ムシアで連泊した二日目、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼はこの日をもって最後としました。明日は、スペインで初めてのバスに乗ることになります。歩くことは、猫でもダンゴムシで行っていますから、僕でも出来ますが、バスにお金を払って乗ることは猫でもダンゴムシでも僕でもなかなか難しいことです。バスは昨日夕食を食べたレストランのそばから早朝に出ますので、どんな具合だろうと、朝早くアルベルゲを出てバスを見に行きました。そこで、お会いしたのが長濱さんでした。日本の女性で一人で歩かれている方は、それまでいなかったのでどこの国の方かなと思いました。お互いにそう思ったようです。しかし直ぐに日本語が通じたので、しばらくぶりに日本語の会話を楽しみました、坪内さんや和田さんとはすでにフェースブックで繋がっているようでした。長濱さんのFBから後日マドリッドの様子を知り助かりました。☆1
アルベルゲのそばに大きなスーパーがあったので、そこで果物とチーズを買ったように思います。山羊のチーズを最初に買ったのがここだったかもしれません。山羊のチーズがとても美味しいものだとはじめて知りました。それからスーパーがあると良く買うようになりました。牛乳のチーズにくらべても山羊乳のチースのほうが安かったと思います。後日、日本のスーパーで見たら、その値段の6倍以上していたのでビックリしました。ヨーロッパへ行ったら、スーパーで山羊のチーズを買えば、それだけでヨーロッパに来て良かったねと、思えます。☆2
さて、再度岬に行きました。空は曇っていて風も吹き始め、今にも雨が降ってきそうでした。しかし、落ち着くける場所でこれまでの巡礼旅を振り返りながら岩に座っていました。何人かいた人もいなくなっていました。大きな岩の影をみると、巡礼者の女性のものと思われる赤いリュックがそこに置いてありました。あたりを見渡しても人は全くいません。置き忘れてどっかへ行ってしまったのかなと思いましたが、置き忘れていくような代物ではありません。それに、今まで担いでいたようで、時間がたっている感じがしないのです。☆3
ここに荷物を捨てていくのもおかしなことです。教会の裏手に管理小屋のようなものがあったのを思いだし、そこに行けば人がいるだろうと、尋ねたのですが、誰もいません。ようするにこの場所には海と岩場と教会と僕と取り残された赤いリュックが存在するだけなのです。不安な気持ちが襲ってきます。巡礼の最後がこれでは困ります。ぼくはしばらく教会の前にいようと決めました。風が強くなり、不安と寒さでいたたまれなくなってきました。その時、なんと先ほどの岩場の影から女性が現れたのです。そしてあの赤いリュックを担いでいました。どこからこの女性が現れたのか皆目見当がつきません。ぼくはその女性に声を掛け、とても心配していたと出鱈目英語で言いました。すると女性は何回も謝って、町の方に向かって去って行きました。☆4
とにかく本当にホッとしました。あのまま待たずに町に戻っていたら、今でも不安な気持ちを抱えたままになってしまいます。
ぼくも一人で町に向かいました。途中のホテルのバルが開いていたので、そこでレモンジュース入りビールとボガディージョを頼みました。夕食は昨日入った小さなレストランは閉まったままで、開く雰囲気もなかったので、その先のキティーの人形が飾ってある雑貨屋のさらに先のバルが開いていたので入りました、中年の女性が一人できりもりしている店でプレートとビールを頼むと、プレートの上に野菜を中心にこれでもか!というぐらいいろいろ乗せて笑いながら出してくれました。あいそのいい感じのいい人でした。
明日はいよいよバスに乗ります。そして全滞在をしなけらばならない日数のちょうど真ん中でした。もう安いアルベルゲはありません。予定をしていたお金も残り少なくなってしまいました。☆5
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