2007~映画・ホラー 0
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このDVDは年末に見たものです。ロシアの映画です。☆ククーシュカ ラップランドの妖精☆(2002)アレクサンドル・ロゴシュキン監督ストーリー祖国の領土回復のためドイツと同盟したフィンランドは、最北の地ラップランドでロシア軍と激しい戦闘を繰り広げていた。平和主義者だったため同僚の怒りをかった狙撃兵ヴェイッコは、戦場に置き去りにされてしまう。命からがら逃げ出したヴェイッコは、地元の女アンニの家にたどり着く。そこには重傷を負ったロシア兵、イワンがアンニの看病を受けていた。その日から、アンニにかくまってもらうことにしたヴェイッコ、そして敵兵のイワン、三人の奇妙な共同生活が始まった…。~~~~~~~~~~~~~~~言葉が通じない三人が、共同生活。なかなか面白かったですね~。何を言っているのかわからないだろうという事もあって、お互い本音を言っているんですよね。サーミ人のアンニは、夫が戦争に行ってから4年もご無沙汰で突然現れた男にすっかり欲情しちゃうんだよね^^)彼女の好みは若いフィンランド人のヴェイッコ。彼の顔を見ては、誘いをかけたりするんだけどね。もちろん相手には何を言っているのかわからない(笑)意外にも彼女の雰囲気からヴェイッコに気があるんだと気がつくのは、ロシア軍大尉イワン。でも、もちろん教えてあげる気はないし言葉も通じない。このアンニを巡ってはそんな感じ。ヴェイッコはイワンと仲良くなりたいと思っている。戦争はしたくないし、もう戦争も終りそうだと分かっているから。でもイワンは敵視している。何よりもいけないのは、ヴェイッコがドイツ軍の軍服を着ていること。ヴェイッコは、反戦的態度が問題とされてロシア軍の標的になるようにドイツの軍服を着せられて岩に鎖で繋がれ放置されたのだ。まあひどい話だ。そこから何とか、自力で逃げ出すのだけれども。~~~~~~~~~~~~~~~~「バベルの塔」というのは、天まで届く建物を作ろうとしていた人間を見て、神が言語が同じである事が原因であると考え、言葉をばらばらにしてしまったのでしょう。その結果、人間は世界各地に散らばり言葉もばらばらになった。言葉が通じないというのは、意思疎通ができないことだよね~~。ここでももちろん、意思疎通ができないことから来る事件もおきる。しかしまた、言葉がわからなくとも一緒に暮らすうちにわかってくる事があるのだ。てんでバラバラの事をいいながらも、そして勝手な解釈をしながらも何となく会話が成り立ってしまいそうなところが面白い。そして、ともに暮らすうちに分かり合える事も多いんだよね。「トンマッコルへようこそ」も敵対する兵士が村で共存することなったのだけど、あちらはまだ言葉が通じるものね。最初美人にも見えなかったアンニが、だんだんかわいく見えてくる(笑)そして、イワン大尉が「くそくらえ」って名前で呼ばれるのは笑っちゃう。そうそう、死後の世界って、どこの国でも同じかなあ。まるで賽の河原のような所から、少年(天使?)に導かれ死者の国へと行くのだ。もちろんそのまま死者の国へ行くものもいれば、呼び戻されてこの世に舞い戻るものもいるのだろう。ラストのエピソードは、たくましいのはやっぱり女だと思うのだった^^)
2007.01.07
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これは、劇場未公開なんだけどヒュー・グラントが出ていてみたいなあと思っていた作品。皮肉っぽくて、なかなか面白い小品でしたね。☆アメリカン・ドリームズ☆(2006)ポール・ワイツ監督ヒュー・グラント・・・・・・・・・・・・・マーティン・トゥイードデニス・クエイド・・・・・・・・・・・・・大統領マンディ・ムーア・・・・・・・・・・・・・サリーマーシャ・ゲイー・ハーデン・・・・・・・・大統領夫人ウィリアム・デフォー・・・・・・・・・・・首席補佐官クリス・クライン・・・・・・・・・・・・・ウィリアムサム・ゴルザーリ・・・・・・・・・・・・・オマールトニー・ヤルダ・・・・・・・・・・・・・・イクバルストーリー高視聴率を誇る公開オーディション番組、「アメリカン・ドリームズ」。視聴者からの投票により出場者がトーナメント形式で勝ち進んでいくこの番組でホストを務めるマーティンは、視聴率獲得のために毎回個性的な挑戦者たちをスカウト。今回も勝つためには手段を選ばない田舎育ちのサリーや、テロ活動の訓練を受けてアメリカへ乗り込んできたミュージカル好きのイラク人などが出場。そして、彼らの決勝戦には神経衰弱で人気と信頼ががた落ちの大統領が特別審査員として出演することになり…。~~~~~~~~~~~~ホストを務めるマーティンが、ヒュー・グラントね。視聴率がすべてという、彼がまた嫌な奴でねえ~(笑)こういう嫌な奴という役も、ヒュー・グラントって結構似合うんだよね。彼の番組でのコメントって、そんな事言っていいわけ?というぐらいひどいコメントなんだよね。それを聞いて笑い転げる視聴者っていうのも、なんだかね~~。そんな彼だけど、自分がどんな風に周りから思われているのか良くわかっている。嫌味な奴で、自己チューで野心家で。しかし、その彼が気に入ったのが田舎からこの番組に出ようとしているサリー。自分と同類だと即座に感じ取り、気にいっちゃうんだよね。気に入るって、考えてみたら自己愛みたいなもんだよね(笑)サリーが好きってことは、自分が好きってことなんだもん。サリーは勝つ為にがんばる。そのためにイラクから負傷し帰ってきた元恋人を担ぎ出す。ウィリアムはもうサリーにぞっこんなんだけど、サリーの方はといえばこんな田舎者を相手にする気もしない。自分はこんな田舎から出て行って、華やかな世界で活躍するのよ。しかし、負傷した恋人の存在はおいしい、それを使わない手はない。恐いねえ~~(笑)もうひとりの出場者、オマール。イラクでゲリラになりそこね、アメリカの親戚の元に行くことになった。アメリカの親戚は、お金持ちね。いとこのイクバルが実はこの番組に申し込んでいたのだけれども、偶然オマールが気に入られ出演することになる。オマールも大喜びなんだけど、イラクのゲリラの指令部隊がこの番組に出演するオマールを見つけ、彼に重大な任務を押し付けることになる。この番組で審査員をすることになる大統領。大統領選に再選されたのに、落ち込むばかりか神経衰弱になってしまった。大統領は思考能力ゼロ状態、そこで耳にイヤホンを入れ補佐官の指示通りにしゃべることにして何とかこなしている。そして、補佐官が人気回復をかねこの番組出す事にするのだ。大統領の無能ぶりは、皮肉タップリ(笑)ちょっとなさけないこの大統領をデニス・クエイドが、情けなさそうに演じている。笑える^^)大統領夫人は、わりかしまともだよね。自分の夫を励ましてね。大統領ものといえば「パーフェクト・カップル」思い出します。ジョン・トラボルタが女癖の悪い大統領でした(笑)(クリントンとヒラリーを思わせる設定でしたよね)~~~~~~~~~~~~ドタバタと、またブラックで皮肉タップリに笑わせてくれる。果たしてこの番組で優勝するのは誰なのか?確認してね。こんな映画を撮っちゃうアメリカも面白いね。**************そうそう、今宵はクリスマス・イブでした。みなさん、クリスマスを楽しんでいるかな~。食べすぎには注意して、ノロウィルスにも気をつけましょうね。私は、特別祝うわけでもなく、プレゼントを貰うわけでもなく(笑)あげてもいないけど・・今年はホワイトクリスマスにはならなかったけど、その方が生活するうえではありがたい。雪かきするのは、もう少し先にしたいもの。そんなこんなしているうちに、もう年末ですよ。あわただしくなりますね~。
2006.12.24
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これ、小説から映画になったんですよね。実は小説読むの挫折したんですよ^^;)面白いと思いつつ、どうしても最後まで読めなかった・・・伊坂幸太郎さんのベストセラーなのにねえ。でも、そのかわりと言ってはなんですが『重力ピエロ』は読みきりました。そうそう、『死神の精度』も読んだことがありましたっけ。☆陽気なギャングが地球を回す☆(2006)前田哲監督大沢たかお鈴木京香佐藤浩市松田翔太大倉孝二ストーリー銀行での爆弾騒動の現場に偶然居合わせた4人の男女。なぜか他人の嘘を確実に見破ってしまう男・成瀬、どこまでも正確な時を刻む体内時計を持つ女・雪子、生まれついてのスリの天才・久遠、ヘ理屈を駆使する演説の達人・響野。風変わりな才能を持った彼らは、成り行きから爆弾事件を阻止したことで、図らずも4人が組めば自分たちの特異な才能が活かせることに気づく。かくして4人は銀行強盗チームを結成、抜群のコンビネーションで次々と成功を収めていくのだったが…。 ~~~~~~~~~~本が読めなかったので、映画で楽しもうと思ったわけです。出演者達も豪華だしね~。まあ、普通に楽しめるギャング映画でしたよ。コミカルさも、スピード感もあっていいんじゃないかなあ。そういうコミカルさは原作がそうだからでしょうね。その雰囲気が出ていましたもん。佐藤浩市は、やっぱ、うまいわ^^)いろんな役ができる人だもんね、こういうコミカルさも楽しい。鈴木京香は、もともとうまいからね~~。でも、まあいつもの彼女だ。それ以上でもそれ以下でもない。この鈴木京香の役を他の女優さんがやったらどうだったろうかと一瞬考えたが・・でも誰といわれると浮かばないのだった(笑)大沢たかおは、最近いろんな映画に出ているんだね。今年も「地下鉄に乗って」「7月24日通りのクリスマス」でしょ?どちらも、未見なんだけどねえ。私は『イントゥ・ザ・サン』のキレまくり大沢たかおが面白いと思っている(笑)でも、今回のこの映画もいいんじゃないかい?松田翔太君は、優作さんの次男坊かあ~~。かわいいよね。優作さんの面影をついつい探してしまう私。そういうところは、仕方ないよね。でも、そんな事を気にすることなく自分らしい俳優を目指してくれるでしょう。大倉孝二は、今回はかなりめっけもんの役だよね。いろんな映画で脇役で見た事があるなあ。今回のような主役に絡んでくると、彼の演技が光るね。他にも松尾スズキとか、古田新太とか、出てくる。そういう意味でも、見ていても安心できる映画でした。気楽に楽しんでみるといいね。
2006.12.21
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☆転がれ!たま子☆(2005)新藤風監督山田麻衣子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桜井たま子岸本加世子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桜井タツコ竹中直人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鳥越平吉松澤傑・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桜井大輔与座嘉秋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トラキチミッキー・カーチス・・・・・・・・・・・・・・・・日進月歩堂のジイチャン草村礼子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日進月歩堂のバアチャン広田レオナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マーブルストーリー桜井たま子(山田麻衣子)は、どこへ行くにも鉄かぶとをかぶっている甘食大好きな女の子。もう長い間、彼女は半径500m足らずの小さな世界から出た事がなかった。そんなある日の事。彼女は突然周囲から取り残され、誰もあてにできなくなってしまう。大好きな甘食を食べたい一心で、たま子は外の世界に足を踏み出そうとするが・・・。~~~~~~~~~~~子供の頃のトラウマで、常に父親・平吉(竹中直人)手作りの鉄兜をかぶる女の子。24歳にして彼女の幸せは日進月歩堂のジイチャンの作る甘食をほおばる時。しかし、ついにそんな彼女の平安な日々が、崩れ去る時がきた。母親がなんと彼女と幼馴染のトラキチと恋におち、父親はアーティストとして専念する事に決め、弟の大輔はなぜかバスガイドになると宣言。みんな自分の事に手一杯。いえいえ、本当の大事件は日進月歩堂のジイチャンが入院して甘食が食べられなくなってしまった事だ。甘食なくしては彼女の生活は成り立たない。母親からは「自立しなさい」といわれてはいたけれども、ついに周りのみんなが自分の事に夢中になり彼女は自分で何とか甘食を手に入れなくてはならなくなってしまった。とまあ、そんな感じでコミカルに話が進む。彼女が「甘食が食べたい一心」で今まで恐がっていた外の世界に足を踏み出す、そんなお話。~~~~~~~~~~~~~ストレートにメッセージが伝わるお話だった。引きこもりからの第一歩というのかなあ~。自分が望むと望まないとに関わらず、回りが変わってしまう。できれば何も変わらずこのまんま、自分の殻に閉じこもっていたい。でも、そういうわけにはいかない時が来る。その時、小さな一歩でいいから一歩足を踏み出してごらん。それが、自分の自信につながり自分が変わっていくんだよ。「私は、これならできます!」と言えるようになったら、自信がつくよね。そのために、恥をかき失敗し、つまづくのは当たり前。いいじゃない、恥をかいても失敗しても。~~~~~~~~~~~映画は、下町を舞台にしファンタジーっぽく、ちょっとずれているたま子がかわいい。ポップな衣装もなかなか見所かもしれない。不思議少女「たま子」である。アメリにも似ているのかと思ったが、このたま子は周りの人のことにまで気が回らない、自分の殻に閉じこもっている。しかし、素直にメッセージが伝わるのだが、もう一つ物足りないものを感じる。もう少し突っ込んで欲しかったかなあ~。脇を固めるのが岸本加世子や竹中直人、さらにミッキー・カーチスに草村礼子、松重豊、根岸季衣などベテランだしね、余計にもったいなく感じるのかも。そうそう、広田レオナを久しぶりに見た。なかなか個性的な役、いいと思う♪
2006.11.26
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イライジャ・ウッドを久しぶりに見ました。「ロード・オブ・ザ・リング」のイメージがすっかり定着しちゃったので、ウッドも大変だなあって思いますが。☆僕の大事なコレクション☆(2005)リーヴ・シュレイバー監督イライジャ・ウッド・・・・・・・・・・・・・ジョナサンユージン・ハッツ・・・・・・・・・・・・・・アレックスポリス・レスキン・・・・・・・・・・・・・・祖父ラリッサ・ローレット・・・・・・・・・・・・リスタストーリー家族にまつわる品物をコレクションするという一風変わった趣味を持つ青年・ジョナサンは、病床の祖母から1枚の古い写真を渡される。そこには既に他界している祖父の若き姿と見知らぬ女性の姿があった。祖父の命の恩人だというその女性を捜すため、ジョナサンは祖父の生まれ故郷ウクライナへと向かう。彼を迎えたのはブロークンな英語しか話せない通訳兼ガイドのアレックス、目が見えないと言いながら車を運転するアレックスの祖父、そして彼の"盲導犬"だ。予想外な仲間たちの出現にカルチャーショックを受けながらも、ジョナサンは彼らと共に祖父の足跡を辿り始める…。~~~~~~~~~~~~~人々にはルーツがあり、それぞれの歴史の上に今の自分がある。表が裏で、裏が表。ある人から見たらそれは表だけど、違う人にとってはその逆に裏なんだよね。その人その人に違った「表」があるってこと。特に、歴史ってそういうところがあるよね。ジョナサンはユダヤ系アメリカ人で、彼の祖父の祖国がウクライナ。ウクライナのアレックスとその祖父は、ガイドして生活しているようだ。祖父はユダヤ嫌いしかしかつてこのウクライナでもユダヤ人が迫害された過去がある。その事を恥じた祖父は、ジョナサンの写真の彼女を見つけてやろうといい始めたのだ。今回のジョナサンの旅は、ウクライナでもかなり田舎のほうだった。ウクライナの事情はわからないのだが(実はウクライナってどこだっけ?と思ったくらいなんだけど)、田舎に行くとオデッサの町から来たことさえ知られてはまずいらしい。もちろん、ジョナサンがアメリカ人だとかユダヤ人だとかは、なおさら・・・ジョナサンのコレクションは、家族に関するもの。一番最初は、実はなくなった祖父の琥珀のペンダント。真ん中にバッタが入っているのだ。彼の部屋の壁は一面、それらのコレクションが飾られている。ジッパー付きのビニール袋に入れられたさまざまなものが、家族の写真とともにとめられているだけなんだけど。今回の旅でも、さまざまなものがコレクションとなっていった。食事に出てきたポテトを大事にビニール袋に入れていたしね^^)コレクションというか、記念品だよね。思い出とその人の生きた証。その生きた証が、後々ルーツを捜しにきた子孫を引き寄せる。~~~~~~~~~~~~~ところで、フロドがふたたびリングに導かれてしまった。う~ん、どうしても「リング」に反応してしまうな、いい話なんだけど^^;)いい話というか、重い話といった方がいいのだろうなあ。イライジャ・ウッドは、コレクションマニアとして、雰囲気作りからがんばっていた。しかし、彼を取り巻くアメリカにかぶれるアレックスとか、その祖父の存在が大きいような気がするね。コメディっぽい所が、見られる。このアレックスがコミカルなところを出してくれる。しかし、面白さが今一つ。もっと、コミカルな部分を入れたらイライジャ・ウッドが生きてくるような気がする。また、後半に対してメリハリも出るし・・・特典映像には、未公開シーンがある。。カットされたのは、ほとんどコミカルな妄想シーンなんだけどね。しかし、コミカルかもしれないけど、それを入れても面白く感じたかどうか分からないなあ。やっぱりカットして正解だったと思う。私としてはもっと違ったコミカルさが欲しいな、やっぱり。そうそう、素敵なシーンがあった。一軒の家の回り一面ひまわりなのだ。すごくきれいだった^^)ソフィア・ローレンとマストロヤンニのあの「ひまわり」を思いだした。
2006.11.14
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アルトマン監督の作品は、「クッキー・フォーチュン」「Dr・Tと女たち」だけかな見た事があるのは。「ザ・プレイヤー」の評価が高いので一度見てみたいなあ。この「ゴスフォード・パーク」も面白いと聞いていたので、見るのが楽しみでした。うん、確かにこだわりと皮肉さが面白いですね~。この監督、いまだアカデミー賞とは相性が悪いみたいですけど「ゴスフォード・パーク」などはアカデミー賞を貰ってもよさそうな作品だったのにねえ。やっぱり貰ってないんですね~。☆ゴスフォード・パーク☆(2001)ロバート・アルトマン監督ストーリー1932年イギリスの”ゴスフォード・パーク”と呼ばれるカントリー・ハウスを舞台に、貴族たちが集まる優雅なパーティの最中、突然起こった密室殺人事件の謎を解き明かす。しかし、謎解きを楽しむというよりは貴族と使用人の生活を対比させながら、上流社会をシニカルに描いた群像劇。~~~~~~~~やはりなんと言っても惹かれるのは、豪華な出演者たち。マギー・スミスは、こういう気位の高い伯爵夫人の役って似合うのねえ。「ハリポタ」のマギー・スミスの方がいまや有名かも。でも、「ムッソリーニとお茶を」とかクリスティの作品の映画など顔を出していますよね。そんな雰囲気がやっぱり似合うと思うのでした。名前がわかる俳優ってほかにはクライヴ・オーウェンぐらいだったのですが(笑)顔はどこかで見たかなあと思う俳優さんもいましたね。上流階級の虚々実々の暮らしと、それを眺めてゴシップに花を咲かせる使用人たち。面白いですね。使用人達に自分の秘密は漏らしてはいけないといいながら、他の貴族の噂話はしっかり報告するようにというし。前半は、こういった貴族達の生活がどんなものか見せてくれて興味深い。特に婦人方の生活。朝食の様子、狩りの様子、イギリスだからもちろんお茶の時間。更にディナー、その後のパーティ。様々な「楽しむ為」の時間があるのだけど、彼らの会話にそれぞれの裏事情や力関係がみられる。一方使用人たちの下の世界。この仕事のあわただしさ、執事を中心にパーティの料理を仕切る料理長、家事を仕切るメイド頭。大忙しの中でも、ご主人のゴシップはしっかりと交換される。それが一番の娯楽なんでしょう^^)そして、殺人事件。死んでいたのは当家の主人ウィリアム卿。容疑者はこの屋敷にいる全ての人々。とはいえ、別に殺人事件の謎解きをする話ではない。皮肉なもので、事の真相を知るのは下の世界の人間たちだけでしたね。別に上の人々にとっては、自分の生活にどう影響が出るのか、それが問題なだけでしたね。~~~~~~~~~とにかく人間が多いから、顔と名前が分からなくなるね。これは誰の妻だっけ?とかこのふたりの関係は?とか・・一生懸命見てしまった(笑)そして、監督がこだわった本物の生活。使用人の目から見た貴族達。使用人の演技アドバイザーに本物の執事やお屋敷で働いていた人たちを呼んだ。全員が80代。生き証人たちだ。そんな本物を知っている彼らの指導もあって、より使用人たちのリアルな仕事振りが見られたというわけなのですね。上の階の衣装、小道具、様々な家具やらお屋敷の様子も面白かった。そして、使用人たち下の階の部屋やら、仕事場やら料理場の様子など、とにかく見所がいっぱいだった。面白い群像劇でした。ただ137分、長いといえば長いかも・・・・私は楽しめましたけど^^)
