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ウルトラシリーズに怪獣・宇宙人は数あれど、中でも抜群の知名度を誇るバルタン星人。ウルトラシリーズで最も多く登場している宇宙人でもあります。最初の登場はウルトラマン第二話「侵略者を撃て」です。この話は製作第一話であり、初めてウルトラマンに倒された宇宙人であるともいえます。この話において殺されたバルタン星人は一体ではありません。なんと二十億三千万ものバルタン星人が殺されたのです。虐殺されたバルタン星人は、宇宙旅行中にバルタン星が発狂した科学者によって滅びてしまった為帰る場所がなくなり、自分たちが住める環境の星を探していたところ、それに地球が適していると分かったため、一人を派遣して地球を自分たちのものにする工作をさせにいって、眠っていた無抵抗な難民です。初代マンはそんな無抵抗なバルタン星人を円盤ごと破壊したのです。宇宙警備隊員とはいえこのような事が許されるはずがありません。ウルトラマンであれば何をしても良いということなのでしょうか。何も殺すことは無かったはずです。後に、この大虐殺の僅かな生き残りはウルトラマンたちをとことん憎むようになり、地球に被害を与え、初代本人を含む三人のウルトラマンを苦しめました。つまりこの一件が無駄に敵を作ってしまったわけです。初代はべムラーの一件による業務上過失致死並びに独断で犯人を殺害する暴挙といい、光の国に帰らず報告なしで地球にとどまって宇宙警備隊の職務を放棄をした件といい、バルタン星人を虐殺した件といい本当に正義のヒーローなのか疑わしい事件を多く起こしています。♪光の国から正義のために来たぞ我等のウルトラマンこの「正義」という部分がなんだか空虚に聞こえてしまいます…。
2006年10月31日
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第二期ウルトラシリーズに登場・主演したウルトラマンは、エースを除き全員がブレスレットをはめています。ウルトラマンタロウもその例外ではありません。タロウは初期にはタロウブレスレットを、バードン編(第十九話)以降はキングブレスレットというように二種類のブレスレットをはめていました。今日は前者のタロウブレスレットについてです。タロウブレスレットとは、タロウの左手首に装着されている攻撃用小型ブレスレット(画像参照)のことです。デザインは銀のわっかに突起物を付けただけという非常にシンプルなもので、劇中での印象は非常に地味です。と言いますのも、タロウブレスレットは第一話で登場してから第十九話で退場するまでに、僅か二回しか使用されていないからです。一度目は第二話においてコスモリキッドに対してタロウブレスレットを両刃の槍に変形させて投げつけるブレスレットランサーという技を使用した時、二度目は第十六話においてオカリヤンの口を封じるための口輪としての役割を持つセット光線という技を使用した時です。これに対し、キングブレスレットは数多くの能力を見せています。いくつか例を挙げるならば、・水入りバケツに変形・クリスマスツリーに変形・バリヤーを発生・タロウを二人に分身させる…とバラエティに富んだ活躍をしています。この差は一体何故起きたのでしょう?恐らく、タロウブレスレットは初期に登場したことが原因で冷遇されたのでしょう。ヒーローものにおける番組初期の展開というのは、そのヒーローのイメージ作りが優先される時期です。ウルトラで言えば、そのウルトラ戦士の主要必殺技が多用される時期とでも言うべきでしょうか。どちらかといえば戦闘の補助的な役割を持つブレスレットは、そのウルトラ戦士のイメージが固まってからでなければなかなか使用されないのです。現にウルトラブレスレットやマックスギャラクシーのように中盤からの登場であれば、何かと上手に利用されています。タロウブレスレットは運が悪かったとでも言うべきでしょう。それにしてもせっかくの設定をたった二回しか使用しないというのももったいないものです。この程度の活躍しかしなかったのであれば、設定なんぞ最初からしないほうが良かったのではないかと思いますが…。
2007年01月06日
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同じ顔をしている上模様まで似ていて非常に見分けづらいウルトラマン(初代マン)・新マン・ゾフィーの3人。今日はその見分け方です。画像は上から順に初代マン、新マンのソフビ人形、ゾフィーのソフビ人形、ゾフィーです。まず3人の特徴を見てみましょう。初代マンは首が赤く、腰のパンツの様な模様が長めです。新マンは首が銀色で胸元の模様が若干初代マンと異なり、パンツは短め。模様が二重になっている事がポイントです。ゾフィーは初代よりも線が多く、何より胸の部分に突起物がついている事が特徴です。この3人の見分け方のコツは胸に注目することです。胸を見た時に突起物がついていればゾフィー。 二重線になっていたら新マン 特徴が無ければ初代マンというように区別する事が出来ます。ただし上の画像のように他の作品に客演した時などは、模様が変わっている事があるので見分ける事は結構難しいです。
