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2008年05月19日
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カテゴリ: 読んだ本
「夏のこどもたち」

作者:川島 誠

この人の他の作品もそうなんだけど、文体にしても内容にしてもすごく特徴があるように思う。思春期の中高生を描く作品が多く、一人称でストーリーが進む。そしてどれもなんというか、本当にその年代のやるせない気持ちとか、社会や大人をナナメに見ているとか異性への興味とかそういう点は本当にそうなんだけど、なんだか彼らの日記を読んでいるような気持ちになる。淡々としたお話がたんたんとあるだけで、読みものとしては「だから何?」というか、
特になにが、ということもなくて。不思議な文章。
タイトル以外に2つの短編も一緒に収録されていたけれど、ノリは同じ。

今はやりのケータイ小説に似てるんじゃないか?と思ってしまう。いや、読んだことはないからよく知らないけど。

タイトルと簡単な内容紹介を読むと、中高生向きかな?と思ってついつい手を出すんだけど、
いつもなんか裏切られているというか。それでもなんとなく読んでしまう不思議な作者。
彼の実体験なのかもしれないけれど、小学生の時に海辺の町に転居して、そこが舞台になる
作品が多い。これもそう。そして私の地元だったりする。それだけがなんか面白いところ?





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Last updated  2012年04月15日 18時17分08秒
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