2006.11.02
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☆アイス・ハーヴェスト☆(2005)ハロルド・ライミス監督ジョン・キューザック・・・・・・・・・・チャーリービリー・ボブ・ソーントン・・・・・・・・・ヴィクストーリー落ちぶれてヤクザ稼業に手を染めた弁護士のチャーリーは、田舎町からの脱出を賭けて、雇い主の金を盗んでしまう。その上でストリップ・バーの美女・レナータも連れ出そうと目論んだ矢先、相棒のヴィクが金を持って消えてしまう。レナータはチャーリーと逃げたいと口にするものの、金がなければ逃避行も不可能。やがてチャーリーは、持ち逃げされた金を奪還するべく、ヴィクを追いはじめるのだが…。~~~~~~~~~~~劇場未公開作品、88分。小ぶりな作品だけど、裏切りと先の読めない展開、ちょっと御間抜けな所もあり、おもしろかったですよ。田舎町ヴィスタで、マフィアの弁護士をしているチャーリー(ジョン・キューザック)が、ヴィク(ビリー・ボブ・ソーントン)と組んでボスの金を盗んだ所から話が始まる。その金をひとまずヴィクが預かり、それとなく普通にすごしクリスマスにはこの町を出ようと計画していた。しかし、なぜかボスの用心棒がチャーリーとヴィクを探し回っている様子。ばれてしまったのか?そんな追っ手から逃げ回っているチャーリーは、盗んだ金をヴィクに預けてある事が不安。しかも町から連れ出したいレナータは、気があるようにも見えるのだけど、なんだか裏がありそうで・・・~~~~~~~~~~~~小さな町で、うだつが揚がらず、妻は自分の親友に寝取られいい事なし。しかしこの親友も、せっかく寝取った妻(チャーリーにとっては元妻)から冷たくされていて、男二人わびしいクリスマスを迎える。気位の高い元妻にチャーリーもこの親友も毛嫌いされているのだ。後半、ヴィクに呼び出されてからなかなか面白い展開だった。金を巡ってチャーリーとヴィク、そこに用心棒のロイも絡んだ心理戦。ロイが形勢不利のためにチャーリーに「ヴィクは裏切るぞ、お前を殺すぞ」と不安がらせるのだ。その言葉にチャーリーはどうするのか???ヴィクはどんな対処をするのか。更にその後はボスとレナータも絡んでくる。チャーリーは無事に金を手にすることができるのか。~~~~~~~~~~~こういう話で女が絡んでくると、どうも女は悪女になってしまうのだ(笑)そこは予想がつくんだよね~。でもラストは、「ホッとした」って感じ。チャーリーは肉体派ではないんだけど、結構痛い思いをしてしうのだが・・・あれは思わず顔をしかめてしまったよ。→ボスと戦って、ナイフで足を串刺し状態、ひぇ~~!でした←特典で別エンディング、あります。でも、本編のエンディングがやっぱり良いなと思ったのでした。~~~~~~~~~~~ジョン・キューザック、ビリー・ボブ・ソーントンなど、なかなかな顔ぶれですよね。ビリー・ボブ・ソーントンは、悪知恵を働かせているけどどこかちょっと間抜けな感があって面白いです。ジョン・キューザックと、妻を寝取られつつも相変わらず友情が続いている親友との関係は、哀れだけどなんだかいい感じ。欲を言えば、もうちょっとビリーとキューザックの「裏切るのか裏切られるのか」というハラハラしたところを見たかったです。
2006.10.30
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以前に書いたものを移しました☆ハリウッド的殺人事件☆コメディ、ポリス物ハリウッドのベテラン刑事、離婚暦3回。副業が不動産業。恋人あり。これが、ギャヴィラン(ハリソン・フォード)相棒の新人刑事がジョシュ・ハートネット(K・C・コールデン)こちらはもてもての独身。ヨガのインストラクターが副業。さらに、俳優志望。亡父も警官だった。この映画、携帯電話が小道具ね。普通映画の前に「携帯電話のご使用はご遠慮ください」というようなのが流れるんだけど、これには流れなかったわ。そういえば~。(笑)ギャヴィラン刑事の着信音は・・「マイ・ガール」でした~。余談ですが、知ってる曲なのに曲名が出てこなくて最初「ドッグ・オブ・ザ・ベイ」だと思ったんですよ~。ブラックペッパーさんのところで、曲名を教えていただきました。m(*- -*)m若い方のハートネットの着信音は・・・わかんなかった~~。残念。とあるライブハウスで、人気ラップグループが全員殺された。そこで呼び出されたのが、二人の刑事。彼らの副業も絡ませながら、捜査が進む。聞き込み捜査しながら、手持ちの物件を売り込もうとするギャヴィランとか、随所に笑える。しかし、そんな捜査も裏がある。裏で捜査を操ろうとするのがまた、同僚の警官だったりするから。ギャラヴィンに個人的な恨みを持ち、さらに恋人まで、どうやらギャヴィランに取られたようだし。・・・最後の犯人との追いかけっこは、ハリソン・フォードが肉体を駆使して走ります。若手に走らせればいいのにね~~。(笑)かなりしんどそう。まあそれでいいのだよね。しんどそうに走るそんな姿もいいんです。カーチェイスも、あります。そう考えると、サスペンス、コメディ、アクションとてんこ盛ですね。(笑)客席からも笑いが漏れる、気楽な映画でした。こんなのもいいんじゃない~。
2006.10.19
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ここでも代理父の話が出て来て、もちろんそればかりではない群像劇ですけど。面白かったですよ。劇場未公開ですけど、上映したら良かったのに思う映画ですよね。☆ハッピー・エンディング☆(2005)ドン・ルース監督リサ・クドロー・・・・・・・・・・・・メイミースティヴ・クーガン・・・・・・・・・・チャーリーボビー・カナヴェイル・・・・・・・・・ハビエルジェシー・ブラッドフォード・・・・・・ニッキージェイソン・リッター・・・・・・・・・オースティンマギー・ギレンホール・・・・・・・・・ジュードトム・アーノrド・・・・・・・・・・・フランクローラ・ダーン・・・・・・・・・・・・パムストーリー同性愛、略奪愛、中絶、養子縁組など、様々な愛の形を10人の男女が織り成すラブ・コメディ作品。~~~~~~~~~~~未公開だとDVDでの紹介も上のような簡単なものになってるのね。なにせ10人の話を一つにまとめるんで大変。映画の見せ方では、それぞれの人物紹介などは字幕にしてあって、ストーリーの上での会話の字幕と並行して見なくてはならないのがちょっと大変かも。とはいえ、私は音声を日本語にして字幕を付けて見たんで、それほど気にはならなかったけど。てんこもりの内容なんだけど、決してわかりずらくないしね。いろいろ事件がおきるんで、おもしろかったよ。同性愛はチャーリーとギル。更にオースティンもそうだし、そうそうパムとダイアナ(だったかな)も同性愛カップル。略奪愛というのは、ええと・・誰の事かしら??ジュードとフランクのことかな?ちょっと違うような気がするが。奔放な女の子ジュードは、ゲイだというオースティンと関係を持ち、オースティンのお家の金持ちぶりに目がくらみ(笑)今度はオースティンの父親に鞍替えするのだ。(その後いろいろあるけどね)中絶というのは、メイミーがそういう立場に立たされたし(でも実は出産していたんだけど)、彼女の仕事がら中絶の相談に来る女性達がいる。また、ジュードも・・・養子縁組の話は、メイミーが出産した子どもを養子に出したからだね。そこから、彼女は思わぬ出来事に巻き込まれていく。ゲイカップルの話として、パムたちは精子バンクにより妊娠出産した。この精子は誰のもの?というのがここで、騒動になる。その結果、思わぬことになっていくのだが・・・~~~~~~~~~~~~~~~~~字幕の見ずらさで上映されなかったのかもしれないが、また私はほとんど出演者達を知らなかった。知っているのは、マギー・ギレンホールだけだもん。そうそう、彼女は歌を歌っている。でも、どの俳優もうまいよね。アメリカではきっとよく知られている俳優さん達なんだろう。主役ともいえるメイミー役リサ・クドローは、中年で決して美人だとは思わないんだけど、なんだか魅力的。ここでも、みんな普通の人生で、生きていればいろんな事が起きるんだよって見せてくれる。そしてみんな、間違いを犯すし、自分の弱さを隠したがるし。でもこの映画「ハッピー・エンディング」なのだ。そう、ハッピーになるのを見るのってうれしくなる。とりあえずかもしれないけれどもね^^)ちょびっと内容を。覚え書きとしてなので、伏字です↓映画の冒頭、走ってくる女性が車にぶつかり、路上に倒れるシーンから。でも「でも、彼女は死なない。この映画に死人は出ない」って出るのだ^^)メイミーとチャーリーは義姉弟。そして二人は(というかメイミーの誘惑によって)関係を持ち、その結果メイミーは妊娠してしまう。それが20年前の話。今のメイミーは、妊娠中絶に来た女性のカウンセリングをしている。ところが、ここで、秘密にしておいた自分の子どもの事を知っている若い男ニッキーが彼女の前に現れる。ニッキーはこの件でドキュメンタリーを撮りたいのだと言うのだ。その映画で大学に行こうと狙っている。へたくそなんだけど。突然自分の子どもの事を言われ、「会いたくなったら、私のところに来るでしょう」とうそぶいていたメイミーだけど、やっぱり息子の事が知りたくなる。そこで、ニッキーから何とか情報を引き出す為に、映画の手伝いをすることにする。ただし、自分のドキュメンタリーではなく、たまたま知り合ったメキシコ人のマッサージ師ハビエルの話にすりかえて。このハビエルのマッサージって金持ちの女性の、密かな欲望をかなえる(?)性感マッサージ。チャーリーの方は、両親の死後レストランを引き継いでいる。彼は姉との関係のあとゲイになってしまった。今はギルと仲良く暮らしている。レズカップルのパムたちとは友人どうしだ。そのパムにギルが精子を提供したのだが、うまくいかずに違う精子で子供が生まれた。でも、チャーリーはその生まれた子供がギルに似ているような気がして気になっている。チャーリーの店で、バンド演奏しているのがオースティン。そしてそのボーカルになったのがジュードというわけだ。そしてフランクが、パパね。↑
2006.10.17
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以前書いたものを移しています☆アナライズ・ミー☆ニューヨークで強大な力を誇るマフィアのボス、ポール(ロバート・デ・ニーロ)。彼は最近、原因不明の息が苦しくなるストレス性発作に悩まされる。立場上、一刻も早く治したい彼は、やむなく精神科医のベン(ビリー・クリスタル)のもとを訪れる。ありがたくない患者にとまどう気弱なベン。しかし、いつしか二人の間には友情めいたものが芽生え始めていく……。 いや~。笑った!!面白かった。確かに・・・マフィアだって人の子だ、ストレスもたまれば、疲労も重なる。そして、精神科医だって人の子だ、患者に言いたい事も言えずに我慢しているかもしれないね。デニーロは、落ち込むとわけもなく泣き出してとまらなくなる。しかも、すぐに夜昼かまわず、精神科医のベンを連れて来いというわけだ。ベンは、二度目の結婚式を挙げる事になっている。(ベンの息子がこれがまたこましゃっくれていて、笑える。)そのマイアミにまでNYから追いかけてくる。FBIはマフィアのボスのポールの周りに新たに現れたベンを利用してマフィアの情報を得ようとする。ベンはポールとの会話で、彼の精神的ストレスの原因を探し当てる。「自分の父親が、目の前で殺された」という事なのだった。父親もマフィアだったので、その抗争だったのだが。ウエィターに化けた一人に撃たれた。ポールは、そのウエィターが怪しいと感じていたが、父親に話さなかった。「父親を見殺しにしたのは俺だ!」・・・・・そうなんだ、「助けられたのに!」という思いが根っこにあった。ベンは、「君がウェイターの事を話してもやっぱり殺されたのだよ。」「君のせいじゃない」この会話の間ポールは泣き崩れて、さらに他のマフィアから撃たれまくっているのだが、すっかりポールは腑抜けて泣いてるばかり!仕方なくベンがめくらめっぽう撃ちまくる。ここらへんも笑えちゃう。でもね、この原因を突き詰める所って、重要だね。子供でなくても、「自分のせい?」と思うことがあるはず。知らぬまにそれが心の奥底に沈んで、きしんでる事が多いかもしれない。こうして、自分の心の中で、絡みあっていたものを解きほぐしてあげるってのが、とっても重要なんだと思う。マフィアのボス達が集まって会合を開くと言うのに、ポールがまた発作におそわれる。部下が、ベンに会議に出席するように連れていっちゃうのだが、ここでのベンがボス達を前に弁舌を振るうのだが、そこらへんの豹変振りも面白かった。デニーロが、違う顔を見せてくれっるのがいいとおもう。で、デニーロの手下役、ジョー・ヴィテレッリだと思うのだけど、彼はいいね。ああ~、面白かった♪と言う映画でした。
2006.10.16
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ワイヤーアクションとCG技術を駆使した韓国発のファンタジック・アクション。学園を舞台に、高校生や教師たちがそれぞれ武術や気孔術を繰り出しながら、ハードかつユニークな闘いを展開する。日本公開版には再編集と字幕による補足説明が施され、より磨きをかけた仕上がりとなっている。 高校生ギョンスは自身の並外れた“気”が災いし、これまで8つの学校で退学を余儀なくされた。彼は今度こそ卒業することを固く誓って火山高校にやってくる。だが、この高校は17年に及ぶ“教師の乱”で荒廃し、生徒たちによる抗争が繰り返されていた。彼らは、校長が所有する“師備忘録”という秘伝書を我がものにしようと、それぞれ虎視眈々と狙っている。ある朝、校長毒殺未遂事件が起きた。これを機に、教師陣と生徒たちの秘伝書争奪戦が始まるが、ギョンスも美少女チェイに事態打開を託され、壮絶な闘いに巻き込まれていく なんで、画面に日本語が出るの??と思ったら、日本で公開される際につけられたものなんですね。韓国映画の元気さが見れる映画。はっきりいってB級ですから、ストーリー自体に期待はしないように。(笑)主人公のギョンスが本格的に戦うのは、最後の数学教師との戦いなんだけど、それまでは思わせぶりで、ちっとも戦わないんだ。それまでは、チャン・リャン、学校でついに一番強い男になったという重量挙げ部(全然そうは見えないんだけど)の彼が、狂言回しのように活躍してくれます。ギョンスが、戦いを避けようとしているのは、争いごとに巻き込まれたくないと言う事なんだけど。その自分の持ってる「力」はどうして身についたのか?そこらへんを、もうちょっとわかりやすくして欲しかったかな・・子供の頃電気うなぎに感電したせい??なのかなと思うのだけど。すっとぼけた所は、「ドラゴンボール」みたいだ。教頭先生の送り込んできた凄腕の先生達5人。なかなかよかったわ。でその中でやっぱり、無表情な数学教師は、かっこいいね~~。黒ずくめで、決まっていたし。二人の戦いは長かったけどね・・派手な映像処理で、面白かったよ。「気」の戦いなんで、空気、水等を形にして見せるってのが、見所でしょうか。漫画を映像にしたという感じで、気楽に見れる映画でした。
2006.10.16
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以前書いたものを移しています☆ドンファン☆ドン・ファンだと名乗る若者が、自殺しようとする。黒マントに目の部分を覆うマスクをして、まさにドンファンの姿。それを引退間際の精神科医が思いとどまらせるのだ。ドン・ファンは、ジョニー・デップ精神科医がマーロン・ブランド。地獄の黙示録の頃のブランドとはまったく違うぞ。最初誰だろう?と思っちゃった。ドンファンの治療をする事になった精神科医はもうあと10日で引退なのだ。彼は、ドンファンと主張する彼の話を聞きながら、彼の話に魅了されていくようだ。家庭での彼も急に、妻にプレゼントしてみたり、妻も夫の変化に戸惑いつつも段々わかやいでくる。夫婦の一種の倦怠期にはとってもいい映画ではないかしら??ドンファンの話は、う~~ん荒唐無稽なんだけど・・・だって、アラブの王国に売られてそこの王妃と愛し合い、夜は1500人の女たちとともに過ごした・・・とか~~。(笑)ドンファンが自殺しようとした原因である、ドンナ・アナという女性との出会いは無人島の浜辺で。しかし、将来を誓い合うときアナから、私は何人目の女性なのと聞かれ「1502人め」と答えたのが、フラレタ理由。そういう話を聞く間に、ドンファンの祖母に会ったり、母親に会ったりする。「真実はあなたの胸の中に」という母親もはっきりとした話をしてくれないし・・・見ていて、何が真実なの??とでもドンファンの話を聞きながら、精神科医の彼は癒されていくようなのだ。ドンファンが、「あなたは、私の世界で癒されている」というように。不思議な映画だった。でもジョニーデップがステキなんだよね。あの黒髪は情熱のドンファンにいい感じ??そうそう、社会復帰できるかどうかを諮問委員が判断するのだけど。そのときは、いつものドンファンの格好ではなく普通の若者のようにTシャツにGパン姿なのです。そして、まったく普通の若者のように答えてめでたく自由の身なるのだけど、そこの変化が面白い。何が真実か、それはあなたの胸の中。ということなんでしょう。ドン・ファンのくちどき文句も、いいかもね~~♪
2006.10.11