2006年08月26日
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ウルトラマンの必殺技といえばスペシウム光線ですが、必殺技図鑑には必ずスペシウム光線の横に掲載されている技があります。それがこのウルトラスラッシュです。ウルトラスラッシュには八つ裂き光輪という別名があり、そちらで掲載されている事も少なくありません。ウルトラスラッシュとはスペシウム光線のエネルギー、いわゆるスペシウムエネルギーを外周がギザギザなリング状に変形させて、それにチェーンソーのような回転を一秒間に数千回加えることにより敵を切断する技です。発射までには一定の構えを取る必要があります。具体的には、1,胸の前で両手を水平に構える2,左手はそのままに、右手が頭の横に来るように垂直にあげる。3,右手を振り下ろす…といったものです。初登場は第十六話「科特隊宇宙へ」で、スペシウム光線を跳ね返した二代目バルタン星人を真っ二つにするために使用されました。また、三つに分離させて使用することも可能であり、二代目レッドキングに対して使用されました。スペシウム光線の次いで紹介されるだけあって、ウルトラスラッシュの使用頻度はウルトラマンの持っている必殺技の中でも比較的高めです。しかし、防がれる場合がほとんどであり、先の二例しか成功例がありません。ウルトラスラッシュは防がれると、ガラスのようにパリンという音を立てて割れます。また、怪獣の角や尻尾にクルクルと曲芸のように回された事もあります。本編では二回しか成功しなかったウルトラスラッシュですが、他作品に客演した時にはほぼ100%の成功率を誇っています。「ウルトラマン対仮面ライダー」及び「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の二作品で、敵怪獣の触手を切断するために使用されました。非常に地味な働きをする技ですが、ウルトラ戦士が客演する時は大抵の場合必殺光線のような主要な決め技しか使用されず、仮に必殺光線以外の技が使用されたとしてもその技が二度以上使われることはまずありません。地味ながらも存在感を主張する技と言えるでしょう。私はこの技に出会うと、何故だか幸福な気分になります。独特な存在感を主張しているところに惹かれているのでしょうか…。
2006年12月30日
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ウルトラ四兄弟の必殺技を自在に駆使することの出来る悪魔、それが異次元超人エースキラー(画像上)です。エースキラーの名が示すとおり、エースキラーはウルトラマンエースを抹殺するためにヤプールに送り込まれた刺客です。ヤプールの策略によりゴルゴダ星に磔にされたウルトラ四兄弟から、めいめいの代表的な必殺技(及びそれに必要なエネルギー、武器)を奪ってそれを使用しました。内訳は、・ゾフィーからM87光線・ウルトラマンからスペシウムエネルギー=スペシウム光線・ウルトラセブンからエメリウムエネルギー=エメリウム光線・新マンからウルトラブレスレットといった具合です。戦闘能力は非常に高く、劇中では、「エースはウルトラ四兄弟に相手にするに等しい」と言われています。ヤプール曰くエースと互角の能力を持つというエースロボットに完勝した(画像下)ばかりか、本物のエースのメタリウム光線にも耐えるほどの耐久力を持ち、エースを後一歩のところまで追い詰めました。しかし善戦したにもかかわらず、前から計画していたとしか思えないほどの絶妙なタイミングで十字架上のウルトラ兄弟のカラータイマーからエースに光が放たれてしまい、スペースQによって粉砕されてしまいました。さて、エースキラーの肩書きは異次元超人ですが、正確にはサイボーグという設定です。劇中では、ヤプールの指示によってのみ動いているところなどからも推察できます。サイボーグと言うのはwikipedia曰く身体機能の補助や強化を行った人間の事だそうです。つまり、エースキラーには原型となった生物がいるということです。私は、この原型となった生物というのはウルトラ族の一人ではないかと思います。エースキラーの造形はどことなくウルトラ戦士に似ており、胸にはカラータイマーが付いていること等がそのように考えられる要因です。また、腕を組むタイプの光線技の使用が可能であるということも見逃してはなりません。この昭和世界においては腕を組んで自らの力のみで光線を発射できる宇宙人というのはウルトラ戦士の外ありません。(昨日のババルウはナイトブレスを使用していたため、この条件からは外れます)エースキラーの笑い方は特徴的です。両腕を開いてそれを前後させながら高笑いするというものです。高笑いと言っても実際にはエースキラー自身の声は出ていないのですが…。動きだけで凶悪さが伝わってくるほどです。後年、このエースキラーの顔のデザインは、Uキラーザウルスの元となりました。エースキラーはエースキラーでも、エースキラー・ゴリラタイプのデザインだそうです。ゴリラタイプ…、何を企画していたのでしょう?
