2007~映画・ホラー 0
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11月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2575ナイス数:60 あっという間に12月も半分過ぎてしまった! 11月は小野不由美さんで、たっぷり楽しませてもらいました。月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)の感想楽俊があれこれと陽子に教えてくれる。いいなあ、楽俊♪(ちょうどこの時戴国では国王と泰麒が行方不明になっている。)そして、やっぱり頼りになるのは延王だよね~。楽しく読みました読了日:11月10日 著者:小野 不由美華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫)の感想色んな国のいろんな王様と麒麟が出てくる。12国あるのだから、話はたくさんできちゃうよね。ちょうど泰麒が漣国に行く話があって、その時阿選も一緒だったので、どんなふうだったかなと思って読んでみたいけど、このときは特別何もなかったな。それよりも正頼が泰麒をとても慈しんでいる様子が心に残る。泰麒はここで、麒麟の役割を蓮国王から教えてもらうのだ。他に楽俊の学生生活もわかる話、芳国の仮王の話、麒麟が病んでしまった才国、王国の存続には時に節目があるという話読了日:11月17日 著者:小野 不由美白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)の感想18年です、長かったけど待っていてよかったなあ。戴国は荒れているね、冬も近づきますます荒れていくだろう。泰麒は阿選のもとに乗り込む、利斎は王を探しに文州に。それにしても阿選は何がしたい?読了日:11月20日 著者:小野 不由美魔眼の匣の殺人の感想前作に引き続き斑目機関絡みなのね。というか、まだ続きそう。今回もクローズドサークルなんだけど、予言が果たして当たるのか。でも当たるんだろうな。殺人なので死ぬのは誰?って思いながら読む。比留子さんがもしかして?と思ったんだけどね。(前作で明智さんが死んじゃったので、そんなこともありかと)しかし、魅力的な子が消えちゃうのはもったいなかったような気もするね。読了日:11月27日 著者:今村 昌弘白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)の感想しかし、なかなか泰麒の思うように進まないなあ。一方利斎の方も・・・・読了日:11月28日 著者:小野 不由美白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)の感想阿選が何をもって驍宗を倒そうと思ったのか。嫉妬ではないと本人は言うが。やっと、阿選の心が見られるが、やっぱり何をしたいのかと思う。いやそれよりも彼の後ろにいる琅燦が何をしたいのか?謎だ。読了日:11月30日 著者:小野 不由美白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)の感想探してかすかな希望を手繰り寄せ、集って、熱い心を認め合い、戦い、絶望し、決意する。そして、最後は泰麒だった。そうだったのかという驚き!今回はとにかく泰麒と利斎そして、その周りの者たち。読み応えがありました。阿選も驍宗がなにかするのかと思っていたら、そこはそれほどのこともなくでした。しかしやっぱり、琅燦だな・・・謎読了日:11月30日 著者:小野 不由美読書メーター
2019.12.14
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10月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1526ナイス数:43COVER 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫)の感想今回はけっぺーちゃんは、鑑識でお仕事。結構エグい事件が起きる。前作と同じく裏交番も出てきて、徐々に裏交番の謎が明かされ始める・・・って感じではあるが、まだなにかポイントがあるのよね。次作では、けっぺーちゃん違う部署で勉強することになるみたいなので、それも楽しみだね。読了日:10月04日 著者:内藤 了風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の感想再読読了日:10月20日 著者:小野 不由美風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の感想再読 王を選ぶ泰麒。 天啓とはどんなものか、わかるものなのか悩み怯える。そんな中で王を選んだ。これが本当の王なのか不安、怯え。泰麒の不安や不甲斐なさに涙する気持ちに、深く頷く。すっかりこの世界にはまりこんだ。読了日:10月21日 著者:小野 不由美黄昏の岸 暁の天(そら)〈上〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の感想再読読了日:10月22日 著者:小野 不由美黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の感想再読。王を選んでこれから戴国はやっと落ち着くだろうと思われたのに、何ということか王も泰麒も行方不明。国民の噂じゃ、もう王は死んだんじゃないかとか。しかも、慶国の陽子が手助けしようにも派兵してはいけないということで、王を探すわけに行かず。では泰麒を探そうと、延国国王や麒麟の他の国も巻き込んで泰麒を探す。泰麒頑張れ~~ということで、新しい本に話がつながるんでしょうか??楽しみです読了日:10月24日 著者:小野 不由美月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)の感想再読。新しい方に行く前にもう一度こちらも読む読了日:10月25日 著者:小野 不由美読書メーター
2019.11.09
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9月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1202ナイス数:113屍人荘の殺人の感想面白かった。クローズドサークルの原因がそれって確かに考えたことがなかった。このままホラーで行ってもいいくらい。しかしそこでさらに連続殺人。なんでここで?とか思ったりするが。殺人方法は謎解きされるまで全くわからなかったなあ。読了日:09月07日 著者:今村 昌弘悪いものが、来ませんように (角川文庫)の感想初読みの作家さん。なるほど~と最後に思った。騙されたよ。読了日:09月09日 著者:芦沢 央ミステリと言う勿れ (5) (フラワーコミックスアルファ)の感想今回は幼児虐待。4巻からの自省録の暗号の謎がやっとわかった。ライカさん、幻かと思ったけどちゃんと生存しているみたい。また出てくるかなあ?4巻から不思議体験が続くね。幼児虐待に放火事件。考えさせられる。子供に判断させるのは酷だな。読了日:09月18日 著者:田村 由美草々不一の感想江戸時代の下級武士の生き方はなかなか大変。知らないことも多く、なるほどなあと読んだ。それぞれ面白かったが武士の命である刀を結局捨てることができなかった「紛者」や、『人間は食べたものでできている』と自分の食生活を見直さなければと思った「一汁五菜」。内助の功とも言える「蓬莱」も良かったし、同じく妻の賢さと思いやりをしみじみと感じた「草々不一」も良かったなあ。聞番という仕事を初めて聞いたのが「落猿」も面白かった。現代のサラリーマンにも通じるって感じかな。読了日:09月20日 著者:朝井 まかて読書メーター
2019.10.04
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8月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1076ナイス数:41縁は異なもの 麹町常楽庵 月並の記読了日:08月15日 著者:松井 今朝子あひるの感想昔近所でアヒルを飼っていた。よくなついていておばさんが抱っこしていた。それを見てちょっと羨ましかった。。この小説の「のりたま」って名前は可愛いね。どの「のりたま」もかわいいよね~読了日:08月16日 著者:今村 夏子てんげんつうの感想毎度おなじみ若だんな。仁吉や佐助、妖たちもいつもの面々。 若だんなの許嫁於りんちゃんの話が出るも、なかなか若だんなと顔を合わせることがなく、なんとももどかしいなあとか思いつつ読みすすめる。 今回、若だんなは無理難題に巻き込まれていく感じ。なにも若だんなが乗り出さずともいいのにという事件もなぜだか、若だんなが解決しなくてはいけなくなる。 最後の「くりかえし」という話で、獏の悪夢に入り込みすぎたせいということになっていたけどねえ。 今度は於りんちゃんの活躍も読みたいなあ。読了日:08月23日 著者:畠中 恵カリ・モーラ (新潮文庫)の感想面白く読みました。もっとオドロオドロとしたものかと、おっかなびっくり読み始めたんだけど、それほどのこともなく一安心^^) 金塊争奪戦のほうに時間が割かれ、サイコ野郎との戦いはまあ、最後の盛り上がりだけどそれほどのこともなかったかなあ。とはいえヒロインが元少女兵ということで、なかなか見せます。刑事が出てくるんだけど活躍がなく、もしかするとこれは次作があるということか?と思いながら読了しました。読了日:08月30日 著者:トマス ハリス読書メーターあまりに暑い日々で、この夏はなかなか読書も進まなかったですねえ日中の暑さ35度とかあるのも驚かなくなって、ただねえ、今年は朝夕夜中も暑かった・・・やはり夜しっかり寝ないと体が持たない。湿度の高さも嫌な感じでしたねえ。これから、こういったしけっぽい夏がくるようになるのかしらね。ここに来て日中の暑さはまだ時々30度あったりするけれど、朝夕はまあ、落ち着いてきました。台風は来るようだけど、秋を楽しめたらいいわねえ
2019.09.05
