更新。
2009年08月02日
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休日。午前中、日記更新。昼寝。テレビ、あれこれ。◆「さんまのまんま」藤岡藤巻。 ◆先週放送、NHKドラマ「お買い物」。脚本、前田司郎。放送日の前日に三鷹で観た、五反田団「俺の宇宙船、」がいまひとつに感じたのですぐに観る気にならなかったのだが、このドラマはとても良かった。(あとで加筆修正します。でも、たいしたことは書きません。)
2009年02月21日
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休日。午前中、睡眠。ラジオ。「ストリーム」コラムの花道、豊崎由美、永江朗。永江「わたしの案は、本の値段を倍にする。貧乏人はもう本は買うなと。ま、その代わり、図書館で借りればいいんじゃないか。図書館の数を今の10倍ぐらいにして、本の値段は倍にして、でぇ、ウンコみたいな本は出さないように。出しても、もう売れない。だって、ウンコみたいな本に3000円払うのいやじゃん。1000円だと思うからさ、ウンコみたいな本でも買うわけで、でも、3000円はいやだなって思うと、だから、3000円出してもいい本しか…、あ、本の値段の下限決めましょうか。3000円以下の本は出版してはいけないっていう。」テレビ、あれこれ。◆昨日の「いいとも」テレフォンショッキング、つるの剛士。初登場。タモリ「俺ね、ツクツクボウシでね、あのー、ちょっと言いたいことあんだけど。」「東京のほう、関東のほうは、あれは『オーシンツク』って言うんだよ。なんで『オーシンツク』っつうのか、『オーシンツク』と鳴くからっていうんで、俺は、絶対にそれは間違いだと。」“持ちネタ”とは知らずか、つるののツクツクボウシの鳴きまねに異を唱えるタモリだが、途中には、「オーシンツク」でフリーセッションする場面も。◆新ドラマ「猟奇的な彼女」、1回目。田中麗奈がテレビドラマ主演とは珍しい。と思い、原作の手堅さもあって、やや期待。田中麗奈はコメディに向いているとつねづね思っていて、宮藤官九郎脚本の映画「ドラッグストア・ガール」は、玄人筋にはわりと不評な作品ではあるが、僕が観た劇場ではどういうわけかオバチャンの客が多く、げらげらげらげら笑いが絶えず。その環境で観たので、面白かったという印象しかない。観直したら、また、評価は変わるだろうか。劇中劇で「世界の中心で、愛をさけぶ」のパロディがあって、なかなか面白かったのだが、あとで、脚本家が同じひとだと知ってちょっとだまされた気になった。主題歌、米米CLUB。どことなく韓国ポップスっぽく聴こえる曲で、妙に納得。 ◆「週刊真木よう子」、4週分。田中麗奈がファンタジーなら、真木よう子はリアリティの魅力ではないか。第1話「ねぎぼうず」。原作、リリー・フランキー。脚本、三浦大輔・大根仁。演出、大根仁。第2話「スノウブラインド」。原作、すぎむらしんいち。脚本・演出、大根仁。第3話「おんな任侠筋子肌」。脚本、井口昇。演出、山口雄大。共演、阿部サダヲ、町田マリー、阿藤快、板尾創路など。第4回「中野の友人」。原作、いましろたかし。脚本、赤堀雅秋。演出、山下敦弘。主演、井口昇。 ◆「爆笑レッドカーペット」。バカリズム。中尾彬「バカリズムっていいですよね。あの、なんか、非常にナンセンスだけどブラックユーモアがあってね。非常にいいと思いますよ。」品川庄司。たしか、「オンエアバトル」のチャンピオン大会で、惜しくも2位になったネタではなかったか。この青臭さ、熱っぽさ、若手のころとは距離感が違うだろう。今がぎりぎりの線。なだぎ武。「変幻自在のキャラマシーン」だと。はんにゃ。完全に幇間のパターン。◆「爆笑オンエアバトル」。パンクブーブー。だんだん、オリエンタルラジオに似てきたような。オードリー。ボケなきところに突っ込み、それがボケになっていて突っ込み返す。ボケとツッコミのねじれ現象が新味。フラミンゴ。やはり、ラーメンズの質感。ニコニコ動画。ろまんさんに教わって、「爆笑問題の日曜サンデー」の、ラ・ママでチャイルズが殴られた話の続きを聴くことができた。そのあとの、松村邦洋出演コーナーも傑作。毎週、こんな話ばっかりならいいのに。(あとでもう少し加筆修正します。でも、たいしたことは書きません。)
2008年04月24日
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早番。今日も眠い。仕事がはかどらない。昼食。銀座亭、ラーメン。「en-taxi」、購入。「談志・談春親子会 in 歌舞伎座」という、とんでもない告知が!「en-taxi」で落語会をやるとは以前から言っていたが、こんな規模でやるとはな。発売日、注意しなければ。雨。帰宅。睡眠。深夜に起きる。清水義範「似ッ非イ教室」、読了。講談社文庫。絶版。架空のエッセイストを演じた、架空のエッセイ集。例えば、別役実などに比べるとかなりゆるく、わかりやすい嘘なのだが、あとがきによると、それでも信じるひとがいるらしい。 テレビ。「ちりとてちん」最終週。いやぁ、テレビドラマをあまり観ない僕が、とうとう、半年間、欠かさず最後まで観てしまった。NHKの朝の「連続テレビ小説」を自発的に観ること自体が初めてのことだったので、それだけでも新鮮な体験。1日15分というのは非常に観やすい。さらに、そんなに集中して観ていなくても、話が理解できるようにできているのはすごいと思った。