前回
はイメージボードの作成までを手短に書きましたが、今日はイメージ昨日作ったイメージボードからプランティング・パレットを作成するまでの手順について書きたいと思います。
まずは昨日のボードにあったプロジェクトですが、西アイルランドにあるウェスト・コークです。また別記事で取り上げたいと思いますが、Piet Oudolfのデザインで自然植生からインスピレーションを得てオーナメンタル・グラスや宿根草を用いながらデザインされています。
色彩の設定
まず色彩構成を見ていきましょう。手前には白色花があり中央付近に紫の花穂が見えます。その他ピンクやマゼンタ、オレンジ系統などがミックスされ、黄金色のグラスも散見されます。この中では紫とマゼンタが目を引きますし相性が良いのがわかります。今回はこの二つを基本に据えつつ、局所的に黄色系を混ぜていく方向でデザインしていくことにしました。基本色は三色ほどに抑えると統一性が出しやすいように思います。
レイアウト
この画像一枚で見る限りはブロック・プランティングで構成されています。プランティングレイアウトの基本型もまた別記事で取り上げたいと思いますが、ブロック・プランティングその名の通り、単一種を数本の塊にして配置する手法です。同一品種の群生により視覚的なインパクトが最も高いレイアウトですが、一方で季節による変化をつけるのが難しく、また環境不適合種を選んでしまった場合全滅しやすいなどの欠点もあります。古くから用いられる配置法ではありますがハイリスク・ハイリターンの攻めのレイアウトと言えるでしょう。
品種の分析
ここからが一番のキモになります。色や配置は見た目からすぐに判断がつくと思いますが、品種の分析はある程度の知識と下調べが必要になってきます。
まず中央の一群から見ていきましょう。
紫色の花穂を立ち上げているのは「アガスターシェ・ブルーフォーチュン」です。大型のヒソップで美しく丈夫な品種で、花期も長くウィンターガーデンの素材として用いることもできます。
その右隣にあるのは「ユーフォルビア・ファイアグロー」です。ユーフォルビアの中では珍しくオレンジ色の花を夏に咲かせる品種で落葉種です。
その上部には多くの人がご存知かと思いますが「エキナセア・パーピュレア」が咲き始めています。
その左にはピンクの果穂を立ち上げている「スタキス・ヒューメロ」が見えます。枝葉が密でフロント・ボーダーに適しています。
ところどころに見える背の高いグラスは「スティパ・ギガンテア」です。2mほどの高さ見まで帆を立ち上げる大型種であり、単体でインパクトがあります。大型でありながら葉の部分は小さくまとまっているので、透視性が高く扱いやすい品種です。
ここでは5種類にとどめますが、多くの品種をリストアップし、そこからコンセプトに合うように品種の絞り込みや入れ替えを行っていきます。
こうして出来上がったのが下のプランティング・パレットです。
次回はパレットをもとに実際にプランを作る過程を紹介していきます。