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4月の読書メーター読んだ本の数:2読んだページ数:727ナイス数:78カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)の感想作中作のピュントという探偵物語はたしかにクリスティの作品を読むようで面白かった。そしてさて探偵の謎解きというところで、下巻に。読了日:04月21日 著者:アンソニー・ホロヴィッツカササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)の感想下巻に来て、「あ~~、ピュントのラストが読めないのね!!」とショックを受けつつ、ラストがどうなるか気になってなんとか読み進める。しかし、下巻に来て読むスピードが落ちる!現代の物語がめんどくさくて・・・(笑)でも頑張る。ラストにどちらの事件も謎が解け満足した。どちらも思っていなかったので『そうなんだ~』と驚いた。読了日:04月21日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ読書メーター4月は、この上下巻でいっぱいいっぱいだった。上巻はクリスティが書くならこんな感じという雰囲気のイギリスの田舎で起きた事件。そこにピュントという外人の(まるでポワロのような)探偵が事件解決にやってくる。人間模様も面白く、どの登場人物も怪しい行動をする(笑)まさにクリスティの世界。さて探偵はこの事件をどう解決するんだろうかと、興味津々で下巻に進むのだ。ところが!下巻で、このラストのページが見つからないというのだ。紛失している。最後の章を探すべく女性編集者(ヒロインだわね)が、探し回る。さらにこの上巻の『カササギ殺人事件』を書いた作者が亡くなってしまった。自殺だということで葬儀も終わるのだが、にわか探偵のように彼女が『他殺の可能性があるのではないか?』と探り始めるのだ。現代の事件も登場する人物は、何やら怪しい。しかし、そこは上巻とは違って、なんだかまだるっこしくて彼女自身の個人的な問題もあったりして、なかなか話が進まないように思えるのだ。家人に『毎日熱心にその本を読んでいるねえ』と言われてしまった(笑)それくらい、下巻はなかなか読み進めなくて苦労した。ラストは、カササギ殺人事件の方も解決して(こちらはクリスティっぽいラストといえるかも)ちゃんと現代の方も解決する。へえって思う原因だったよ。ということで、2つの作品を楽しめるという小説であった。
2019.05.04
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新元号は「令和」です。3月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:2153ナイス数:28藪医 ふらここ堂 (講談社文庫)の感想江戸時代の庶民の医者ってこんな感じにやっていたのかあ。ヤブ医者っぽい、でも名医な三哲。その娘が内弁慶で外では同じ年の若者たちとなかなか馴染めない。そんな彼女の話も織り込まれ、また、近所のおかみさんや産婆がいろいろにぎやかで面白い。生き生きとした下町庶民の姿がそこにあり、へえと思うことがたくさんあった。読了日:03月05日 著者:朝井 まかてミステリと言う勿れ (1) (フラワーコミックスアルファ)読了日:03月20日 著者:田村 由美ミステリと言う勿れ (2) (フラワーコミックスアルファ)読了日:03月20日 著者:田村 由美ミステリと言う勿れ (3) (フラワーコミックスアルファ)読了日:03月20日 著者:田村 由美ミステリと言う勿れ (4) (フラワーコミックスアルファ)の感想まとめて1~4感想。おもしろかったわ。整くんは「常々考えているんだけど」というのが決まり文句だね。 「真実は一つじゃない、でも起こったことは一つ」とか、いじめに対する話とか『なるほど』と思うことが多かった。ちょっと、小難しい整くんだけど、また続きが出たら読んじゃうかなあ。読了日:03月20日 著者:田村 由美あなたの人生、片づけますの感想おもしろかった。部屋や物の片付けだけではなく、物の見方、考え方も変えてくれると思う。十萬里さんに教えてもらいたいなあ。 『女も50才を過ぎたら死ぬ用意をすべきだと思います』なるほど。 『自分がいらないものは他人も要らない場合が多い』なるほど! 家が汚いよりゴミ溜めでも平気でいられる心理状態に興味があるという、十萬里さん。心をすっきりさせないといけないということだよね。読了日:03月22日 著者:垣谷 美雨不愉快犯の感想サクサク読めて面白かった。成宮が確かに不愉快なんだけど、それにもまして取り調べの河上がひどかったなあ。冤罪の裏にこういう取り調べもあるのかもねって思っちゃうね。新人刑事、成宮と語り手を変えて話が進むのもそれぞれの考えや行動が見れて面白い。最後に愛美も出て来ていいアクセントになっていた。読了日:03月27日 著者:木内 一裕MASK 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫)の感想内藤さんの新しいシリーズですね。主人公が今回はまた変わった名前で、きっとそのうちこの名前についても語られることでしょう。作者が好きな怪奇な部分も「面」の部分で語られるし、また主人公の周りには靴磨きのおじさんやタイムスリップして会える刑事さんなどがアクセントになりまたヒントにもなっている。まだ、ちょっとあっさりしている気もするがこれもシリーズ物だからだろうね。読了日:03月29日 著者:内藤 了読書メーター「ミステリと言う勿れ」久しぶりにコミックをまとめて読んだのです。もう老眼鏡をかけなくちゃセリフの文字が小さくて大変です(笑)結構小難しいことを言う大学生の主人公。動きは少なく会話がメインです。こういうのも面白いかも。主人公くんもかわいいしね(笑)「不愉快犯」木内一裕さん。犯人の成宮が小馬鹿にしたような態度など確かに不愉快ではあるけど、ちょっと小気味良い気もするのだよね。刑事や警察内部のいざこざなども描かれていて、なんだかなあってところもあるしね。もう少しスカッとした結末が欲しかったと私は思っちゃったんだけどね。『してやったり!』という感じで言ったら木内さんの作品の「嘘ですけど、なにか?」が面白かったな。
2019.04.01
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すっかり忘れていたけれど、2月に読んだ本のまとめです。☆BURN猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子 上・下☆ 内藤 了ちょっと時間があいたので、記憶がおぼろげな部分があって不安だったけど、説明があるから大丈夫。でも、スサナが女性だったってちょっとびっくり。・・・知らなかった(いや、読み落としていたのだろうね)彼女の研究は実際に見たら、びっくりだ。あまり見たくはないよね。下巻で、いよいよセンターで戦う。悲しい結末も予想していたんだけど、作者は優しいよね。永久のこの先が気になる、彼の成長の様子をどこかで読みたいな。比奈子や死神女史、女性は強い。☆怪物の木こり☆ 倉井 眉介連続殺人鬼のサイコパス弁護士二宮を襲う怪物マスクをかぶった男。九死に一生を得た二宮はその男に復讐を誓う。一方頭部を開き脳みそを奪う猟奇的殺人事件が起こっていた。この2つはどうつながるのか。つかみは面白い。二宮のパートと脳泥棒の捜査をする捜査一課戸城嵐子のパートが交互に出てくる。それぞれに何日目と日にちが出てくるんだけど、そこになにかあるのかと思っていたが、特別日にちには関係なかったみたい。時間軸がずれているのかなとか思ったんだけどね。二宮の友人杉谷もサイコパスなんだけどね、彼がいい人すぎるような気もする恋人の扱いも甘いかなあ~ラストに向けてちょっと物足りない気もしたけれども、サクサクと軽く読めてこれはこれでいいかな。次回作に期待ですけどね。
2019.03.31
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1月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:1058ナイス数:33ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)の感想黒い着物の日本人形が4日後に来る!怖いなあ。しかしこの人形が怖いのではなくこの人形を媒介にして「なにか」を呼び込んでしまうんだなあ。その元を作るのはやっぱり人間か。読了日:01月17日 著者:澤村伊智老いの入舞い 麹町常楽庵 月並の記 (文春文庫)の感想面白かった。続きも出ているので読みたい。隠居した庵主だが、隠居と言いながらもまだまだ若いんだろうなあ。結構な立ち回りができるものね。事件の解決方法は何やら裏で解決というか、してやったりこれぞ犯人と言う感じではないのがちょっと変わっているかな。読了日:01月22日 著者:松井 今朝子絶対正義 (幻冬舎文庫)の感想うわ~~、最後まで救われないわあ。なんとも・・怖すぎる読了日:01月30日 著者:秋吉 理香子読書メーターどの作品も面白かった。「ずうのめ人形」は「リング」とか知っているともっと面白いかと思う。(実は私は「リング」を見たことはない)自分にだけ見える人形が徐々に近づいてくるって怖い~!「老いの入舞い」この主人公の庵主は40ぐらいではないかと思うんだよね。他の隠居した方々に「あなたは早く隠居したんだから」と言われているけれどね。江戸時代の隠居って今の時代より若くして隠居すると思うんだよね。そこら辺が、若いんだか年なんだかと読んでいて悩む所なんだよね。それと事件を解決してスッキリって感じにならないことが多くて(政治的な問題とかね)もやってしているといえばそうかも。でも面白かったので続きも読みたいと思っている。「絶対正義」はちょうどTVが始まったのかな?そういえば見ていない・・・イヤミスだから、ちょっとなあ~見てすっきりしないからこのままTVの方は見ないかもしれない。正義ってそうなのか?って反論したくなるけど正しいといえば正しいし・・・秋吉理香子さんの作品、なかなかえぐってくるから怖い、けど、面白い。
2019.02.04