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フランス映画。しかも!!カトリーヌ・ドヌーブが出ているのよ。彼女は、やっぱり迫力あるなあ~~。ストーリーは、1950年代のとあるお屋敷での一日。屋敷の主人が、背中をナイフで刺され自室でなくなっていた。屋敷には8人の女達。妻と娘が2人。妻の母、妹。屋敷の主人の妹。メイドが2人。みんな、なにやら、含む所があって・・・という話。それぞれの女達が、歌を歌って踊るの。ミュージカルとは違うと思う。決して歌がうまいと思わないけど、それぞれが味がある。女優達のファッションも見もの。また、それぞれが、オードリ・ヘップバーン風だったり、リタ・ヘイワーズ風だったり、雰囲気を出している。ドヌーブもサスガ~~と思ったけど、それは、それ、大物だから・・・それより複雑な設定のドヌーブの妹役の、イザベラ・ユベールという女優さんが当たり!!。ひっつめ髪のかっちりオールドミスから、最後は、肩もあらわなブルーのドレス姿になるその変身振りが見事。変身といえば、メイドで、実は屋敷の主人とできていたというエマニュエル・ベアールという女優さんは、セクシー。特に唇が!!やっぱり、最初は髪の毛をアップにして、そっけないメイドなんだけど、最後の方で、髪の毛を下ろして、メイドの服の衿を取ると、あ~~らセクシ~~。ちなみに彼女は、『ミッション・イン。ポッシブル』でトムクルーズと共演している。・・・・気がつかなかった、また見てみよう。屋敷の主人の妹。元ダンサーで、お金に困っているという役柄のファニー・アルダン。黒のコート姿なんだけど、黒の手袋を取りながら歌って踊る場面はこれまた、いい感じ。コートの裏地が赤で。黒のジャケットに真紅のワンピース。スカートの赤がコートから現れると、きれいなんだ~~。う~~ん、M・モンローのようなああいう感じ・・かな?でもセクシーだけど、知的に感じる彼女です。ステキだよ。屋敷の主人、面白い事に出てこない。あ、最後にね窓辺に上半身が出てくる。意外と若そうな感じだったけど、一瞬でほとんど顔がわからない。若いはずがないんだけどね、だってドヌーブのだんなさん役だもの。しかも大学生の娘が居るという設定で。それまでは、それぞれの女たちの会話の中に出てくるだけ。その時に回想シーンとして、背後から写っているだけ。そう、もう一つ。この映画、まるで舞台のようで、ほとんどが、お屋敷のワンフロアーでの場面なの。板張りの床が、コツコツと音を立てる、そこら辺も舞台の床っぽくて面白かった。女性って、やっぱり男性にとって不可解で、ちょっと恐いかもねなどと思う、ステキな映画でした♪
2006.10.08
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以前書いたものをこちらに移しています☆メラニーが行く☆これ、全米での興行成績良かったって??ほんと・・・・?主演がリース・ウィザースプーン実は彼女は始めてみる女優さん・・・・・相手役に元夫役 ジョシュ・ルーカス婚約者役 パトリック・デンブシーさらにその婚約者の母親(N・Y市長) キャンディス・バーゲンキャンディス・バーゲンだったのか~~!!さっき検索して驚いた!内容は、ラブコメですか・・・ね。N・Yで成功し始めたディザイナーが、市長の息子と婚約する。しかし、はたと思い出すと、ふるさとアラバマ(これがこのストーリーのネックだね)にはまだ離婚が成立していない夫が居る。そこで、アラバマに離婚届をもって出かけていく。そこでのすったもんだと、懐かしき仲間とのふれあい。。。ほとんどが、そのアラバマの町の中でのストーリーになる。女性の喜びそうな場面。プロポーズの場面。「ここは何処?」と聞くとパッとライトがついてそこはティファニーの店内。そこで、市長の息子がプロポーズするわけだ。ほほほ~~、白馬に乗った王子様!だね。プロポーズにYESと答えたら、店内の売り子さんが、いっせいにガラスケースからリングを出すところが見事!ティファニーはあの「ティファニーで朝食を」の小粋な感じがいいんだけどね~~。あとはね、ストーリー半ばから、エンディングが見えるかな~~。それはそれでいいと思うんだ。だってさ、元夫のほうがなかなかいい男なんだもんね。ということは・・・ね?市長の息子も魅力的だけどね。この人誰かに雰囲気が似てる・・・誰だろうヒュー・グラント?ええと、サタデーナイトフィーバーのあの・(名前忘れた)彼?もちろん今じゃなくて若い頃のね。(笑)南北戦争のイベントをする場面があるんだけど。やっぱりまだアメリカではそういうイベントをやっているのだろうか?そういう南部と北部のことをよくわからないと、面白さが半減だね。あとは、結婚式の場面。この結婚式は、市長の息子となんだよね。でも結婚式の途中で、まだ離婚が成立してないって弁護士に言われて・・・はたと自分の気持ちに気がつくのだ。ああ~~、かわいそうな市長の息子。キャンディスバーゲンも怒り狂っちゃう!!屋外で行う結婚式、実はね、これどこかで見たことがある場面なんだ。似てるな~。ここも、もうすぐアラシが来る空模様で、みんなずぶぬれになっちゃうんだけど、この前見たその場面もアラシになっちゃうのだよ。しかも結婚式は嵐だけではなく、めちゃくちゃになるんだけどね。
2006.10.08
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以前に書いたものをこちらに移しています。☆フローレス☆ウエストサイドのヒーロー、元警官のウォルト。彼の部屋には過去の表彰やら写真が飾ってある。同じホテル(ホテルだよね、フロントがいるもの)の階下には、おかまバー「ドラッグ・クィーン」を経営しているちょっと太めのラスティ。彼女(?)の部屋は、色とりどりのドレスが飾られている。そしていつもにぎやか。二人は、犬猿の仲。あるとき、そのホテルに逃げ込んだ男を追って男たちが乱入。その騒ぎを静めるためにウォルトが銃を持って階段に来た時、彼は脳卒中で倒れてしまった。騒ぎの元はここらへんを仕切っているZのお金を誰かがねこばばした事。そしてそのお金はどこを探してもでてこない。さて倒れたウォルトは、右半身と、言語が不自由になっていた。今までの強くて、自信に満ちた男がわが身を嘆く毎日。そんな中、リハビリの指導をしてくれる療法士が紹介してくれたのが、歌のレッスン。その歌のレッスンを頼んだ相手がなんとおかまのラスティ。こんな二人がなんやかんやありながらも、レッスンを続ける。さらにそこに、見つからないZのお金をめぐる騒ぎも加わって・・・デニーロが、このウォルトを演じている。独身貴族で、時にはクラブでタンゴを踊り、寝た事で女に金は払っていないといいつつ、しっかり生活費を渡しているウォルト。かたや、ラスティは好きな男に金をせびられ、口汚くののしられながらもやっぱり金を渡してしまう、そんな生活。体が不自由になってしまったウォルト、社会からはみ出ているラスティ。そんな二人がときにののしりあい、時にお互いに愚痴を言い合い心の奥を見せあう。アクションもあり、コミカルな場面もあり、ホロッとさせるいい映画でした。デニーロの「アナライズ・ユー」「アナライズ・ミー」が好きな方には楽しめる映画です。デニーロっていいよね♪
2006.10.06
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「ゆれる」が評判になっている女性監督西川美和さんのデビュー作品。私は見たことがないと思っていたら、前に一度見ていました^^)前流してみていたみたいなんで、今回はじっくり見ました。「ゆれる」の小説が出ているのですね。☆蛇イチゴ☆(2003)西川美和監督宮迫博之・・・・・明智周治(息子)つみきみほ・・・・明智倫子(娘)平泉成・・・・・・明智芳郎(父)大谷直子・・・・・明智章子(母)手塚とおる・・・・鎌田笑福亭松之助・・・明智京蔵(祖父)ストーリー慎ましくも平穏な日々を送っていた明智一家。幼い頃から正義感の強いしっかり者の長女、優しい母に、働き盛りの父、呆けてはいるが明るく楽しい祖父。そんなどこにでもいる平凡な家族のもとに、ある日突然、勘当され行方不明になっていた放蕩息子が10年ぶりに舞い戻ってきた。そして時を同じくして、明智家の平穏さの裏に隠されていた嘘と欺瞞が、小さな亀裂から次々と噴出しはじめ・・・。ついには、彼らを支えていた“正”と“悪”の価値観までもが、ものの見事に逆転していく。~~~~~~~~~~~~~宮迫さんが、初主演。放蕩息子を演じている。口八丁で香典泥棒をしているんだけどね。多分それだけではなく、いろんなヤバイ仕事をしていたんだろうって感じ。たまたま、別に戻るつもりはなかったんだけど、おじいちゃんの御葬式にかち合っちゃった。そこで、父親が借金取りに罵倒される場面に遭遇。それを彼がうまくとりなしてその場を何とか収めた。そこから、一家の隠された部分があらわになっていくんだよね~~。特別彼が悪いわけでもないんだよ。というか彼はなんにも変わっていない、たぶん家を出たときから。でもころっと手のひらを返したように両親が、彼の評価を変えるんだよね。今まで平穏だった家庭が崩壊していくさまは、ブラックコメディ。父親はしっかりしていて堅物って感じだったのが、実はリストラされ借金地獄。それを家族に隠していたのだ。母親は家庭を守り、ボケたじいちゃんをやさしく面倒見ていたはずだけど、もうひとりで面倒を見ているのはギリギリの精神状態だったし。おじいちゃんの葬式で隠していた借金が発覚し、すっかり面子を失った父親。そこから母親の今までの鬱憤が噴出す。両親が自分達の事に嘆いているけれども、一番の被害者は娘の倫子だなあ。結婚を約束していた男・鎌田に「君の家は、安らぎのあるすてきな家庭だと思っていたけど、みんな嘘だったんだね」といわれ捨てられちゃうのだから。まあ、そんな事で逃げていっちゃう男なんか、一緒にならなくてよかったというものだけどね。放蕩息子は、時に面白がり、時に慰め、アドバイスし、すっかり頼られる。両親は頼りきりだけど、娘は兄に不信感を抱いている。彼女のいう事はもっともだし、正しい。しかし、両親は聞く耳をもたない。二人の変化はなんなの?!この家はどうなっちゃうの?そんな不安を抱くのが娘だね。~~~~~~~~~~~ガラガラと崩れ落ちていく家族の絆。なんか、ちょっと恐い話だね。みんな精一杯、自分の役を演じていたのかなあなんて思わせる。だからといって、口八丁、手八丁で生きていく息子が、羨ましいとも思わないんだけどね。でも、ちゃらんぽらんだけど、どこでも生きていけるたくましさは確かにあるな。そこらへんは羨ましい。
2006.09.18
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昨日見てきました。日本の怪獣映画、ほとんど見ていない。TVで見た怪獣といえばウルトラマンシリーズの怪獣ぐらいだ。しかも、リアルタイムではなく、自分の子どもに付き合ってみたのだから、何度めかのウルトラマンシリーズだ。円谷プロのウルトラマンシリーズは、怪獣というよりもヒーロー物だしね。このグエムルは、日本の怪獣映画とはちょっと違うぞという話だけは耳に入ってきていた。でもなるべく、前知識を入れないようにしておいた。これから見る方も、あまり知識を入れないで見ると更に楽しめるんじゃないかと思う。☆グエムル 漢江の怪物☆(2006)ポン・ジュノ監督ソン・ガンホ・・・・・・・・・・・・・・パク・カンドゥ(長男)ピョン・ヒボン・・・・・・・・・・・・・パク・ヒボン(父)パク・ヘイル・・・・・・・・・・・・・・パク・ナミル(次男)ペ・ドゥナ・・・・・・・・・・・・・・・パク・ナムジュ(長女)コ・アソン・・・・・・・・・・・・・・・パク・ヒョンソ(長男の娘)ストーリーソウルの中心を流れる河・漢江。その河川敷で売店を営むパク一家。ある日、いつものように人々が河川敷でくつろいでいると、突然正体不明の巨大な生き物が出現し、驚異的なスピードで人々を次々と襲い始めた。店番をしていたカンドゥも一人娘ヒョンソの手を引き逃げ出すが、混乱の中で手が離れ気がつくと怪物に娘を連れ去られてしまった。娘が死んだものとして悲しむ一家。その後、政府はその怪物グエムルが感染者を死に至らしめるウィルスの宿主であると発表し、カンドゥたちパク一家も強制的に隔離されてしまう。しかし、カンドゥの携帯に死んだと思ったヒョンソから助けを求める電話が入った。政府にカンドゥがいくら訴えても取り合ってもらえず、パク一家はヒョンソを自分たちの手で救い出そうと決心する。~~~~~~~~~~~~面白かったですよ~。お勧めしちゃうな。コメディでもあり、シリアスでもあり、怪獣対パク一家の戦いありだし。怪獣は、ハリウッドが手がけたんですかね~?とにかくスピード感もあるし、その姿かたちはまあ、あれ(あれって何?ですが(笑))として。迫力もあったよね。襲いはじめるまでの静けさが無気味だったなあ。怪獣に何か「理由」をつけないのもいいと思う。とにかく怪獣が居る、襲ってくる!っていうのがね。パク一家の言動がコメディなんだけど、笑わせてもらった。こういうのは、韓国のノリなんじゃないだろうか。そして、笑いを混ぜながら真剣にヒョンソを助ける為に、怪獣に向かっていく。韓国映画のツボ(ツボという言い方はおかしいけど)「家族」をやっぱり見せてくれるね。~~~~~~~~~~~~ソン・ガンホ、やっぱりすごいよ!コメディもシリアスも自由自在だよね。金髪の不出来な息子、かなり能天気な長男カンドゥ。でも憎めない^^)娘を助ける為にじたばたとしながら、奔走する姿にしっかり愛情を感じさせる。しっかりものの娘、ヒョンソ。この彼女の演技も、よかったなあ。ちゃらんぽらんな父を持ちながら、なんてしっかりした娘なんだ^^)怪獣に捕まって、顔も体もべたべたに薄汚れるんだけど、目チカラがすごい。これから、このコ・アソン、いい女優さんになりそうだね。そして、大学は出たけれど身の定まらない次男ナミル。このパク・ヘイルって「殺人の追憶」にも出ていたのかあ。さっぱり思い出せないなあ。(ちなみに工場の技師役だったそうだけど)ここでは、兄ちゃんカンドゥよりも頭が良いけれども、生活力がなく飲んだくれるだけという次男。今回彼が学生運動で活躍していたという過去が、この戦いに役に立つんだよね。更に、「吠える犬は噛まない」「リンダ・リンダ・リンダ」のペ・ドゥナ。良いね、良いね、やっぱり彼女はいいよね。アーチェリーも見せてくれるけど、なかなか様になっているのではないか?真面目なんだけど、どこか抜けているっていう感じが、かわいいよね。~~~~~~~~ポン・ジュノ監督の、怪獣映画。更に韓国初の怪獣映画と話題になっているけれども、やっぱりポン・ジュノ監督らしい映画を見れてとても楽しかった。次には何を題材にして、どんな切り口を見せるのか、興味は尽きない監督だ。
2006.09.08
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☆ジャーヘッド☆(2005)サム・メンデス監督ジェイク・ギレンホール・・・・・・・・・アンソニー・スオフォードピーター・サースガード・・・・・・・・・アレン・トロイジェイミー・フォックス・・・・・・・・サイクス三等曹長クリス・クーパー・・・・・・・・・・・カジンスキー中佐ストーリーその若き兵士アンソニー・スオフォードは、海兵隊員に憧れて入隊し、厳しい訓練に耐え、祖父から3代に渡って続く"ジャーヘッド"(海兵隊員)として戦場にやって来た。だが、活躍の場を期待してやってきたそこには、銃を向けるべき敵がいない。戦闘によってエネルギーを発散することができず、戦いへの欲求を、次第に内側へと爆発させていく兵士たち。砂漠でひたすら"待つ"ことを通して、彼らは自分自身、そして仲間との精神的な戦いを強いられるのだが…。~~~~~~~~~~~~湾岸戦争での実体験を赤裸々に綴ったアンソニー・スオフォードのベストセラー小説「ジャーヘッド アメリカ海兵隊員の告白」が原作なんですね。戦う事、人を殺す事を教え込まれ訓練された若者が、姿の見えない敵に対しフラストレーションを貯めていく。現代の戦争(湾岸戦争の場合)とは、こういうものかと思う。実はこのDVD二回見ることになったのだが、二回目を見るその前日に「プライベート・ライアン」を見たのだ。スピルヴァーグのこの映画、見るチャンスは何度もあったのだが、じっくり見たのは今回が始めてかも。過酷なノルマンディ上陸作戦、圧倒的な戦闘シーン、更に「なんでだ?」という理不尽な命令でライアンを探し出さなければならないトム・ハンクス以下隊員達。目の前に敵がいて「やらなければ自分がやられる」そういう恐ろしいまでにリアルな戦争を見せてくれた。この映画のラスト、ライアンが老人となって墓の前にというシーンは、私はいらないと思ったが・・スピルヴァーグらしい終わり方という事かな。10年前の作品という事で、今作ったら違う終わり方にしたかもしれないとも思うのだが。~~~~~~~~~~~~~~~そして、この「ジャーヘッド」敵がほとんど出て来ない。戦線は常に自分達の前へ前へ駆け足で遠ざかっている。アンソニーたちのむなしさが、わかるのだ。スナイパーとしての任務に、初めて胸躍らせるアンソニーとアレン。しかし、ここで思わぬ事態に・・彼らが叫ぶ「(相手を)殺させてくれ!」なんということか、殺させてくれと叫ぶ彼らの気持ちが私にも伝わってくるのだ。共感しているのか?殺す事に共感しているんだろうか・・??戦争に来てなにもしないで終るのか?空しいぞ!という彼らの気持ちがわかるのだ。待つという事、じっと耐えるという事、本当にしんどいものだ。更に社会(アメリカでの平和な生活)から隔離されている不安も、この場合ある。実際にアンソニーは早く除隊して本国に帰りたいと思っている。思っていたものと違っていたのだ。一方、アレンは海兵隊に残りたかった。彼の唯一の居場所だからだ。ここでは戦場だが、社会の他の場面でもこういう「自分の思うようにならないもどかしさ」というものがいくらでもあるんだよね。会社で、自分の意見が通らない、頭ごなしに押さえつけられる、やる事はわかっているのに自由にやらせてもらえない・・などなど。もちろん家庭でも学校でも・・・そんな不満を若者は抱えるだろう。やれといわれてここまで来たのに、何もしないで終わりかよ。。。そんなむなしさの反面、彼らが使わなかった銃を空に向かって乱射するシーンには、やっぱり生きて帰れる安堵がある。こんな事に命を削る、それが戦争だ。しかし、こういうギリギリの世界を求める男達の持って生まれた本能を見ると、「戦う事」は終りがないと思うのだ。そして、「平和」というのはとても貴重で大変な事なのだろう。戦争と戦争の間をいかに長く保っていられるかが、とても大切な事だと思うのだった。のほほんと過ごしている日本は、とっても貴重な時間を過ごしている。大切にしないとすぐになくなってしまうのだ。
2006.08.18
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☆ディック&ジェーン 復讐は最高!☆(2005)ディーン・パソリット監督ジム・キャリーティア・レオーニアレックス・ボールドウィンストーリー昇進も決まり順風満帆な人生を歩むディック。ところがCEO、マカリスターの裏切りで会社は倒産、社員全員失業という事態に。すべてを失い、再就職もままならず思いあまったディックは、妻ジェーンの制止を振り切り、コンビニ強盗を決行するのだが…。~~~~~~~~リストラ、なかなか身に迫るものがあるともいえる。順調だと思った会社が、実は・・すでに倒産の危機。しかも、社長が自社株を売り払い自分だけ大儲けし、社員は失業。ディックはせっかく部長に昇進し、妻とともに大喜びしていたというのにあっという間に放り出されてしまった。世間の風は厳しい。再就職しようにも、どこも職を求める者であふれかえり、蹴散らされてしまう。部長職にふさわしい職はすぐに見つかるさ、なんてタカをくくっていたのに、気がついたらスーパーに就職。妻はスポーツジムのインストラクター。だが、すぐにクビ!家財道具一切合財売り尽くし、ここまで来たらもうやれる事は強盗しかないじゃないか!妻は『あなたのようなお人よしが出来るはずがないわ』と止めるのも聞かずディックはコンビニ強盗に。ところが意外とあっさり金が手に入り、それから二人は強盗に全力投球。~~~~~~~~~~~~~~さすが、ジム・キャリー。ドタバタと、いつものジムが全力で笑わせてくれる。そして、ティア・レオーニがこれまたコメディエンヌ振りを見せてくれるのだ。『スパングリッシュ』で、ティア・レオーニがテンション高い母親役を見せてくれたんだけど、そうなのね、彼女はコメディ路線なのね。あのテンションの高いジム・キャリーのアドリブにもついていける彼女は、かなりすごいんじゃない?やっぱり面白いドタバタは、泥棒稼業だよね。真面目な(?)この夫婦は、泥棒稼業もなかなか真面目に取り組み段々回を重ねるごとに、うまくなっていく。覆面かぶってのおもちゃ屋への強盗は、殆ど遊び感覚(笑)なかなか痛快なコメディかな。ラストの事件は、ちょっとハラハラさせてくれるかも(笑)気楽に見て、ジム・キャリーとティア・レオーニのこてこてのコメディを楽しむのだ。安心してみて笑えるコメディ♪
2006.08.16