2006年12月03日
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予告どおりスペシウム光線の続きです。初代ウルトラマン(初代)は必殺技を大きく分けて4つしかもっていません。1つ目は言わずと知れたスペシウム光線、2つ目は八つ裂き光輪ことウルトラスラッシュ、3つめはウルトラエアキャッチ、4つ目はアタック光線(画像)です。このうち3と4はともに1~2度しか使われず、2も防がれることが多々ありました。つまりほとんどの怪獣や宇宙人をスペシウム光線で葬り去ったのです。それだけ初代にとってこの技は必殺技として重要だったのです。では何故初代は新しい技を開発しようとしないのでしょうか。それは、初代が一つの技の精度や威力を研ぎ澄まして行くタイプだからと言われています。私もこの意見に賛成です。初代は平成ウルトラマンに多くみられるようなタイプチェンジも出来ませんし、変わった戦法をとることはほとんどありません。ただ職人のようにシンプルな戦法で戦い、必ず敵を倒す。いわば、戦いの玄人です。そんな彼だからこそ奇をてらったような大技に手を出すことはせず極限まで無駄のない必殺技であるスペシウム光線を研ぎ澄ましているのではないでしょうか。明日か明後日の更新で新マンのスペシウム光線の考察をします。
2006年07月29日
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ウルトラセブンの職業はもともと宇宙警備隊員ではなく恒点観測員でした。その為に戦いにはまだ不慣れであったらしく、体には相当負荷をかけていたようです。その無理がたたり、セブンはついに体を壊してしまいます。そんなセブンに変身の禁止とM78星雲への帰還を促したのがセブン上司(画像)です。セブン上司とはその名の通りウルトラセブンの上司です。最初、地球で名づけられたウルトラセブンという名を呼ばずに恒点観測員340号と呼んだり、終始話し方が上からものを言うようなところからも上司であることが推察できます。しかし劇中ではセブンとの関係は特に触れられていません。容貌はセブンとまったく同じであり、見分けることは不可能です。おそらく当時の円谷プロには新規の着ぐるみを製作する余裕がなかったためと思われます。このセブン上司は意外と懐が深い人物であり、職務放棄したセブンのことを黙認しているばかりかその身を案じて帰還を促すなどまさに上司の鏡とでも言えるキャラクターです。また、「私が行くまで変身してはならん!」と自分も地球で戦うつもりでした。セブン上司はM78星雲人、即ち立派なウルトラマンです。そうであるにもかかわらずセブン上司は長いこと忘れ去られていたばかりか、固有名詞すらありませんでした。登場から数年を経て、やっとセブン上司という固有名詞らしからぬ名を与えられました。しかしセブン上司の不遇は続きます。公式設定ではウルトラマンとしてはカウントされず、大抵怪獣図鑑に登場しています。それも隅っこのほうです。また伝説のセブン最終回前後編の二回に登場しているにもかかわらず、認知度は同じ登場回数のユリアンや、それよりも劣るウルトラマンノア以下です。せめて線を一本付け足すなどしてセブンとの差別化を図ればゾフィーのようにわずかな登場回数でも認知されるキャラクターとなり、ウルトラ兄弟の一員となることも出来たでしょうに…。私はメビウスで登場することを願います。目指せ!怪獣図鑑の隅っこからの脱却!