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12月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:1267ナイス数:39地の星 (新潮文庫―流転の海 第二部)の感想熊の故郷での話。ほんと、熊は頼られるとなんのかんのと言いながら面倒を見てやるのだ。男気があるということなのかもしれないが、ある意味退屈しのぎでもあるかもとちらっと思った。熊の一言はなかなか深い。戦争というのは人間を鬼畜にしてしまうとか、一線を越えたやつはまた必ず同じことをやるとか。運の悪い人間と付き合うと自分の運も悪くなるって。なかなか厳しい^^;)ところで、房江がキッチンドランカーになってしまった。これから大阪に戻ったらまた、彼女も変わるかな。読了日:12月05日 著者:宮本 輝森のなかの海〈上〉の感想再読。感想も書いていなかった。覚えているつもりだったが細かい部分を忘れていた。阪神大震災で逃げ出したが、そこから転がるように生活が変わっていく希美子。夫の裏切り離婚し、奥飛騨に住んでいる知人が亡くなり希美子が相続することになる。自分の息子二人と震災で両親をなくした三人姉妹、さらにその彼女たちを頼って来た10代の7人の女の子たちと暮らすことになる。展開が早くどうするのだろうかと先が気になって読み進める。ごった煮の家族。この先どうなるんだろうか。それにしても希美子の家族は父親も妹も頼りになるよね。立派すぎかも読了日:12月20日 著者:宮本 輝森のなかの海〈下〉の感想再読。上巻の娘たちのあれこれがどうなるんだろうか、みんなちゃんと自分の道を見つけられるのか、など気になっていたのだが、下巻はこの山荘の元の持ち主毛利カナ江の謎に関してがメイン。それもなかなか進まない(笑)ちょっと読むスピードが落ちる。それにしても希美子の息子たちはあんまり話の中に出てこなかったなあ、彼らだって環境も変わったしいろいろあったろうにねえ。もっと娘たちを中心に取り上げても良かったかなと思ったりもした。カナ江のロマンスも興味あったけど、上巻の面白さが薄まった感がして残念な下巻だったな読了日:12月28日 著者:宮本 輝読書メーター12月は三冊しか読めなかったなあ。でもなかなかの厚さの本だったから、まあ仕方ないね。宮本輝さんの本ばかりだけど、「森のなかの海」ってちょっと上品な感じの登場人物が多くて、流転の海の熊吾とは大違いだなあと思って読んでいた。感想にも書いたが「森のなかの海」が阪神大震災から始まるので、家族の再生とか傷ついた心の再生とか、まあそういう話になるのだろうと思っていたのだ。しかし下巻になったら毛利カナ江がなぜこの山荘で一人で住み続けたのか、彼女の人生はどうだったのかという方向に話が行ってしまった。それはそれで興味深かったのだけど大所帯の若い女の子たちの成長は脇の置かれてしまった感が大きかった。上品な希美子さんや父親や妹、恵まれているしとても頼りになる良い家族だったが・・・上品すぎないか?^^;)なんて思ってしまったのも確か。
2019.01.10
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2018年の読書メーター読んだ本の数:52読んだページ数:16794ナイス数:716幻夏 (角川文庫)の感想犯罪者に引き続き三人にまた会えるのが楽しい。今回は相馬の子供時代の思い出にある兄弟の話。冤罪で人生を奪われる。その苦しみ絶望、家族の悲しみそしてさらなる悲劇。今回も重いテーマだがスピード感もあり面白かった。読了日:01月05日 著者:太田 愛忘れられた巨人の感想冒険ファンタジー。だけではなかったけど。最初面白くサクサク読んでいたのだがアーサー王の甥ガウェインが出てきたあたりから読むスピードが遅くなってしまった。ブリトン人とサクソン人のずっと続く対立とか歴史があって。でもそれだけではなく夫婦の話に惹かれる。アクセルとその妻ベアトリス。長年連れ添い年老いた。愛情もあるが霧のせいで忘れたことも多くある。霧が晴れたら悲しい出来事も思い出すかもしれない。憎しみも諍いも起きるかもしれない。思い出して心の整理をつけたほうがいいのかもしれない。いつまでも二人でいられないからね読了日:01月22日 著者:カズオ イシグロガーディアンの感想図書館本。登場人物が多くてしかも名字だったり名前だったり「あれ?これは誰だっけ?」となりながらも、読み終えました。比較的軽い方でしょうかね。サクサク読みました。読了日:02月17日 著者:薬丸岳おらおらでひとりいぐもの感想東北弁がすっと入ってくるときと、よくわからなくて苦戦する時があった。桃子さんの感情が揺れ動く。脳内でブツブツと会話しているのは義母が鏡台や仏壇の前で独り言を言っていたのを思い出す。桃子さんの気持ちがわかるなあと思うところとよくわからないところとあった。読了日:02月17日 著者:若竹千佐子ぼぎわんが、来るの感想ホラーはイメージをふくらませると怖さが増大する。なので、あんまり想像を膨らませないようにして読んでみた(笑)今回映画化されるということで映像で見たらどんな怖い「ぼぎわん」になるのだろうか?インパクトありそうだ。そして、やっぱりこういう恐ろしいものは結局人間が作り出すのだね。読了日:02月27日 著者:澤村伊智憑き御寮 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)の感想春菜ちゃんの恋心、ますます燃え上がってますねえ。そこら辺も今回のポイントでしょうけど最後の怨霊との婚姻の儀式は絵的にもかなり怖いですよ。かわいそうな怨霊です。とはいえ、女は怖いってなっちゃうのもステロタイプよね読了日:03月03日 著者:内藤 了ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)の感想昭和の香りがする。交通事故で記憶をなくしっていうつかみは良かった。とりあえずはどう進むのかと気になって読み進めるので、その点は面白かったかな。作者の頑張りはよくわかったが、ちょっとそりゃないよって最後思った。読了日:03月08日 著者:東野 圭吾ルビンの壺が割れたの感想SNSでの二人のやり取り。手紙形式。ぎこちないやり取りが懐かしい話のやり取りになり、しかし徐々にギクシャクし始め、ラストのページをめくって「そうきたか」って思った。そして、もう一度読み直しちゃった。読了日:03月09日 著者:宿野 かほる女子的生活の感想TVドラマを見ていたので、小説が気になっていた。ドラマはほぼ小説に忠実だったかな、両親の話がちょっとドラマは違ったかな。もちろん小説のほうが丁寧に心の声を書いてあったのでわかりやすい。女の子のおしゃれな話とか若い子の言葉はよくわかんないところがあったんだけどね^^;)でも、料理もファッションも女の子が好きそうな話だと思う。読了日:03月14日 著者:坂木 司福袋の感想短編。江戸庶民の生活がいきいきと描かれている。こんな仕事があるのか、こういう暮らしがあるのかと面白かった。「福袋は」出戻りの大食いの姉を使って大食い競争で儲けようとする話。なんか、落語にでもありそうだなと思った。「ひってん」は貧乏長屋の暮らしは金がなければないでなんとかなるさと、そんな江戸の人々のたくましさや欲のなさが見れる。短編にしておくのはもったいないような気もした。読了日:03月15日 著者:朝井 まかて騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編の感想図書館本なので第2部はいつ読めるかわからない^^;)第1部の感想は、まだ始まったばかりという感じ。面白いのか?どうなる?あっちこっちに振り回されながらも、なんとかしがみついている感じ?読了日:03月25日 著者:村上 春樹木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)の感想この小説はちょっと合わなかったかなあ。この二人は恋人かなあとか、え?殺人?とか、面白く引っ張ってくれるけど、殺人はどうなったん~~って思わず叫んだ。意外な二人の関係、禁断の愛って感じも、今ひとつ乗れなかった。読了日:04月02日 著者:恩田 陸天上の葦 上の感想渋谷スクランブルで倒れた老人が何を示そうとしていたのかという話と、相馬が公安の前島から疾走した職員を秘密裏に探すように指示される。この2つの話がどう関わるのだろうかと思ったら、島に行っちゃったよ。まだまだ、謎は解けない。下巻へ読了日:04月05日 著者:太田 愛インフルエンス読了日:04月06日 著者:近藤 史恵天上の葦 下の感想正光と白狐の話。一気に読んだ。小さな火なら消せるのだ。大火になったらもう消せないのだ!この国に住むあらゆる人間にとって無関係なことではない。忖度していちゃいけない。読了日:04月14日 著者:太田 愛騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編の感想なんとか読了。<顔なが>が出てきて穴にもぐってってあたりから、どうでも良くなってしまった。ちょっとカズオイシグロを読んだときと同じ感じ。ファンタジー色濃くなると流し読みしたくなる。それでも頑張って読み終えた。でも余韻に浸れるのは良いかも^^)雨田具彦は団長ではなく何を見たんだろうか。免色さんと笙子さんは結婚しないような気がするな。まりえちゃんは美人になりそう。ユズはまた美男子に惚れちゃうかも。などといろいろ考えるのがおもしろい。読了日:04月19日 著者:村上 春樹百年泥 第158回芥川賞受賞の感想日本人講師としてインドに渡った主人公。その三ヶ月後に百年に一度という大洪水にあう。百年分の泥の中にはいろんなものが隠されている。自分の過去の話もあれば生徒の一人デーヴァラージの話もある。私がぱっと浮かぶインドのイメージは婚姻の厳しさとか女性に対する暴力などが一番に浮かんで、実はちょっと怖い。今回のこの話の中でも女の赤ん坊が生まれたら殺してしまうとか捨てられるとか。駆け落ちすると両家が村八分になり二人を殺害しても罪に問われないとか、やっぱり婚姻に関しては相変わらずなかなか厳しい国だなと思うのでした。読了日:04月24日 著者:石井 遊佳ダンジョン飯 6巻 (ハルタコミックス)の感想内容が今回結構ハードだったのでのめり込んだなあ。ファリン強かったねえ。かっこいいという感想もライオスらしいが・・・・そしてカブルーはまた会うんだろうね、きっと。シェイプシスターの話も悪夢の話も面白かった。読了日:04月30日 著者:九井 諒子刑事の怒りの感想夏目刑事シリーズ。娘が回復してきたのが嬉しい。この絵美ちゃんにも関係するような「刑事の怒り」(介護の話)はいろいろ考えさせられる。「海を飛ぶ夢」という映画をちょっと思い出した。また「生贄」(性犯罪の話)は胸が痛くなる。次にはもっと本上刑事と組んで捜査するのかな、本上刑事何かありそうだなあ。読了日:05月09日 著者:薬丸 岳悪徳の輪舞曲の感想ものすごいどんでん返しではないが、「そうきたかあ」と思った。御子柴の実母の弁護ということでどんな話になるのかと思った。また加害者の家族に対する世間の厳しさに胸が痛くなる。家族が出てきて御子柴の人間味が増した。