はっきり言えば、かなりいい加減にだらだらと観ていたわけなのだが、題材の性質ゆえに、マニアックな観方も可能なドラマではあったけれども、僕はそれほどのめり込んで観てはいなかった。しかし、おそらく、大半の「連続テレビ小説」の視聴者というのはそういうもので、いわば時計代わりというか、なんとなくチャンネルを合わせてるだけのような。逆に言えば、それでもきちんと楽しめる。むかしながらのテレビの役割のようなものが、ここにはまだ残っている。なので、そこに通底する思想には、おのずと保守的なものが要求されるのではないかと思われ。落語界のしきたりには保守的な層を安心させるものがあるが、女性落語家という存在は、落語界においては革新的なもの。ところが、最終的に、貫地谷しほり演じる主人公・若狭は、結婚、出産をして、落語家を辞めてしまう。普段、「連続テレビ小説」を観ないような、落語ファン寄りの視聴者は、なんでだよと思う部分かもしれないが、じつにNHKらしい着地点のような気がしないでもないのだった。
2008年03月30日
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今日から無職。午前中、睡眠。日記更新。新ブログB、ゼロから書き直し。これはまぁ、どうでもいい。むしろ、無個性なものにしていきたい。ケータイ小説も方針が見えてきた。朝日夕刊。「三谷幸喜のありふれた生活」、正月の「レッドカーペット」での、TKO、世界のナベアツを絶賛。和田誠のイラストもTKOと世界のナベアツ!TKOの、漫才の最中に客席に好きな女の子を見つける、というコント。鴻上尚史も異常に感心していたが、どういうわけか、このネタには演劇人を刺激するものがあるらしい。世界のナベアツについて。「ほとんどこれは、アメリカの国民的シチュエーションコメディー「奥さまは魔女」の世界。」「これがコメディーならば、彼がなぜ「3の倍数を口にする度にアホになるのか」の説明が必要だが、そんなものをすっ飛ばした爽快感すら、ここにはある。喜劇作家としては脱帽だ。これに勝るものを作らなければならないと思うと、気が遠くなる。」テレビ、あれこれ。◆「ちりとてちん」。視聴率とは関係なく、評判は上々のようで。この年明けからの展開の早さもまるで飽きさせない。今日は、落語番組の司会者役で文珍が。松竹芸能だけでなく、今週は派手なキャストが続く。舞台がマスコミに移っているからだろうか。◆新アニメ「墓場鬼太郎」。「ゲゲゲ」ではなく「墓場」というところで観てみようという気になった。「墓場」としては初のアニメ化だと。しかし、観始めるとどうにも洗練されすぎているというか、「ゲゲゲの鬼太郎」を、ただ、おとな向けにしただけとなにが違うのだろうか。いや、ストーリーが違うのかもしれないけど、「墓場」のニュアンスがいまひとつ出てる気がしない。ところが、旧作の声優陣の声が聞こえ始めると、ぐっとおどろおどろしい調子が出てきたので惹きつけられる。結局は、ベテラン声優陣の芸のちからか。単に“おなじみの声”というだけでなく、力量が違うのですよ。しっかりと、「墓場」の芸をやっていたと思う。主題歌、電気グルーヴ「モノノケダンス」。今の電気の方向性はこちらなのだろうけど、もうちょっと怪しさと馬鹿馬鹿しさが欲しかった。◆新ドラマ「未来講師めぐる」。待望の、宮藤官九郎脚本最新作。主演、深田恭子。まだ1回目だからなんともいえないが、面白くなりそうな気配。たぶん、SFとしては粗い部分もあるんじゃないかと思うが、ギャグでそのあたりを乗り越えている。「吾輩は主婦である」然り。笑いにはそのような効果がある。「S、F、ってなんの略か知ってるか?」「すこし、ふしぎ。藤子不二雄のどっちかが言ってた。Aだったか、Bだったか。」という祖父役・地井武男のセリフがあったが、宮藤官九郎のなかには、藤子・F・不二雄的な感覚がうっすらとあるのかもしれない。というか、単に、世代的なものかもしれないけど。深田恭子のモノローグのセリフがなかなか可笑しい。可愛いんだけどもそのことに無自覚っぽい女の子っていうのか、コメディに出てくるひとつの類型ではあるけれども、おそらく、宮藤官九郎が得意なタイプの女優ではないだろうか。◆ついでに、昨秋放送「ガンジス河でバタフライ」前後編。ずっと観そびれていたが、このタイミングで。原作・たかのてるこ、脚本・宮藤官九郎、主演・長澤まさみ。竹下景子演じる母親が、何故か、腹話術をやっていたりという、本筋とはまったく関係ない部分でのでたらめぶり。深刻なトーンにもなりうる題材だが、無駄とギャグで、俗っぽいところから足を離さない。長澤まさみについては、僕はよくわかりません。小林信彦先生の見解を、是非、聞いてみたい。
2008年01月11日
