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2024年05月19日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は、休み。

午前中に愛犬シャンプー。

そういや、動物病院から、今週は
家で愛犬の体温を計ってみるように言われていて
朝測ってみたら・・・38.5度。

ん?普通だぞ。平熱だぞ。

病院では40度とか39.9度とかなんだけど。

緊張か?^^;

もともと、体温が高いのと、
ワクチンの際の健康診断での血液検査でひっかかった項目があったから
毎週通ってるわけなんだけど・・・。

まあ、明日どうなるか・・・。



*****



あとは読書。

河﨑秋子さんの「絞め殺しの樹」

なかなかおどろおどろしいタイトルだけど、
中身も壮絶だった@@

以下、ネタばれ。

橋宮ミサエは根室で生まれたが、父親不明で母も生後すぐに亡くした。
祖母に育てられていたが、4歳で祖母も亡くなり、祖母の親戚の新潟で育った。

が、祖母が昔下働きをしていたという根室の吉岡家から要請があり、
10歳で再び根室へと戻ることになった、というところから物語がスタート。

それが昭和10年。
昭和の年号と年齢が同じということは、
私の母方の祖母と同じ大正14年の生まれなんだな~
と思いながら読み始めた。

屯田兵だった吉岡家は畜産農家を営んでおり、
大婆様とその孫夫婦、さらにその息子と娘がいたが、
ミサエは養女として引き取られたわけではなく、使用人として酷使される。
冬でも寒い廊下で寝かされ、学校にも行かせてもらえない。

そんななか、小山田という薬売りが現れ、学校に行かせるようにかけあってくれる。
仕事を軽減されることはなかったが、
勉強をしたかったミサエは、暇を見つけて勉強に励む。

ところが、14歳になって卒業を控えた頃、
小山田が大婆様へ、ミサエを札幌の薬問屋へもらい受けたいと進言する。
それを渋る大婆様だったが、
孫夫婦がミサエを女郎屋へ売ろうとしていたことが小山田により暴露され、
「吉岡家ではそんな恥さらしなまねはできない」と激怒した大婆様から
ミサエは札幌へ行くことを許された。

ここまでが第一部第一章。

第二章では、そんなミサエが札幌から根室に戻るシーンから始まる。昭和24年。
ミサエは薬問屋でも働きぶりを評価され、看護婦、ついで保健婦の資格を取らせてもらっていた。

根室に戻ることになったのは、薬売りから一転、
根室で農業を始めた小山田のたっての望みのためだった。

実は小山田の父親は、かつて吉岡家で下働きをしていたミサエの祖母を
その境遇を見かねて小さな店の主人に縁付かせていたという過去があった。

根室に戻ったミサエは、保健婦としての担当区域にあることから、
再び吉岡家と関わることになる。
担当区域には小山田家と林家という家があり、
子だくさんの林家の長女ハナは吉岡家の長男一郎の子を妊娠し、
嫁になっていた。

その吉岡家に強引に引き合わされた北大出で銀行員の見合い相手と
ミサエは結婚する。

第三章で、ミサエには娘道子が産まれて10年経っていた。
見合いの席で一瞬ミサエを認め励ますようなことを言っていた夫は
趣味の登山に没頭するモラハラ野郎だった。

自分の過酷だった過去と、仕事の忙しさにかまけて
ミサエは道子にあまり優しく接してやることができない。

一方、小山田家の長男俊之は冷淡な少年に育っていて、
吉岡家の一郎とハナの娘敏子と、
子だくさんの林家の子を扇動して道子をいじめ、
道子は森の中で山葡萄の蔓を使って首を吊ってしまう。

俊之は、保健婦として地域のお産を手伝ったりするミサエに対し、
「おばさんがお産に立ち会うとみんな苦労する」
という趣旨のことを言っていたとミサエは聞き出す。

初七日の翌日には趣味の登山へ繰り出してしまう夫は、
道子の部屋を自分に明け渡せと言っており、
その片づけをしている中で、道子の汚れた下着を見つけ、
初潮が来ていたこと、そのことを打ち明けられなかったことを
知ったミサエは泣き崩れる。

ミサエは夫と離婚後に雄介を産んだが、
半ば騙されるような形で吉岡家へ養子として出していた。
そこから11年が経過。

道子の墓のある寺へ行くと、そこに嫁いでいた林家の娘ユリに出会う。
「自分で思っているほど、哀れでも可哀想でもないんですよ」と言うユリに勧められて
寺の裏山に登る。
そして思う。

「自分の不幸に寄りかかり、そこから養分を得て生きていたのは、自分自身だ」

ここまでが第一章。

第二章は、昭和55年からスタートするミサエの息子雄介の物語だけど
また明日にでも^^;


絞め殺しの樹 [ 河崎 秋子 ]





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最終更新日  2024年05月19日 23時54分24秒
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