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『かもめ食堂』つながりです。早速DISCASにて見ることが出来ました。☆バーバー吉野☆(2003)荻上直子監督もたいまさこ・・・・バーバー吉野のおばちゃん米田良・・・・・慶太石田法嗣・・・・坂上君桜井センリ森下能幸ストーリー小学生の子供たちは、床屋の「バーバー吉野」の前を通るとき、店の前を掃除するおばちゃんに必ず挨拶をする。誰もが顔見知りで、夕方には町内放送が響き渡る田舎町。だが、男の子たちの頭は前髪を一直線に切りそろえた妙ちくりんな髪型で統一されている。男の子は「バーバー吉野」でその髪型にするのが昔からの慣わしなのだ。だがある日、東京から茶髪の転校生がやって来たことから、町全体を揺るがす問題へ発展していく・・・。~~~~~~~~~~あ~、おもしろかった!冒頭吉野刈りの男の子達が、たて一列で歩いていく。菜の花と桜をバックに。更に、のっぱらで歌う『ハレルヤ』それを指揮するもたいまさこの満足そうな顔。ひきつけられます(笑)そこに茶髪でかっこいい転校生坂上君が登場。女の子は彼を取り囲んで、キャーキャー。男の子達は、もちろん面白くない。むかつくわけよね~。坂上君の疑問「なんで吉野刈りにしなくちゃいけないの?髪型を同じにしなくちゃいけないの。」男の子達の単純な頭に、徐々に芽生える疑問。伝統ってなんなんだ?みんな一緒ってどういう事?違ってはいけないの?かっこよくなりたいって思っちゃダメ?このフツフツわきあがる疑問が、徐々に徐々に彼らを変えていく。論理とかそういう難しいものがあるわけじゃなく、『かっこよくなりたい~。女の子にもてたい』というわかりやすいもの。そして子供なりに、行きつ戻りつしながらまさにちょっとずつなのだ。最初、もたいまさこはこの町の伝統の要。子供の敵役を一身に引き受けていくのかと思いながら見ていた。それくらい、頑固で手強そうなおばちゃんなのだ。伝統を守り、非行の芽を摘む、私は正しい!というおばちゃん。それが、うまいんだ、もたいまさこ。そして、監督がこの一種の悪役を悪役だけに終らせないのが、うまい。もたいまさこのアップでの表情の変化に、これまたちょっと感動。やっぱり、バーバー吉野のおばちゃんは最強だよね。そして、こういうおばちゃんが今も欲しいんだよね。今の子供たちにも「最強のおばちゃん」が本当は必要なんだ~。そうそう、それから、男の子達はこんな風にがんじがらめなわけだけど、女の子達はそういうものは一切ないみたいなのね。男の子は大変だなあなんて思ったりして。~~~~~~~~~~特典で見た荻上直子監督。若いんだね~。そして美人だ^^)こんなユーモアのある、そしてじわっと暖かい作品が作れる監督が。ちょっとノスタルジックな所など、もっと年上かとも思っていた。でも、考えてみたら日本では女性監督ってなかなか受け入れられなかったから、今女性で監督している人たちは若いはずだよね。そして、この荻上監督って結構さばさばした性格なんだろうな~って話しているのを見て思った。~~~~~~~~~「かもめ食堂」が、一番いいよとこのまえ書いたけれども、「バーバー吉野」を見るとこれまたこちらもいい!と思ってしまう。それぞれ違う雰囲気なんで、どちらもお勧めということですね。でも『バーバー吉野』の方がコメディ度が高いかしらね。
2006.08.14
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この映画、私が見る映画のサイトでは微妙な評価だったので、あんまり期待しないで見たんですが、意外と面白かったです♪☆SURVIVE STYLE5+☆(2004)関口現監督多田琢企画・原案・脚本浅野忠信橋本麗香小泉今日子阿部寛岸部一徳荒川良々ヴィニー・ジョーンズ神木隆之介ストーリーCM界のトップクリエイター・多田琢と関口現が手掛けた斬新なスタイリッシュコメディ。浅野忠信、阿部寛、小泉今日子ほか、錚々たる俳優陣が個性的なキャラクターに扮した5つの物語が展開。それは後に交錯し、事態は急展開を見せる。~~~~~~~~~~~殺しても殺してもよみがえる妻の話催眠術師の恋人がいる仕事人間のCMプランナーの話。催眠術師に鳥になるように催眠術をかけられた平凡なサラリーマンとその一家の話。空き巣の三人組の話。イギリスから来た殺し屋とその通訳の話。~~~~~~~~~~それぞれがどんな風につながるのかがこういう群像劇の楽しいところ。この殺しても殺しても生き返る妻と戦う夫の話は、おもしろかった!これだけ独立してもいい感じになると思うのだけど。夫が浅野忠信、妻が橋本麗香。セリフは殆どなく、妻は表情も変えず、でも衣装は変わるんだけど(笑)林の中の洋館が二人の家。内部は原色使いのとってもポップな部屋。そこで無表情の妻と戦うのだ^^)そのエスカレート振りは笑ってしまった。浅野さんは、いろんな役をやるけれども今回もなかなかいい感じ♪また、この妻役の橋本麗香がいいね~^^)ぽっぽと鳴く鳥になってしまったのが岸部一徳。困り果てる家族だが、息子(神木隆之介クン)の言葉に救われるのだけどね。すっとぼけた(蚊取り線香のCMの岸部さんもなかなかいいよね^^)岸部一徳が絶妙。そして、こんな人がという事でヴィニー・ジョーンズが殺し屋。彼はあの強面の顔でなかなか哲学的「お前の役割はなんだ?」といつも問い掛けている。ヴィニーは「ロック・ストック&スモーキング・バレルズ」「スナッチ」「60セカンズ」「ソードフィッシュ」などなどでおなじみ。この彼を相手にヘンテコな通訳をしまくるのが荒川良々。とぼけた味がなんともいえない。二人のコンビが、面白いのだ♪小泉今日子は、CMプランナー。自分のCMのアイデアを想像して、一人「シィ・シ・シィー」とほくそえむ。結構面白いCMがあったなあ。レストランで顔がくるくる回る男のCMプランなんか、笑ってしまった^^)~~~~~~~~~結構盛り沢山な内容なんだけど、うまくそれぞれを絡めているみたい。「あらゆる物は絶えず変化している。次は僕たちが変化しなくちゃね」そして『愛』ということでしょうかね~。う~ん、むずかしい事はわからないけど面白かった。意外とめっけもんの映画でした♪
2006.08.08
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☆かもめ食堂☆(2005)荻上直子監督群ようこ原作小林聡美片桐はいりもたいまさこマルック・ペルトラ(2006・9・27発売)ストーリー フィンランドのヘルシンキに“かめも食堂”という小さな食堂をオープンした日本人女性サチエ。シンプルな“おにぎり”を看板メニューに、フィンランドの人にも日本食のおいしさを伝えたいと張り切るが、やって来たお客は日本のアニメが好きなおたく青年だけ。それでもめげずに淡々と営業を続けるサチエは、やがて訳ありな2人の日本人女性と出会うのだった。~~~~~~~~~~原作は読んだことがないのですが、と思ったら、この映画のためのオリジナルストーリーなんだそうですね。不思議なストーリー。大人の絵本、ファンタジー、童話という感じかな。女性向けかも。小林聡美が良いな。料理をする場面が多いのだけど、お料理上手そうなんて思ってしまう。いつもの彼女の表情なんだけど、いい表情だなあ。もたいまさこも、なんともいえない雰囲気、好きだなあ。無表情のメガネの奥の瞳がきらりと光る、そんな感じ(笑)結構笑わせてもらったし^^)片桐はいりは、こんな感じかな~。私の中のイメージとちょっと違っていたのだが。割とシャイな感じね。ガッチャマンの歌を歌いながら歌詞を書くシーンや、日本かぶれの青年に漢字で名前を書いてあげるところは笑っちゃった。めっけものと思うのは、フィンランドが舞台なんで『過去のない男』のマルック・ペルトラが出ているところかな。彼が教えてくれる『おいしいコーヒーの入れ方』は『他人に入れてもらうコーヒーはおいしいんだ』という事ね。魔法の言葉も効きそうだ♪無駄がなく最初はやや無機質にも見えた食堂が、人が集まると暖かく見えてくる。食事はまさに食堂のメニュー、日本のソウルフードは『おにぎり』。みそ汁も欲しいな・・・(笑)でも、どの料理もおいしそう。皆おいしそうに食べるしね~。『なぜ』とか『どうして』とか答えてくれないんだけどね。あんまりそういう事は考えないで見ることだよね。でも、知りたいなあ。『なんでフィンランドなの?』他にもこの食堂の資金はどうなっているのか、もたいまさこの荷物は本当はどうなってしまったのか?とかいろいろあるんだけど。まあ、これは見ている人が想像して自分でストーリーを作っていいという事かな。なかなか不思議な感じだけど、くすりと笑ったりなんだか暖かい気持ちにもなるし、私は好きな映画でした。~~~~~~~~~~この監督の「恋は五・七・五!」は見ました。俳句の競技会にかける青春物。ちょっとゆるく、ほんわか恋もありって感じかな。ただ、この監督独特のこだわりなんでしょうけど、テンポがゆるい。間延びしているって時々思ったのですよ。途中で飽きちゃうというかね(笑)そんな事で『バーバー吉野』はまだ見ていない。今回の「かもめ食堂」もこだわりのある間延びしたシーンと思うところもあるが、それほど気にならなかった。子供、高校生、と来て今回大人の女性が主人公。私は、たぶんこの『かもめ食堂』が一番好きかもしれない。(バーバー吉野を見てないくせに、言い切っていいのかと思ったりするのだが(笑))もちろん、この実力のある女優達が良いという事もあるが、大人の女性を題材にしていることがやっぱり受け入れやすかったのでしょう。あ、それとフィンランドの景色やら、暮らしが垣間見えたりする事もその一つかな。
2006.08.07
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最近TVのCMにユリ・ゲラーが出てくるでしょ。そういえば、この前ユリ・ゲラーが出てくる映画見たなあと^^)若きユリ・ゲラーです。でも彼が演技するわけじゃないんですけどね~。スプーン曲げでTVに引っ張りだこだった時の映像での出演ですね。☆ハロルド・スミスに何が起こったか?☆(1999)ピーター・ヒューイット監督トム・コートネイ・・・・・・・・・・・・父ハロルドマイケル・レジー・・・・・・・・・・・・ヴィンスローラ・フレイザー・・・・・・・・・・・ジョアンナストーリー1977年のイギリス。18歳のヴィンスの父・ハロルドは、平凡でありふれた初老のパパだった。退職してからは「チャーリーズ・エンジェル」を楽しみに、静かな引退生活を送っていた。ここまではどこにでもいるおじさんだが、実はハロルドは、スプーンを曲げたり時計の針を止めたりできるエスパーだった。ある日、ハロルドは老人福祉施設の余興に呼ばれ、腕時計を止めるマジックを披露することになる。だが誤ってペースメーカーを止めてしまい、老人が3人も死んでしまって…。「ビルとテッドの地獄旅行」「トム・ソーヤーの大冒険」を手がけたピーター・ヒューイット監督が、1970年代のイギリスを舞台に描くエスパー・コメディ。随所にちりばめられたイギリスらしいブラック・ユーモアに加えて、「恋のナイト・フィーバー」など当時のヒット・ナンバーも登場する。主演は「ドクトル・ジバゴ」「ドレッサー」のトム・コートネイ。~~~~~~~~~~~そうなんです、これはフィーバーを楽しむ映画って感じかしらね。ディスコミュージックを楽しませてくれるんですよね~。このハロルドが引き起こした老人ホームでの事件の為、彼は殺人犯として逮捕されちゃう。彼がほんとうにエスパーなのか、それを調べる事になるのね。これって証明されたら彼は殺人犯で、でも証明されないとハロルドはただのうそつき。弁護士はエスパーはインチキだと認めなくちゃ無罪になれないというわけ。さてそれと別に、ハロルドの息子の恋物語もある。法律事務所に勤め始めた息子ヴィンス、彼は同じ職場のジョアンナに一目ぼれ。(この法律事務所の所長がパパハロルドの弁護をするんだけどね。そしてジョアンナのパパは大学教授でハロルドの力を実験するのだけど)ヴィンスの純情ぶりもコミカルなんだけど。ヴィンスはディスコ派、ところがジョアンナはパンク派。フィーバーのヴィンスが何とか彼女と同じようにパンクになろうとするんだよね~。ジョアンナのパンク仲間、頭悪そうで笑ってしまう(笑)二人の恋模様がメインだよね。何でエスパーパパの話になるのかわからないけど、まあ、こういう力を持つ人は普通に暮らしているよってことなのかしら?しかし、このディスコ派とパンク派というのは、ほんとうに派閥として分かれていたんだね~。なんだっけね、イタリア系の若者でディスコとパンクに分かれているのって、前も見た事があるなあ。あれは・・ロスの暴動を描いたものだったけど、あら~題名が思い出せない(笑)・・・・思い出しましたよ。「サマー・オブ・サム」でした。とにかく、この映画は曲を楽しんで♪
2006.07.23
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こちらで上映が始まりました。え~~、やってくれるんだ♪というわけで、喜んで行ってきました。☆ブロークン・フラワーズ☆(2005)ジム・ジャームッシュ監督ビル・マーレイ・・・・・・・・ドン・ジョンストンジェフリー・ライトシャロン・ストーン ジェシカ・ラング ティルダ・ウィンストン ストーリー恋人に愛想を尽かされ去られてしまったドン・ジョンストンのもとに、一通のピンクの手紙が届いた。封筒の中にはピンクの便せん。そして赤い字で「あなたと別れて20年。息子は19歳。あなたの子です」と書かれていた!差出人の名はナシ。お節介な隣人ウィンストンの手はずで、かつてのモテ男、ドンはピンクの手紙の手がかりを求めて旅に出ることに。果たしてドンの息子は実在するのか。彼は当時付き合っていた恋人たちを訪ねていく。~~~~~~~~~~ジム・ジャームッシュ監督といえば「コーヒー&シガレッツ」がありました。先日DVD借りてきてみたところです。う~~ん、面白いって手放しではいえない。だから?それで?って感じだった。面白・・・いかなってうっすら感じるというか・・マニアのお勧めする一本って感じになるのかも。それに比べるとこちらの映画は、つかみやすいね。ピンクの封筒がポストに投入され、仕分けされ飛行機に乗って配送され、やがてドンの家に。このビル・マーレイ扮するドンが、豪華な邸宅でぼ~~っとしているのだ。彼女が家を出て行くところなんだけど、出て行ってもその後もすっとぼけたビル・マーレイの顔は変わらない。彼はコンピューター関係で儲けたと途中でわかる。けれどもジャージ姿のおっさんで、やる事もなくぼ~~っとした暮らしぶり。それに比べて隣家のエチオピア出身のウィンストン家は子沢山でにぎやか。ウィンストンは仕事を三つも抱えながら、この隣に住むドンを何かと付き合ってくれる。ドンの友達は彼しかいないみたいで、電話はウィストンからしかないらしい。この電話の場面も、笑えるのだけど(笑)ピンクの手紙に関して、ドン一人ではなんにも進まない。ウィンストンが総てを調べ、飛行機、レンタカーの手配、日程表まで作ってくれる。なんだかこのコンビが面白くて♪くすっと笑わせてもらった。ロードムービーとなって、車で走行するシーンが多くなるんだけど「右側通行って恐いなあ」って見ながら思ってしまった。もちろん、左側走行の日本でしか運転した事がないので、映画の中で対向車が迫ってくるように思えちゃうのだ。海外では運転しないようにしようと思ったけど、どっちにしろそんな事はこの先ないだろうな(笑)ロードムービーって好き嫌いがあると思う。なぜかその手の映画はちんたら進むような気がするから、あ~かったるいと思い始めると飽きちゃうのだと思う。今回もちんたら車が走るシーンが続くわけだ。しかし、過去の女性がどんな女性か興味があるので飽きずに見ていられた。~~~~~~~~~~~~豪華な女優陣。とはいえ、そうだな~~、そんなに女優さんに興味がないもので誰が誰やらわからなかった。でも、女性がたくさん出てくるわけで華があったよね。それぞれ個性的だし、それぞれどんな思いでドンとの再会をしたのか興味深い。華といえば、ドンの家から現在の彼女が出ていっちゃう時からバラが活けられていた。その花が枯れていくのよ・・・あ、この見せ方どこかで見た。あの時はチューリップだったなあ。やっぱり彼女が出て行っちゃうんだっけ?あれ、どの映画だったか・・・また調べてみよう。そして、ドンはウィンストンのアドバイスに従ってピンクの花をもって女性達の家を訪ねるのだ。なかなか花束が綺麗だったよ。過去の女性達を訪ねるって、こんなバツの悪いものはないだろうね。そんななんとも変な空気の流れる対面を、やっぱりこのすっとぼけビルが見せてくれるのだ。時にユーモアを感じ、時に哀愁も感じる。うまいね~~。過去は過去、しかし現在にもつながる息子の存在。未来は自分で変えられる。そして大切なのは今だ。ラストを見終わり、このお金はあるけどなんの生きがいもないような、ぼ~っとしたドンはこの先変わったのかな~?なんて思った。ところで、映画で流れるエチオピアの曲。なんか演芸場で手品のバックに流れるようなそんな曲だった。ちょっと日本人になじめるような感じがしたんだけど(笑)ビル・マーレイは、先日「小さな贈り物」を見たばかり。コメディはさすがだよね。そしてポーカーフェイスの今回は、彼の演技があってこそだと思ってみていた。
2006.07.22
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明日7/23楽天さんがメンテを行うそうですね。カウンターの不具合がどうのこうのと言っていたからそれの為かしら?それともやっと英字のコメントスパム対策をしてくれるのかな~~??現在このコメントスパム対策の為、楽天内の方しかコメントを書けない様に設定してあるんですけどね。ちょっと不便ですからね~。他のブログを覗いてみると、英字や半角文字のみのコメントスパム対策をすでにとっているところが多いですよね。対策してくれるといいけどね~。さて、DVDです。☆ニコラス・ケイジのウェザーマン☆(2005)ゴア・ヴァーヴィンスキー監督ニコラス・ケイジ・・・・・・・・デヴィッドマイケル・ケイン・・・・・・・・父・偉大なる作家ストーリーニコラス・ケイジ主演で放つシニカルな笑いに溢れたヒューマン・ドラマ。監督は、「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」のゴア・ヴァービンスキー。シカゴの天気予報士が、ニューヨークでの新しい仕事に向け、別れた妻や子供たちと仲直りをしようと奮闘する様をユーモアたっぷりに描く。愛する家族と幸せになりたいのに不器用にしか振舞えない主人公役のニコラス・ケイジほか、マイケル・ケイン、ホープ・デイヴィスといった演技派が見事なキャラクターぶりを披露。お金や地位では計ることのできない”価値ある人生”の一篇を映し出していく痛快作となっている。地元シカゴの天気予報士として働く、真面目で普通の男・デイビッド(ニコラス・ケイジ)。ある日、そのデイビッドに、全米ネットのモーニングショー出演の話が舞い込んでくる。大きなチャンスにニューヨークへ向かう決心をしたデイビッドだったが、彼には悲惨な私生活があった。父の病気、妻との別居、子供とのトラブルなど。新たな仕事と共に私生活の問題を解決しようとするデイビッドだったが・・・。~~~~~~~~~~~そうそう、監督が「パイレーツ・オブ・カリビアン」の監督だったね。そして劇場未公開作品。地味だからかしらね~。でもニコラス・ケイジなのにね。そこで、DVDになると「ニコラス・ケイジの」という文字が入っちゃうのね。こういうのが入ると、長ったらしくて書くのが面倒なんだけどね。でも、このパッケージはアーチェリーを担いでいるニコラスだけど、なかなかいいと思うのでした。話は、まさにこの上の解説どおり、仕事では新しいTV局から声もかかるし、ささやかだけど順調なのだ。しかし、家庭では些細な事から離婚してしまった。仕事が忙しいからと家庭を顧みなかった事が原因かな~。子供達とはコミュニケーションを図っている。彼の方は子供の心をとらえようと心配もしているが、ちょっと子供の心がわからないこともあるわけ。でも、自分なりにちゃんと接しているんだよね。娘のシェリー(12歳)おでぶな女の子(スパングリッシュのバーニーみたいだけど、バーニーの方がかわいいかな(笑))学校で陰口を言われている「らくだの足」て。う~~ん、これは知らなかったなあ。ちょっとすごすぎるあだなだよ。いつもはいているパツパツのパンツのせいなんだけど・・お父さんとしてはこれはいけない!と慌てる。親として、子供に対してしっかり接しなければ!彼はがんばる。家庭の問題から娘にしわ寄せが行ったのではないかと、セラピーにも行ったりもするしね。なんに対してもやる気が見られない娘に、「なにか」を見つけてやろうとアーチェリーを習わせようとしたり、会社のイベントに連れ出したりコミュニケーションをとろうとするのだ。しかし、なぜか空回り。何でかね~~、娘もそろそろ反抗期、そんなせいかしらね。あ~、でも彼女に服を買ってあげるシーンは、彼女の喜びようはかわいかったね。それにちゃんとパツパツのパンツじゃなくて、スカートをはかせる事に成功したしね。~~~~~~~~~~~息子もカウンセラーの男に襲われそうになるし、妻は新しい男と再婚するというし、何よりもショックなのは自分の父親の病気が深刻な事。そんない父親は、息子の事を心配してくれる。家庭に対するアドバイスも、人生に対するアドバイスも・・・マイケル・ケインが父親だけど、落ち着いて息子を見る暖かい父親。これ、マイケルとニコラスの二人のシーンが多いけど、病院の廊下で二人で座るシーンとかいいんだよね。そんな偉大なる父に、さえない息子だと思われたまんまでいいのかって悩むのだ。そして、NYのTV局での「ハロー!アメリカ」という番組に出られたら、絶対変われると思うのだ。何もかもうまくいくさ、妻ともよりを戻し子供も落ち着き、ハッピーになれると。自分が思い描いた人生と、中年になった自分の人生は違ってしまうものだ。「人生はクソだ!捨てるものも多い。捨てるんだ、それが人生だ。でもお前には時間がある」そう、まだ時間がある生きている限りは。自分で折り合いをつけ、自分の人生を歩くんだろうな。
