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モミジの緑の葉が黄色から赤に染まっていく過程は、自然の神秘さえも感じさせる。モミジの葉の色は本来赤や黄色になる。その色が夏の間消えているのは、葉緑体の緑が強くて、ほかの色をカモフラージュするからになる。 秋になり、植物の活動が停滞してくると、葉緑体も最盛期を終わり、葉の緑が薄れてくる。そうすると、本来の色彩である赤や黄色が表面に浮かびあがってくる。植物にすると、意味のない活動なのに、それが美しいというのが不思議に感じる。
2009.09.26
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紅葉を愛されるカエデやモミジも、一年のほとんどを緑の葉で過ごす。陽光を遮る樹木としては、姿かたちが美しい。果樹などに比較すると丈夫で病虫害に強い。成長力も大きく、剪定で樹形を整えられる。 さくらの開花は一瞬で終わるけれど、モミジの紅葉は長い間楽しめる。古くから庭木として植えられてきた理由だろう。青しだれが欲しくなった。
2009.09.23
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風が涼しくなって、秋の気配が濃厚になっている。濃緑だったさくらの葉も、茶色に変容しかけている。9月も終わりに近づき、暑さを感じることも少なくなっている。 植物は太陽の向きや気温の変化に敏感に生物になる。熱帯系の花は萎れ始めていて、季節の境目を印象付けられる。秋の流れをとどめることはできない。
2009.09.21
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寺の境内に赤い花が咲いている。実りの季節なのに、花が咲くというのは不思議に思える。花の咲く時期は、植物が生き残りのために生み出したローテーションになる。同族が一斉に咲かないと受粉はうまくいかない。 ミツバチや蝶を独占するには、ほかの花と同じよりもずれたほうが賢いから、季節を判断する体内時計が遺伝子に組み込まれているはずである。何千万年の進化の過程で、生存競争によって多様性を生み出した理由かもしれない。
2009.09.20
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椿の実は、姿だけ見ていると実に美味しそうに見える。もともとは、椿油を採取する目的で、実用性を重視して植えられていた。 髪の手入れに用いられていた椿油の需要がなくなると、観賞用に変化していった。すべての生活必要品を自然界から採取していた時代の名残りかな。
2009.09.18
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お寺の庭に赤い実がたくさん並んでいた。ヤブデマリの実だろうか。色合いの美しさや皮のつやもあって、とてもおいしそうに見える。秋は実りの季節で、野生の小鳥たちが満腹できる数少ない季節になる。 赤い実が空に向かって並んでいる姿は、明らかに鳥の存在を意識している。上空から赤い実が見えると鳥が狙う。それは数多くの種が周辺地域にばらまかれることを意味する。植物の進化の過程における知恵の一つだろう。
2009.09.17
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気温がめっきり下がっている。木々に秋が漂ってきた。黄色い葉ほど、秋を感じさせるものはないだろう。緑の葉は光合成を意味する。それは植物の持つエネルギーの根幹になる。システムが失われると葉は黄色く変色する。 光合成をおこなう葉緑体は、細胞の中に存在する。植物が緑に見えるのは、細胞に葉緑体が多数存在するからになる。植物は進化の過程で、葉緑体を持つ生物を自分の組織に取り入れた。それから何十億年がたち、植物は地球を支配している。
2009.09.15
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ブルーサルビアの集団は目立つ。コスモスの脇に植えてある紫の花は、日本的な風情さえも感じてしまう。この色合いというのは、確かに日本人の趣味に合致する要素がある。秋の花として人気が高まったのも当然だろう。 ブルーサルビアの咲いている姿を見ると、自然の中に種をまくことの大切さが理解できる。空間さえあれば、鉢ではなく、地面に植えてみたい花だろう。
2009.09.14