今後どう変わっていくのか、または変わらないのか次が楽しみ。読了日:05月10日 著者:中山 七里風神の手の感想もっとミステリかと思ったのだがちょっと違った。家族の物語だよね。思いがけず次々と話がつながっていくのがおもしろい。出来過ぎって感じもあるけどね。でも一気に読めた。読了日:05月13日 著者:道尾秀介静子の日常の感想75歳の静子さんの日常。バスに乗ってスイミングに行く。そこでの人間関係も可愛いおばあちゃんに徹しながらそっと毒を吐く。でも上品でエレガントでそして勇敢だ。読了日:05月15日 著者:井上 荒野コンビニ人間の感想作者のエッセイが面白くてこの小説を読んだ。かなり強烈だったが、主人公がマニュアルで動くことに安心感を持ったり、周りの人と同化するために真似をする(頭がいいからばれないように真似る)その気持もわかる部分もある。白羽という男性の「人間は縄文時代のムラ社会から変わらない」という話は、確かにそうだと思う。そしてそれはこの先も変わらないのだと思う。自分が普通で当たり前と思うと自分と異質なものを「なぜ?どうして?」と責める。責めるつもりはなくても自分の世界が正しいという。しかし普通ってなんだろうね。読了日:05月16日 著者:村田 沙耶香銀の猫の感想江戸時代の介護。江戸の街が長寿の街だったこと。裕福な町人は自分の隠居料をたっぷり持って隠居する。江戸の者はその隠居暮らしを目指してしゃにむに働く。そして町人も武家も亭主が親の世話をする。主君に忠義、親には孝。主の妻女や孫は介抱の中心にはならない。現代とはまたちょっと違っているのだが、やはり一人で介護を担ってはいけないのは昔も今も同じだ。お咲が出向く家での介護の話も興味深いが貧乏長屋の菊職人の話は身につまされる。しっかり介抱して最後を看取った息子は納得していた。読了日:05月20日 著者:朝井 まかてCOPY 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)読了日:05月26日 著者:内藤 了連続殺人鬼カエル男ふたたびの感想これは前作を読んだ上で読まないとつまらないかもしれないなあ。私はすっかり忘れていてあらすじだけおさらいしたんだけど、細かいところが気になって前半なかなか読み進められなかった。そこをある程度諦め(笑)読み進める。今回39条と医療刑務所のことが一番書かれていたよね。これに関しては難しい問題。でも被害者になったら39条で逃げられたらたまったもんじゃないと思うだろう。それから御子柴さん出て来てさすが人気者!そして犯人には「え~、そりゃないよ」と思った私。続きがあるとしたら前作を読み返さなくて良いものにしてほしい読了日:06月12日 著者:中山 七里世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)の感想最初に「あ、これ妄想なのか~」と気がついた前半の話はかなりリアルで、加害者家族が世間からどのように扱われるのかって。もちろん妹が誘拐され殺されちゃうというのはちょっと怖すぎだと思ったが、最近の日本ではあり得るのかも・・・また怖くなる。何度も妄想を繰り返し、しかしどれもみんなバッドエンド。時にはこれはブラックコメディか?と思ったりする。で、もともとの息子誘拐殺人は、ほんとうなのかねえ読了日:06月26日 著者:歌野 晶午ラプラスの魔女 (角川文庫)読了日:07月05日 著者:東野 圭吾青くて痛くて脆い読了日:07月05日 著者:住野 よる美しい顔(WEB無料公開版)の感想高校生の主人公の手をしっかり握って話してくれた「奥さん」の言葉に泣けた。また幼い弟が「アリの巣」を壊すシーンも彼らの気持ちを思うと心が痛くなる。身近な死に対しては言いたいことは今までもどこかで見たことがあると思うが、ここではやはり震災という過酷な現場なので迫ってくるものがあって涙してしまった。ただ、いろんな文が引用されているとしたら、これらのシーンもどこからかの借りてきた文章なのかな?って思ってしまう。もったいないなって思う。読了日:07月10日 著者:北条 裕子怒り 上 (小学館文庫)読了日:07月22日 著者:ジグムント ミウォシェフスキ黙過 (文芸書)の感想短編だと思っていたら、最後に繋がりもう一度読み直したりした。そういえばそれぞれの短編のラストの締めが弱いなあと思うものもあったと、後になって悔し紛れに思うのだった(笑)うまい具合にできてます。さすがです。テーマはなかなか重く、自分ならどうするだろうかと考えさせられました。読了日:07月28日 著者:下村 敦史怒り 下 (小学館文庫)の感想上巻は主人公の愚痴など、ユーモアも交えた語り口だったのだけど、私にはかったるくて我慢しながら読んだ。上巻の終わりから話が展開し始め、犯人の動きもあり面白くなった。しかしラストに来て「そんな事になっちゃうの?」ってなんだか納得できなかった。主人公が疲れ切ってなかったらまた違ったラストになったのかしら・・なんてね~。読了日:07月31日 著者:ジグムント ミウォシェフスキむすびつき しゃばけシリーズ17の感想シリーズが出ると読むという習慣になっている。今回は若旦那の前世が見えたりして、人間と妖怪の時間の違いを感じさせるところもある。輪廻転生と言っても自分の願っているものに簡単になれるわけではないのよねえ。読了日:08月05日 著者:畠中 恵キッチン風見鶏 (ハルキ文庫)の感想森沢さんの作品は優しい気持ちになりますね。登場人物のパートを替えながら話が進む。冒頭の話がラストにそうなるとはね。読了日:08月13日 著者:森沢明夫九十歳。何がめでたいの感想昔を懐かしみ、今のせちがらさを嘆いたり怒ったり、元気な佐藤さん。きっとこうして遠くからお話を聞いているのが(読んでいる)いいんだろうなあ(笑)言いたいことが言えないならノートに書いてぶちまける、発散して軽くなる!これは良いと思います。読了日:08月22日 著者:佐藤愛子神酒クリニックで乾杯を (角川文庫)の感想面白かったのだけど、最初なかなか乗り切らずこの作者とは相性が悪いのかと思った。実は鷹央さんのシリーズも読み切れないでいるもので・・・今回お兄さんが出てきたね。いろいろ癖の強い面々で、後半動きが出てきてぐぐっと楽しめた。読了日:08月28日 著者:知念 実希人古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)の感想初読みの作家さん。幽霊話だった。もっと軽い「もののけの話」かと思ったら、意外と幽霊たちの雰囲気は怖い。穴からうなぎって想像するだけで怖いから・・・しかしそれを太一郎が成仏させるわけだが。本人も幽霊を怖がっているというのが良いのかも。そして猫も怖がっているのに猫になつかれるというのが面白い。シリーズになっているので、次も読もうか。読了日:09月01日 著者:輪渡 颯介パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)の感想記憶の改ざん。どんな真実があるのか読み進める。崇史側から書かれているが、智彦側から書かれたらどんなふうになるだろうなんて思った。麻由子を巡っての恋のどろどろだけど、麻由子はいっそはっきりしちゃったほうが良かったのではないかなあ。あちこちに昭和の香りがする話ではあった。今書いたらスマホだしいろいろ変わってくるんだろうなあ。読了日:09月11日 著者:東野 圭吾サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫 (角川ホラー文庫)の感想がんさんの優しさと死神女史の仕事に対する情熱がよく分かる話だった。copyでは心臓をくり抜かれた遺体が発見された事件だった。これが12年前と30年前の未解決事件と類似していた。ということで、過去に二人が扱ったこの事件がここで書かれている。読了日:09月14日 著者:内藤 了中野のお父さん (文春文庫)の感想小話を読んでいるような軽い謎解きの短編。だが、「なるほど」と思わず手をたたきたくなるような謎解きなのだ。お父さんすごい!読了日:09月18日 著者:北村 薫夢探偵フロイト -マッド・モラン連続死事件- (小学館文庫キャラブン!)の感想悪夢を研究する。面白いことを考えるなあと思ったけど。今ひとつだったかなあ。過去の記憶のせいでみんなが同じ夢を見るのかなあ。でも、フロイト教授にはなにか秘密があるのね。ということで続きが出そうだねえ読了日:09月20日 著者:内藤了犬神の杜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)の感想今回は、結構ゾクゾクした。犬神がつくというのが怖い。春菜にも危機が。でも負けず嫌いだから^^)しらんぷりしらんぷりと心を落ち着かせようとする。偉いね、春菜♪しかし、やっぱり仙龍がそばに居てくれるのが一番だよね。そこもまたかわいい。曳屋の作業は実際に見てみたいものだなあ。かっこいいだろうなあ読了日:10月01日 著者:内藤 了花だより みをつくし料理帖 特別巻の感想やはり懐かしい人々のその後が読めて楽しかった。種市さんの落ち込んだり開き直ったり盛り上がったりが楽しい。小松原こと小野寺さんの奥様は意外な感じがしたけど、この夫婦も良い夫婦になっていくだろうなあ。一番心に残ったのはやっぱり野江と又次の出会いと信頼関係。又次が生きていればなあと思ってしまうが。しかし野江は大阪で新たな人生を歩んでいるのも嬉しい。最後に澪と源斎の話も良かった。食の進まないときは実家の味ね。読了日:10月07日 著者:髙田郁あやめ横丁の人々 (講談社文庫)の感想思わずこの横丁の地図を作ってしまった。「あやめ」のほんとうの意味がわかると、横丁の人たちがワケありだとわかる。もちろん、主人公の慎之介が横丁を出ていけるなんてラッキーなんでしょうね。伊呂波との淡い恋もかわいそうだったけど所詮は武士と町民、無理なのだろう。ちょっと最後は悲しい終わり方だったなあ。読了日:10月10日 著者:宇江佐 真理烏百花 蛍の章 八咫烏外伝の感想久しぶりの烏。楽しかったが、忘れている人もいたかも。松韻は、ん・・・?って思っちゃった。しかしいい話だった。ほかは若宮はじめ浜木綿、真すほの薄、澄尾、雪哉。澄尾と薄の話はいい感じに持っていってくれて、この先どうなるのかなと気になる。読了日:10月30日 著者:阿部 智里死神憑きの浮世堂 迷宮の戻り人 (2) (小学館文庫キャラブン!)の感想続きものなんだけど知らずに読んでしまった。前作でいろいろあったのねと思うけど、それがよくわからないから「なにがあったの~~?」と気になりつつ読み進める。ちゃんと最初から読まないとだめよね。