2006.07.22
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ダニー・ボイル監督、結構好きです。この映画は自分の子どもにも見せられる映画を作ろうという事で、できた映画だそうですね。主人公がかわいいのですよ。☆ミリオンズ☆(2004)ダニー・ボイル監督アレックス・エテル・・・・・・・・・・・ダミアンルイス・オーウェン・マクギボン・・・・・アンソニーストーリークリスマス間近のイギリス。ポンドからユーロへの通貨切り替えを控えるこの国では、出番を待つユーロ紙幣を載せた列車が、各地を行き来していた。そんななか、母親を亡くし、新しい街へと引っ越してきたダミアンとアンソニー兄弟のもとに、22万ポンドもの大金がつまったバッグが降ってくる。ユーロへの切り替えでポンドが紙クズに変わる前に、全部使い切ってしまおうと、アンソニーは欲しいものを買いまくる。一方、神様を信じるダミアンは、貧しい人にお金を分け与えようとするのだが…。~~~~~~~~~この通貨切り替えなんていうところ、タイムリミットがあって面白いところを狙ってきたよね。そういえば、「グッバイ!レーニン」は東西ドイツの統一という事で、やっぱり持っているお金を換えないと使えなくなっちゃうってのがあった。ダミアン君はキリスト教マニア、8歳なのに聖人の事はなんでも知っている。そして、彼の周りにこの聖人が現れるんだけどね。(彼しか見えないんだけど)「貧しい人にあげたい」と思うダミアンに助言してくれるのだ。本当に天から降ってきた奇跡のお金だと思っていたのに、このお金が実は列車から盗まれた金だと知ってショックを受ける。ますます、いい事に使いたいと思うダミアン。しかし、なかなか貧しい人はいないのだ。一方賢く現実的な兄アンソニーは、このお金を有効に使おうと考える。目立たず使い切るには何を買ったらいいのか?学校でも、お金に物を言わせすっかり仲間のボスになってしまったりして(笑)心配なのは、無防備な弟ダミアンのこと。なにせ、素直なダミアンはポロっとお金の事を口に出しそうになるし、学校の募金に札束を入れちゃったりするのだから。ばれたらどうするんだ~。泥棒がお金を回収しようと二人に近づいてくるし、不審な行動をしている二人に父親も気がつくし、後半は大人が絡んできてどんな事になるのかハラハラするよ。~~~~~~~~~~ふたりの兄弟の対比も面白いよね。もちろん純真なダミアンはかわいい。亡くなってしまったお母さんは、聖人になったのかな~ってダミアンは思うのだよね。彼にだけ見える聖人たちに「お母さんは知っている?新米の聖人だと思うんだけど」などと聞いたりして・・・このお母さんの話は、じわっと来る。お金ってダミアンのように「いい事」ばかりに使えるはずもないけど、大事な事に使うって大変な事だよね。欲望は限りない・・(笑)ちょっぴりの幸せと毒と現実とあわせて見せてくれるような気がする映画だった。そうそう、この映画CGが楽しくポップな色使いが楽しい。新しい家ができるまでなんか楽しいよ。クリスマスの時期に見る映画に、この映画を加えるのもお勧めですね。
2006.06.30
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ヒュー・グラントの好きな方は、きっともう見ていると思うのですが、やっと見ました。☆ウェールズの山☆(1995)クリストファー・マンガー監督ヒュー・グラント・・・・・・・アンソンタラ・フィッツジェラルド・・・ベティコルム・ミーニイ・・・・・・・モーガンイアン・マクニース・・・・・・ギャラードイアン・ハート・・・・・・・・ジョニーストーリーヨーロッパが第一次世界大戦で荒廃していた1917年のある日、ウェールズの小さな村に2人のイングランド人がやって来た。彼らの目的は村の自慢である“フュノン・ガルウ”という山を測量する事。しかし測量の結果、この山が地図に載るには6メートル足りないということが分かり、村は大騒動になるのだが・・・。~~~~~~~~~~~ほのぼのとして、楽しい映画だった。イングランドにとって、ウェールズって当時は外国なんだね~。ウェールズにとっては、この山は自分たちの誇りでありアイデンティティでもあるんだよね。それを山ではなく丘なんていわれちゃ、黙っていられない。大戦で人々の心が荒廃している今、山を失ったらイングランドに村の誇りを取られてしまう!牧師さんがインチキはよくないっていいながらも、神もこれを許すだろうと、結局先頭にたってこの一大事件に対処するんだね。しかし、『大いなる休暇』でもそうだったけど、あれこれとこの測量に来たヒュー・グラントたちを足止めしようとする。(『大いなる休暇』では、島に来た医者が住み着くように盗聴までして奮闘していたんだけどね)かなり、ひどいことしたりして(笑)車を壊し、列車は来ないと嘘もつくし、極めつけはやっぱり女性を側に置くのが一番と。そんなわけで、恋もあり、村人の奮闘もあり楽しかった。一言も口をきかないジョニーや、村をまとめる牧師、宿屋のなぜかモテモテなモーガン等、それぞれの人物もよかったしね。ただ、ヒュー・グラントが恋に落ちる彼女がもう少し、かわいいといいんだけどと思ったんだが(笑)しかし、山の上でのふたりもなかなかロマンチックかも~^^)
2006.06.22
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こちらでも上映されたのですよ。それで行ってきました~。洒落と粋の世界・・・なるほど。原作は中島らもさんですね。☆寝ずの番☆(2006)マキノ雅彦監督中井貴一・・・・・・・橋太木村佳乃・・・・・・・茂子長門裕之・・・・・・・橋鶴師匠富司純子・・・・・・・志津子岸部一徳・・・・・・・橋弥笹野高史・・・・・・・橋次木下ほうか・・・・・・橋枝田中章・・・・・・・・橋七堺正章・・・・・・・・元鉄工所の社長高岡早紀・・・・・・・バーの女ストーリー上方落語界の重鎮・笑満亭橋鶴―今まさに、臨終のとき。弟子たちが見守る中、一番弟子の橋次が言った。 ―橋次「師匠、何か心残りはありませんか?最期に、これはやっておきたかったということはありませんか?」橋鶴の口がもごもごと動いた。「そ、そ○が見たい…」この願いをかなえる為に橋太は嫁の茂子を説得に行くはめに・・・師匠の願いはかなったのか?ともあれ、こうして師匠は亡くなり、お通夜の席は弟子や故人を偲ぶ人々が、思い出話に花を咲かせる事になる。~~~~~~~~~~ええ、何となく知ってはいたんですけどね、でも詳しい事は知らずに見に行きました。寝ずの番って、そうか、お通夜のことなのね。そして、やっぱりこの映画は若い子よりは大人が見ると面白いと思う映画です。いろんな経験をしてね、色恋はもちろん、こういう寝ずの番も経験しているともっとわかりますよね。私も自分の経験した通夜の席を思いだしたりしました。洒落と粋な世界がなくなってきていると嘆いているのでしょう、監督は。こういう楽しみもあるんだよなんて見せてくれます。しかし、ちょっと庶民にはわからないお座敷遊びみたいな所もありますね。そうそう落語一門の話なので、落語を知っていると楽しみが広がりそうですね。~~~~~~~~~~~~以下ネタバレもあり。師匠の話だと思っていたので、それにしてはエピソードが少ないなと思っていたら、次には一番弟子が、そして師匠の妻までが亡くなってしまった。実は師匠のネタだけだと思っていたので、ちょっと驚いた。この師匠の話を膨らませるのでもよかったかなとも思ったんだが。通夜の席で語られる、それぞれ故人のエピソード。ハワイでのマリファナやら、エイとの初体験(ほんとに?!)やら、一番弟子の最後の一夜、トタン屋根のどどいつ・・・しかし一番のインパクトはやっぱり、『らくだのカンカン踊り』の師匠だろう。あれはすごい(笑)故人をあんなふうに扱えるか・・う~ん、実際どうだろうか?多分、私は出来ないわ。でも、もうこの世の最後、故人と一緒に踊れるなんてこれが最後。そんな弟子達の愛情が、この場面でわかるんでね。ハチャメチャやってるけど『愛』だよなってわかるのだ。ただ、見ているほうは、死人役の長門裕之に目がいっちゃうね。一番おいしい役だ。結構ハードだったんじゃないかしら。しかし、生きているときの師匠よりも故人役の方が印象に残るって、うまいんだかなんだかね(笑)幸せな一夜を過ごした橋次の話では、高岡早紀がよかったね~。彼女、演技うまいと思うんだよね。奔放さと純なところが、魔性の女?っぽい。しかし、なんで彼女は橋次を引っ掛けたのかしらね~、そこらへんは謎だ(笑)師匠の妻・志津子の通夜の席では、やっぱり芸達者な堺正章でしょう。彼と橋太のお座敷唄の歌合戦。洒落のきいた下ネタオンパレード(笑)こんな歌を覚えて下品にならずに唄えたらこりゃ、粋ってもんでしょうね~。このさじ加減が難しいのよ。こりゃ、若いもんには真似できないってもんでしょう。そうそう、噺家の嫁たちも大声で、下ネタの唄を大声で歌う姿がさばさばしていてね、いやらしくないのが気持ちいい。こんな風にカラッといきましょ♪シモネタ話ができるほど色恋を楽しみ、お馬鹿なエピソードを持ち『寝ずの番』で皆と盛り上がれるそんな人生。ちょっとあこがれないかな?あの世に送られる時、こんな送り方をしてもらいたいと思ったりする。生きてる今、どんな生き方をしたのか結局最後にわかるんだね~。今を大事に生きなくちゃ、そう思う映画でもあったな。
2006.06.16
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お安くなる日ではなかったけれども、はやく見たくて土曜日に見に行ってきました。あ~、面白かった!♪最近重かったり、奇抜だったりの映画を見ていたんで、こういうほのぼので笑えてという人情話よかったですよ^^)これは、お勧めですね~^^)☆花よりもなほ☆(2006)是枝裕和監督 岡田准一・・・・青木宗左衛門 宮沢りえ・・・・ おさえ 古田新太・・・・ 貞四郎 浅野忠信 ・・・・金沢十兵衛 香川照之・・・・ 平野次郎左衛門 國村隼・・・・・ 伊勢勘 原田芳雄・・・・ 小野寺十内 中村嘉葎雄 ・・・重八 田畑智子・・・・ おのぶ 夏川結衣 ・・・・おりょう 石橋蓮司 ・・・・青木庄三郎 上島竜兵・・・・ 乙吉 木村祐一 ・・・・孫三郎 千原靖史・・・・ 留吉 加瀬亮・・・・・ そで吉 平泉成・・・・・ 善蔵 絵沢萠子・・・・ お勝 寺島進・・・・・ 寺坂吉右衛門 ストーリー時は元禄15年、徳川5代将軍綱吉の時代。生類憐れみの令が幅を利かせた泰平の世。巷では、赤穂浪士が切腹させられた浅野内匠頭の仇を討つのかどうかが大きな関心事となっていた。そんな中、父の仇を討つため、信州松本から江戸に出てきた若者、青木宗左衛門(宗左)。貧乏長屋に腰を据え、仇である金沢十兵衛を捜して回るが、一向に見つけられず、いまだ使命を果たせずにいた。ところがそもそもこの宗左、武士とは名ばかりで、剣の腕はからっきしダメときていた。おまけにいつしか、向かいに住む美しい未亡人、おさえにほのかな恋心を抱いてしまう始末で…。オフィシャルサイト~~~~~~~~~岡田君、いいんですよ~。私東京タワーは見てないんですけどね、「フライ,ダディ,フライ」見ました。そこでの彼が、なかなかかっこよく注目してました。今度『ゲド戦記』で吹き替えもしますね~。この映画では、あだ討ちしなければならないけど悩む武士ですね。うむ、よかったです^^)他に多才な出演者達です。目に付く所で木村祐一。実はこの人逸見えみりと結婚したという事で知ったぐらいで、あんまりよく知らない。あ、料理が上手だって事は知っていた。しかし、この映画ではいい役貰ってます^^)オフィシャルサイトで、ピョンピョン飛び跳ねている彼が見られる。映画の中でも飛び跳ねていたもんね^^)古田新太。あだ討ち相手を探してあげたり(実は別人と知りながらおごらせるのが目的)ぼろ長屋ではリーダー的存在で頼りになる。この人も、うまいよね。香川照之。彼はいろんな映画に必ず出てくる。今一番出ているんじゃないかと思うくらい。器用なんだろうね~。どんな役もそつなくこなす。ここでは、まあ~小汚いサムライだ(笑)口先だけで中身がなさそうだが、そんなから威張りぶりも面白いのだ。寺島進。このところいい映画に出ているよね~。ここでは赤穂藩の足軽。もちろん今は行商人を隠れ蓑にしている。「交渉人真下正義」で見せたものとは一転して、おとなしめな演技である。でも、そこがいいのだ。宮沢りえ。彼女はあの細い身体ながら、時代劇がよく似合う女優さんになったなあ。今回も、適役という気がする。他に、國村隼、原田芳雄や 中村嘉葎雄、石橋蓮司等、安心してみていられる方々ばかりである。~~~~~~~~~~ぼろ長屋の様子は、これでもかという感じ。こんな長屋でも、家賃を取るんだ(笑)そこに住んでる住人も、ボロボロよ。しかし気のいいやからばかりで、とはいえ、そんな中にはいろんな過去を背負ってここに住み着いている店子もいる。そして、松本藩から父親のあだ討ち相手を探しに江戸に出てきた宋左衛門。あだ討ちをしなければと意気込んでいたのだが、それも3年目。彼自身の中で膨らむあだ討ちへの疑問。父親は私に『あだ討ち』(憎しみ)しか残していかなかったのか。それが父親の望んでいた事なのか。武士らしく生きることも、なかなか大変なこの時代。武士らしく仇を討つのか?~~~~~~~~赤穂浪士の討ち入り話も絡め、おもしろかった。そうか、そういう見方もあるんだなあと。赤穂浪士たちが、武士の鏡ともてはやされたけれども、実際庶民は総てがすべて赤穂浪士に味方したわけではないだろうなあ。かっこいいんだけどね、赤穂浪士。主君のうらみ果たしてくれようってさ。でも、確かに寝込みを襲ったわね(笑)そして、「糞が餅になる」がポイントね^^)桜は来年も咲くからこそ、潔く散っていくんだよね~笑いながらほろりとして、あとで、なるほどと思わせる。楽しかったですよ~。こういう映画好きですよ♪
2006.06.04
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見る予定はなかったんだけど、鑑賞券があたったんですよね~。そんなわけで娘と一緒に見てきました。実は、『アイス・エイジ』見てないんですけど、でも前作見てなくてもこういう映画は楽しめちゃいますよね~。お子様が、たくさん。皆が楽しもうという感じで、ワクワクしているのがよく分かる館内でしたよ。☆アイス・エイジ2☆(2006)カルロス・サルダーニャ監督ストーリー今度は地球温暖化。ウォータースライダーなどで楽しんでいる谷の動物達。しかし、ぽかぽか陽気にこのままだと大洪水が起こるとアルマジロが警告する。実際に氷壁が壊れ始めた。谷の動物達は箱舟があるという谷の反対側に大移動を開始する。~~~~~~~~~前作を見ていなくても、楽しめますね。子供向けのアニメとして、楽しめましたよ。あのリスのクラレット(でしたっけ?)のどんぐりを追いかける、あれが一番楽しいんですよね~。ウォータースライダーも楽しそうでした。そうそう、ナマケモノが小さなナマケモノの王様になる歌って踊るシーンや、はげたかのミュージカルなんか、楽しかったですよ。フクロネズミの兄弟はうっとうしかったですね~~(笑)ああいった、いたずら好きで腕白で引っ掻き回す子供たちって、良くあるパターンですけどね。そしてそのフクロネズミと一緒にいたエリー。いくらなんでも、自分がフクロネズミだとは思わんヨ~っ普通は。~~~~~~~~~~今回地球温暖化ですよ。これは大きなテーマじゃない?しかも、アメリカで・・・?でも、なんかその大きなテーマはうまく逃げましたね。結局、逃げられればいいさ?だし。逃げ込む先が『箱舟』って言うんで、聖書みたいだと思いましたけどね。それよりも、アイデンティティっていうのかな、そういう事ともちろん友情の話でしたよね。フクロネズミだと思い込んでいるマンモスのエリー。ありえないよな~っていうギャップがおもしろいのかもね。彼女がマンモスだと気がついたときに「そういえばフクロネズミの男の子にもてないと思ったのよね」っていうんですよね。でもってマニーが「マンモスとしては魅力的だよ~」って。どんな所が?と聞かれると「お尻のでかいところが」(笑)自分の種族(人種)、自分のアイデンティティを大事にしようよっていう感じに受け取ったんですよね。こういうあちらの動物アニメはすごく人間臭いでしょう。もちろん、そこが楽しいの^^)それは分かるんだけど、何故だか動物の主役達が黒人っぽい表情だと思っちゃうのですよ。目の見開き方、眉毛の持ち上げ方、歩く時の後姿・・今回マンモスのマニーとエリーは、そんな感じに見ちゃったんですけどね。あ、吹き替えだったから山寺さんの声って「ER」のベントンの声だというのも影響があったかなあ??↑ごめんなさい。これ違いますね。ベントンの声は違う人でした。山寺さん、いろんな吹き替えするんで間違えちゃった。水を恐がるサーベルタイガーが、勇気を見せていたのはよかったですよね。そして、ナマケモノが自分たちの仲間に必要なんだっていう友情。ラストも「仲間で楽しく」って感じで、良かったなあ~って素直に思える終わり方でしたね。まだまだ、続ける事が出来そうだし^^)ある意味こちらが主役じゃないかと思われるリス(でもあれはネズミのご先祖なんだね?)クラリットは、ホント楽しかった♪見ている子供たちも、彼が出てくると急ににぎやかになるのね~^^)
2006.05.07