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休日。隣家が工事中。騒々しい。夕方、床屋へ。店員さんがちょっとかわいい娘で、妙に緊張。顔を剃られるとき、軽い呼吸困難に。すぐ帰宅。テレビ、あれこれ。◆「談志・陳平の言いたい放だい」。「納涼談志寄席」後半。テツandトモ、松元ヒロ、談春「小言幸兵衛」。志らく師は「笑いがいちばん」などにもちょくちょく出演しているが、談春師がテレビで落語とはかなり珍しい。とてもありがたい放送。◆「R30」宮藤官九郎。「木更津キャッツアイ」で、古田新太が死んで、阿部サダヲが逮捕される展開は、舞台出演で途中降板する都合上だったそうな。◆「林家三平ものがたり」。冒頭、現・正蔵の襲名シーン。香葉子役の八千草薫以外の三平一門はみんな本物、という珍妙な図からして不安にさせるのだが、ふたを開けてみれば、危惧したほどつまらないということもなかった。「海老名香葉子ものがたり」としてはなかなかのもの。しかし、肝心の三平の描かれかたが不充分のように思う。林家三平を知らないひとがこれを観たときに、おそらく、三平の怪物的な魅力はなにもわからないのではないか。いや、山口達也には一生懸命やってる感じはあったのだが、三平というひとが面白過ぎるので難しい。まともに似せようとして、歯が立つ相手ではない。演出の部分でなにか工夫が欲しかった。気になるのは、各俳優の高座シーン。風間杜夫の「歌笑純情詩集」はさすが。ドラマのなかの落語だから、本当に上手い落語をやればいいわけでもないはずで、それらしさという点で絶品。伊東四朗の七代目正蔵「常盤カフェー」はそれほどでもなかったかと。志の輔に先代金馬の役は絶妙だと思うが、高座シーンがなかったのは残念。本職だけれども、そういう役なんだからサービスして欲しいじゃないか。落語指導、林家しん平。しん平に志の輔の指導は無理だと思う。
2006年08月26日
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バイト。昼食。富士そば、肉富士うどん。ドトール。スタジオ・ボイス、生活情報センター「動物園と水族館」、漫☆画太郎「ブスの瞳に恋してる」1巻、購入。帰宅。テレビ。宮藤官九郎新ドラマ「吾輩は主婦である」。第1話、2話、まとめて。クドカンが昼ドラをどうさばくか、が見どころなのだが、2話観た時点では、まだ、なにがどうなるのかはまるでつかめない段階。スローな展開なので、1週間分くらいずつを続けて観たほうがすっきりするかも。クドカンにはロックな面と歌謡曲な面があり、「池袋ウエストゲートパーク」と「木更津キャッツアイ」が前者ならば、「ぼくの魔法使い」と「マンハッタンラブストーリー」は後者。今作はもちろん後者でしょう。ミュージカル場面は今の小劇場界の匂いを反映。本物のミュージカル俳優である斎藤由貴、川平慈英を配してこれをやっている贅沢もあるが、存在自体がメタミュージカル俳優な及川光博が言うまでもなく絶品。何故、今や旧札である夏目漱石を題材に、という基本的な疑問もあるのだが、それはさておき、あとは、クドカンファンであり夏目漱石の孫である夏目房之介氏がどんな感想を持つかに注目したいところ。とりあえず、全40話、見逃さないことを目標に。漫☆画太郎「ブスの瞳に恋してる」1巻、読む。ドラマは観てないし、鈴木おさむの原作も読んでないのだが、漫☆画太郎によるコミック化となれば手に取らざるを得ない。相変わらず最低で最高。
2006年05月23日
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バイト。昼食。富士そば、肉富士うどん。ドトール。今月はやけに金に余裕があると思ってばんばん使っていたら、定期券代を勘定に入れてないことに気がついた。給料日まであと1週間。一転して、まるで余裕なし。帰宅。テレビ、あれこれ。◆「いいとも」テレフォンショッキング、2本。オアシズ。このコンビが継続している奇跡。大久保佳代子がここに登場する日がくるとは、じつに感慨深い。山田花子。トランペットを披露。トランペットには妙に優しいタモリ。◆ドラマ「ちびまる子ちゃん」。B.B.クイーンズ「踊るポンポコリン」と共に、アニメ「ちびまる子ちゃん」が空前の大ブームを巻き起こしたのが1990年。放送を中断していた時期を考慮すれば、子供のころから「ちびまる子ちゃん」を観ていた世代、となると、せいぜい現在20代前半以下ということになるだろうか。高校生以下にとっては、気がついたときにはすでにあるという存在。僕は現在30歳だが、それほど真剣に観た記憶はない。それでも何故か、基本パターンは知っていたりするからさすが国民的アニメなのだ。これをテレビドラマでやるなんて、まるで「月曜ドラマランド」みたい。と思うのは、おそらく30歳以上になるだろう。原作とドラマは別モノ、という考え方もあるが、今作では、3話中1話がさくらももこ自らによる脚本なのはポイント。アニメでもそうだが、作家が自作に対して愛着と責任を持ち、それを管理する意識が高く、また、その能力を持ち合わせているのは作品にとってはとても幸運なこと。お母さんに清水ミチコ、おじいちゃんにモト冬樹という絶妙な配役に惹かれたのだが、子役たちもなかなかに魅力的。力量にけっこう差があるが、まる子を始め、上手い子は本当に上手い。可愛い子は本当に可愛い。子供たちが育たないうちに、是非、続編を。
2006年04月19日
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バイト。昼、地震。揺れていても、何も対処せず。雨、降ったり止んだり。変な気候だ。昼食。吉野家、牛カレー丼。帰宅。朝日夕刊。地震、宮城で震度6だと。いよいよ東京もやばいのでは、という話もちょくちょくあるのだが、だからといって、どうすれば良いというのか。けして、楽観的なわけではない。ただ、わからないのだ。テレビ、あれこれ。◆テレビをつけたら、NHKの番組で、森山良子が「さとうきび畑の唄」を唄っていた。◆明石家さんま主演「さとうきび畑の唄」。2年前に録画したまま放っておいたものを思い出したようにして観る。エネルギーは感じたが、感情を動かされるまでには至らなかった。戦場の場面、なかなかに壮絶な描写をがんばってやっているのだが、いまいち、凄みに欠ける。戦争そのものを描いているようでいて、じつは、模写でしかないような。これから先、平和が続くかぎりは、戦争を描くことはますます困難になってゆくだろうが、今の時代に活躍する俳優が演じることで、戦争を近いものとして考えられるという効能はある。こういうドラマは、ないよりはあったほうが良いのだろうと思う。せっかくのさんま主演なのだから、もっと本気で笑わせるシーンが観たかった。そのほうが、より悲しみが増すに違いないだろうに。戦時下におけるユーモアも、気になる部分ではある。◆「踊る!さんま御殿」。堀内健、活躍。このひとの肝は、間のズラしかたにある。