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熱帯の花は色彩が濃い。花の色彩や形態は生存競争を生き抜くためのアイデアとされる。ミツバチや蝶を引きつけなければ、子孫を残せない。過剰な生存競争が多様な種を生みだしている。 高原地帯では、植物同士の競争よりも、気候や降雨量などの環境に適応できるかで左右される。コスモスはメキシコの高原が原産地という。欧州で栽培されて進化してきた。その生命力はたくましく、秋になると見事な花園が生まれる。
2009.09.13
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細い農道を歩いていると、コスモスの花園に出会った。休耕田にコスモスが植えられていて、別世界が展開している。コスモスほど日本人に愛される花は少ない。花弁は淡く、軽く、さわやかな雰囲気に満ちている。 あでやかさや華麗さなどでは薔薇や菊に劣っているが、心に染みいる清楚さはコスモスが一番だろう。色の多彩さや濃淡なども日本人の趣味に合致している。清少納言や紫式部が見たら、なんと表現するだろうか。
2009.09.11
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四季咲きのバラが9月になって咲き始めた。春と夏に続いての開花になる。夏の花が終わった時にかなり葉が荒れていたので、思い切って深く剪定をしてみた。小ぶりになった薔薇は再び赤い芽を出し始め、9月になると緑の葉に包まれている。 薔薇は病虫害に弱く、育てるのに神経を使う。それでも大輪の花が「春・夏・秋」と咲いてくれるのはありがたい。一過性の種に比較すると長期間の開花するメリットもある。薔薇は秋に値下がりするので、ぜひ花屋さんを探索してほしい。
2009.09.10
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葉が糸のように細いので糸葉春車菊と呼ぶのだろう。アメリカ産のキク科植物であり、黄色い花が咲くという。小さな蕾が秋を待っている。 葉が細くなるというのは、気候の変動に適応した結果だろう。針葉樹が寒さに耐えるために葉を細くしたのと同じ進化の過程かもしれない。細い葉の頼りなげな姿が日本人好みであることは間違いない。
2009.09.08
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9月になり、気温がわずかに低下してくると、植物は秋の気配を敏感に感じ取って、開花を始める。アスター・サファイアも紫色の花を咲かせ始めている。小さな蕾が無数にあるので、とても1本の株とは信じがたい。 昨秋、100円で投げ売りされていた株を買ったことを思い出した。茎が枯れて、地上部が刈り取られていたアスターがこれほど大きくなるとは思わなかった。菊の一族は日本の暑さと多湿に耐える。一斉に花を咲かせるのが楽しみになる。
2009.09.06
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ブルーベリーは実を収穫するだけでなく、春の花、そして秋の紅葉が楽しめる。葉の色合いは深みがあって美しく、栽培する人が増えている。果物を庭で栽培するのは難しいけれど、ブルーベリーならば気楽にできる。 ブルーベリーにはさまざまな種類があるけれど、ハイブッシュ系の色合いは風情がある。和風な感じさえもする。この独特な赤色が秋とともに次第に濃くなっていくさまが楽しみになる。
2009.09.04
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ミニバラは花が咲いた後に刈り込みを行う。野性が強いミニバラは、枝を刈られても耐えて芽を出す。刈り込みですっきりしていた樹形が葉におおわれるようになると、秋の花が咲く。放置しておくと、雑草のごとく藪を形成してしまう。 切った枝を地面に刺しておくと、根が出て新しい株に生長する。ある程度大きくなったら、樹形の美しい株を選んで次世代に育てていく。ミニバラならではの育成術かな。
2009.09.02
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夏に強く、わずか1本で数十の花を咲かせるマリーゴールドのエネルギーはすさまじい。4個パック100円で買った苗がここまで大きくなるとは思わなかった。夏の暑さにも強く、黄色い花は他を圧倒している。 マリーゴールド成長を始めると、ほかの植物を覆い隠し、太陽を独占する。まさに生存競争を生き抜いてきたタフな種になる。冬の寒さに弱く、日本の気候では1年草というのも、燃えるようなエネルギーの源かも知れない。