2006年09月25日
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新マンの光線技の筆頭はスペシウム光線です。ウルトラマンを代表する必殺技の代名詞である光線であるため、新マンも多用していました。しかし、新マンにはスペシウム光線の威力をはるかに凌ぐシネラマショット(画像)という光線があるのです。このシネラマショットは、ワイドショットなどと同様に腕をL字に組んで発射する光線です。L字に組んで発射するタイプの光線は威力が大きいと設定されていることが多く、先に出て来たワイドショットはセブンが最後の切り札としてとっておいたほどです。シネラマショットはそのワイドショットを上回る威力を持つと設定されています。余談ですが、エースのメタリウム光線はワイドショットの約二倍、タロウのストリウム光線はメタリウム光線の数倍の威力を持つそうです。しかし、これだけの威力を誇るにもかかわらず、本編において新マンはキングザウルス三世戦でしかこの技を使用しませんでした。また、たった一度の使用でしたが、バリアーで跳ね返される始末でした。一般にはこのときだけに使用された技とされていますが、実はタロウに客演したときにもう一度使用しています。上の画像の奥から二番目が新マンです。腕の組み方をよく見ると、十字ではなくL字に組んでいます。さて、何故新マンはこの技を滅多に使用しなかったのでしょうか。私は、シネラマショットはエネルギー消費量が尋常でなく大きい業であるためだと思っています。先述のワイドショットは「エネルギーを多く使うため多用できない」と設定されています。ワイドショット以上の威力を誇るということはその分エネルギーを使うということでしょうから、新マンは体をぼろぼろにしてしまうことを恐れて乱用しなかったのでしょう。因みに、エースやタロウは光線を撃つ前にモーションを行なって溜めをしている為、効率よく光線を撃てるようにエネルギーを練り上げてから発射していると思われるため体への負担は少ないと思われます。新マンがシネラマショットを多用しなかったのはただ単に当時のスタッフが忘れていただけなのかもしれませんが…。
2006年10月30日
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ウルトラマンのエネルギーが残り少なくなると赤く変色して点滅するカラータイマー。ウルトラマンを象徴するアイテムの一つです。カラータイマーの役割は残りのエネルギーが少ない事を知らせる事であり、一種の生命維持器官であります。このカラータイマーは心臓と直結しており、これを破壊されることはウルトラマンたちにとって死を意味します。カラータイマーはウルトラマンの活動時間が約二分を越えると青から赤に変色して点滅を開始、時間と共に点滅は速くなっていき、活動制限時間を迎えると点滅が止まりウルトラマンは死亡します。ウルトラマンによってはカラータイマーではなく、ライフゲージやパワータイマーという名称を持つものがありますが基本的に同じ役割を果たしています。また形状や点滅音はそれぞれ違います。新マンの様な円形をしたカラータイマーは主に昭和ウルトラマンが付けており、ウルトラマンダイナなどの平成ウルトラマンは縦に長いひし形をしたカラータイマーを付けています。ウルトラマンメビウスは例外的に綺麗なひし形をした組み込み式のカラータイマーを付けています。点滅音は初代ウルトラマンの「ピコンピコン」の他にも「ピコピコ」や「カーンカーン」といったものまで様々なバリエーションがあります。このカラータイマーは手術によって取り外しが可能です。因みに、新マンは手術を行わずにカラータイマーを取り外した事があります。その際新マンは空気が抜けたようにしぼみました。カラータイマー及びその類似品はほぼ全てのウルトラマンに取り付けられていますが、ウルトラセブンのようにカラータイマーを持たないものもいます。但しセブンの場合は額のビームランプがカラータイマーと同じ役割を果たしたためにさほど影響はないようです。ところでウルトラマン第一話「ウルトラ作戦第一号」においてイデ隊員はカラータイマーの点滅を「チカチカ」と形容しました。「ピコンピコン」という形容をされるようになったのはいつ頃からなのでしょう?
