EXPERIMENTAL GARDEN

2018.01.20
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カテゴリ: ガーデンデザイン

庭の入り口には石造りの塀があります。
塀は高さ1.5mほどで御影石の上に木塀を重ねて作られており、塀には植え込み用の花壇が備え付けられています。
花壇の大きさは 5.0m x 0.5m ほどで、門の両側に対になっています。今まではバラが植えてありましたが、土の深さが浅く乾きやすいため低木にとっては過酷な状況でした。
それ以来グランドカバーを植えて管理を楽にしていましたが、庭の植栽をデザインしているのでその入り口のデザインも庭の特色がにじみ出るようなものにしたいと考えていました。

今回のデザインでキーになっているのは、建造物と植栽の一体感を出すことです。
デザインはシンプルに全体の統一感を追求する。
アイディアを膨らませたら何が必要か精査し、無駄をそぎ落とす。
この二つはデザインを突き詰めていく上で必ず必要なプロセスだと思っています。
今回のデザインでは既存の塀があるのでそれを最大限に生かすために必要なものは何かを考えます。

そこで今回ポイントになるのが色彩と形体です。

御影石は白色で、木塀は赤みがかった茶色に塗装されています。
あまり見ない組み合わせですが植栽も白を中心に据えて、黄色系統を加えながら石の白から木塀の赤へと色彩の変化をゆるやかにするべきだと考えました。
さらに塀はエッジの効いた四角柱で門を挟んで対称に配置され幾何学的な印象が強いものでした。
そう考えると植物も直線的で型崩れが少ないもの、枝葉の構造が強い線となって現れる品種が必要になってきます。

image2

カラマグロスティス・オーバーダムは白色斑入りの葉を持ち真っ直ぐ直線的な穂を立ち上げます。
ユーフォルビア・タスマニアンタイガーは白色斑入りの葉でクリーム色の花を咲かせる常緑の植物で、太くボリュームのある茎は石塀のインパクトにも負けないものがあります。セダム・フロスティモーンも白色斑入りで厚みのある葉と茎を持ち、重みのある形体です。
この三種で空間構造をはっきりさせつつ、そこに薄いオレンジ色の美しいエキナセア・ハーベストムーンと明るい黄色のルドベキア・リトルゴールドスターを加えます。


このデザインでポイントになっているのは、カラマグロスティス・オーバダムの配置です。
門をまたいで対称な石塀に対面した時バランス良く見えるようにするためには今回のパレットの中で一番背の高いカラマグロスティス・オーバーダムをほぼ均等な間隔で対称に植えるのが最良でしょう。

(プランティング・パレットについては​ こちら ​)

image1


全体的に白色に近い葉を持った植物で構成して、花をつけるものはオレンジ、黄色もしくは白に限定しています。
グランドカバーはヒメイワダレソウで、花壇からその下の壁面を覆い隠す狙いがありますがこれもまた白い花をつけます。
写真は一年目の株が少しずつ充実してきた時点のものです。
「コンセプトを決めてそれを貫く」簡単そうでとても難しいですが、デザインをする上でとても重要なことだと思います。

P1000310


今回の植物:


エキナセア ‘ハーベストムーン’


グラス カラマグロスティス ‘オーバーダム’


ルドベキア ‘リトルゴールドスター’


スティパ テヌイッシマ


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最終更新日  2018.05.27 05:30:48
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