2009.08.31
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マンデビラの白い花が咲いている。細長い花は清楚で、繊細でみずみずしい。赤色はド派手な色彩をしているので、とても同じ種に見えない。熱帯出身のマンデビラは暑さと湿気を平然と乗り越える。 常緑多年草と書いてあるが、低温に弱く、日本の冬を越えることができない。花屋さんではマンデビラを1年草として扱う。熱帯産の植物の運命でもあるが、夏に美しい花を咲かせてくれる貴重な種といえる。
2009.08.30
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秋になるのを待っているのが、菊の花になる。西洋菊のアスターに、一つだけ紫の花が咲き始めている。姿は菊そのものであり、色合いも近似している。成長のたくましさと株の大きさが違いになる。キク科の植物は虫退治の消毒をする必要があり、虫が甘い汁に群がって、葉が荒らされてしまってからでは遅い。 日本の山野で生き残るには、さまざまな外敵やライバルや寒暖の変化に耐えねばならず、外来種にも厳しい環境が待つ。雑草などが上陸して広がっていくが、生存権を手に入れている種は限られるのも、自然の掟の厳しさにあるのかも。
2009.08.28
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日本の植物は一般的に花期が短い。桜のように素早く散ってしまうことを評価したりする。それに比較すると、南米産やアフリカ産の植物は花期が長い。インパチェンスのように6ヶ月くらい咲いている種は珍しくない。 花屋さんも商売だから、すぐ散ってしまう種を店頭に並べたくない。日本産が店頭から減った理由だろう。それでも、桔梗や女郎花はかろうじて棚に並んでいる。季節感を保つには、日本の花が必要と感じていたら、今朝もうしぼんでいた。これでは、海外種が花屋さんに並ぶのも無理はないかも。
2009.08.26
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ブルーベリーは北米原産の果実になる。日本では、果実よりも釣鐘状の花と秋の紅葉が愛されて庭に植えられるようになった。ついでに紫色の果実も味わうことができる。ブドウと同じような香りと味がする。 日本の気候は夏の暑さと冬の寒さが厳しく、湿度も高いので、熱帯系も、高山系も音を上げてしまう。ところが、ブルーベリーは寒暖に強く、高い湿度にも耐える。ラビッド系の葉が長く伸び始めている。秋が近いことを予感しているのだろう。
2009.08.24
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樹木は春から初夏に花を咲かせて、夏から秋に果実を実らせる種が多い。温帯の果物などは、ブドウも、モモも実りの季節を迎えている。夏の盛りに花を咲かせている樹木は少ないので、貴重な存在になる。 古寺で見かけた無窮花が気に入って苗を探していたら、植木屋さんにモミジと並んでいるのを見つけた。どうやら無窮花を栽培する人が増えているらしい。白と赤と青が花の色になるけれど、青が気に入っていたので植えてみたら、もう咲き始めている。
2009.08.22
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8月の暑さを耐えるのは植物にもつらいらしく、多くの植物は秋を待って花を咲かせる。女郎花も暑さに負けて花盛りを終わっているのに、セイロン生まれのライティアは、真っ白な花を絶え間なく咲かせ続けている。 朝起きてみると、庭先に白い花の群れが際立っている。猛暑をなんとも思わないタフさと繊細な白さが両立していることがライティアの特色だろう。その姿と美しさは際立っているので、いずれ夏の花の人気者になるだろう。
2009.08.21