2005年08月16日
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テレビ。「タイガー&ドラゴン」、「子は鎹」の回。最終回!このドラマについてはほぼ毎週のように書いてきたので、繰り返しになる部分も多いが、ま、我慢して読んでください。まず、最大の功績として、実際に“落語ブーム”にしてしまったことを讃えたい。こんなものは“落語ブーム”ではない、なんてことを言うへそ曲がりも居ますが、ついこないだまでの状況をよーく思い出してみなさいよ。雲泥の差でしょう。出版、放送、メディアへの露出量は圧倒的に多いはず。下衆な言い方をすれば、落語が金になるようになった。それは流行っている証拠にほかならない。ただ、年配のひとに大昔の話をされてしまうと身もフタもないのだが、ある世代より下の者にとっては、これほどまでに落語が盛り上がっている状況は体験したことがないのですよ。余談だが、落語をマニアックな趣味として愛でていたひとたちにとっては、さぞ居心地が悪いに違いない。知ったこっちゃないが。もちろんこのブーム、「タイガー&ドラゴン」だけの力で起きたわけではない。一方では高田文夫が、一方では小朝師が、落語界を盛り上げようと長年に渡って尽力してきた歴史があるのは忘れてはいけないところ。だが、いかんせん、落語界という閉じた世界の出来事にしかなり得なかった感は否めない。そこに宮藤官九郎という外部の才能が現れて、風穴を開けてくれたのは、双方にとって幸運なことだったと思う。まず1月の特番。これは推測だが、クレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」という曲をもとにドラマを創るアイデアのほうが、クドカンのなかには先にあったのではないか。そのままタイトルにしていることだし。あとから“落語”を素材に決めたと考えるほうが自然なような気がする。これは、「Shall we ダンス?」における社交ダンス、「ウォーターボーイズ」における男子シンクロのようなものだと思うが、大きく違うのは、落語を恥ずかしいものとして扱う、偏見の部分を描いていないこと。ここに宮藤官九郎の落語観が表れているのではないか。宮藤官九郎の落語観は、良くも悪くも、完全に高田文夫の影響下にある。と言うか、それしか知らないのだろう。最終回では協会脱会のエピソードまで出てくる。いかにも、知っていることをすべて詰め込みました、という感じがしてしまうのはご愛敬とするべきか。前回から気になっていた襲名問題だが、やはり、岡田“小竜”が“どん兵衛”に。では、西田“どん兵衛”はというと、なんと“小虎”になってしまう。長瀬“小虎”が復帰すると、西田“小虎”は“小猫”に。荒唐無稽な絵空事として描くのなら良いのだけれども、さほど珍しくないことのような描き方はかなり引っ掛かる。“小猫”って名前はどこから出てきたのか。将来的には“猫八”を継ぐのか。ラスト、「タイガー、タイガー、じれっタイガー!」のコール&レスポンス。こうゆう場面を臆面もなく描けてしまうところに、梶原一騎的な才覚を感じる。現代の漫画家で言えば、土田世紀や松本大洋のような、醒めながらもアツイ世界。落語の了見からは遠い気がしないでもないが。長瀬の「子は鎹」。口調がぐっと進歩していて驚く。最終的には岡田より上手くなったと思う。さすが、刑務所で「談志遺言大全集」を読んでただけのことはある。岡田は演じようとしている点に難あり。口上の司会を普通にする昇太師、傑作。大繁盛の「ドラゴンソーダ」の店長になった蒼井優・リサのセリフ「そうなの、芸能人とかJリーガーとかが冗談で着てたらほんとに流行っちゃったの」。冗談で落語のドラマを書いたらほんとに落語が流行っちゃったの、とでも言いたげ。それもまたクドカンらしくて良いが。
2005年06月25日
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朝、テレビで。缶コーヒーのCMに、歌丸師匠と伊東美咲が!「タイガー&ドラゴン」効果がこうゆうかたちで表れるのだな。伊東美咲はこの先、落語界から一方的な親近感を持たれ続けるに違いない。バイト。昼食。富士そば、冷肉富士うどん。御茶ノ水、寄り道。マクドナルド、コーヒー。どうせ冷房がきんきんに効いているだろうと思い、ホットにするが、それほどでもなかった。暑い。思案に暮れる。どうすべきか。スポーツ。あっちの地区もついに壊滅状態。何か巨大な力が動いている。帰宅。録音でラジオ。「ビバリー昼ズ」志の輔。高校生の息子に、パパは「出来心」のサゲは「出来心」と「花色木綿」とどっちが好きなの、と聞かれる。これもまた「タイガー&ドラゴン」効果。志の輔師匠ならいいけれども、聞かれて困る落語家のかたも居るのでは?