2006年09月18日
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この作品はウルトラマンメビウスというシリーズの一作品として捉えるならばおそらくトップクラスの名作です。しかし、この作品の後ろにある怪獣使いと少年という作品の存在が非常に大きく、妙に腑に落ちませんでした。かといって別の宇宙人が主役ではここまでの完成度は保てません。やはりあの伝説の問題作はそっとしておくべきだったのでしょうか…。あの作品はウルトラシリーズが時折取り上げる、宇宙人と地球人の和解、差別の問題、人間の大きな負の部分といったテーマを全て内包しています。そしてシリーズ随一の暗さと救われないストーリー展開がなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。これは見て頂かなければ分からないと思います。さて、本編です。まず冒頭の穴を掘っていた良青年(画像は少年期のもの)。彼は昔、いじめられても仕方が無いようなややひねくれた性格をしていました。しかし、今回は好青年のようになっており、成長したのだなとしみじみ思いました。今回やってきたメイツ星人ビオは交渉目的は非常に正当ながらも、劇中でも言われているように地球への進入方法に問題がありました。侵略者が雲霞のごとく現れているあの世界では敵対視されても仕方がないのでしょう。ビオを見るなり発砲したリュウの気も分からないではないです。殺されたメイツ星人(画像下)と良と園長先生をつなぐことにより、比較的上手に過去の作品と本作をつなぐことが出来たのではないかと思います。旧作は被害者と加害者を中心に描くことにより、残酷さを生み出していました。それに対して本作は、GUYSの基地残留組が一般論を述べたり保育園児と園長先生を上手く使って感情の交流を描くなど第三者の視点を含むことにより、話に均衡をもたらし、愛を描くことに成功しています。最後、リュウが謝罪するのもよかったです。それでも何かが違うのです。怪獣使いと少年とは何かが違うのです。その違いが私の中で燻ってしまい、この作品を素直に評価できません。やはり旧作の印象は尋常ではなく強いのです。
2006年11月11日
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「胸に付けてるマークは流星」というのはウルトラマンのうたの一節ですね。この場合は科特隊の流星マークを指していると思われます。さて、ウルトラマンの中にも胸に星の名を持つマークを持ったものがいるのをご存知でしょうか。そのウルトラマンとは、宇宙警備隊隊長ゾフィー(画像上)とウルトラマンヒカリ(画像下)です。胸の部分をご覧いただくと分かるように、彼らには突起物がついています。この突起物はスターマークと言います。このスターマークは主に勲章として与えられており、ゾフィーの場合は怪獣軍団を倒した時に与えられ、ヒカリは科学者として優れた功績を残した為に与えられたようです。主にエネルギーを増幅させる働きがあるそうです。口さがないウルトラマニアはスターマークをイボイボと呼んでいます。また発展系としてゾフィーとヒカリをひっくるめてイボ兄弟なんて呼び方もします。私としては、いくら役に立つからといっても胸にはめ込まれる勲章は嫌です。流石に格好が悪すぎます。光の国の人々はウルトラブレスレットの様な武器を与えようなどとは考えなかったのでしょうか。しかしこれがあるおかげで、マンとゾフィーを一発で見分けることが出来るため、あったほうが視聴者としては嬉しいです。ヒカリは・・・どっちでも良いか。
2006年09月11日
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いわずと知れたヒーローである初代ウルトラマン。その顔は何度かモデルチェンジしています。大別して3回の変化があり、登場した順にそれぞれAタイプ、Bタイプ、Cタイプという通称があります。今日は最初に登場したAタイプについてです。上の写真がAタイプです顔をよくみてもらえば分かる通り一般に知られている顔(=Cタイプ)である下の写真のものよりも顔が汚いことが分かるはずです。これは、マスクの素材に起因しています。もともとウルトラマンは口が開く予定であり、口から吐いて攻撃するシルバーヨードなる必殺技も考案されていました。また、第一話でのハヤタとの会話もウルトラマンが口を開けて行う予定だったと聞いています。そこで口を開ける事が出来るようにと天然ゴムでマスクが作られました。ゴムで作られているがゆえにあんな汚い顔なのです。しかしこのマスク、口を開ける事が出来るよう設計したのはいいものの、いざ開けてみたら口元にしわが寄るという致命的なデザイン上の問題が起きたために、ウルトラマンの口が開くことは無くなりました。