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ふだん見慣れている紫陽花は、西洋アジサイと呼ばれる丸い花をつける種になる。日本産の原種が品種改良されている。日本の野山に生えている紫陽花は、ガクアジサイと呼ばれる種であり、この花を言葉で説明することは難しい。 古寺の境内にガクアジサイが咲いていた。花弁に見えるのはガクであり、本当の花は中心部にある小さな花が重なった部分になる。蝶などを引き寄せるために、ガクを大きく成長させたものらしい。この独特の姿に紫陽花の風情があるのに、花屋さんなどで見かけることはめったにない。まあ、野草としてひっそりと生きてくれればよいのだけれど。
2009.08.19
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楓は手の形をしているものが多いけれど、細身の葉を持つ種もある。緑の細くねじれた葉の種を青枝垂れと呼ぶ。小さな苗木は植木屋さんで見慣れているが、大きく成長した青枝垂れは珍しい。赤い葉をつけた赤枝垂れと呼ばれる種もある。 秋になると葉を切り離すために枝と葉の間に壁ができる。光合成で生まれる糖分が流れなくなり、葉に蓄積して赤い色素に転換する。光合成が盛んな葉が真っ赤に染まりやすい理由になる。青枝垂れの夏は涼しげで、秋になると葉の色が黄色や赤に染まるのは化学現象なのに美しい。
2009.08.17
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お寺の境内でツバキの実を見つけた。外観は実においしそうな姿をしているが、かじることはできない。熟すとはじけて黒い実が転がりだす。それを集めて絞ると椿油が出来上がる。藪椿などは、行燈油や植物油を採取する貴重な資源だった。 現代では椿の実は採取されずに放置されているので、椿の種が芽を出して、群生するかと思いきや、生存競争は厳しく、なかなかそうはいかないらしい。それにしても、かじりたくなるほどおいしそうに見える。
2009.08.15
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植木屋さんで珍しい桜の苗木を手に入れた。緑色の花が咲く御衣黄という品種になる。桜の木は圧倒的にソメイヨシノの人気が高く、どこに行ってもソメイヨシノが植えてある。日本には様々な品種があるのだから、ソメイヨシノばかり植えても退屈だろう。 桜の木は意外と丈夫であり、樹木の勢いが強い。庭の木で一番生育するのが桜だったから、緑の花が咲く御衣黄には期待できる。高さは50センチ程度の苗木だけれど、夏の暑さにもめげずに緑の葉を茂らしている。
2009.08.13
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白い清楚な花を咲かせるのは、セイロン・ライティアが一番だろう。日本人好みの姿と形をしている。シンプルで無垢な美しさを持っているから、この花の知名度が高まった。 スリランカはインドの近くにある熱帯の島であり、冬がない。ライティアは熱帯の常緑低木であり、寒さに弱く、日本の冬に耐えられない。そこで鉢植えにして、冬は室内で過ごさせる。冬さえ越えられれば、再びこの清楚な花に出会うことができる。
2009.08.11
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ミニバラには何百という種類がある。共通しているのは、とても丈夫で育てやすいという特性だろう。野バラを原種にした効果は出ている。鉢に植えるとあまり大きくならないけれど、地面に植えるとぐんぐん成長してくる。 ミニバラの花はすぐ傷んでしまう。美しさを楽しめるのは一瞬にすぎない。それでも、枝を切って地面に刺しておくと、驚くほど根付く。小粒でもバラの棘はかなり痛いので、手入れをやりにくいのがつらい。
2009.08.09
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多くの植物は梅雨の湿気や真夏の暑さに弱く、花を咲かせることを休止して、秋になるまで待たせる。インパチェンスは日本の気候に適応しているらしく、6月くらいから花を咲かせ続けている。 アフリカの高原地帯という出自ゆえなのか、それとも元来タフな植物なのだろうか。夏の花壇に植えて花を咲かせるにはもってこいの一族だろう。白だけでなく、さまざまな色彩もそろっている。唯一、寒さに弱くて日本の冬を越せないことが弱点になる。種も丈夫そうなので、来年も植えてみよう。
2009.08.07