それでも骸屋だとか、忘れ得ぬ者とか面白い世界観だし中村さんらしいと思って読んだ。シリーズでまだ続くかな。その前にちゃんと前作を読んでおかねば。読了日:11月25日 著者:中村 ふみ億男 (文春文庫)の感想友人が映画もみたし本も読んだと言って本を貸してくれた。ちょうどTVで「昭和元禄落語心中」を見ているのでこの小説の中の「死神」とか「芝浜」とか重なっちゃう。なんというか、哲学というか・・・お金はなくちゃ困るしねえ。宝くじ当たらないかなあって思うよ。読了日:11月26日 著者:川村 元気流転の海 (新潮文庫)の感想実家の母は宮本さんのファンでこのシリーズ全作揃っているので貸してもらうことにした。わー昭和だって思った。こういう男たちが日本を作ってきたんだなって思うのだ。身の回りにこういう人がいないが、このエネルギーはすごいと思う。サクサク読めて面白い。第二部も読むよ読了日:11月30日 著者:宮本 輝地の星 (新潮文庫―流転の海 第二部)の感想熊の故郷での話。ほんと、熊は頼られるとなんのかんのと言いながら面倒を見てやるのだ。男気があるということなのかもしれないが、ある意味退屈しのぎでもあるかもとちらっと思った。熊の一言はなかなか深い。戦争というのは人間を鬼畜にしてしまうとか、一線を越えたやつはまた必ず同じことをやるとか。運の悪い人間と付き合うと自分の運も悪くなるって。なかなか厳しい^^;)ところで、房江がキッチンドランカーになってしまった。これから大阪に戻ったらまた、彼女も変わるかな。読了日:12月05日 著者:宮本 輝森のなかの海〈上〉の感想再読。感想も書いていなかった。覚えているつもりだったが細かい部分を忘れていた。阪神大震災で逃げ出したが、そこから転がるように生活が変わっていく希美子。夫の裏切り離婚し、奥飛騨に住んでいる知人が亡くなり希美子が相続することになる。自分の息子二人と震災で両親をなくした三人姉妹、さらにその彼女たちを頼って来た10代の7人の女の子たちと暮らすことになる。展開が早くどうするのだろうかと先が気になって読み進める。ごった煮の家族。この先どうなるんだろうか。それにしても希美子の家族は父親も妹も頼りになるよね。立派すぎかも読了日:12月20日 著者:宮本 輝森のなかの海〈下〉の感想再読。上巻の娘たちのあれこれがどうなるんだろうか、みんなちゃんと自分の道を見つけられるのか、など気になっていたのだが、下巻はこの山荘の元の持ち主毛利カナ江の謎に関してがメイン。それもなかなか進まない(笑)ちょっと読むスピードが落ちる。それにしても希美子の息子たちはあんまり話の中に出てこなかったなあ、彼らだって環境も変わったしいろいろあったろうにねえ。もっと娘たちを中心に取り上げても良かったかなと思ったりもした。カナ江のロマンスも興味あったけど、上巻の面白さが薄まった感がして残念な下巻だったな読了日:12月28日 著者:宮本 輝読書メーター52冊読んだのね。今年もまた、面白い本に出会えるといいな。自分のペースでぼちぼちと読んでいきます。
2019.01.10
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11月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:899ナイス数:60死神憑きの浮世堂 迷宮の戻り人 (2) (小学館文庫キャラブン!)の感想続きものなんだけど知らずに読んでしまった。前作でいろいろあったのねと思うけど、それがよくわからないから「なにがあったの~~?」と気になりつつ読み進める。ちゃんと最初から読まないとだめよね。それでも骸屋だとか、忘れ得ぬ者とか面白い世界観だし中村さんらしいと思って読んだ。シリーズでまだ続くかな。その前にちゃんと前作を読んでおかねば。読了日:11月25日 著者:中村 ふみ億男 (文春文庫)の感想友人が映画もみたし本も読んだと言って本を貸してくれた。ちょうどTVで「昭和元禄落語心中」を見ているのでこの小説の中の「死神」とか「芝浜」とか重なっちゃう。なんというか、哲学というか・・・お金はなくちゃ困るしねえ。宝くじ当たらないかなあって思うよ。読了日:11月26日 著者:川村 元気流転の海 (新潮文庫)の感想実家の母は宮本さんのファンでこのシリーズ全作揃っているので貸してもらうことにした。わー昭和だって思った。こういう男たちが日本を作ってきたんだなって思うのだ。身の回りにこういう人がいないが、このエネルギーはすごいと思う。サクサク読めて面白い。第二部も読むよ読了日:11月30日 著者:宮本 輝読書メーター宮本輝さんの「流転の海」を読み始めると主人公の熊吾のエネルギーに圧倒される。戦争で焼け野原になった大阪で自分の会社を再建するが、50にしてはじめて授かったの息子のために田舎に引っ込むことを決意する。自分のこれからは子供を二十歳まで育て上げることのためにあるのだと心に決めるのだ。彼は心根が優しい。しかも面倒見がいい。しかしだ、自分の妻や愛人に暴力を振るうDV男でもある。男の甲斐性とかそんなことで許される時代だったのかもしれないけど、なんともそこはこの熊吾を許せない。しかも、妻の房江はそんな暴力に怯えながらも耐え熊吾を愛しているのだ。こういう男が、実は社会で力を持っていて・・・ってよくある話ってことかしら。ただ、その点をのぞくと彼のアンテナの高さとか人を見る目の確かさとか魅力があるのだ。妻の房江の生い立ちは気の毒で、幸せになってねって思う。熊吾が幸せにしてあげてほしいものだ。さて、第二部読み始めました。田舎での暮らしだが、次から次へと熊吾が乗り出さざるを得ない事が起きる。おもしろい。
2018.12.06
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10月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1353ナイス数:57犬神の杜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)の感想今回は、結構ゾクゾクした。犬神がつくというのが怖い。春菜にも危機が。でも負けず嫌いだから^^)しらんぷりしらんぷりと心を落ち着かせようとする。偉いね、春菜♪しかし、やっぱり仙龍がそばに居てくれるのが一番だよね。そこもまたかわいい。曳屋の作業は実際に見てみたいものだなあ。かっこいいだろうなあ読了日:10月01日 著者:内藤 了花だより みをつくし料理帖 特別巻の感想やはり懐かしい人々のその後が読めて楽しかった。種市さんの落ち込んだり開き直ったり盛り上がったりが楽しい。小松原こと小野寺さんの奥様は意外な感じがしたけど、この夫婦も良い夫婦になっていくだろうなあ。一番心に残ったのはやっぱり野江と又次の出会いと信頼関係。又次が生きていればなあと思ってしまうが。しかし野江は大阪で新たな人生を歩んでいるのも嬉しい。最後に澪と源斎の話も良かった。食の進まないときは実家の味ね。読了日:10月07日 著者:髙田郁あやめ横丁の人々 (講談社文庫)の感想思わずこの横丁の地図を作ってしまった。「あやめ」のほんとうの意味がわかると、横丁の人たちがワケありだとわかる。もちろん、主人公の慎之介が横丁を出ていけるなんてラッキーなんでしょうね。伊呂波との淡い恋もかわいそうだったけど所詮は武士と町民、無理なのだろう。ちょっと最後は悲しい終わり方だったなあ。読了日:10月10日 著者:宇江佐 真理烏百花 蛍の章 八咫烏外伝の感想久しぶりの烏。楽しかったが、忘れている人もいたかも。松韻は、ん・・・?って思っちゃった。しかしいい話だった。ほかは若宮はじめ浜木綿、真すほの薄、澄尾、雪哉。澄尾と薄の話はいい感じに持っていってくれて、この先どうなるのかなと気になる。読了日:10月30日 著者:阿部 智里読書メーター今回はどの話も面白かった。『花だより みをつくし料理帖 特別巻』は、ひさしぶりに澪たち、懐かしい人々の様子を見ることができて嬉しかった。感想でも書いたがやっぱり、「野江と又次」だよね。しみじみしてしまう。『あやめ横丁』は、作者がファンタジーと言っていた。江戸にこういう横丁はなかったそうなので。そして、主人公が事件を起こして身を隠すことはあったかもしれないが、当主になるなんてことは実際にはなかったのかもしれない。地図を書いたのは本当。銭湯の横に何屋さんがあってとか、どこに長屋があったのかとか書き込んでいくのが楽しかった。宇江佐 真理さんの本をもうちょっと読んでみたいと思っている。『烏百花 蛍の章 八咫烏外伝』は半年ぐらい待っていた本。図書館にリクエストして、忘れた頃に来たのだ。でも、読めてよかった。面白かった。一番最初の「真すほの薄と澄尾の話」は、「うんうん、こんな二人の感じね^^)」と読んでいたのだがこれが一番最後に再び二人の話が出てきて「なるほど~~」と思うのだ。うまいね~。私が思い出せなかった松韻の話は、これから又本編で出てくるかもという話も聞いたので楽しみにしている。相変わらず、一気に本を読めない。実家の母が『最近は一回読んでも染み込んでこないので、二度は読む』という。実家の母は92だが・・・私ももう一度読んでみたい本が増えてきた。読んだのに忘れている本も多いしね~~(残念)大体ブックオフに売ってしまうのだが、まだ手元にある本をもう一度読んでみようかなあって思っている。
2018.11.05