2005年06月13日
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雨。バイト。昼食。揚州商人、黒酢ラーメン。ボーナス日。ということで、棒になすびが刺さったものを頂く。こんなに嬉しいことはない。仕事が楽しい。山本夏彦「茶の間の正義」、読了。文庫は79年初版。「テレビは巨大なジャーナリズムで、それには当然モラルがある。私はそれを『茶の間の正義』と呼んでいる。眉ツバものの、うさん臭い正義のことである。」痛快。特に、版元の人間が取次批判のコラムを書いていることには驚いた。これを発行している中央公論新社も立派。帰宅。いつものテレビ。◆「ドラえもん」。「ドラえもんだらけ」、傑作。狂気に満ちたドラえもんの表情に爆笑。タイムパラドックスの面白さもそうだが、何よりも、ドラえもんのあの姿形が何体も、ひとつの部屋にひしめきあっている情景に興奮を覚えるのですよ。「のび太だらけ」や「しずかだらけ」では駄目。「ジャイアンだらけ」はちょっと面白そうだが。◆「タイガー&ドラゴン」、「粗忽長屋」の回。ドラマが創られる工程についてはよく知らないが、今回は、北村一輝の“ヤスオ”を再登場させるための話だと理解する。放送も残り2回。そろそろまとめに入っている感じもあって、改めて連続ドラマであることを意識させられた。あぁー、終わっちゃうのが淋しい。「粗忽長屋」という噺は視覚化が難しいだろうとは思う。こうゆうものは話芸にはかなわない。オープニング、ついに鶴瓶師匠。鶴瓶師匠の「粗忽長屋」もぜひ聴いてみたい。今回の肝、猫背椿のつけ乳首。
2005年06月10日
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バイト。評論家S・T氏、来店にびっくり。ビートルズの本をお買い上げ。昼食。吉野家、豚キムチ丼。帰宅。テレビあれこれ。◆「徹子の部屋」友近。ものまね、たくさん。まるで年末のタモリのような扱い。友近は友近で黒柳徹子に興味津々。好相性。◆「ドラえもん」。「入れかえロープ物語」。大林宣彦「転校生」とどちらが先なのか。「まんが家ジャイ子」。ジャイ子の声、山崎バニラ。澤登翠門下の活弁士でもあるようで。◆「タイガー&ドラゴン」。「出来心」の回。今回は、塚本高史が主役と見せかけて、鶴瓶師と西田敏行が大活躍。浅草ロック座での“中谷中”のコント、もう少しじっくり観たかったところ。「鶴の間」とかでやってくれないかしらん。西田敏行がこれ以上ないというくらいの西田敏行ぶりを発揮する「フランシーヌの場合」。なんか既視感あるなぁと思ったら、「権助提灯」の回で若き日のどん兵衛と組長が唄っていたのだった。色々と深読みさせるものがある。「フランシーヌの場合」は1969年の歌。クドカン脚本映画「69」は未見だが、こちらともリンクする部分はあるのだろうか。アンソンこと高岡蒼佑が警官役だったので「パッチギ!」も連想。ちなみに、「イムジン河」は1968年。井筒ワールドとも妙にシンクロ。「ゲロッパ!」では西田敏行が組長だった。組長・鶴瓶師の高座、内容は鶴瓶師の持ちネタだが、あの口調は松鶴でしょう。さりげなく憎いことを。今回、落語劇シーンが特に良かった。噺の面白さをとてもよく理解していると思う。“ふんどしパブ”には笑った。
2005年06月03日
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テレビ。「タイガー&ドラゴン」、「猫の皿」の回。ドラマとしてはますます面白くなっているのだが、落語ファンとしては引っ掛かる部分が多かったのが今回。ポイントは、小日向文世演じる“柳亭小しん”。誰がモデルということもないだろうが、柳家小さん一門を連想することは容易。柳家の芸に対する誤解を招くことになりやしないかと思うようなセリフが随所に出てきてひやひやする。「柳亭は保守派だからな」「偉くなってからの小しんの落語、ほーんとつまんないもん。落語はね、芸術じゃないの、庶民の娯楽なのよ!」「てめぇのクソつまんねぇ落語なんか誰が覚えるかってんだ! うちの師匠はなぁ、人情噺ができねぇんじゃねぇんだよ、やんねぇんだ! なんでかわかるか? あんたみてぇなふんぞりかえってる野郎が居るからだ、馬鹿野郎! 泣ける噺のほうが笑える噺より上だって威張ってる野郎が居るからだよ、馬鹿野郎! てめぇの『猫の皿』なんかちっとも笑えねぇじゃねぇか!」小里ん師匠の耳に入ったら激怒すること確実。ドラマ上のものとは言え、ここにある落語観にはかなり違和感あり。この番組、ホント落語知らない人がたくさん観てるんだから。地方へ行けば、落語イコール「笑点」のイメージであることが少なくないように、このドラマの影響がどんなかたちで残るのかが怖い。つまらないドラマならそんな心配も要らないのだが。岡田の「猫の皿」。口調は仕方ないとして、やたら膝を叩く音が入っているのが気になった。これは実際に落語をやってみればわかることだが、初めてやるとまず手の置き場に困ると思う。