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モミジは紅葉と書かれるので、赤くなる葉をすべて含む用語になる。紅葉の典型的な姿は楓と呼ばれる樹木であり、カエデは蛙のような手をしているのでこう呼ばれる。本来は「楓の紅葉」と表現すべきなのだろうが、誰もが慣用でモミジと呼んでいる。 真夏なのに、古寺で紅葉を見つけた。植木屋さんでも、夏に紫色の葉を持つ野村という種の楓を売っている。秋になって、楓の緑葉が赤く変容するというシステムが、すべての楓に当てはまるわけではないらしい。すでに真夏の段階で、黄色や赤や黄緑の葉が並んでいる。季節はずれでも、光を通した楓の葉の多彩さに心がひかれてしまう。
2009.08.05
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紫陽花という文字のごとく、藍色や青紫などに咲くのがアジサイ特有の色彩だろう。寺の境内に咲いていた白いアジサイは珍しい品種になる。コアジサシや西洋アジサイも白い花を咲かせるが、姿が少し違う。 小さな花が無数に並ぶアジサイは華麗な趣があり、白の花弁は雨の季節に強い印象を与えてくれた。夕立が降り始めたので、慌てて帰路についたけれど、どこまでも心残りのする花だった。
2009.07.31
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アジサイの花は独特の風情を持つ。お寺の庭に植えられていたアジサイは青色の花びらをつけていた。アジサイは土の成分含有量により、同じ株でも花びらの色が微妙に変化する。土壌の成分が異なると色彩が変化する。 園芸品種のアジサイは日本古来のガクアジサイと姿が異なる。ガクアジサイの花びらに見える部分はガクであり、本来の花は小さい。ガクアジサイが欧州で改良されて、現在の丸い姿に変容した。古寺の庭に一番ふさわしい花だろう。
2009.07.29
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野生化した鬼灯の実が赤くなっている。ホオズキは生命力が強く、水も与えないのに苗が育ち、地下茎で無限大に増える。日本では、古来鬼灯愛好者が多く、各地でホオズキ市が開かれる。 子供の頃、ホオズキで遊んだ人も多いだろう。オレンジ色の独特の実を膨らませるには、子どもなりの技術がいる。最近では、食用に品種改良されたホオズキが生まれているという。どんな味がするのだろう。
2009.07.27
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夏の暑さが厳しくなると、多くの花は咲くことを休止して、秋が来るのを待つ。花を咲かせることは体力を消耗させる。バラの花は葉を落し、チョコレートコスモスは蕾のままでじっとしている。勢いを感じるのは、琉球アサガオとランタナくらいになる。 アサガオは変種が多く、多種多様な花が咲くけれど、育種は難しいとされる。多くの貴重品種は秘匿されていることが多く、花屋さんの店頭に並ぶことはない。その点、琉球アサガオは野草であるから、生命力が強く、気楽に朝顔を楽しむには最適の品種だろう。
2009.07.26
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スミレは日本に数多くの種が存在していて、スミレ王国とも呼ばれる。山道などに自生していて、春に花を咲かせる。夏スミレという種は、夏に咲くスミレに似た花であり、スミレの一族ではないと知って驚いてしまった。 最近では原種名のトレニアと呼ばれることが多い。東南アジア原産なので夏に強く、暑い盛りにも花を咲かせている。花が咲き終わり、気候が寒くなると枯れてしまうという1年草でもある。それでも太陽に照らされて咲く鮮明な紫の花は、強いイメージを心に残す。
2009.07.25
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観葉植物は葉が命になる。金の成る木からテーブルヤシまで、さまざまな観葉植物が並べられているが、その中で異彩を放っているのがアイビーになる。星型などの独特の形と色彩を持っている。 アイビーは小さな苗で売られているけれど、成長は早い。10センチ程度の苗があっという間に50センチまで伸びる。葉が日焼けしやすいので、日陰で育てる必要はあるけれど、暑さと寒さに強い。白い斑入りの葉は風情があり、鉢からあふれるように伸びていく。
2009.07.23