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9月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1303ナイス数:84古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)の感想初読みの作家さん。幽霊話だった。もっと軽い「もののけの話」かと思ったら、意外と幽霊たちの雰囲気は怖い。穴からうなぎって想像するだけで怖いから・・・しかしそれを太一郎が成仏させるわけだが。本人も幽霊を怖がっているというのが良いのかも。そして猫も怖がっているのに猫になつかれるというのが面白い。シリーズになっているので、次も読もうか。読了日:09月01日 著者:輪渡 颯介パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)の感想記憶の改ざん。どんな真実があるのか読み進める。崇史側から書かれているが、智彦側から書かれたらどんなふうになるだろうなんて思った。麻由子を巡っての恋のどろどろだけど、麻由子はいっそはっきりしちゃったほうが良かったのではないかなあ。あちこちに昭和の香りがする話ではあった。今書いたらスマホだしいろいろ変わってくるんだろうなあ。読了日:09月11日 著者:東野 圭吾サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫 (角川ホラー文庫)の感想がんさんの優しさと死神女子の仕事に対する情熱がよく分かる話だった。copyでは心臓をくり抜かれた遺体が発見された事件だった。これが12年前と30年前の未解決事件と類似していた。ということで、過去に二人が扱ったこの事件がここで書かれている。読了日:09月14日 著者:内藤 了中野のお父さん (文春文庫)の感想小話を読んでいるような軽い謎解きの短編。だが、「なるほど」と思わず手をたたきたくなるような謎解きなのだ。お父さんすごい!読了日:09月18日 著者:北村 薫夢探偵フロイト -マッド・モラン連続死事件- (小学館文庫キャラブン!)の感想悪夢を研究する。面白いことを考えるなあと思ったけど。今ひとつだったかなあ。過去の記憶のせいでみんなが同じ夢を見るのかなあ。でも、フロイト教授にはなにか秘密があるのね。ということで続きが出そうだねえ読了日:09月20日 著者:内藤了読書メーター気がつけば10月。台風が続けてきたりここのところ異常に暑いし、体がついていきませんわ。でも、木の葉は色づき始めているものねえ。今回、この中で、面白かったのは~~~ん~~「古道具屋 皆塵堂」かなあ。「サークル」はメインの話にも関係するから読んでおかないとね。がんさんと死神女史の信頼関係がいいよね。
2018.10.08
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8月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1174ナイス数:32むすびつき しゃばけシリーズ17の感想シリーズが出ると読むという習慣になっている。今回は若旦那の前世が見えたりして、人間と妖怪の時間の違いを感じさせるところもある。輪廻転生と言っても自分の願っているものに簡単になれるわけではないのよねえ。読了日:08月05日 著者:畠中 恵キッチン風見鶏 (ハルキ文庫)の感想森沢さんの作品は優しい気持ちになりますね。登場人物のパートを替えながら話が進む。冒頭の話がラストにそうなるとはね。読了日:08月13日 著者:森沢明夫九十歳。何がめでたいの感想昔を懐かしみ、今のせちがらさを嘆いたり怒ったり、元気な佐藤さん。きっとこうして遠くからお話を聞いているのが(読んでいる)いいんだろうなあ(笑)言いたいことが言えないならノートに書いてぶちまける、発散して軽くなる!これは良いと思います。読了日:08月22日 著者:佐藤愛子神酒クリニックで乾杯を (角川文庫)の感想面白かったのだけど、最初なかなか乗り切らずこの作者とは相性が悪いのかと思った。実は鷹央さんのシリーズも読み切れないでいるもので・・・今回お兄さんが出てきたね。いろいろ癖の強い面々で、後半動きが出てきてぐぐっと楽しめた。読了日:08月28日 著者:知念 実希人読書メーター暑い暑いと言っていたら、ここに来てぐっと涼しくなりました。その間に台風の被害や地震の被害、本当に「今までにない」ことが起きるのですね。被害に合われた方々が早く普段の生活に戻れると良いのですが・・・どこで起きても不思議ではありませんよね。人間の時間なんてホント短くて、地球の時間のスパンでいろいろと起きるのだろうかと思うのでした。そして、8月の本はなんとか4冊どれも気楽に読める本かな。しゃばけシリーズは習慣になっているのでつい買って読んでしまう。このシリーズもどうやって終わらすのか、そろそろ考えどきかもしれないね。
2018.09.13
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7月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1880ナイス数:55ラプラスの魔女 (角川文庫)読了日:07月05日 著者:東野 圭吾青くて痛くて脆い読了日:07月05日 著者:住野 よる美しい顔(WEB無料公開版)の感想高校生の主人公の手をしっかり握って話してくれた「奥さん」の言葉に泣けた。また幼い弟が「アリの巣」を壊すシーンも彼らの気持ちを思うと心が痛くなる。身近な死に対しては言いたいことは今までもどこかで見たことがあると思うが、ここではやはり震災という過酷な現場なので迫ってくるものがあって涙してしまった。ただ、いろんな文が引用されているとしたら、これらのシーンもどこからかの借りてきた文章なのかな?って思ってしまう。もったいないなって思う。読了日:07月10日 著者:北条 裕子怒り 上 (小学館文庫)読了日:07月22日 著者:ジグムント ミウォシェフスキ黙過 (文芸書)の感想短編だと思っていたら、最後に繋がりもう一度読み直したりした。そういえばそれぞれの短編のラストの締めが弱いなあと思うものもあったと、後になって悔し紛れに思うのだった(笑)うまい具合にできてます。さすがです。テーマはなかなか重く、自分ならどうするだろうかと考えさせられました。読了日:07月28日 著者:下村 敦史怒り 下 (小学館文庫)の感想上巻は主人公の愚痴など、ユーモアも交えた語り口だったのだけど、私にはかったるくて我慢しながら読んだ。上巻の終わりから話が展開し始め、犯人の動きもあり面白くなった。しかしラストに来て「そんな事になっちゃうの?」ってなんだか納得できなかった。主人公が疲れ切ってなかったらまた違ったラストになったのかしら・・なんてね~。読了日:07月31日 著者:ジグムント ミウォシェフスキ読書メーター感想を書いていない本「ラプラスの魔女」映画化されているんだよね~、映画は見ていないけど面白かったのかなあ。超能力じゃないんだね、物理学?ありえないほどの自己中心的人物は家族を殺すのもシナリオのように、いずれは映画にしようと考える不気味ややつだったのだ。怖いぞ~。しかしちょっと登場人物が多くて使い切れていないのがもったいなかったな。「青くて痛くて脆い」住野よる私のこの作者が男性だって初めて知った!ちょっと驚いた。でもなんとなく納得。大学のサークルの話。二人で作ったサークルがあって、なんかこっそり楽しんでいたと主人公は思っていたんだけど、どんどんサークルが大きくなっていく。それはサークルを作ったもうひとりの女子大生がそう望んでいたから。で、主人公の男の子はじゃ、やめるわって言ってそのサークルから身を引いた。でも内心、きっとその女の子から引き止めてほしかったんだろうなあって思う。それが3年後、就活が終わったときなんでかこの主人公の男の子は、その大きくなったサークルにちょっかいを出したくなった。なんだろう、分かる部分ある。変なプライドで相手を傷つけてしまうこと。自分がなんて小さいやつなんだって、後から気がつく。大学のサークルとか、就活とかもう本当に関係ない話なんで、今更と思って読んでいたのだが、この青くさいプライドとかこの時期にしか味わえないもやもやとかあって、そこはそれなりに面白く読んだ。この作者は歳を重ねることで、次にはどんな話を書いてくれるのか楽しみだな。
2018.08.13
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6月の読書メーター読んだ本の数:2読んだページ数:881ナイス数:52連続殺人鬼カエル男ふたたびの感想これは前作を読んだ上で読まないとつまらないかもしれないなあ。私はすっかり忘れていてあらすじだけおさらいしたんだけど、細かいところが気になって前半なかなか読み進められなかった。そこをある程度諦め(笑)読み進める。今回39条と医療刑務所のことが一番書かれていたよね。これに関しては難しい問題。でも被害者になったら39条で逃げられたらたまったもんじゃないと思うだろう。それから御子柴さん出て来てさすが人気者!そして犯人には「え~、そりゃないよ」と思った私。続きがあるとしたら前作を読み返さなくて良いものにしてほしい読了日:06月12日 著者:中山 七里世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)の感想最初に「あ、これ妄想なのか~」と気がついた前半の話はかなりリアルで、加害者家族が世間からどのように扱われるのかって。もちろん妹が誘拐され殺されちゃうというのはちょっと怖すぎだと思ったが、最近の日本ではあり得るのかも・・・また怖くなる。何度も妄想を繰り返し、しかしどれもみんなバッドエンド。時にはこれはブラックコメディか?と思ったりする。で、もともとの息子の誘拐殺人は、ほんとうなのかねえ読了日:06月26日 著者:歌野 晶午読書メーター6月は、読んだ本が少なかったなあ。七里さんの「カエル男」は、前作との間があきすぎだよ~。すっかり前作を忘れてるもん。というか、続きが出るとは思わなかったよ。犯人に関しては絶対わかんないと思ったよ。ええ~、そりゃないよって(笑)この続きは・・・作ろうと思ったら作れるかもしれないなあ。でもまた、時間が開きすぎると忘れちゃうから、早めに出してくださいねえ。「世界の終わり、あるいは始まり」中山七里さんの「悪徳の輪舞曲」でも加害者の家族の話が出てきていたのを思い出す。今回の「世界の終わり、あるいは始まり」も息子は小学6年。事件後家族がばらばらになって、それだけではなくどんどん悲惨なことになるだろうと、父親は考える。また、父親が保身に走るのって、正直あると思うよ。そして怖いよね・・・・世間の無責任な正義殺人は犯した本人だけでなく家族の生活をも壊してしまうことは事実だね。
2018.07.05