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録画したまんまだったこの映画、やっと見ました。☆ベニスで恋して☆(2000)シルヴィオ・ソルディーニ監督リーチャ・マリェッタブルーノ・ガンツストーリー主婦 ロザルバの家族旅行はアクシデントの連続で、挙げ句ツアーバスに置き去りにされてしまう。事の成り行きで行きついた先は、憧れのベニス。すぐに帰るつもりが汽車に乗り遅れ、財布の中は乏しく、昨晩食事したトラットリアの主人 フェルナンドの家へ泊めてもらう。翌日、帰宅するはずが途中見かけた求人に惹かれ花屋に就職。自己中心的で世間体を気にする夫は怒り爆発。そんな中、ロザルバはフェルナンドに心惹かれてゆく・・・。~~~~~~~~~観光地ベニス。そこで普通に生活する人々を見られる。フェルナンドのトラットリア(ってなに?レストラン?)は今一つはやっていないのか薄暗い感じ。聞けばシェフが盲腸で入院しちゃったらしい。(後で退院するんだけど、盲腸の影響か味が変わってしまったと言っていた)フェルナンドの家も決して立派じゃないし、ロザルバの就職した花屋もごく庶民的な小さな花屋だ。そうそう、ロザルバを見つけるようにと夫の命を受けたドジでデブな探偵(実は配管工)コスタティーノが泊まるホテルは運河の上に泊めてある船のうらぶれたホテル。偽探偵コスタティーノとの追いかけっこで、ベニスのごちゃごちゃした町並みを見る事ができるね。ロザルバは、特別に家庭に不満があるわけでもなさそうだった。家族旅行は、よくある家族の様子が見られる。ちょっと威張りんぼうの旦那、そして生意気になってきた息子、ごく普通に家庭を愛する主人公。彼女が家に連絡すると、もちろん夫は怒りまくっている。そして、彼はなぜか配管工として就職を希望してきた男コスタティーノをベニスに向かわせる事にする。本物の探偵を雇うのはお金がかかるという事だったと言っていたような記憶があるよ(笑)この彼の役に立たない素人探偵振りも笑える。ベニスでは、陽気な隣室のエスティシャンや、頑固な花屋のじいさん、そしてこのドジな探偵などとのやり取りや絡みがにぎやかでおもしろい。家主でもあるフェルナンドは、終始紳士的でちょっと謎めく初老の男性だ。礼儀正しい彼の手紙や文学的な知識など、ロザルバは興味を持つようになっていく。でも、中年女と初老の男性の恋はそんなに目覚しい出来事があるわけではないんだけどね。ほんわかとね。でもお互いの立場を理解し、よき友人という形をとっていくのだ。~~~~~~~~~~~~いろいろあるけれど、彼女は「休暇」を終えて家に帰るのだ。夕食で家族4人が食卓を囲む。その会話。カメラは彼女の背後から男3人を撮っている。彼女がなんだか夫や息子の会話についていけない、そんな様子かしらね。夫や息子にとっては彼女の「休暇」だったわけ。戻ってきて当たり前、いつもどおりの生活が待っている。彼女も自分の居場所はここだと思って帰ってきたわけなんだけどね。生意気な息子に「お前は何をしたいの?」と彼女は尋ねる。「何をしたいのか、分からないんだ」息子が答える。それはそのまま、彼女自身への問いかけであり、答えなのだろう。彼女はここで何をしたいのか?フェルナンドは、ロザルバが帰るときにテーブルにいけていったチューリップを眺めている。この映画の原題が「パンとチューリップ」というんだけれどもね。このチューリップが、いろんな事を現してくれるのだ。ブルーノ・ガンツといえば先日ヒトラー役で見ましたけど。このフェルナンドがブルーノ・ガンツだという事に気がつきませんでした~^^)後で気がついてちょっとびっくり、なかなか魅力的な方ですよね~。主婦がもっと過激に反旗を翻る「女はみんな生きている」やっぱり中年女の自分探し「バグダット・カフェ」どちらも面白かった映画だ。ちょっと似ているんだけれども、こちらの映画はコメディタッチのほんわかしたラブストーリーかしらね。小粒だけれども、ちょっとハッピーな気分になれる映画。*************どちらもおすすめ↓ 女はみんな生きている バグダット・カフェ
2006.04.13
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☆プロデューサーズ☆(2005)スーザン・ストローマン監督メル・ブルックス脚本ネイサン・レイン・・・・・・・・マックスマシュー・ブロデリック・・・・・レオユマ・サーマン・・・・・・・・・ウーラウィル・フェレル・・・・・・・・フランツゲイリー・ビーチ・・・・・・・・ロジャーロジャー・バート・・・・・・・・カルメンストーリー最低のミュージカルをプロデュースせよ!?1959年のニューヨーク。落ちぶれた大物演劇プロデューサー、マックスの事務所に会計士のレオが訪れた。帳簿を調べたレオが、ショウがこけたほうがお金が儲かるという摩訶不思議な事実に気づいたことで、マックスのやる気が充満。レオを巻き込み、大金をせしめようと、初日=楽日を目指す史上最低のミュージカルのプロデュースが始まった!そしてまたとない史上最低の脚本「春の日のヒトラー」が見つかる。 ~~~~~~~~~~~もともとは、メル・ブルックス脚本の同名映画(1968)それを2001年ブロードウェイで上映し、トニー賞を総なめした。そして、今回ミュージカルの映画化というかたちでリメイク。1959年のN・Yだというのも、ポイントかなあ。べたな笑いがいっぱいのテンション高いコメディミュージカル。気楽に見るに限る。そして、テンション高くついていこう~。「ナチス」「ゲイ」「ばあちゃん達」を笑い飛ばしている。ちょっぴりお下品(笑)そして、それぞれ芸達者たちの芸を見るのが一番面白いと思う。オリジナルのブロードウェイに出演していたネイサン・レイン&マシュー・ブロデリックのコンビ。また同じくオリジナルに出演していたのゲイの振付師ロジャーとカルメンに扮する、ゲイリー・ビーチ&ロジャー・バートのコンビ。さすがに、舞台で息のあったところを演じていただけあって、この映画でもピッタリだ。そこにユマ・サーマンとウィル・フェレルが加わっている。マシューがあれほど歌えるとはしらなんだ。そして彼のキャラが、おかしいもんね。毛布が手放せないライナスのように、青い毛布を肌身離さずもっていて、時々ヒステリーを起こす。人が良くて小心者といういつもの彼のキャラに、更にドタバタをくっつけなかなかいいキャラになっている。ネイサン・レインはもちろん歌はうまいし、顔芸ありだ(彼の眉毛はもう芸そのもの(笑))例えて良いのか悪いのかわからないけど伊東四朗みたいなもんかしらね。安心してべたな笑いを見ていられる。留置所に入って、一人でいままでの事を振り返るところがあるんだけど、あそこは面白かったなあ。マシュー、フィル、ゲイリーなどの真似するんだけど、いままでをいっぺんに復習させてもらえて、更にそれがうまいんだもの。このふたりに絡む、ユマ・サーマン。最初はニコール・キッドマンがキャスティングされていたんですって?うん、私は、ニコールよりはユマ・サーマンでよかったかなと思うなあ。多分このユマの演じるウーラというスウェーデンから来た女優の卵は、ナイスなバディだけでおつむの方はチョイ弱いという設定なのだと思うのだ。ニコールではこのお馬鹿さが、ユマよりは出ないような気がするのね。ただ、欲を言えばユマも、もっとお馬鹿でセクシーにに演じてほしかったかも。とはいえ、彼女の魅力的なおみ足が見られるし、腰振りもあるのよね。ふたりの男性の間にニョキッと立つ大女という感じになっているのも、コメディですなあ。マシューを抱え込むと、ちょうど胸のあたりに押し込む形で笑っちゃう。そういう事で、ユマもがんばっていると思うのですよ。そしてウィル・フェレル。「奥さまは魔女」では引きましたというか、ベタだわ~~って思った。ここではそれが気にならなかった。ああやっていろんな人とコメディをやると、彼っていいんじゃないんだろうか。つまり、私は彼の主役の映画は駄目って事になるかな(笑)あくまで私的感想なんだけどね。とにかく、鉄兜かぶってヒトラーを崇拝し平和の象徴ハトをこよなく愛すフランツ、おもしろかった。ゲイのカップル、ロジャーとカルメン。これまたべたなゲイなんだけど、そこが面白くてね。特にロジャーがヒトラー役になっちゃうところは、笑えるね~~。これは大こけするだろうともくろんでいる演目「春の日のヒトラー」での事。こんな風に、芸達者な彼らで楽しませてくれる。ブロードウェイの華やかな舞台が、そのまんま映画になったという贅沢さは味わえると思う。もっと語学が堪能ならば、フランツのドイツなまりであるとかウーラのスウェーデン語であるとか、警官のアイリッシュであるとかの面白みがもっと分かるんだろうと思う。あくまでブロードウェイのミュージカルって事かもしれないなあ。そうそう、このべたな笑いというのは「THE 有頂天ホテル」に似ているような気がする。そんなわけで、気楽にこのコメディのテンションに乗っかって楽しむ映画だ。
2006.04.10
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☆逆境ナイン☆(2005)羽住英一郎監督玉山鉄二・・・・・・・不屈闘志堀切真希・・・・・・・月田明子田中直樹・・・・・・・榊原剛藤岡弘、・・・・・・・校長ストーリーこの日、全力学園の弱小野球部は校長から廃部勧告を受けた。しかしこれに対し、情熱的なキャプテンの不屈闘志は、無謀にも甲子園出場を宣言してしまう。そして彼のペースに釣られ、猛練習に励む野球部員たち。そんな彼らの前に、監督として社会科の新任教師・榊原が現われる。だが、彼は野球について全くのド素人で、これは校長が突きつけた更なる逆境だった。その上、不屈は野球より月田マネージャーに熱を上げてしまう始末。こうして、なんとか決勝戦に勝ち上がった全力学園だが、試合は9回裏、112対0という絶望的な局面に立たされる…。~~~~~~~~~~~同名のコミックの映画化。最高にばかばかしくおかしい。根拠の無い自信に満ちたポジティブな主人公。まさにポジティブなバカ^^)あ~、バカって良いなあ!バカになりたい~。部員達も彼の「不屈魂」に、根拠の無い自信を持って突進していく。逆境に負けず監督の教え「それはそれ、これはこれ」を胸に燃える男を楽しんで欲しい。とにかく、笑える作品。こんな風にコミックを映画にしたら、面白いよね~~。 逆境ナインコミック**********☆魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE☆(2004)山口雄大監督須賀貴匡・・・・・・・・・神山高志渡辺裕之・・・・・・・・・フレディ武田真治・・・・・・・・・メカ沢新一(声)橋本真也ストーリー週刊少年マガジンで連載の中野英次氏原作「魁!!クロマティ高校」が実写で映画化。 「地獄甲子園」「ババアゾーン」などギャグまんがの実写化を手がけてきた山口雄大監督が描くクロ高ワールドに注目。 東京都立クロマティ高校の1年3組に入学した神山高志。彼は、中学時代にカツアゲされそうになったところを助けてくれた山本一郎と同じ高校に入りたい一心で、この学校にやって来た。だが、ここは稀に見る不良の巣窟で学力も最低レベル、これまで6回も校舎が破壊されて酒もタバコも当たり前な、とんでもない高校だった。しかし、マジメな神山は無謀にもこの学校を変えようと決意。そして、ダントツに頭の悪い林田と常識を持っているために存在感の薄い前田という新しい仲間もできるが、次々と変な生徒やトラブルに遭遇し始める…。~~~~~~~~~~~~この映画、公開前にひと騒動あったんですよね。クロマティと・・でもなんとかなって上映されたんですね~。こちらは、私は原作のコミックは全部持ってます~~。脱力系、更にオチがあるような無いようなってところが、好き♪フレディや、メカ沢君、ゴリラととにかく不思議な登場人物が当たり前のように存在するこの高校。ストーリーなんて映画にするようなものがあっただろうか・・と思ったりしたんだけどね(笑)楽しいところは、登場人物が原作のコミックの登場人物たちのイメージを壊さなかった事。これって、なかなか無い事なんだけど神山にしても、フレディにしても前田、竹之内などなど、どの人物もいい感じだった。しかし、申し訳ない、実はとっても眠くてこの映画途中寝てしまった(笑)DVDだから見なおしてもいいんだけど、そこまでする気にはならなかった^^;)コミックがどんな風に映画になったか、気になる方はご覧ください。 魁!!クロマティ高校・コミック アニメ
2006.04.02
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このDVDも気になっていたものです。☆大いなる休暇☆(2003)ジャン=フランソワ・ブリオ監督ストーリーカナダのケベック州にある小さな島、サントマリ・ラモデルヌ島は、かつては漁業で栄え、活気にあふれていた。しかし産業は次第に衰え、いまやほとんどの島民は、わずかな失業手当に頼る生活を余儀なくされている。そんなサントマリ島に、大規模なプラスチック工場誘致の話が持ち上がった。新たな職場の登場に島民たちは狂喜するものの、工場の建設にはひとつの条件があった。それは、"島に定住する医師がいること"。島民たちは工場誘致のため、無医村島のサントマリ島に、なんとか医師を連れてこようと躍起になる。やがて元町長の協力で、1人の青年医師クリストファーが島にやって来ることになったのだが…。~~~~~~~~~なかなか出だしもユーモアがあってね^^)やっぱり人間働かなくちゃ、ダメよねって思う。この映画、クリケットがポイントなんだけど、残念ながらクリケットを知らないので、そこら辺のおかしさは分からなかったなあ。クリケットが好きな若い医師クリストファーが、休暇にこの島に来る。休暇ではなく違反切符を切られる代わりに取り引きして、この島にくる事になったんです。その警官が元島民だったものでね^^)その彼をこの島の医師にしちゃおうと画策するわけ。そのために誰も知らないクリケットを、島の伝統のスポーツだと嘘をつく。とにかく知っているふり、試合をしているふりなのだ。そんな面白さが分かったら、もっと面白いかもね。しかしクリケットばかりが出てくるわけではないんで、十分に楽しめる映画だ。町長が指揮をとり、盗聴までして必死になって彼の気にいるように奔走するんだから・・ラストまでうまくいくかどうか・・・見てくださいね^^)
2006.03.20
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☆終わりで始まりの4日間☆(2004)ザック・ブラフ監督ザック・ブラフ・・・・・・・・・・・アンドリューナタリー・ポートマン・・・・・・・・サムピーター・サースガード・・・・・・・マークイアン・ホルム・・・・・・・・・・・アンドリューの父ストーリー感情をなくしてしまったアンドリューは、故郷のニュージャージーから遠く離れたロサンゼルスで、精神安定剤に頼りつつ、売れない役者としてなんとか生計を立てていた。そんななか、母親の死を知ったアンドリューは8年ぶりに帰郷するものの、父親との関係は回復せず、再会した旧友にも違和感を覚えてしまう。やがて、ひょんなことから不思議な雰囲気を持つ少女サムと出会ったアンドリューは、次第に外界との関わりを取り戻し、感情を閉ざすことになった原因とも向き合うようになるのだが…。~~~~~~~~~~ザック・ブラフ、始めて見ました。彼のたらこ唇、気になる(笑)ナタリー・ポートマンがかなり良いです!やはり若い仲間で作った映画という事もあるんでしょうね、彼女の年齢にあった背伸びしない良さが見られますよ。自然な感じがキュートです♪そしてここでも、サースガード発見!ザック・ブラフのふるさとの同級生の役です。ザック・ブラフより老けて見えるんだけどね~。~~~~~~~~~この映画「ホームを見つける」話だよね。そして、ヘンテコな家族が出てくるのよね^^)面白いエピソードがちりばめられていて笑える~。母親の葬式のあと叔母さんが、アンドリューの為にシャツを作ったから着てみてという。「お前の母親のデザインした布の余りで作ったのよ」って。でも、母親のデザインしたのは壁布。そのシャツを着た彼はカメレオンのように、壁に同化していた。これ、笑えましたよ(笑)ほんと、カメレオンみたいなんだもの^^)初めてサム(ナタリー・ポートマン)と出会う病院の待合室。しつけの悪い盲導犬(いや、介護犬かな?)が、彼の足をメス犬だと思ってラブラブしちゃう~。サムの家も、マーク(サースガード)の家族もユニーク。こういう出来事が他にもいろいろ、アンドリューに起きる。でもこんな事がおきても、彼の心にはそんなに届かないって感じかな?そんな所を見せるためのエピソードでもあったと思う。でも笑える(笑)彼の子供の頃の事件が引き金だけど、その事件は「う~ん」とちょっとうなちゃったなあ。ネタバレの為→9歳の時に母親を突き飛ばし、運悪く母親が頭(だったかな?)を打ち車椅子の生活になってしまった。もともとうつ病だった母親の陰気さが嫌で、発作的に突き飛ばしたのだ。←そんな出来事を引き起こした彼の心のケアは、本当にできていたのかな~。とにかく、アンドリューにとっては自分の心の中に閉じ込めておいたものとの決着をつけ、自分の人生はここから始まるといえるようになっていくのだ。もちろん、いろいろ問題はあるんだけどね。でも一番確かな事は「ホーム」を見つけたことなんだよね~。~~~~~~~~~~~長い間、暖めてきた脚本を自ら監督して映画にしちゃったザック・ブラフ。感情が乏しいという主人公をどう演じるのかと思ったんだけど、そこらへんはまあ・・だったかも。でも、日本では劇場未公開だったようだがアメリカでは若者から高い評価を得たという。それは、この「ジョークの中にある真実」ってのもあったんだろうけど、ナタリー・ポートマンのみずみずしい魅力があったからこそだろうね。ポートマン・ファンは必見ですよ。
2006.02.17
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お馬鹿な事を考える人もいるものですが(笑)しかし、映画ってアイデア勝負って所もありますよね~~。そんな事で、この二つの作品一緒にアップしちゃいます。☆マシーンヘッド☆(2004)マイケル・レナード・マーフィー監督ジョシュア・ウォリット・・・・・・・・マックスリチャード・カウデン・・・・・・・・・マシーンヘッドストーリー内燃機関とパソコンの関係を証明しようとして、エンジンと死体を合わせることによって生まれた、驚愕の排気・エンジン人間「マシーンヘッド」の行く末を描いたアクション作品。~~~~~~~~この実験をするマックスは、学校でもいじめられっこ、家では葬儀屋の父親に「まともな子供になれ」といわれ続けている。彼が取り組むこの実験を発表して、みんなに僕の存在を知らしめてやる!!彼はシナプスの再生を可能にする研究に成功して、なぜかエンジンを頭にくくりつけた死体を蘇生させるのだ。蘇生なのかな~~。肉体の再生って感じかな。でも、腐っているみたいなんだけど・・・(笑)なにも知らない(身元不明だから名前もわからないけど)死体君は、何度となく実験的に生き返り、途中で邪魔が入るとエンジンを止められてしまうんだよね。生き返るものあれば死んでいくものあり。なぜか死んで行く数の方が多いんだけど(笑)マックスは叫ぶ「なんでこのすごい実験をみんな分かってくれないんだ~」そして、高校生の科学発表会だったかな、そこでこの画期的マシーンヘッドを発表する事になる。~~~~~~~見所は、やっぱりマシーンヘッドだよね。現代版フランケンシュタイン。彼のエンジンとともに震える歩きとかね、おもしろ哀しだなあ。エンジンが止まりそうになり、ガソリンスタンドで燃料を一生懸命給油する所なんて、笑いながらも思わず応援しちゃった。前半をもう少し短くして、このマシーンヘッドの部分を長くした方が面白くなったと思うなあ。とにかく、エンジンを頭にくっつけようというアイデア、お馬鹿だけど面白かった。ラストのオチは、チト笑えました。懲りない奴マックス(笑)そしてこちらは☆NOTHING ナッシング☆(2003)ヴィンチェンゾ・ナタリ監督デヴィッド・ヒューレット・・・・・・・・・・・・デイブアンドリュー・ミラー・・・・・・・・・・・・・・アンドリューストーリー デイブとアンドリューは幼い頃からの親友同士。デイブは協調性が全くない自己中心男、一方のアンドリューは極度の心配性で家から出られない引きこもり。ルームメイトの2人は、デイブが外で働き、アンドリューが家事を引き受けることで、なんとか互いに助け合いながら生きていた。しかしそんなある日、2人はたび重なる不幸に見舞われ、ついには住み慣れた家からも追い出されようとしていた。すっかり何もかもが嫌になった2人は、思わず“放っといてくれ!”と叫ぶ。するとその瞬間から、彼らの周りから“無の世界”が広がっていくのだった…。~~~~~~~~~彼らの不幸、いろいろあるけどもうにっちもさっちも行かなくなっているうえに、家を今日の午後3時までに出て行けといわれてしまうんだ。それで「もうやだ~~!」ってなっちゃうんだよね。そして何にもなくなっちゃうわけ、自分たちの住んでいた家だけ残して。こういう状況の時、人間なにをするのか。落ち着いたら、周りを調べに出て行くだろう。誰か他に人がいるのじゃないかって思うし、食べ物も探さないといけないし・・そういう段階が、まあ空腹という点に関して都合よい結果が待っているんだけど。生存に関する心配がなくなったら、次はなにをするのか?都合いいといえば、TVゲームはちゃんと動くしケーブルTVも見られるらしい。ゲームを楽しむ二人・・・(笑)そして、この世界の仕組みがわかってくると彼らは変わっていくんだよね。この映画監督は「この話は友情」だと言っている。でもまあ、あんなになってから「親友」だって言い合うのもな~~(笑)奇妙なアイデアから、ラストをどうオチをつけるのかそれが楽しい。エンドクレジットの後におまけがあるんだけどね。う~ん、それはどうなの?って感じ。あれはなんだったのかな~~。私は、あんなのは嫌だけどね^^)ひらめいたアイデアを形にしていく、それはこのナタリ監督の得意とするところかもしれないね~。「CUBE」でも、無機質な四角い物体と人間の内面を絡ませていた。今回は、もう少しハートウォーミング(かな~?)かもしれない。そうそう、今回とっても音楽がポップで楽しい。********** CUBEぷちてん「CUBE」感想 カンパニーマンぷちてん「カンパニーマン」感想