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白と緑のまだら模様になっていた白露錦の枝に新しい緑の葉が生え始めている。異色の存在だった樹木が普通に戻る季節がやってきたらしい。 植えた時は20センチ程度だった白露錦の苗は2m近い高さに成長している。ひ弱そうに見えるのに、柳の仲間はタフに生き抜く力を持っている。緑の葉が白くまだらになる理由は、いまだに見つかっていない。
2009.07.21
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ハスカップは北海道に自生する果物の樹木になる。偶然に植木屋さんで手にいれ、花壇に植えている。高さは30センチ程度であり、直線的に延びた枝が特色になる。春に白い花が咲いたのに、紫の実がならないのは悲しい。 ブルーベリーと同じで1本では実がならないのかもしれない。ハスカップを販売している植木屋さんは見つからないので、実はあきらめて葉を楽しんでいる。新しい黄緑の葉が出てきて、成長は旺盛であり、暑さにも耐えているのがたくましい。
2009.07.19
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ブルーベリー(ラビットアイ系)の第二陣の実がなり始めた。ハイブッシュ系は初夏には実をならせていたのに、ラビットアイ系は真夏に実がなり始めている。ネクタリンとリンゴが空振りに終わってみると、ブルーベリーの収穫は素直にうれしい。 ブルーベリーは土に合うかの判断が難しいので、さまざまな品種の小さな苗を植えて育てるのが好ましいだろう。苗の成長はゆっくりだが、複数の種を並べて植えると実がなりやすい。味はブドウに似ていて、甘酸っぱい
2009.07.16
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ダイアンサスはナデシコと呼んだほうがわかりやすい。古来、大和撫子と唐撫子が栽培されていた。和風と中国風の二種類だったのに、西欧風の撫子が加わり、華やかになった。さらに育種家が複雑にかけ合わせたので、多種多様な花が生れ、ダイアンサスと呼ぶほうがふさわしくなっている。 八重咲きのダイアンサスは株が小さいのに、色彩を自己主張する。赤やピンクから白が混じったりして、同じ茎とは思えない華麗さをもつ。やはり、なでしこではなく、ダイアンサスがふさわしいかな。
2009.07.14
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桔梗の蕾ほど風変わりな姿はない。風船のような形をして風に揺れている。これは楽しい蕾だとだれもが関心を寄せる。風船に割れ目ができると、いよいよ開花が始まる。 桔梗は野山で咲く花であり、可憐な紫の花が各地に自生している。あまりに地味な花なので、派手な色彩が並ぶ花屋さんでは少数派になってしまう。やはり野に置け桔梗の花というところだろうか。
2009.07.13
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ダリアはメキシコの高原に咲く数種類の原種を欧州に持ち込んで品種改良した花という。数万種を育種したというから、変種ができやすいダリアといえども、その数は驚きだろう。多くは現在滅んでしまい、さらに品種改良が進んでいる。 「トワイニング」は葉や茎が黒い品種であり、独特の味わいを持つ。そこに淡いピンクの花が咲くと、ひときわ鮮やかに映る。こうしてみると、花の多様性を求める人間の知恵と自然界の掟のとの戦いが続く理由も理解できる。われわれが見ることのできるダリアは限られているので、束の間の美しさを愛でるしかないけれど。
2009.07.12
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今朝になって、琉球アサガオの花が開いていた。短日性のために9月にならないと開花しない琉球アサガオをダンボールで覆う作戦が成功したらしい。紫の大輪の花は独特の風情を持ち、空気が違う。 沖縄では雑草の仲間であり、タフで生き抜く力が強いという。多年草なので、冬の寒さに耐えられれば、3月頃から花を咲かせるらしい。しかし、ビオラが凍りつくこの地域の寒さでは、とても冬越しは無理だろうな。
2009.07.11
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オミナエシも多年草になる。夏の高さは70センチを超えているのに、冬になると寒さをやり過ごすために地面に這いつくばる。いわゆるロゼット葉の状態で寒気をやり過ごす。わずかでも葉を残していると、冬にも光合成ができるので、エネルギーを保つことができる。 野草であるオミナエシにはライバルが多い。太陽の光を奪われないように高く成長しないと、日陰になって終わる。オミナエシのひょろひょろした姿は、太陽の光を求めて伸びる意思を表している。見た目は細くて弱弱しいのに、実際は丈夫な野草の花として咲いている。