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5月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2027ナイス数:70刑事の怒りの感想夏目刑事シリーズ。娘が回復してきたのが嬉しい。この絵美ちゃんにも関係するような「刑事の怒り」(介護の話)はいろいろ考えさせられる。「海を飛ぶ夢」という映画をちょっと思い出した。また「生贄」(性犯罪の話)は胸が痛くなる。次にはもっと本上刑事と組んで捜査するのかな、本上刑事何かありそうだなあ。読了日:05月09日 著者:薬丸 岳悪徳の輪舞曲の感想ものすごいどんでん返しではないが、「そうきたかあ」と思った。御子柴の実母の弁護ということでどんな話になるのかと思った。また加害者の家族に対する世間の厳しさに胸が痛くなる。家族が出てきて御子柴の人間味が増した。今後どう変わっていくのか、または変わらないのか次が楽しみ。読了日:05月10日 著者:中山 七里風神の手の感想もっとミステリかと思ったのだがちょっと違った。家族の物語だよね。思いがけず次々と話がつながっていくのがおもしろい。出来過ぎって感じもあるけどね。でも一気に読めた。読了日:05月13日 著者:道尾秀介静子の日常の感想75歳の静子さんの日常。バスに乗ってスイミングに行く。そこでの人間関係も可愛いおばあちゃんに徹しながらそっと毒を吐く。でも上品でエレガントでそして勇敢だ。読了日:05月15日 著者:井上 荒野コンビニ人間の感想作者のエッセイが面白くてこの小説を読んだ。かなり強烈だったが、主人公がマニュアルで動くことに安心感を持ったり、周りの人と同化するために真似をする(頭がいいからばれないように真似る)その気持もわかる部分もある。白羽という男性の「人間は縄文時代のムラ社会から変わらない」という話は、確かにそうだと思う。そしてそれはこの先も変わらないのだと思う。自分が普通で当たり前と思うと自分と異質なものを「なぜ?どうして?」と責める。責めるつもりはなくても自分の世界が正しいという。しかし普通ってなんだろうね。読了日:05月16日 著者:村田 沙耶香銀の猫の感想江戸時代の介護。江戸の街が長寿の街だったこと。裕福な町人は自分の隠居料をたっぷり持って隠居する。江戸の者はその隠居暮らしを目指してしゃにむに働く。そして町人も武家も亭主が親の世話をする。主君に忠義、親には孝。主の妻女や孫は介抱の中心にはならない。現代とはまたちょっと違っているのだが、やはり一人で介護を担ってはいけないのは昔も今も同じだ。お咲が出向く家での介護の話も興味深いが貧乏長屋の菊職人の話は身につまされる。しっかり介抱して最後を看取った息子は納得していた。読了日:05月20日 著者:朝井 まかてCOPY 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)読了日:05月26日 著者:内藤 了読書メーターCOPYの感想を書いていなかったようだ^^)今回もまたなかなか絵を想像するとグロいですよねえそんな事件でなにか怪しい組織の存在が明らかにされてきたというそんな回でした。そうそう、のび先生のところもやっぱり関わりがありましたよ。次は何がわかってくるのかしらねえ。どんな話に行くのか興味ありますね。5月の本の中では、人情物が好きなので「銀の猫」が面白かったなあ。中山七里さんの御子柴弁護士シリーズはこの先どうなるのか興味がわきますね。
2018.06.06
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4月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2261ナイス数:121木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)の感想この小説はちょっと合わなかったかなあ。この二人は恋人かなあとか、え?殺人?とか、面白く引っ張ってくれるけど、殺人はどうなったん~~って思わず叫んだ。意外な二人の関係、禁断の愛って感じも、今ひとつ乗れなかった。読了日:04月02日 著者:恩田 陸天上の葦 上の感想渋谷スクランブルで倒れた老人が何を示そうとしていたのかという話と、相馬が公安の前島から疾走した職員を秘密裏に探すように指示される。この2つの話がどう関わるのだろうかと思ったら、島に行っちゃったよ。まだまだ、謎は解けない。下巻へ読了日:04月05日 著者:太田 愛インフルエンス読了日:04月06日 著者:近藤 史恵天上の葦 下の感想正光と白狐の話。一気に読んだ。小さな火なら消せるのだ。大火になったらもう消せないのだ!この国に住むあらゆる人間にとって無関係なことではない。忖度していちゃいけない。読了日:04月14日 著者:太田 愛騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編の感想なんとか読了。<顔なが>が出てきて穴にもぐってってあたりから、どうでも良くなってしまった。ちょっとカズオイシグロを読んだときと同じ感じ。ファンタジー色濃くなると流し読みしたくなる。それでも頑張って読み終えた。でも余韻に浸れるのは良いかも^^)雨田具彦は団長ではなく何を見たんだろうか。免色さんと笙子さんは結婚しないような気がするな。まりえちゃんは美人になりそう。ユズはまた美男子に惚れちゃうかも。などといろいろ考えるのがおもしろい。読了日:04月19日 著者:村上 春樹百年泥 第158回芥川賞受賞の感想日本人講師としてインドに渡った主人公。その三ヶ月後に百年に一度という大洪水にあう。百年分の泥の中にはいろんなものが隠されている。自分の過去の話もあれば生徒の一人デーヴァラージの話もある。私がぱっと浮かぶインドのイメージは婚姻の厳しさとか女性に対する暴力などが一番に浮かんで、実はちょっと怖い。今回のこの話の中でも女の赤ん坊が生まれたら殺してしまうとか捨てられるとか。駆け落ちすると両家が村八分になり二人を殺害しても罪に問われないとか、やっぱり婚姻に関しては相変わらずなかなか厳しい国だなと思うのでした。読了日:04月24日 著者:石井 遊佳ダンジョン飯 6巻 (ハルタコミックス)の感想内容が今回結構ハードだったのでのめり込んだなあ。ファリン強かったねえ。かっこいいという感想もライオスらしいが・・・・そしてカブルーはまた会うんだろうね、きっと。シェイプシスターの話も悪夢の話も面白かった。読了日:04月30日 著者:九井 諒子読書メーター今回面白かったのはやっぱり「天上の葦」だなあ。下巻になって戦時中の報道の話、大空襲の話、大事なことを知らないままにここまで来ちゃったのかなって反省した。戦争を知っている人達は高齢になり、彼らの口から聞くことはだんだん難しくなってきた。今までも、なんだかうやむやにしているようなところがあった。日本がいかにして戦争に突入していったのか、どうしてそれを止められなかったのか考えなくてはいけないのではないだろうか。「騎士団長殺し」村上春樹さんはほとんど読んだことがないのだが、たまたま図書館で見つけ読むことにした。第一部では庭にある祠の前に井戸のような竪穴があり、そこから騎士団長(小さなおじさん)が出てきたのだが、てっきり生き仏のようなそっち系の話になるのかと思った。また騎士団長の絵を書いた雨田具彦がヒトラー暗殺事件に関わっていたということが出てきて、じゃ、話は戦争の話とかなるのかしらとも思った。しかし、第二部になり全く違う方向に行ってしまった、私の考えすぎだったのね~(笑)単純な私の頭では村上春樹さんは難しいと思うのでした^^;)
2018.05.03
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3月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2004ナイス数:71憑き御寮 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)の感想春菜ちゃんの恋心、ますます燃え上がってますねえ。そこら辺も今回のポイントでしょうけど最後の怨霊との婚姻の儀式は絵的にもかなり怖いですよ。かわいそうな怨霊です。とはいえ、女は怖いってなっちゃうのもステロタイプよね読了日:03月03日 著者:内藤 了ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)の感想昭和の香りがする。交通事故で記憶をなくしっていうつかみは良かった。とりあえずはどう進むのかと気になって読み進めるので、その点は面白かったかな。作者の頑張りはよくわかったが、ちょっとそりゃないよって最後思った。読了日:03月08日 著者:東野 圭吾ルビンの壺が割れたの感想SNSでの二人のやり取り。手紙形式。ぎこちないやり取りが懐かしい話のやり取りになり、しかし徐々にギクシャクし始め、ラストのページをめくって「そうきたか」って思った。そして、もう一度読み直しちゃった。読了日:03月09日 著者:宿野 かほる女子的生活の感想TVドラマを見ていたので、小説が気になっていた。ドラマはほぼ小説に忠実だったかな、両親の話がちょっとドラマは違ったかな。もちろん小説のほうが丁寧に心の声を書いてあったのでわかりやすい。女の子のおしゃれな話とか若い子の言葉はよくわかんないところがあったんだけどね^^;)でも、料理もファッションも女の子が好きそうな話だと思う。読了日:03月14日 著者:坂木 司福袋の感想短編。江戸庶民の生活がいきいきと描かれている。こんな仕事があるのか、こういう暮らしがあるのかと面白かった。「福袋は」出戻りの大食いの姉を使って大食い競争で儲けようとする話。なんか、落語にでもありそうだなと思った。「ひってん」は貧乏長屋の暮らしは金がなければないでなんとかなるさと、そんな江戸の人々のたくましさや欲のなさが見れる。短編にしておくのはもったいないような気もした。読了日:03月15日 著者:朝井 まかて騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編の感想図書館本なので第2部はいつ読めるかわからない^^;)第1部の感想は、まだ始まったばかりという感じ。面白いのか?どうなる?あっちこっちに振り回されながらも、なんとかしがみついている感じ?読了日:03月25日 著者:村上 春樹読書メーター
2018.04.03
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2月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:833ナイス数:41ガーディアンの感想図書館本。登場人物が多くてしかも名字だったり名前だったり「あれ?これは誰だっけ?」となりながらも、読み終えました。比較的軽い方でしょうかね。サクサク読みました。読了日:02月17日 著者:薬丸岳おらおらでひとりいぐもの感想東北弁がすっと入ってくるときと、よくわからなくて苦戦する時があった。桃子さんの感情が揺れ動く。脳内でブツブツと会話しているのは義母が鏡台や仏壇の前で独り言を言っていたのを思い出す。桃子さんの気持ちがわかるなあと思うところとよくわからないところとあった。読了日:02月17日 著者:若竹千佐子ぼぎわんが、来るの感想ホラーはイメージをふくらませると怖さが増大する。なので、あんまり想像を膨らませないようにして読んでみた(笑)今回映画化されるということで映像で見たらどんな怖い「ぼぎわん」になるのだろうか?インパクトありそうだ。そして、やっぱりこういう恐ろしいものは結局人間が作り出すのだね。読了日:02月27日 著者:澤村伊智読書メーター2月は寒かったり、いやいや、それより平昌オリンピックであっという間でしたねえ。