結果、手が遊んでしまうことになる。しかし、落語の天才の役だなんて、岡田でなくとも困難。そのまま落語を演らせずに演出をもうひと工夫するわけにはいかないのだろうか。むしろ、高座シーンの多い長瀬の落語のほうがサマになってきているように思う。「タイガー&ドラゴン」によって確実に起こっている落語ブームだが、ドラマのなかでも落語ブーム到来。いつの時点で書かれた脚本なのかが気になる。高田亭馬場彦こと高田文夫センセイ、ようやく活躍。脚本なのかおまかせなのかわからない、いい加減なセリフ連発。面白過ぎます。落語ブームの引き金を引いたのがこのドラマならば、何年も掛けてせっせと弾を詰めていたのが高田文夫であることは間違いなし。高田センセイなくしてはこのドラマは存在しなかったと言っても過言ではない。風が吹けば桶屋が儲かるように、高田が喋ればクドカンが儲かるのである。
2005年05月27日
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バイト。昼食。おきらく、豚角煮肉じゃが。Tさん、ラスト。きちんと挨拶してお先に失礼。しかし、代わりの社員が来ないってのはどうなってるんだか。普通は引き継ぎ期間とかあるだろうに。神保町、寄り道。横浜西口、寄り道。sabra、衝動的に購入。体調が悪いとsabraを買う癖がある。R25。宮藤官九郎、インタビュー。「天才じゃなくて、努力で来たクリエイターって書いてほしいんです」しかし、凡才がいくら努力してもクドカンになれるはずがない。天才型・努力型に二分することに無理があるわけで、ここはひとつ、秀才型くらいで手を打ってはどうでしょう。帰宅。テレビ、金曜のお決まりコース。◆「ドラえもん」。「ハロー宇宙人」。宇宙人に対して、ハローと呼び掛けるのは適切なのだろうか。ま、どうでもいいけど。◆「タイガー&ドラゴン」、「明烏」の回。冒頭、レギュラーメンバーではなく今回初登場の薬師丸ひろ子がいきなり高座へ上がる掟破り。出囃子は「セーラー服と機関銃」。今回は落語ファンとして嬉しい点が2点。ひとつは、昇太師匠の大活躍。「ハリーポッター」を愛読し、ランパブを拒否してうちに帰り尾美としのり「さびしんぼう」を観る男。昇太師が実際に四十過ぎで独身であることを知っているとなお味わい深い。そんな昇太師が薬師丸ひろ子とひとつの布団で寄り添うだなんて!薬師丸ひろ子の大ファンを公言している志らく師匠が観たらどう思うか、それだけが心配なのである。もうひとつは、今までの回のなかでもっとも元の噺に忠実だった点。宮藤官九郎、意図してかどうか、新解釈・珍解釈から徐々に噺の核心をつかむほうへシフトチェンジ。落語劇シーン、絶妙な配役。それにしても甘納豆。やられた。◆「タモリ倶楽部」“超ピンポイント!マニアックな図鑑の世界”、糸井重里、やくみつる、渡辺佑。本屋としてはあまり置きたくないタイプの本。でもすごく面白い。問題は価格だ。大正琴の1万円を切る努力が素晴らしい。◆数週前の「鶴の間」、春風亭小朝。鶴瓶とゲストとで即興漫才をする番組。ゲストに誰が出てくるか、鶴瓶は登場するまで知らない。「らくごのご」では即興落語、「スジナシ」では即興芝居。鶴瓶師がもっともこだわる部分でもある。この番組、初めて観たが、もっと観てれば良かった。人選次第では相当面白くなる。鶴瓶&小朝。まず、並んだ姿がなかなか良い。小道具まで用意して、医者と患者の設定に力技で持ち込む小朝師。知らされたのが前日でありながらも最大限の用意周到さを見せるところは鶴瓶師とは好対称。ネタはともかく、細かいしぐさにプロの技が。◆「スタジオパークからこんにちは」春風亭昇太。幼少期から現在まで、「NHK新人演芸大賞」での「ストレスの海」、にゅうおいらんずでの師弟トロンボーン共演の映像まで流れる充実の内容。落研時代に観た小朝師の「愛宕山」の衝撃、学生落語コンテストでの優勝、そこからなぜ新作へ魅かれてゆくのかははっきりしない部分。「はじめての落語」絡みの話。「糸井さん、との付き合いは、話すとものすごい長くなるんですけど…」番組では割愛されていたが、糸井重里と昇太師との関係は「テレビ演芸」の審査員と出演者との関係なのだと、今、気が付いた。sabra。付録DVDを観たら疲れ果てる。腹痛。朝方、寝る。
2005年05月20日
