こうこの手紙

こうこの手紙

2026年05月06日
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「まだ五時である。目が覚めてしまったのである」

「とうちゃん、これで終わるんだ。

今日は八時半に家を出れば八時四十五分には

渋谷区役所に着くぞ。結構取得に時間がかかるものがあるみたいだ。

早くしないと十一時の日赤に間に合わないぞ」

ということで九時前に役所に着くのでした。

いろいろ言われるのですが「フヒョウ」とかなんだかわからないのでした。

要領の得ない会話をしながらなんとか書類を整えるのでした。

そうして十時半くらいに区役所を出られるのでした。



「とうちゃん、思ったより早く終わったな」

「ふむ。二時間くらいかかるといわれたのである」

日赤行の乗り合いバスに揺られて病院に着くのでした。

「とうちゃん、二時間以上待たされたら

事情を話して計らってもらおう」

「ふむ。しかしもう疲れたのである。

明日行きがけに港北区役所によって家裁に行こかとも思うのである」

「ダメだ!とうちゃん。

もし書類の不備があて役所に行かなければならなくなったら

明日中に手続きが終わらないじゃないか。ガンバレ!」

「ふむ。あの忌々しい過去などさっさと清算するのである」

「そうだ、そうして俺たちは自由になるんだ」

ということで大倉山というところにやってくるのでした。



「球磨之介、ここに来たのは免許を取得するときに来て以来である」

「早速書類をもらおう」

ところが大倉山は町名が変更になっていて旧住所しかわからないのでした。

「とうちゃん、やっぱり田舎の役所は丁寧だな」

「ふむ。空いているのもあるが、丁寧にアドバイスしてくれるのである」

旧住所を書いた書類でよくわからない書類を取得して、

更に死亡を証明する新住所の入った書類をもらうのでした。

その足で戸籍係に出向くのでした。

「たのもー!拙者の係りの方はいますか?」

「あいにく本日はお休みです。どんな要件でしょう」

「実はこの書面を頂きまして、本日はこちらの書類をそろえました」

「そうですか、ちょっとコピーを取らせてください」

と云って持っていこうとしたので

「ちょっと待ってください。個人情報ですよ」

「失礼しました。それでは担当にその宗お伝えしておきます」

「とうちゃん、コピーとられたらまずいのか?」

「ふむ。全然かまわないのである。銀行時代の癖が出てしまたのである」

「田舎だけあって個人情報の取り扱いがずさんだな」

「渋谷は厳格だったけれど不親切に感じたよ。

こっちの役所はみんな親切なのである」

断る必要など何もないのになんで断ったかわらかない祥之介なのでした。



次の日ハンサム団は早起きをして石川町にやってくるのでした

「球磨之介、石川町の方が近いらしいのである」

「どっちだかさっぱりわからないよ」

「ちょっとトイレに行きたくなってきたのである」

トイレを探したのですがないので駅の中のトイレに行くのでした

「年をとると急にもよおすのである」

「せっかく駅に入ったんだから関内に行こうよ」

出たら看板が出ていてすぐわかるのでした。



「とうちゃん、関内の方がわかりやすいじゃないか」

「本当である、これも天の思し召しである」

「俺たちの未来は明るい。とっとと遺産など放棄してしまえ」

中に入ったら荷物検査があって金属探知機とかかけられるのでした。

途中で印紙と切手を買いに表に出るのでした。

気のいい女性と一緒になっていろいろ話をするのでした

「妹さんと分けても数千万円になるでしょうに」

「たとえ一億でも目の前で燃やす自信があります。

燃やしたらバチが当たりそうなんで、

そのまま恵まれない子供にでも寄付します」



待ち時間があったりして帰りは十四時半位になるのでした。

「球磨之介、ちょっと中華街に寄っていこう」

「とうちゃんは横浜だから思い出も多いだろ」

「ふむ。彼女が山下公園のところの高校にいたのである」

「青春だな」

「最後にきたのは竹子とである」

「かあちゃんと中華料理食ったんだろ」

「全然変わってどこがどこだかわからないのである」

豚まんを買って帰ろうと思ったのですが

いっぱいあり過ぎて悩んでいるうちにみなとみらい線の駅を見つけるのでした



「とうちゃん、方向音痴なんだからここで電車に乗った方がいいよ」

「そうであるな、国鉄で帰ると面倒くさいのである」

始めてみなとみらい線の関内駅の中に入るのでした



「なんだか調子が出ないな」

「そうか。やっぱり桜木町か」

「地下鉄というのもピンとこないのである」



そうして帰りにもう一度港北区役所に寄っていくのでした

「すいません。昨日お休みだったのですが私の担当さんはいますか」

「はい、私です。わざわざありがとうございます」

「本日横浜家庭裁判所で遺産放棄の手続きをしてきました」

「えーっと書類はまだですか」

「はい、十日後くらいに郵送されてくるそうです」

「それではこの受付表のコピーをとらせてもらっていいですか」

「どうぞ」


清々した気分で帰路をとるハンサム団なのでした

しかし、案内板を見ると何線なんだかさっぱりわからないのでした。

池袋とか川越とか所沢って便利なんだか面倒くさいんだか

世の中変わっていいことばかりじゃないと思うのでした。





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最終更新日  2026年05月06日 17時53分26秒
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