先述のハヤタとの会話はテレパシーによって行っているということになり、必殺技の方もスペシウム光線が定着したため口を開ける必要は無くなりました。そこで新しくマスクが作りなおされ、今度は素材に樹脂を用いたために現在知られているような硬質感のある顔になったという次第です。個人的にはAタイプの顔は嫌いなので、Bタイプに変わった時は結構嬉しかったです。ただ、今度の映画には懐かしいAタイプの顔でウルトラマンは登場するのです。ちっとも懐かしくなんかありません。私にはスタッフの自己満足のように見えます。せめてBタイプであればよかったのですが・・・・・。
2006年08月16日
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ウルトラマンメビウス序盤に登場した俗に言う白銀の騎士。それがハンターナイト・ツルギ(写真上)です。ツルギとはボガールへの復讐に燃えていたウルトラマンヒカリ(写真下)が、惑星アーブの怨念を鎧(アーブギア)として身にまとった姿です。ツルギはボガールと幾度か交戦した後、地球に飛来。GUYSのセリザワ前隊長の体をのっとって人間体としました。そしてウルトラマンメビウスとの対立の後に和解し、協力してボガールモンスを倒したものの、それまでの無理がたたって一度は死亡。しかしウルトラの母が起こした奇跡によってウルトラマンヒカリとして復活した。という経歴の持ち主です。登場した当初は謎の存在として鮮烈なデビューを果たしましたが、後にへタレ化が進んだキャラクターです。ツルギの正体は一時期、ゾフィーではないかと推測されたこともあります。2ちゃんねるではその観測に対応したAAが今でも残っています。私はヒカリが嫌いです。しかしこのツルギは何だか好きです。またこの姿に戻ってくれないものでしょうか。
2006年08月24日
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ウルトラセブンの必殺技、アイスラッガーについてです。アイスラッガーはセブンの頭頂部についている丁髷の様な宇宙ブーメランです。これを外したセブンの顔は結構間抜けです。普段は縦長に見える顔が丸顔っぽく見えます。そしてアイスラッガーを外した後のセブンの頭を見るとマジックテープの様なものまで見える・・・・・・なんてことはどうでもいいです。セブンはこの宇宙ブーメランを強力な念力で飛ばし、相手の首や胴を切断します。けっしてピアノ線で飛ばしているわけではありません。切れ味は凄まじく、ほとんどの敵はこれを受けると真っ二つとなりました。威力は調節できることが出来るため、時には敵を切断せずにぶつける為だけに使用することもありました。ゴドラ星人の変身した偽モロボシ・ダンやペガッサ星人等に使用した使い方です。また、手に持って刀のように扱う事もあります。これはギエロン星獣やパンドン等を相手にした時に見受けられた使い方です。セブン最強の必殺技はワイドショットであるのですがこれは宇宙船相手に使用することが多く、怪獣・宇宙人にはほとんど使用しませんでした。もう一つの代表的な必殺技であるエメリウム光線は基本的につなぎの技として使用されたため、必然的に怪獣・宇宙人相手の決め技はアイスラッガーとなったわけです。私が最も心に残っているアイスラッガーの使用はやはり最終回の改造パンドン戦です。あの伝説の「アイスラッガー返し返し」は最高です。知らない方のために「アイスラッガー返し返し」の状況を説明しますと、・・・・・アイスラッガーで改造パンドンに止めをさそうとしてセブンはアイスラッガーを投げたが、それをキャッチされてしまう。改造パンドンはアイスラッガーを持ってセブンをじりじりと追い詰める。そこへ改造パンドンに向けてウルトラ警備隊が攻撃を仕掛ける。ついに耐え切れなくなったのか改造パンドンはセブンに向けてアイスラッガーを投げる。しかしセブンは鮮やかな手つきでそれを逆に返して、改造パンドンの首を落として勝利する。勝利したウルトラセブンはM78星雲に帰っていく・・・・・というものです。これについては是非自分で最終回を見て確認してもらいたいです。自分の体の一部を飛ばすというインパクトからかウルトラマンのスペシウム光線と並んで非常に有名な技となっています。この技がウルトラセブンの知名度を上げることに一役買っているといっても過言ではないと思います。ただ「ウルトラマンセブン」と呼ぶことは止めてもらいたいものです。
2006年08月08日