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5月も半ばだというのに肌寒い1日。バイト。昼食。ジョナサン、和風おろしハンバーグとキスのしそ巻き。隣りの席の主婦4人組、鶴太郎の絵が素敵よと大盛り上がり。帰宅。テレビあれこれ。◆「いいとも」テレフォンショッキング、松尾スズキ。歌人・斎藤斎藤のことを話題にする松尾。朝日新聞の記事を読んだと思われるが、本当に本名なの?◆「ドラえもん」。またもや滑稽噺と人情噺の2本立。「タイムふろしき」。冒頭、のび太とドラえもんが観ている特撮ヒーローの名前が「宇宙巡査部長寿限無寿限五行のすりきれ海砂利水魚の水行末雲来末風来末…」。「タンポポ空を行く」。タンポポの母と子の情愛を描いた詩的な作品。感動。アリにまでバカにされてると思うのび太、これは「饅頭怖い」のネタか。◆先週の「さんまのまんま」、笑い飯、麒麟、千鳥。麒麟・田村の貧乏話、水は噛んだら甘い。◆「タイガー&ドラゴン」。「厩火事」の巻。ついに最高傑作が出てしまったのではないか。冒頭、伊東美咲。出囃子が「魔女っ子メグちゃん」。カーステレオから志ん朝。このドラマで本物の落語が流れたのは初めてでは?古田新太・清水ミチコ演じる上方まりもまるおの漫才、大人計画「春子ブックセンター」の漫才を思い出す。あくまでも芝居であって、漫才とは似て非なるもの。ビシバシステムも想起。小とらの出囃子、「仁義なき戦い」。5話目にして出囃子のポテンシャルに気がついたか、いよいよ凝るようになってきた。次回からの楽しみが増える。終盤の展開、説明は野暮ってもんです。清水ミチコの顔に泣かされるとは。宮藤官九郎がこのような話を照れずに書くようになったことにも驚きと期待。泣きのベストが出てしまったので、次は笑いのベストを。
2005年05月13日
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朝、電車内に、先週の「タイガー&ドラゴン」の荒川良々の小とら評のセリフを暗唱する女子高生が。いや、普通の女子高生たちでしたよ。バイト。3日分の仕事。昼頃から雨。昼食。ぶぶか、油そば。赤瀬川原平「老人力」、読了。ちくま文庫版で。最近は“〇〇力”という言い方が濫用され過ぎだ。最初に“老人力”という言葉を聞いたときはずいぶんと新鮮だったものだが。斎藤孝は赤瀬川原平にいくらか振り込んだほうが良い。御茶ノ水。ディスクユニオン、中古CD3枚。石野卓球、リトルテンポ、ASA-CHANG&巡礼。横浜西口、タワーレコード。新品で買うべきかずっと迷っていた、菊池成孔「南米のエリザベス・テイラー」、「DEGUSTATION A JAZZ AUTHENTIQUE/BLEUE」、購入。ジョイナス。新星堂、東京かわら版、購入。ついに400円に!帰宅。日記更新が追いつかない。ミクシィ、左談次師匠からアクセスが!朝日夕刊。おぉ、菊地成孔のエッセイが始まった。続きが楽しみ。テレビ少し。◆「タイガー&ドラゴン」、「権助提灯」の回。西田“どん兵衛”敏行師匠が愛人・森下愛子に逢いに行く序盤、今回はやけにストレートだなと思っていたら終盤できっちり逆転させたのがニクい。昇太師匠「メガネ曇っちゃった」と円蔵師へのオマージュ!鶴瓶組長が落研出身であることも明らかになったので、今後、落語家・鶴瓶師にも期待。高田亭馬場彦は先週のあれだけなの?◆「ドラえもん」。始まってまだひと月だというのにこんなに傑作を連発していて良いのかと思うほど。「驚音波発振機」。大傑作。大爆笑。ジャイアンリサイタルが「寝床」であることは言うまでもないが、のび太たち聴衆の衰弱ぶりの滑稽さに志ん生の精神を感じる。歌声を加工した音痴の表現が素晴らしい。先代・たてかべ和也はあれでなかなか愛敬のある歌唱だったが、当代は本気でひどい。ネズミへの憎悪をあらわにするドラえもんの狂った表情、完璧。「オールマイティーパス」。こちらは凡作だと思うが、水準は高い。キャバレーに入ろうとするのび太に対して、「まだ開いてないでしょ!」と的確な突っ込みをするしずかちゃん。先代のしずかちゃんの声・喋り方では、何故、しずかちゃんがモテるのかよくわからなかったのだが、当代の声・喋り方を聴けばそりゃあモテるに決まってるよ!星野スミレ、人気アイドルなのに全然可愛く描かれてなかったのが唯一惜しいところ。
2005年05月06日
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休日。午前中、睡眠。ラジオ、録音で。「ビバリー昼ズ」糸井重里。落語の話を期待したがほとんど無し。糸井重里、今度は松村邦洋に注目し始めている。ライブにまで発展することを期待。キーワードは“埋蔵量”。昼、床屋へ。すぐ帰宅。待ちに待ったテレビ。◆「いいとも」テレフォンショッキング、阿部サダヲ。他局ながらも「タイガー&ドラゴン」からしっかり花が。◆「タイガー&ドラゴン」第1回、「芝浜」。はい、4月から「芝浜」でございますよ。前座が「芝浜」だなんて、また昇太師が歌丸師に説教されやしないか心配。しかしそんなことは問題ではない。落語を知る者からしたら突っ込みどころが多いのは事実だが、それを凌駕するだけの面白さがここには充分過ぎるほどあるのだからそれで良いのだ。正月スペシャル同様、落語の映像化にはやはりシビれた。西田“どん兵衛”敏行師匠が語る「芝浜」から西田・長瀬が夫婦を演じる「芝浜」へ移る瞬間はじつにぞくぞくするところ。語り、芝居、伝聞、入り乱れて、物語を進ませながら落語の内容を説明する無駄の無さ。しかし、ここでサゲまで行かなかったのが気になる。