PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
キーワードサーチ
市民図書館
の ロシア文学あたり
の棚を徘徊していて題名に目が留まって借りてきました。 リュドミラ・ウリツカヤ
という 女性の作家
の 「子供時代」(絵ウラジミール・リュパロフ・沼野恭子訳・新潮クレストブック)
です。
で、 お父さん はさっさと帰ってしまって、そこから、まあ、 お婆さん はいらっしゃるのですが、 ひいおじいちゃんとひ孫 のあいだで 「釘」 をめぐる物語へとお話が始まるわけです。他の作品もそうなのですが、一つ一つの物語を読み終える度に、 70歳を越えた老人 は、静かに頷きたくなるんですね。その夏、妹のマーシャが生まれるとき、セリョージャは田舎に預けられることになった―他の子供たちはおじいさんのうちにやられたけれど、セリョージャはひいおじいさんのところに行かされた。ひいおじいさんは遠い田舎に住んでいたので、たどり着くのに大変な道のりだった。父親とふたりでまず汽車に乗り、それから小さな蒸気船に乗り換え、それから長いこと歩いた。夜更け近くにようやく村にたどり着いた。丈の低い雑草がもさもさ生えている狭い道の両側に、大きな灰色の家々が建ち並んでいる。中には窓に釘を打ちつけた家もある。道の中ほどを、足の細い毛むくじゃらの動物がのんびり歩いており、それを見たセリョージャが「変てこな犬!」と言った。父は笑いだした。「羊のこともわからないのか!ほら、羊飼いがいるだろ!」そう言ってセリョージャより少し年上の少年を指さした。裸足で、暖かそうな帽子をかぶっている。それもまた変てこだった。(P59)
1943年生まれ の お二人 の 「お話」 と 「絵画」 による 「子供時代」 、 あの国 では 大祖国戦争 と呼ばれた、 第二次世界大戦の貧しい戦後 を生きている 子供たちの世界 が、 哀切 に、しかし、 生き生き と浮かび上がってきます。ヴォーヴァとふたりで子供時代の思い出をあれこれ並べてみたら、素晴らしくぴったり合うではありませんか。私が子供時代を過ごしたカリャエフスカヤ通りと、ヴォーヴァが住んでいたシチポーク通りは驚くほどよく似ています。それに、家や中庭、ネコ、家の前の小さな庭が似ているだけでなく、私たちが子供時代を過ごした界隈に住んでいた人たちまでそっくりだったのです。
こちらが 裏表紙
ですが、 落書きはお二人の名前
だそうです。
目次序文キャベツの奇跡蠟でできたカモつぶやきおじいさん釘幸運なできごと折り紙の勝利
週刊 読書案内 リュドミラ・ウリツカヤ… 2026.04.18 コメント(1)
週刊 読書案内 リュドミラ・ウリツカヤ… 2026.03.24 コメント(1)
週刊 読書案内 リュドミラ・ウリツカヤ… 2026.03.22 コメント(1)