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いわずと知れたウルトラマンを代表する必殺技、スペシウム光線について考察します。まずスペシウム光線を使うウルトラマンは二人存在しています。一人目は左側の画像の初代ウルトラマン。もう一人は右側の帰ってきたウルトラマン(新マン)です。企画段階では新マンは初代と同一人物であったため、スペシウム光線を使うことになりました。スペシウム光線の原理は簡単です。右手のスペシウムマイナスエネルギーと左手のスペシウムプラスエネルギーを交差させ、それによって生じたエネルギーをスパークさせて放出しているだけです。スペシウム光線は後に出てくるウルトラマンAのメタリウム光線やウルトラマンタロウのストリウム光線等と比べると設定上は格段に劣っています。しかし、スペシウム光線には確実性があります。初代ウルトラマンのスペシウム光線は撃てば大抵勝ちます。これを防いだ敵は3,4体しかいません。この確実性がウルトラシリーズに存在する数多の必殺技の中でも最も知名度のある物となったのでしょう。明日はこの続きで初代ウルトラマンのスペシウム光線について考察します。
2006年07月28日
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以前ウルトラキーの話題でちらと出てきた、暗黒宇宙の支配者ババルウ星人(画像右)についてです。このババルウ星人は先述の記事を読んでもらえれば分かるとおり、アストラに化け、ウルトラキーを盗んで地球とウルトラの星を大混乱に陥れた張本人です。また、チンピラのような小物のようでありながら極悪な性格の持ち主でもあります。ウルトラ戦士に化けることの出来る宇宙人というのはあまり多くなく、ババルウ星人のほかにはザラブ星人が偽ウルトラマンや偽メビウスに化けた例と、グレゴール人が偽ダイナになった例がある程度です。しかしアストラとはまた微妙な…。以外にも戦闘能力は高く、アストラに化けた状態でウルトラ四兄弟と渡り合い、レオとの戦いでは卑怯な飛び道具を使って途中まで善戦しました。先にも述べましたがババルウ星人は極悪かつ狡猾です。いくつかその例を挙げてみます。・ウルトラの星の軌道を地球と衝突するように仕向け、 ウルトラ兄弟及び宇宙警備隊を抹殺しようとした点。 (この時期セブンとタロウが地球に滞在していた)・レオとウルトラ兄弟を仲違いさせて戦わせるように、 レオの弟「アストラ」として振舞った点。・キングの洗礼光線を受けて正体がばれた途端に姿をくらました点。といったところです。これほどチンピラっぽいにもかかわらず、やることが大きな悪役というのはそうそう見当たりません。因みにこのババルウ星人は女性です。また、着ぐるみはマグマ星人の着ぐるみの改造です。当然のことながら容姿が似ています。その事から、ババルウ星人はマグマ星人の祖母という説もあります。"婆"ルウ星人、ですか…。
2006年11月07日
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ウルトラの星。それは言わずと知れたウルトラマンたちの故郷であり、地球をはるかに超越した科学力を持っています。しかし、そんなウルトラの星の命運ははたった一つの鍵によって左右されているのです。その鍵はウルトラキーと呼ばれています。ウルトラキーは普段ウルトラの星にあるタワーに保管されており、ウルトラの星の軌道を定める役割を果たしています。これを外されてしまうとウルトラの星の軌道は滅茶苦茶になってしまいます。このウルトラキーはウルトラマンレオ第三十八話「決闘!ウルトラ兄弟対レオ兄弟」において偽アストラ(ババルウ星人)によって奪われてしまったことがあります。そのせいでウルトラの星は地球に衝突するような軌道となってしまい、双方の星が大混乱に陥ってしまいました。このウルトラキーには武器としての用法もあります。ウルトラセブンが子供だった頃に、ウルトラの父が「悪魔の星」デモス一等星を爆破したことがあるほど強力です。…悪魔の星だからといってその星を消し去っていいものなのでしょうか?偽アストラはこのウルトラキーを使ってウルトラ兄弟を追い詰めようとしましたが(画像上)、ウルトラマンキング(画像下)がウルトラキーを破壊してそれを防ぎました。このキングの行動はよく突っ込まれていますがここではそれを割愛します。後にウルトラキーは本物のアストラとレオによって修復され、ウルトラの星の軌道を修復して地球とウルトラの星が衝突するのを回避することが出来ました。それにしても鍵一つに命運を握られているウルトラの星とはどういうことなのでしょう?こんな星の人間を中心として構成されている宇宙警備隊という組織が宇宙の正義を守っているのかと思うと何だか不安です…。
2006年11月03日
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