「芝浜」を知らない現代の新人類たちはどう解釈したものか。この場面で、ほんのちらっとではあるが、岡田准一が初めて落語を披露することになる。なにしろ落語の天才の役だ、ハードルが高い。だが、なかなか遜色なくこなしていたと思う。昇太師が稽古を付けたのだろうか。海砂利水魚のくりぃむしちゅー。この10年以上の間、若干のかたちは違えど、日本中の落研が「寿限無」を演る際に最も使われたクスグリに違いない。しかし、エンディング曲は何故に「タイガー&ドラゴン」でなくV6なのか。いや、V6が嫌いなわけではない。「木更津キャッツアイ」の嵐、「マンハッタンラブストーリー」のTOKIOは、ドラマの内容にとてもフィットしていたように思うが、このV6の曲はどうもしっくりこないのだ。これは明らかに失敗ではないのか。それとも毎週観ているうちにしっくりくるようになるのかしらん。ほかの部分がすごく良いだけにね。朝日夕刊。高田渡、死去。一度くらい実物を観たかった。夕方、仮眠。「ビバリー」で言っていた、「ほぼ日」での高田文夫×糸井重里の対談を確認。ここ最近で急激に落語界に接近している感のある糸井重里。高田センセイとどんな話になるのか、今後に期待。夜、観たテレビ。◆「徹子の部屋」マシュー南。母親がたまたま観ていて、本当にそうゆう人だと思っていた。◆「世界一受けたい授業」スペシャル。ノッポさん、竹中平蔵、唐沢俊一、多湖輝、養老孟司。ノッポさんはノッポさんのまま、高見映とは紹介されず。ノッポさんで通すのなら喋っちゃ駄目。◆TBS「落語研究会」、志ん輔「寝床」。オンタイムで。ひっそり始まってた。これも「タイガー&ドラゴン」効果だろうか。何はともあれ、ありがたや。
2005年04月16日
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休日。昨日のテレビ。「タイガー&ドラゴン」。宮藤官九郎の新作ドラマ。クレイジーケンバンドの名曲をそのままドラマのタイトルに。さすがCKBファンのクドカン。しかも、落語家の話。クドカン、CKB、落語。一見、ばらばらに思えるこの3つ、高田文夫という補助線を引けば容易に繋がる。プロデューサー・磯山晶、演出・金子文紀、「木更津キャッツアイ」と同じ布陣であるとなれば、否が応にも期待が高まる。じっくり鑑賞を決意。ファーストシーン。いきなり聞き覚えのある出囃子が!なななんと! ドラマのオープニングに昇太師匠の高座!前代未聞の衝撃の幕開けに早くも心を鷲掴みにされる。主題歌、そのこころは、「俺の噺を聞け~っ」ってことか。西田敏行演じる“林屋亭どん兵衛”は落語の名人の設定であるが、名人芸をどう表現するかは最大の難関なはず。だが、じつに鮮やかにクリアしていた。観客である長瀬智也演じる虎児の脳内を映像化。情景が目に浮かぶとはまさにこのこと。さらに、みるみる増える観客でダメ押し。主観と客観の2点攻め。西田敏行の「三枚起請」、これがなかなかの腕前。昇太より口調がきれい。浅草演芸ホールの従業員がCKB洞口信也なのも嬉しい。どん兵衛宅での一門がわいわいやっている風景は、“林屋亭”だけあってなんとも海老名。そのなかに昇太が居る可笑しさったら。演る噺は「三枚起請」に「品川心中」と古今亭なのだが。どん兵衛の弟子で息子の阿部サダヲ。この役は見事に林家の芸風。名演。「三枚起請」のスジがフリになってドラマ後半が展開されてゆくのだが、このパターンで他の噺でもいくらでも創れそうだ。是非、シリーズ化を。クドカン作品常連の尾美としのりが好演。エンドロールに「落語監修・春風亭昇太」。突っ込んだ落語ファンがどれだけ居たことか。となると、気になるのは高田文夫センセイの感想。ラジオ。「ビバリー昼ズ」。聴くつもりがラジオ点けたままうたた寝。録音している安心感から眠ってしまったのだが、あとで聴こうとしたら痛恨の録音ミス。録れてないって知ってたら、もっと頑張って起きてたよ!がっかり。年末のテレビ。◆「徹子の部屋」3本分。ふじいあきら。当然、マジックやり倒す。しかし、いつになく手つきがわかりやすかったような。前職はプログラマーだと。浅野忠信。「人体の不思議展」を観に行ったらしい。タモリ。頭のいいオランウータンの話題で持ちきり。◆「ものまねバトル大賞」。土浦ーズ。何故、ものまねの人の芸名はそんなに簡単に決められてしまうのか。ノブ&フッキー。かつてのビジーフォーのような。Take2。かつてのピンクの電話のような。原口あきまさ。指揮者の形態模写をする好田タクトを思い出す。タレントの動き癖を指揮者に見立てて。マニアックにならずスマートな芸風。傑作。コージー冨田。こちらはマニアックに、コロッケのものまねのものまね。ものまねをするには、ものまねのものまねをするのが簡単とされているが、これはそのようなものまねのものまねに非ず。ものまねをするコロッケをものまねしているのである。
2005年01月10日
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