アルスーアの町を思い出すの一苦労しました。似たような町がいくつかあって、どうも頭の中がゴチャゴチャになっている気がします。大きな平屋のアルベルゲで巨大な会議室のような中に二段ベッドが果てしなく並んでいました。隣のベッドにダミ声でスペイン語しか話さないおじさんがいて、いつも通りダミ声で電話をしていました。サリアからこのおじさんとはよく一緒になりました。何回か話し掛けられたのですが、全く意味が分からないので、ダミ声おじさんは「ダメダこりゃ!」と言うように首を振っておわりになってしまいます。☆1
しかし度々よく会うので、サンティゴ・デ・コンポステーラに近づく頃には、時々振り返って、待っててくれるようになりました。もう一人年配のカナダ人で東京に仕事で、しばらくいた人ともよく会いました。この人とは話しながら歩きました。ホテルに予約をして泊まっているようでした。☆2.1
さて、パラス・デ・レイからアルスーアに向かう途中に、タコ料理で有名なメリデという町を通ります。当初はここに泊まってタコ料理をたくさん食べようと思っていたのですが、時間が早かったので泊まらずにアルスーアまで歩いてしまいました。しかしタコ料理は食べました。メリデには有名なタコ料理の店があるのですが、町に入るとすぐにタコ料理の店があったのでそこに入りました。その店に入ったことが大正解でした。実は東京の東北復興市で南三陸の名物タコの小さなマスコットを手に入れてあったので、この祈りの道のどこかに掲げられないかと思って持ってきていたのです。☆2
掲げるならばタコ料理で有名なメリデがいいだろう思っていました。店に入ると、前のテーブルに座っているイタリアの女性の方が振り向いて、話しかけてくれました。その方は「この店のタコ料理があまりにも美味しいので昨日に引き続き来たのよ」と言われたので、僕はタコのマスコットを見せて先の話をしました。その方は東北大震災のことを知っていて、ぼくの出鱈目英語を理解してくれ、店の人にスペイン語で交渉をしてくれました。店の人もすぐに了解してくれて、店の真ん中に飾ってくれることになりました。☆3
どうしてこんなに話がうまく行くのか不思議でした。店を出ると、店のそばにメリデの大きな教会があり、間もなくミサが始まるところでした。すると先ほどのイタリアの婦人も入ってこられました。さらにその後から巡礼のおじさんが入ってくると、リュックと杖を置き、奥の部屋に入ると何と神父の服を着て出てきてミサが始まりました。ミサが終わり、イタリアのご婦人と挨拶をして、アルスーアに向かいました。その時、東京大司教区 岡田 武夫大司教からフェースブックの繋がりの連絡が入ったのです。☆4
この道は、僕に取って何から何まで不思議な道だと繰り返しつくづく思いました。ちなみにフェースブックですが、この時に、風のように移動していく坪内さんと繋がっていました。多分イラゴ峠越えで満員で断られたときにお会いしたので、FBを聞いたのだと思います。その坪内さんのFBから和田さんと繋がっていました。和田さんは、ピレーネで遭難する前日にお会いした人ですが、そのことを思い出したのは、日本に戻ってきてからでした。とにかく、僕の前に単独で二人の日本人が歩いているのが分かっていて、FBに毎日アップされていたので、ずいぶん参考になり助かりました。この日の夕食も近所のバルで簡単に食べました。次回です。ありがとうございました。☆5
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