2006.02.15
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ブログをやり始めて、結構邦画を見るようになったなあと思います。見たいと思う邦画が多くなったのかもしれないとも思うし、今まで気がつかなかっただけかもとも思いますけど。しかし、気になる監督の作品を続けてみようと思いながら、いつも忘れてしまうんですよね~。☆亀は意外と速く泳ぐ☆(2005)三木聰監督上野樹里・・・・・・・・・・・・・片倉スズメ岩松了・・・・・・・・・・・・・・クギタニシズオふせえり・・・・・・・・・・・・・クギタニエツコ要潤・・・・・・・・・・・・・・・加東先輩蒼井優・・・・・・・・・・・・・・扇谷クジャク嶋田久作・・・・・・・・・・・・・福島伊武雅刀・・・・・・・・・・・・・中西ストーリー何をやっても目立たない平凡な主婦が、「スパイ募集」の貼り紙を発見!“脱・平凡”を期して面接に向かうと、その平凡さこそスパイに最適と絶賛されて、採用決定!しかしそのミッションとは、“目立たないように静かに平凡に過ごすこと”だった……!? ~~~~~~~~~~脱力系コメディ。だいたい、このタイトルもヘンテコだものね。ゆる~い笑いがこみ上げる面白い映画「イン・ザ・プール」もこの監督だね。平凡って意外とむずかしいもの。例えばここで、スズメが銃を持たされるところがある。そして車を運転して帰宅するとき、目立たないように法廷速度で走ったら、白バイに不信がられて止められてしまった。これはまずいと、いつもどおりにスピードをあげて運転したら、速度オーバーでやっぱりつかまってしまった(笑)そうそう、「そこそこラーメン」を作り続けるラーメン屋も目立たぬ事の苦悩が感じられる。うまいラーメンを作る腕がありながら、そこそこのラーメンしか作れないジレンマ。普通に目立たぬ事がいかに大変か!なんかこのスズメのいる海の見えるこの町が、ほのぼのしていていい感じだったなあ。坂や階段のあるこの町はどこでロケしたんだろうか。スズメの実家のひなびた感じは、田舎なんだろうなあと思うんだけど。スズメの学生の頃、片想いしていた加東先輩。このエピソードも笑える。料理屋さんでの場面は、ちょっと狙いすぎだけどね(笑)でも、真面目に要潤が演じているのが、おかしい~。また、この町にスパイがいるらしいという事で出てくる公安。嶋田久作と伊武雅刀。やはり伊武さんは、こういうそらっとぼけた役、いい味だすよね。もちろん嶋田さんは、ぴったし。公安体操なんてのも、おかしかった~。そしてクギタニ夫婦。ふせえりさんはあの「イン・ザ・プール」の編集社の人だよね。このふたりも、不思議なおかしさをかもし出してくれる。そんなわけで、しっかりとした脇役と上野樹里の明るさとで、楽しい映画になっている。しかし、オチはないかも・・(笑)なぜか、「クマのプー太郎」を思い出してしまった。オチがあるようなないような、脱力したところが面白かったのだ。壷から出てくるロジャーなんか笑ったなあ~(笑)そんなわけで、こういうしょうもない笑いがあるのって好きなのだなあ、私(笑)********** クマのプー太郎バナナ 上野樹里も出演している「サマータイムマシン・ブルース」監督は本広克行監督で、2/24に発売開始ですね。この映画楽しみです♪
2006.02.10
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笑えましたね~この映画♪☆いらっしゃいませ、患者さま☆(2005)原隆仁監督渡部篤郎原沙知絵大友康平渡部えり子石橋蓮司梨花石原良純藤岡弘、ストーリーとある倒産寸前の病院に、恩地明郎という男が担ぎ込まれてきた。一命を取り留めた恩地は、治療のお礼に、病院の経営立て直しに協力すると申し出た。しかし、風俗業界専門の再建屋であるこの男の立て直し策は、奇抜なものばかり。「病院はサービス業、患者はお客様だ!」の経営方針の下、膝枕点滴、同伴CTスキャン、口移しバリューム、院外デートなど、風俗並のサービスをずらりと揃え、病院は大繁盛することに。そんな中、病院に監査が入ることになり…。~~~~~~~~この映画、私の地元ではないけど同じ県下で撮影されたそうで。最近は、地方でロケを誘致しているんですね~。「薬待ち時間券」などは男女の別なくいいアイデアだと思うなあ(笑)そうそう、眠れない患者さんの為の院内DJ、あれもいいかも。病院ってとにかく早寝させられちゃう。もちろん具合の悪い時は寝るに限るのだけど。眠れない夜にじっとベッドに入っているのは苦痛だしね。ほか、大部分は風俗専門なんで男性患者のうけがいいのはもちろんですね~。「ナース指名制」「膝枕点滴」「同伴人間ドック」なんてね。でも、「口移しバリウム」はあれはね~、どうなの?(笑)「同伴CTスキャン」もあれもまずいよね。一緒にスキャンされちゃ、出来上がりがよくわかんないんじゃない~?でも、とにかくそんな奇抜なアイデアが面白いのだ。笑わせてもらいましたよ。ハウンドドッグの大友さんがカリスマ的風俗専門の立て直し屋。いい感じでしたよ、うんうん。藤岡弘さんは暴力団の組長さん、この病院を暴力団専門の病院にしようとしているんだよね。そう、人間何かあったら、病院のお世話にならなくちゃいけないんだよね。たとえそれが、世間では怖い人でもね~~。藤岡さんは、どうしても仮面ライダーなんだけどね。真面目な藤岡さんらしい、組長になってましたね♪石橋連司さん、さすがだね~~。彼はこの病院の会計担当ですね。もう~こういう役うまいよね、石橋さん♪ちょっとねちっとして居てね(笑)ああ、おもしろかった~という映画でした。************ お墓がない! 夜逃げ屋本舗
2006.02.04
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午後から天気予報どおり雨になりました。屋根の雪も落ちてきています。今週から新作映画の上映が、たくさん♪どれから見ようか、悩んでいたんだけどとりあえずこの話題作から。☆THE 有頂天ホテル☆(2005)三谷幸喜監督役所広司松たか子佐藤浩市香取慎吾篠原涼子戸田恵子生瀬勝久角野卓造伊東四朗西田敏行原田美枝子YOUオダギリジョー公式HP 都内の高級ホテル“ホテルアバンティ”。新年のカウントダウンパーティーまであと2時間あまり。その成否はホテルの威信に関わり、これを無事終えることが副支配人の新堂平吉に課せられた責務。ところが、そんな新堂をあざ笑うかのように、思いも掛けないトラブルが次々と発生する。刻一刻と新年のカウントダウンが迫る中、従業員と“訳あり”宿泊たちを襲う数々のハプニング。はたして彼らは無事に新年を迎えることができるのか?~~~~~~~~~~うん、おもしろかった♪客席からも笑い声が聞こえる、楽しい映画でしたよ。豪華なホテルのセット、本当のホテルなのかと思いましたよね。そして豪華な出演者達。この出演者達、多いですよね~。それをどう料理するんだろうか?と思っていましたが、それぞれのピースをうまくちりばめて、観客を引き込んでくれました。まさに、自分がそのホテルの中でこの騒動を目撃しているかのような感じ。舞台的ですよね。そしてやっぱり脚本がよく練られていて、どのエピソードも俳優達も生かされているんですよね。「みんな自分に自信を持って、自分らしく・・・」そんなメッセージもしっかり受け取れましたよ。まさに「謹賀信念」ですよね~^^)今年はこれでいきたいものです♪~~~~~~~~~ここに出てくる男性陣、ちょっとなさけなくそこがいいんですけど・・そして女性陣は強くたくましい(笑)有能なホテルマンの役所広司さんはいつもの彼らしいんだけどその裏の顔がなかなかいいんですよね~。戸田恵子さんも出ずっぱりでしたね。このふたりが、狂言回し的に話をつないでいくという感じかなあ。松たか子さん、いいですね♪久しぶりに彼女を見たような気がするんだけど、こういう彼女好きですね~。そして篠原涼子さんは、もう~いい味出してます♪彼女はうまいですよ、やっぱり。YOUはおいしいところもって行きましたね(笑)オダギリジョーが、こんな役?♪彼はいろんな役をやりますね。面白いですよ~。香取慎吾君も、良かったですよ。のびのびとしている感じ。彼が歌う歌もいいんですよ。なぜか「ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ」なんですけどね。でも、そこがなんだかしっくりきちゃうんですよ。ちょっと頭をよぎったのは「ロスト・イン・ラ・マンチャ」ですけどね~。ベテランの角野さんや、伊東さん、西田敏行さん、津川雅彦さんたちは、やっぱり安心して見ていられますよね。年の明ける前に見たかった気もするんですが(大晦日の話ですし)、でも二度目の新年を迎えたようなちょっと得した気分になれるかな~^^)********** ロスト・イン・ラ・マンチャ(テリー・ギリアム監督の映画のメイキングになるはずだった・・) グランド・ホテル
2006.01.14
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三連休も終わりですね。昨日は息子の成人式でした。男の子の場合、スーツだからラクチンですよね。まあ、ネクタイの結び方に四苦八苦してましたけど(笑)そうそう、そんな息子への成人のお祝いは「オードトワレ」だってね~、臭いんだもん(ノ_・、)シクシク息子が暮れに帰省してきた時、まず娘と私の第一声「お兄ちゃん、臭いよ」なんというのでしょうか、若い男の子の体臭でしょうか?それとも、服の干し方がまずいんでしょうか?室内干しをしているせいかも?もわ~って・・・来るんですよ。これはまずいと思って、自分で買いそうもないし、ましてや誰かにプレゼントされる事もないし(これは絶対無い)仕方ない母が一肌脱ぎましょうということになったのです(笑)式のときは付けさせました。しかしこの先はつけるかどうかわかんないな~。なにせ不精だから・・・さてそんな事は置いておいて、ベン・ステイラーのドタバタコメディです☆おまけつき新婚生活☆(2003)ダニー・デヴィート監督ベン・ステイラー・・・・・・・・・アレックスドリュー・バリモア・・・・・・・・ナンシーアイリーン・エッセル・・・・・・・ミセス・コネリーストーリー新進気鋭の作家、アレック(ベン・スティラー)と出版社のエディターのナンシー(ドリュー・バリモア)は新婚カップル。ブルックリンに二世帯住宅の理想のマイホームを見つけるが、2階にはコネリー夫人(アイリーン・エッセル)という老婆が住んでいた・・・。~~~~~~~~~~~~この老婆がクセモノで、しぶといばあちゃんと若い夫婦との戦いなんだよね。まあ、ドタバタといつものようにベン・ステイラーが、やられちゃうわけ。う~ん、それもかなりしつこくやられちゃう。このやられ方を楽しめれば、面白く見れると思う。私は、このタフなばあちゃんに、もうひと工夫してくれたら入り込めたと思う。例えば、夫との暮らしをふと懐かしむとか・・(好感が持てて見ていて彼女が好きになる)または、いっそもっと冷酷な顔を見せるとか?(サスペンス色が強くなり、ホラー系になる?)ひたすら、タフでしぶといばあちゃんだけだったんで、その点が物足りないかな。ラストのオチは「お金や家より愛する人がいる幸せ」ってことでしょう。このダニー・デヴィートは「ローズ家の戦争」を撮った監督ですよね。「 デス・トゥ・スムーチー 」も彼が監督です。ドタバタコメディだけど、ブラックさも併せ持つ作品多いかな?でも「ローズ家・・」は未見なんだけど・・制作に回ると「エリン・ブロコヴィッチ」とか「ガタカ」とかいろんな作品に関わっているんだよね。結構ヒットした作品が多いよね。出演作品はこれまたたくさんあるし、役柄もいろいろ、芸達者な人ですよね~。
2006.01.09
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年末書きそびれた映画、いろいろあるんですが、まずはこの映画を。☆グッド・ガール☆(2002)ミゲル・アルテタ監督ジェニファー・アニストン・・・・・・・・・ジャスティン・ラストジェイク・ギレンホール・・・・・・・・・・ホールデンジョン・C・ライリー・・・・・・・・・・・フィル・ラストティム・ブレイク・ネルソン・・・・・・・・ブッパストーリー アメリカの小さな田舎町に暮らすジャスティン・ラストは地元のディスカウント・ストアで働く30歳の主婦。町を出たいと思いながら、いつの間にか平凡な仕事に就き、退屈な男と結婚してしまい、同じコトを繰り返すだけのウンザリする毎日を送っていた。そんなある日、ジャスティンはふとしたことから同じ職場で働く文学青年ホールデンと打ち解け合う。やがて2人の関係は不倫へと発展していく。2人は連日のように愛し合うようになるが、鈍感な夫が気づく様子はない。それでも次第に罪の意識を感じ始めるジャスティンだったが…。~~~~~~~~~このジェニファー演じるジャスティンがいいんですよね。不倫だし、ドロドロしているかと思ったらちょっとブラックでねコメディでした。このジャニファー・アニストンってブラピの元奥さんですね~。シラーっとしたというか、もがいてなくて面白いんですよ。ジェイク・G演じるホールデンが、最初は大人しいちょっといい顔した文学青年だと思ったら、危ない青年だった。ただただ夢ばかり見ている文学青年。生活能力もなく夢しかも悲惨な夢ばかり食っているような青年。退屈な毎日で、ちょっとした冒険?のつもりだった浮気が、なんだかこの青年やばいんじゃない?と思い始める。しかも、小さな町のことやっぱりどこかでばれてくものよね。でも不思議な事に夫は、全く気がつかないんだよね(笑)そこに、ジャスティンの妊娠も関係してね~~。面白かったですよ。とにかくこのジェニファーのすっとぼけた悪女がいいんです。また、危ない青年ジェイク・ギレンホールが、危なさ加減がいいんですね~。ドニー・ダーコの彼ですけど、こういう役似合うのかも^^)そうそう、夫の相棒ブッパ(映画の字幕ではババってなっていたと思うけど)これも変なコンプレックスとプライドを持っていてね。そういえば、ジャスティンが勤めるディスカウントショップの店員も、ちょっと変な人が多かったなあ。そんなところも、おもしろい映画でした。
2006.01.01
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寒い寒い~、しかし今日は日中何とか天気も持ち晴れ間も見えました。そういうわけで、これは見逃している映画を見てこなくては~。冬の間は、予定も雪に左右されるんだよね、雪国ならではですね~。とにかく、この映画やっと見て来れました♪☆Mr.&Mrs.スミス☆(2005)ダグ・リーマン監督ブラッド・ピット・・・・・・・ジョン・スミスアンジェリーナ・ジョリー・・・ジェーン・スミスストーリー運命的な出会いの末、電撃的に結婚したスミス夫妻。しかし、この2人には互いに相手に知られたくない秘密があった。実は、Mr.スミスは直感を頼りに修羅場をくぐり抜けてきた一流の殺し屋、一方のMrs.スミスも最新鋭のテクノロジーを駆使してミッションを遂行する暗殺エージェントのエースだったのだ。しかも2人は対立する組織に属していた。互いに正体を隠し結婚生活を送っていた2人だったが、ある時ついに、ミッション遂行中の現場でバッタリ出くわしてしまう。正体を知られてしまった以上、たとえ愛する人でも抹殺するのがこの世界の掟。さっそく2人は相手を始末すべく、壮絶な戦闘を開始するのだが…。~~~~~~~~~~~~結構賛否分かれていますか?この映画。私は、おもしろかったですよ~。クスッと笑えちゃうくらい、タフなふたりでしたね!♪ほとんどブラピとアンジェリーナしか出て来ません。最初はね、どうしても「現実でもくっついちゃったふたりなんだもんな~」とそんな事が頭の片隅に引っかかっておりました(笑)あのサハラ砂漠を脱出したベネロペとマシューが現実でもくっついたというのは、全く気にもならないのだがこちらのカップルはやっぱりね~大物だから♪何が気になるって、このふたりの子供はきっとかなりセクシーな唇だろうね~って事。アンジェリーナはもともとそうなんだけど、今回ブラビの下唇は結構厚いという事が良くわかり、二人のベビーはどちらにせよセクシー唇だろうと思うわけです。~~~~~~~派手で過激な夫婦の戦いからお互いの愛を確かめ合う、人間じゃないくらいタフなカップルという話なんだね。ほんと、あれで怪我一つしないのは、信じられないよね~^^)だから、それぞれがどんなスパイであるかって事は、あんまり重要じゃない。もちろん、私生活を大事にしながら仕事をこなす、そのこなれた所はちょこっと見せてくれたけど。私的には、実は前半がちょっと退屈だったりして・・・でも後半、とにかくドンパチ派手にやってくれて、おもしろかった~♪御手軽な感じではあるけれども、気楽なコメディとして大いに楽しめる。それにやっぱり、それぞれの心が見え隠れするようになるのが面白くなるのだと思う。前半は冒頭のカウンセリングのように、ふたりともまさに「よそゆきの顔」だものね。命がけの夫婦喧嘩、楽しみました♪************ダグ・リーマン監督 ボーン・アイデンティティー ボーン・スプレマシー
2005.12.14
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雪積もりました。15センチほど・・・朝は雪かきから始まります。忙しくてね~~ε- ( ̄、 ̄A) フゥー☆カット!世にも奇妙な一族☆(1996)フェルナンド・レオン監督ファン・ルイス・ガリアルド・・・・・・・サンティアゴストーリー 今日はサンティアゴの誕生日。妻カルメン、祖母、長男カルロス、長女ルナ、次男ニコの家族一同はお祝いの準備で朝から騒々しい。しかし、何故か皆よそよそしく緊張感があった。やがて起きてきたサンティアゴを、家族が各々のプレゼントで暖かく迎える。だがサンティアゴは、ニコからのプレゼントのパイプを見て突然怒り出し、暴言を吐く。家族は慌て、気まずい雰囲気に。そこへサンティアゴの弟夫婦、ベントゥラ夫妻もお祝いにやってきた。するといきなりベントゥラとカルメンは妙に怪しい雰囲気になりだす。こうして、なんとも不可解な一日が幕を開けた。(DVDより)~~~~~~~~~~~~奇妙な緊張感あふれる家族達。微妙な目配せがあったり、間があったり。なんだろうか、この雰囲気と思っていると、この家族が全員役者だとわかる。これは、割と早めに想像も尽くし又ばらされちゃうので、それがこの映画のポイントではないみたい。このサンティアゴが、妻をベッドに誘ったり、娘にしつこくボーイフレンドとの関係を問いただしたり。雇い主として、やりたい放題?役者達は、とにかくお金の為、それに役者としてなりきるって必要だと演技を続けるのだ。ところが、車がエンコしたのでと言ってひとりの女性がやって来る。この女性を騙す事が出来るのか。緊張が走る。~~~~~~~~~~ヘンテコな雇い主サンティアゴ。彼が何をしたかったのか?家族っていいよねというそんな単純な感じでもないんだけど~。寄せ集めの他人同士の家族、こういうテーマってドラマや映画で見たような気がする。そうそう、宮部みゆき「理由」にもこんな不思議な寄せ集めで家族を振舞っているっていうのが出てきたよね。こちらは、最後までこのサンティアゴが何したかったのか、わからなかったな~。でも、また来年も自分の誕生日に家族を集めるのだろうか?
