前回はイメージボードからプランティング・パレットの作成までをこれまた素早く見ていきました。絵画で言うところの、絵の具をそろえるところまで来たわけです。今回は絵の具を使って実際に絵を描いてゆく作業です。

敷地は南北に約28m、北端が東西に約17m、南端が約7mの幅を持っています。今回デザインしているのは上図のサンガーデンです。グーグルアースを使って測量しただけなので正確な寸法やレイアウトは分かりませんが、これで十分だと思います。
ここに、既存の植物や庭石などを描き込んでいきます。
Cはカレックス、Pはロシアンセージ、Phはフォロミウム、Laはラベンダー、Roはローズマリーです。黒斜線は庭石でその他にバラやサルスベリが植わっています。Xが付いているものは移植するバラたちです。これで準備は整いました。
ここで プランティング・パレット
に上がっていた植物を幾つか紹介しましょう。
全体の構造を決めるのに最も重要なのが、「カラマグロスティス・カールフォースター」です。
直立性が高く形が整っていて夏から秋にかけて黄金色の穂をたくさん立ち上げます。1.5mほどの高さになり、ウィンターガーデンの素材にもなるので長期間楽しむことができます。
次に「ペニセタム・ルブラム」です。
銅色の葉から赤色の穂を多く立ち上げます。庭にアクセントを加えるのに適していて、意外性のある選手です。装飾的な形状のため、様々な多年草と組み合わせることができます。
「サルビア・カラドンナ」
紫色の花穂を長期間に渡って立ち上げます。すっきりした形状とコンパクトな大きさで様々なタイプの庭で活躍してくれます。密度は4/m2で計算していて全体で5m2ほど植えるので、20本使います。
「アキレア・テラコッタ」
黄色からオレンジ色の花を傘状に立ち上げるコンパクトな品種です。上記「サルビア・カラドンナ」の紫とのコントラストは多用され、特に美しい組み合わせの一つです。鋸歯状の葉が地表近くを覆いますが、それほどボリュームはないので他の枝葉の茂る植物と組み合わせるのに適しています。密度は4/m2で計算していて植える面積は2m2なので、8本使います。
高さ、色など様々な条件を考慮して配置を考えますが。基本的な順序は以下のようになります。

いろいろと書き込みがあり見づらいですが、カラマグロスティスやペニセタムを分散配置することで、植栽に高さを生み、その間を多年草で埋めていきます。植物の密度は1m2あたり4本で計算しています。(密度計算は植栽の完成度を左右する非常に重要な事項なので後々触れたいと思います。)
この時点では平面図は確定していませんでしたが、次回から実際にどのような植栽になったのか見ていきたいと思います。