2009.07.09
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冬の寒さをどうやって耐え抜くかは、多年草にとって知恵の出しどころになる。冬に葉を落とす樹木のように、宿根草は地上部を枯らせて、根だけが生き残る。春がきて、風が暖かくなると根から新たな茎と葉がが出てくる。 芽が出るかわからない種よりも確実に冬を越す知恵になる。 わずかに残った茎から数多くの葉が出て、今では直径50センチくらいの束になっている。数多くの蕾が付き始めて、紫の花が咲き始めた。細長い姿の菊と比較すると、こんもりとしたアスターは豪壮な感じさえする。
2009.07.07
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トルコキキョウの開花が始まっている。ブドウ畑の日陰のところに白い花がくっきりとした姿を現した。その白さはたとようもなく美しい。切り花として大量栽培が続いているのも当然だろう。日本人が感じる理想の花の条件を数多く満たしている。 海外種の花は、色彩や姿に独特の味わいを持つものが多い。そういう個性派ぞろいの中に入れると、トルコキキョウは和風の美しさを持つ貴重な存在だと理解できる。日本の花よりも、ずっと和風という雰囲気を味わうことができるのが面白い。
2009.07.04
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バラの品種は限りないほど多いので、咲いているバラを一目で言い当てることなどプロでないと難しいだろう。夏の日差しが強くなってくると、バラの枝先の蕾が開き始めた。春に続いて、夏にも花を咲かしてくれる四季咲きのバラに人気があるのも当然に思われる。 バラは虚弱体質であり、病虫害に弱い。温室育ちのか弱さを持っているので、育種家は繊細な取扱いをする。枝を切るハサミさえも花ごとに消毒するほどである。美しさだけを追求することは、どこかに無理を生じるものらしい。それに比べるとミニバラは野性味が強くて、へこたれない。しかし、大輪のバラはその虚弱さや繊細さゆえに、人々に強く愛されてきた。これからも続いていく
2009.07.02
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琉球アサガオは雑草のようにたくましい。というよりも、沖縄ではありふれた雑草そのものという。暑さに強く、花の数が多いので本土でも人気がでてきた。種では増えないという点が変り者になる。 短日性なので、秋になるまで青い花は咲かないという。欲深い人間は植物に季節を錯覚させることで早く咲かせる。そこで、午後には段ボールをかぶせることにした。はたして、琉球アサガオはいつ咲き始めることやら。
2009.07.01
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ランタナは中南米原産の七変化と呼ばれる鮮やかな花をいう。熱帯出身なので暑さに強く、夏にたくましく成長する。日本原産の花は寒さに強くて冬越しできるのに、暑くなるとへばってくる。あらゆる植物は気候に適応していることを実感させられる。 ランタナの夏の鮮やかさは卓越している。濃い赤や黄色の原色が際立っていて、記憶に刻み込まれる。ランタナ独特の花の姿は、やはり夏の風物詩になるかなあ。
2009.06.29
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テンドロビウムなどの蘭は、樹上生活をしている。熱帯雨林などの幹や枝の上に着生する。どういう過程で発芽するかという秘密が解けないので、希少植物として扱われていた。生長点の細胞を培養する技術が進歩して発芽が可能になり、花屋さんに蘭が並んでいる。 テンドロビウムを増やすには、株分けをするか、幹の途中に出てくる高芽を育てるしかない。不思議なことに、高芽には根が生えているので、切り取ってバークに植えればよい。(花が咲くまでは2年くらい待たねばならないけれど)
2009.06.28
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