2005.12.13
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今日はお休み。この映画を上映している映画館は火曜日がレディースディ。行かなくちゃ♪というわけで、映画館へ行ってきました。☆ブラザー・グリム☆(2005)テリー・ギリアム監督マット・デイモン・・・・・・・・・ウィルヒース・レジャー・・・・・・・・・ジェイコブモニカ・ベルッチ・・・・・・・・・鏡の女王レナ・ヘディ・・・・・・・・・・・アンジェリカピーター・ストーメア・・・・・・・カヴァルディストーリー地方の村々を巡り民間伝承を収集する傍ら、魔物退治と偽り村人から多額の報酬をもらっていたペテン師まがいのグリム兄弟。あるときそのペテンがバレつかまってしまった。そして、ある村で起きている少女失踪事件の解明をするように命じられた。公式HP~~~~~~~~~~ファンタジー、コメディ、アクションもありのなかなか面白い映画でした。赤ずきんや、ヘンデルとグレーテルなど童話のモチーフも織り交ぜながら、画面は動く絵本って感じですよね♪ダークなファンタジーだけど、もともと童話ってダークなもんだし。また、なかなかコメディとしても面白いのよね。笑えるところがたくさんあって楽しかった♪特にやはり、ピーター・ストーメアの存在は大きいね。笑えるし、暴力的だけど抜けているし(笑)そうそう、マッド・デイモン、金髪になるとちと雰囲気がちがったわ。マッドはおにいさんで、ヒース・レジャーが弟なんだって。なんか、最初逆かと思っちゃった。しかし、実際のグリム兄弟は年子だったんで、まあどっちが年上か年下か、見た目そんなにわからないのかもね。モニカ・ベルッチ、美しかったよ~。あんまり活躍しないんだけどね。でもセクシーな唇はいいよ♪アクションともども、がんばるレナ・ヘディは、最近こういう気の強そうな女優さんが増えていて、なんかみんな一緒に見えてしまうんだけどね。そういう役どころだからきりりと強くて美しい女性でした。テリー・ギリアム監督が「ドン・キホーテを殺した男」を完成していたら、こんなダークな雰囲気だけど、ちょっとコメディっぽいつくりになったのではないかと考えてしまった。あ~、でも私は見ていないんだけど「モンティバイソン」も「バロン」もこういった雰囲気なんだね。ちょっと見てみたくなってしまったなあ。そうかと思うとSF「未来世紀ブラジル」「12モンキーズ」もある。監督の紹介のときに、この二つの作品をあげられる事が多いんだけど、このSF作品と「ブラザー・グリム」のファンタジー路線とはまたちょっと違っているみたい。しかし、こうして見るとどちらにせよ「大人の為の童話」がテリー・ギリアム監督なんだと思う。***********テリー・ギリアム監督 未来世紀ブラジル 12モンキーズ バロン バンデットQ ロスト・イン・ラマンチャ*********童話をひも解く 童話ってホントは残酷 グリム童話99の謎
2005.11.08
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ちょっと、気分転換に気楽に見れる映画を見ようと思ってみてきました。吹き替え版しかないのは、きっと家族で見れる映画という事でしょうね。ディズニーだしね~~(笑)☆キャプテン・ウルフ☆(2005)アダム・シャンクマン監督ヴィン・ディーゼル・・・・・・・・シェ―ン・ウルフストーリー アメリカ海軍特殊部隊が誇る無敵のソルジャー、シェーン・ウルフ。ある時彼は、誘拐され殺害されたプラマー教授の遺された家族を守るため、ハウスキーパーとなって一家と行動を共にすることに。ところがそこに待ち構えていたのは、上は反抗期真っ只中の19歳の長女から下はオムツをはいた赤ちゃんまで、勝手し放題のわがまま5人姉弟だった。慣れない家事に加え、あの手この手で困らせる子どもたちにすっかりお手上げのウルフだったが…。~~~~~~~~~~まあ内容は、ディズニーだからね。ヴィン・ディーゼルってシュワちゃんの路線をそのまんま行っているような気が前からしていたんだけど、やっぱりそうなのねって感じ。でも、コメディも彼の愛嬌のある顔ならOKだと思うのよね。かわいかったよ~^^)でも、そこそこ笑えるところもあって面白かったですよ。安心してみていられるって所はディズニーのいい所でしょう。5人も子供がいてそれぞれの名前をすぐには覚えられないから、海軍式に「レッド1」「レッド2」と呼ぶからなんて言っちゃったりして~^^)反抗期や、悪ガキの子供達をそれぞれに応じてだんだん心を通わせるっていうのは、わかっていてもいいものだよね。この家族が狙われるその理由は最初からわかるんだけど、ちょっと相手が稀薄なんでそこら辺のハラハラ度が足りないね、まあ、仕方ないけど~。ラストの金庫は、急にインディージョーンズみたいになって、かえって笑っちゃった。ヴィン・ディーゼルの筋肉もりもりをアップで見たい方は、ぜひ映画館で見てね。まあ、普通はDVDでいいと思いますが(笑)
2005.11.03
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奥田英朗の「イン・ザ・プール」の映画化。小説はおもしろかったんだよね~♪TVドラマでは、「空中ブランコ」をドラマにしていた。阿部寛が、伊良部役だったよね。☆イン・ザ・プール☆(2005)三木聡監督松尾スズキ・・・・・・・・・・・・伊良部一郎オダギリジョー市川実和子田辺誠一MAIKOストーリー 伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎。彼はいつも白衣の下にヒョウ柄のシャツとブーツを合わせ、テキトーな診察でお気楽に過ごしている。だが何故か彼のもとには、その不思議な魅力に引き込まれるように患者が次々と訪れるのだった。そしてまた、徹夜仕事の合間でもプールに通うプール依存症のエリート管理職・大森和雄、24時間勃ちっぱなしという継続性勃起症の営業マン・田口哲也、確認行為を極度に習慣化してしまう強迫神経症のルポライター・岩村涼美ら、ストレスが原因による奇妙な病気に悩まされる患者たちが伊良部の診察室に駆け込んでくる。(DVDより)~~~~~~~~~伊良部ってね、小説でのイメージってカバのようになまっ白くて巨体で・・って感じなのだ。そのイメージは、かなり強烈。と言うわけでどうしても、小説を読んでからドラマや映画を見てしまうと、イメージのギャップを感じてしまう。しかし、体型などはまあいいとしよう。伊良部が持つ個性的な部分が、この松尾スズキ演じる伊良部には感じられない。これじゃ、つまんないよ。伊良部って「子供がそのまま大人になった」ような好奇心とわがままと、さらにずうずうしさがあるのだ。患者があきれるくらいに、勝手放題でしかも患者に対して興味津々。時には、常識ある患者に諭されることたびたび。そこが彼の魅力でしょう。時に患者を巻き込んでやりたい放題してしまう。患者の代わりにしたい事をしてしまう。でも、憎めない伊良部なのだ。う~ん、ところがこの映画の伊良部にはあまりその点の面白さがない。伊良部の診察室にいる看護婦のマユミちゃんもそうだ。マユミちゃんのサド的な魅力、患者を患者と思ってない冷たい視線(笑)挑発的な短いスカート。こんな魅力的なマユミちゃんを、この映画では十分に伝える事が出来てない。そうそう、さらに言っちゃうと、伊良部は注射フェチだ。とにかく患者には注射。マユミちゃんが注射するのを、恍惚の表情で見つめる。この場面は、何度でも欲しい所だ。でも、映画では1回しかでてこなかったよ。やはり原作が面白いと、映画って物足りなく感じるんだよね~~。~~~~~~~~~~しかし、患者達は結構よかったよ。継続性勃起症の患者のオダギリジョー。きっとこんな役は後にも先にも、これ一回だろうが(笑)何で、こんな症状になったのか、心の中ではわかっているけれども頭ではわかっていない。自分の心を無理に見ないようにしている彼。生真面目で、ちょっと頼りなさげに演じている。プール依存症の患者の田辺誠一。エリート意識丸出し、仕事が第一。でもストレスたまる。ストレス解消にスイミング。自分ではなんてうまくストレスを解消しているんだろうと、やや自慢げでもある。そんな彼に待ち受けていた落とし穴。原作とはちょっと違っているけどね~。強迫神経症の患者は市川実和子。彼女、顔が小さくて目や口が大きいから漫画みたいな顔だね。でもかわいいと思う。とにかく確認作業をしなくてはならない彼女は、毎日家を出るのが大変。結局家から仕事に出かけられないこともたびたび。冷蔵庫のエピソードは、おもしろかったな~。~~~~~~~~原作は関係なく映画だけ見たとしても、今ひとつインパクトに欠けているような気がするのだが。あんまりメリハリがないというか・・とにかく、伊良部の魅力がもっと欲しかったと思う。ドラマの方の阿部寛は、ハチャメチャな所、好奇心旺盛な所など良かったと思うな。ラストは、ドラマ的に綺麗にまとめた感があったけれどもね~。でも映画よりも面白かったと思う。**********◎奥田英朗著作 イン・ザ・プール 空中ブランコ 邪魔 最悪 サウスバウンド 結構過激に話が進むが、おもしろかった。元過激派の父と母。そしてその息子の話。国って何?って感じかな~ ララピポ 今度これを読もうと思っている。◎三木聡監督
2005.10.30
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最近見た邦画、まとめました。☆恋の門☆(2004)松尾スズキ監督松田龍平・・・・・・・蒼木門酒井若菜・・・・・・・証恋乃松尾スズキ・・・・・・マスターストーリー蒼木門は石で漫画を描く自称「漫画芸術家」。当然食えない。門はバイト先のOL恋乃と、一夜を過ごす。しかし、恋乃は帰宅後は同人誌漫画家へ変身するコスプレイヤーだった!(DVDより)~~~~~~~松尾スズキさんの「イン・ザ・プール」早く見たいなあと思っているのです。しかしなかなか借りられない。そこで、松尾スズキが監督したこの作品、見ておこう。「イン・ザ・プール」は原作があるわけですけどね~。~~~~~~~~漫画オタクのラブコメという感じかな。豪華な出演者ね。いろんな人が出てくる。忌野清志郎が、怪しい派手な浴衣姿の住人だったり。小島聖は、これまた怪しげな双子(ホントか?)ちょいと顔見せるだけでも、もっといろんな人が。松田龍平、「NANA」よりもこっちの方がかっこいい(笑)コメディ路線は、父親の面影があるような気がするね。彼はコメディがいいのかしらね。ひたすらに、石の漫画を作る青年。自分の芸術に苦悩しつつ、恋に惑う青年かな(笑)コスプレが似合う酒井若菜。松田龍平にコスプレさせて写真を撮って、今まで付き合った男の中で一番コスプレが似合う!と思う。マニアックな笑いが見れる、そんな映画。でも、結構カラリとしていて、おもしろい。☆約三十の嘘☆(2004)大谷健太郎監督椎名桔平・・・・・・・志方中谷美紀・・・・・・・宝田妻夫木聡・・・・・・・佐々木田辺誠一・・・・・・・久津内八嶋智人・・・・・・・横山伴杏里・・・・・・・・今井ストーリー豪華寝台特急トワイライト・エクスプレスに乗り込んだ志方大介(椎名桔平)ら6人の詐欺師たち。ある事件以来解散状態だった彼らは再び結集し、3年ぶりの大仕事を成功させる。ただし、新参者や3年前の事件の元凶となったメンバーも参加したため、チームの雰囲気は緊張状態。そんな中、翌朝、戦利品である現金7000万の入ったスーツケースが紛失してしまう。そして、それぞれの思いが交錯していくのだが・・・。(DVDより)~~~~~~~こっちも、なかなかな出演者だよね。ずっと列車の中だけで話が進む。なので、彼ら詐欺師の仕事振りは実際には見る事がない。白熊に目だけ黒くしたような「ごんぞう」の着ぐるみでの仕事振りも、見たかったような気もするんだけどね~。ひと癖もふた癖もある、彼らがお互いに本音と嘘を交えた会話を楽しむという感じ。結局、女が一番の詐欺師って事かな~(笑)ラストの今井(伴杏里)がいいかも・・・☆恋は五・七・五!☆(2004)荻上直子監督関めぐみ・・・・・・・・高山治子小林きな子・・・・・・・内山マコ蓮沼茜・・・・・・・・・田中弘美橋爪僚・・・・・・・・・山岸実細山田隆人・・・・・・・土山義仁高岡早紀・・・・・・・・ヨーコ先生杉本哲太・・・・・・・・高田先生ストーリークラスになじめない帰国子女の治子がひょんなことから俳句部に入部することに。だが、チアガール失格になったマコや、野球部の補欠だった山岸など、他の部員たちも個性派ぞろい。まるでバラバラな5人は俳句甲子園を目指すことに。(DVDより)~~~~~~~~「バーバー吉野」はまだ見ていないんだけど、同じ監督という事で見てみようかな~って(笑)文科系スポ根って感じ?「俳句甲子園」というものが実際にあるということも、おもしろい。どうやって優劣をつけるのかと興味深く見る。この落ちこぼれの即興俳句部の部員達が、甲子園に行く為の地区予選に出る話。彼らが、俳句って何よ~?!って感じで、とんちんかんなやり取りを大会でも披露する。しかし、楽しく俳句作ればいいじゃんという感じ。そういうちょっと気の抜けたところがかわいい。試合以外の話は、青春だよね。主人公の関めぐみが、なかなかいいね。手足が長くて、目が澄んでいて。************ここで見た映画、なんともゆるい感じが共通かな。物凄く面白いというわけでもなく、こそっと独りで笑うって感じかも。もしかすると、見ながら寝ちゃうかもしれない・・そんな感じ。
2005.10.27
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この前書いた「ケーブル・ガイ」で、ベン・スティラーが出ていたんですよ。元子役で、双子なんだけどその兄弟を殺してしまった殺人犯役でした。全て、TVに映っているニュースでの出番でしたけど。子役・・・という事で、この映画を思い出しました。この件で、「なるほど」と思った事があったので「ケーブル・ガイ」の感想に追記しました。☆ディッキ―・ロバーツ 俺は元子役スター☆(2003)サム・ワイズマン監督ディッド・スペード・・・・・・・ディッキ―・ロバーツロブ・ライナーアリッサ・ミラノメアリー・マーコックストーリー 70年代に活躍した元子役スターのディッキー・ロバーツ。だが、35歳となった今の彼にはかつての輝きはなく、冴えない大人になっていた。そんなある日、ディッキーは新作映画のオーディションを受けることに。しかし、役柄の“普通の男”を演じるにあたって、ディッキー自身が“普通の大人”になりきれてないと指摘されてしまう。そこで役作りの為、昔体験できなかった“普通の少年時代”を過ごし直そうと、ある家族を雇うディッキーだったが…。~~~~~~~~~~実際に元子役達が、出ているようなんだけど、そこらへんに知識がないので、ちょっとわからなかった。そういうわけで、アメリカでは結構人気が出た映画らしい。日本では未公開。子供時代を体験するために、受け入れる家庭を募集する。なんだ、落ちぶれたとはいえ、結構お金持っているんじゃないと思った(笑)もちろん、お金が目当てで募集に乗ってくる家庭は結構あるんだけど、ごく普通に幸せそうな家族に決めたのだ。夫は仕事に忙しく、そしてその会社のために金が欲しい。妻や子供達は寝耳に水。最初は、胡散臭い変なおじさんに子供達も迷惑顔。妻も不満なのだ。でも夫に「今は金が必要だろう?」といわれると、なにも言い返す事はできない。まあ、そんな事で変なおじさんが子供達とふれあい、だんだん仲良くなってやがて妻も彼がいる生活を認めるようになる。ディッキ―を通して、子供の悩み、妻の悩みを見せているのだろうね。愛情の大切さ、金や名誉では得られないもっと大切な物を見せてくれるそんな映画だ。まあ、「普通のほのぼのコメディ」という感じなんだけど、最初に書いたように昔のTV番組を知っていると楽しめただろう。~~~~~~~~~~ラスト、エンディングに元子役達(実物)が皆で歌を歌っている。子役から普通の生活に戻った人もいるのだろうし、そのまま役者を続けている人もいるのだろうし。人気のでた番組で子役だった彼らは顔を覚えられていて、たとえ番組を忘れられていたとしても、なにかきっかけがあると「あ~、あの子ね」などといわれてしまう。それは、結構生き難そうだ。それを逆手にうまく人生泳いでいく事もできるのかもしれないが・・・つまづいたら、大変だよね。そんな彼らが歌うからこそギャグにしたり、笑わせながらも「大変なんだよ、俺達も!」って感じで聞かせてくれるのだ。
2005.10.15
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これは今日借りてきました。新作DVD。☆ジェイル・ブレーカー☆(2002)キム・サンジン監督ソル・ギョング・・・・・・・ジェピルチャ・スンウォン・・・・・・ムソクソン・ユナ・・・・・・・・・ギョンスンストーリーまじめで勤勉な模範囚のチェルピは、恋人のキョンスンが心変わりしたと知って、ショックのあまり脱走を決意、相棒のムスクと一緒に脱獄に成功する。だが、町に出た2人は、"特赦"が発令されていたことを知る。それだったら、何も脱獄する必要なんか無かったじゃないか!そこで今度は、"特赦"を受けるために、何とか刑務所に戻ろうと試みるが…。コメディの天才と称される「リベラ・メ」のチャ・スンウォンと、「シルミド/SILMIDO」のソル・ギョングによる、抱腹絶倒のコメディ・アクション。「レ・ミゼラブル」よろしく主人公がパンを盗んで刑務所送りになるなど、随所に名作映画のパロディーが盛り込まれていて、見どころも笑いのツボも満載の1作となっている(DVDより)~~~~~~~~なかなかおもしろかった。「ルビー&カンタン」みたいに脱獄する二人。脱獄の仕方は一本のスプーンだから、「ショーシャンクの空に」のほうかしらね。しかし、韓国のストーリーはコメデイもねちっこいね~~(笑)チャ・スンウォンは、「りベラ・メ」見てないんで、始めて見たかも。濃い眉毛と、筋肉質の体は黙っていると真面目に見える。しかしとにかく脱獄しようとチャレンジする最初から、すっかりコメディ。ソル・ギョングは、いつもの顔なんだけど、チャ・スンウォンと組んですっとぼけた役をやっている。彼の方は、恋人に会いたい一心での脱獄なのだ。この彼らの脱獄した外の世界の出来事と、刑務所内の出来事が平行して進んでいく。刑務所内の暴動の話も、大いに皮肉っぽく、そして笑えるのだ。彼らが脱獄した日に、法務省の視察団が来るというので大慌てで見栄えよくしようと、食事も与えず囚人達を働かせたものだから、囚人達の不満が爆発したのだ。しかし、思もいもかけず大きくなってしまって・・・ソル・ギョングの一途な所、チャ・スンウォンの執念のわりには先を読んでいない所など、二人のコンビがおもしろかった。
2005.10.09
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こちらも今新作でレンタル中です。☆トラブル IN ベガス☆(2004)ジョエル・ズウィック監督キム・ベイシンガー・・・・・ハーモニージョン・コーベット・・・・・マイルスマイク・スター・・・・・・・サルフィル・ルイス・・・・・・・チャーリーアニー・ポッツ・・・・・・・シャールトム・ハンクスストーリーピンクレディ化粧品のカリスマ販売員ハーモニー・ジョーンズは、ピンクのスーツに身を包み、今日もピンクのキャデラックを走らせていた。だが、彼女が通った後には、1体、また1体と、エルヴィス・プレスリーそっくりさんの死体が残されていく。やがて、この怪死事件の重要参考人としてFBIに追われるようになったハーモニーの前に、運命の男性マイルスが現れる。だが、そのマイルスなる人物も、エルヴィスのコスプレ用衣装を持っていた。~~~~~~~~この監督さん「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」の監督さんなんですね。実は、まだこの映画は見た事がないのですが、ちょっとおもしろそうですね。「マイ・・・・」のほうも見てみたくなりました。さて、こちらはキム・ベイシンガーがピンクのスーツでかわいいのです。このコスメレディの制服みたいなものらしいのですよね、ピンクのスーツは。なので、フリフリかわいいピンクではないんですけど。彼女の持っていたバッグが、かわいいんですよ。もちろんピンクなんだけどね^^)彼女は、コスメレディ達を集めて美の伝道師としての講習会みたいなものを開いて全米を歩いているみたい。こういった化粧品じゃなくても、セールス関係はこういう「成功しました」っていう人の話を聞く講習会ってよくやるよね。彼女は仕事はとにかく成功しているのだけど、なんだか最近落ち込み気味。やっぱりそれは彼氏がいないからだと、親友(シャール)からも言われる。そんな中、ベガスでエルヴィスのそっくりさん大会が開かれるのだ。彼女も偶然なんだけど、エルヴィスそっくりさんたちに出くわす事が起きるわけ。彼女も、もちろんエルヴィス大好き。それは子供の頃、本物のエルヴィスとドライブした事があるからでもある。そんな子供の頃の話も回想シーンとして入りながら、彼女のドライブが続く。そして、何故だか死体も転がる(笑)コメディだから、ヘンテコな事で死んじゃうんだよね。笑ったのは、トム・ハンクス!最初、分からなかった~。セリフ無しなんだよね。でも気をつけて見ていたら、あ~~こんな所に!って思うはず。~~~~~~アメリカ人てエルヴィス好きなんだね~~。しかしこの映画、エルヴィスのそっくりさんにチクッて釘刺しているのかしらね。ちっとも似てないそっくりさん大会などやるなよって・・??でも、出てくる似てないそっくりさんたちが、楽しそうで面白いと思うんだけどね~。私は、エルヴィスと言うと、ドーナッツで死んだというそんな事しか浮かんでこないんだけど。彼がアイドルだった頃、確かにすごい人気だったのですよね。この映画は、そんな彼を愛するアメリカ人たちにささげられた、きっと喜ぶ?映画になったのだろうと思うのでした。ドタバタラブコメディって感じですね。あ、ジョン・コーベットは「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」にも出ているんですね。TVシリーズで活躍する俳優さんらしい顔してますね。いい顔なんだけど、毒もないという~~(笑)でも、カッコよかったですよ^^)キム・ベイシンガーは、「L・A・コンフィデンシャル」「花嫁はエイリアン」とか「バットマン」で見ましたね~。そうか・・・今プロフィールを見ていたんですが、彼女は50歳を越しているのですね。それは驚きです、確かにこのハーモニーの役は若い娘の役ではないけど、30代かな?それくらいの感じ。それを彼女が演じているのですよ!すごいなあ~~。ピンクも似合っているしね。そうそう、最近では「セルラー」という作品ですね。この映画も見てみたいですね~↓
2005.09.24
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