2018.03.03
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12月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1481ナイス数:16深川にゃんにゃん横丁 (新潮文庫)の感想宇江佐さんは初読みです。深川下町人情物。幼馴染っていいですねえ。猫ちゃんが中心というわけではないけれどあちこちで姿を見せます。父親と娘の話は娘がけなげだったなあ。大店の隠居がなぜかこの横丁に住み着くのも面白かった。読了日:12月13日 著者:宇江佐 真理あなたのいない記憶の感想記憶って、ときに曖昧で間違ったこと作られた記憶があるってことに気付かされる。そういえば私も自分の記憶のように思っていたけど、実際は周りの家族からずっと言われ続けていたのでそれが刷り込まれてしまったって言う事がある。このお話では心理学的現象であるとか難しい説明も出てきて勉強になった。読了日:12月20日 著者:辻堂 ゆめ犯罪者 クリミナル 下の感想おもしろかった。盛りだくさんだった。事件にひと山もふた山もあり敵が半端なく頭が切れてこちらのやり方を推測し、ほぼ当たっているのだ。おそろしい~~。事件が終わった後が結構長く作者がこの三人の主人公たちに愛着があるんだなって思う。読了日:12月28日 著者:太田 愛犯罪者 クリミナル 上読了日:12月28日 著者:太田 愛読書メーターだいぶ時間がたってしまったけれど、先月分の本をまとめてみた。太田愛さんの本が面白い。早く次の本(天上の葦)も読みたいのだがまだ文庫にならないからなあ。宇江佐真理さんの書く人情物はいいなあと思うよ。今回の主人公たちは一線を退いた中年男女。薄い壁一つで繋がった長屋暮らし。隣近所の暮らしは筒抜け。おせっかいを焼く女房たちがいて、また長屋をまとめる大家がいる。そんな時代の暮らしもまた楽しい。
2018.01.28
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10月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1455ナイス数:28この世の春 上読了日:10月05日 著者:宮部 みゆきこの世の春 下の感想上巻でみたま繰りが出てきてこれはホラーっぽくなるのかと思ったのだが、着地点は全く違った。江戸時代にこのような病気だというのは医者にはわかったのだろうか??などといろいろ考える。アクションシーンにも迫力があり面白かった。不満といえば呪術師の娘がすでに死んでいたところか、その娘が生きていたらさらに戦いは恐ろしくなっていたろうと思う。読了日:10月10日 著者:宮部 みゆき夜見師2 (角川ホラー文庫)の感想輝が相変わらず多々良の手伝いをしていて、ただ彼の優しさが自分の命を危うくしそれを多々良が心配して怒るという関係が続いている。なぜ多々良が箱を始末することになったのか、またホノがなぜここにいるのかと言うのがわかる。切り捨てるだけが夜見師ではないということに気がつく。読了日:10月19日 著者:中村 ふみ虚ろな十字架 (光文社文庫)の感想死刑制度、人を憎む気持ち、憎んでも被害者は生き返らない、しかし犯人に刑罰を受けさせたい苦しみを味あわせたい・・・その気持わかる。しかし、「生きているのが面倒になった」という理由で死刑を受け入れる被告に何て虚しいんだと思う。死刑について深く考えさせられたそして家族についても。読了日:10月20日 著者:東野 圭吾読書メーター
2017.11.02
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8月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1848ナイス数:56とるとだすの感想しゃばけシリーズ最新。若旦那のお父さんが倒れ皆で回復させようと走り回る。昔話でおなじみの金太郎や一寸法師など出てきて面白い♪狂骨恐しいわ読了日:08月19日 著者:畠中 恵まるまるの毬 (講談社文庫)の感想親子三代の菓子屋「南星屋」各地の菓子を作って売り繁盛している。食べ物系だと人情物なんだろうなと思って読み始めたが、意外と秘密もありちょっとどうなるのかとハラハラもした。「みをつくしシリーズ」に似たような恋物語もある。先日九州物産展で「カスドース」を見つけて買ってきた。美味しかったわ~。平戸藩のカスドースだよ^^読了日:08月19日 著者:西條 奈加MIX 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)の感想このシリーズを終わらせる方向が見えてきたって感じがするなあ。秘密結社の存在がね。過去の事件も実はこれが絡んでいたというふうにまとめてきたしね。でも、比奈子に後輩ができたりして、そう簡単には終わらないと思うし、まだまだ楽しませてほしいと思う。読了日:08月19日 著者:内藤 了ヒトリシズカ (双葉文庫)の感想☆☆☆読了日:08月19日 著者:誉田 哲也ダンジョン飯 5巻 (ハルタコミックス)の感想せっかく戻ってきたのにファリンが~~。まだまだ続くね。楽しみです。読了日:08月19日 著者:九井 諒子弥栄の烏 八咫烏シリーズ6の感想前作を思い出しながら読む。手元にないのでこりゃもう一度借りてこないとなあと思う。でも、前作で急に猿がいなくなったというのが、こういうことだったのかとわかった。雪哉って、なんかこうだったっけ?うーむうーむ。そして、この先山内はどうなるのかしらと先が楽しみなのでした。今回若君より雪哉でしたね~~読了日:08月20日 著者:阿部 智里読書メーター
2017.09.09
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7月の読書メーター読んだ本の数:2読んだページ数:663ナイス数:21【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』優秀賞受賞作】 縁見屋の娘 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)読了日:07月02日 著者:三好 昌子ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)読了日:07月03日 著者:北川恵海読書メーター「縁見屋の娘」がおもしろかった。とても新人とは思えないこなれた作品。縁見屋の三代に続く「たたり」「呪縛」これがどんな因縁から生まれたのか、どうやって解いていくのか・・・・京ことばで話すのだが、言葉もすんなりと読み進められる。(私の周りに関西弁を話す人がいないので時々関西弁で進む話に入り込めない時があるのだが、この小説はすんなりと入り込めた)
2017.08.19
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6月の読書メーター読んだ本の数:2読んだページ数:808ナイス数:20かがみの孤城読了日:06月15日 著者:辻村 深月首洗い滝 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)読了日:06月27日 著者:内藤 了読書メーター今回は感想を書いてなかった。どちらも面白かったわ。おすすめです。
2017.07.10
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5月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1318ナイス数:78リバース (講談社文庫)の感想ドラマとはまた違う感じ。ドラマのほうが人間描写が濃い感じかなあ。犯人はそうきたかと。読了日:05月10日 著者:湊 かなえ愚行録 (創元推理文庫)の感想本の一番最初の新聞記事とこの事件とどう関係するんだろうかと思っていた。読んでいるうちにそんなことをすっかり忘れてしまい、それぞれインタビューで出てくる被害者に対する話に何とも言えない気持ちになっていた。それと途中で入る女性の語りがどんなつながりなのかと気になりつつ読む。ミステリという面白さはないけど、裏を覗き見るというそんな感じかなあ。映画化されたというがどんな感じかしら気になる。読了日:05月13日 著者:貫井 徳郎22年目の告白-私が殺人犯です-の感想おもしろかった。映画だっけ藤原竜也でやるんだよね。その前に読んでおきたくて。しかし、私の中では藤原竜也って感じではないんだけどね・・・^^;)ただモデルのような美形でセンスが良くて40歳ぐらいの男性という設定だとなかなかいないのかもしれない。(勝手なことを言ってすんません^^;)いい感じに驚かせてくれる。刑事が妙に読書家なのがミソね。読了日:05月20日 著者:浜口 倫太郎パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)の感想スピンオフ。死神女史こと石上妙子がまだ、東大の研究室で大学院生だった時の話。事件そのものはそれほどかな・・・?ただ女史と法医昆虫学者のジョージの関係や、厚田刑事とも一緒に行動しているのが、へ~~って感じで面白く読んだ。このあと石上女史がどうなるのか気になるなあ、続編あるのかな?読了日:05月30日 著者:内藤 了読書メーター
2017.06.07
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4月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1162ナイス数:70翼がなくてもの感想サスペンスや謎解きがメインではない。障害者スポーツや義足の話、パラリンピックなどを教えてもらった。次回は御子柴と犬飼がもっと活躍する話が読みたいですが~~、でもこの話はこれはこれでスポーツ小説として十分に読ませてもらった読了日:04月03日 著者:中山 七里東京會舘とわたし(上)旧館読了日:04月06日 著者:辻村深月東京會舘とわたし(下)新館の感想上下巻まとめて、東京會舘に関わる人々がほんとに素敵な思い出を持っていて羨ましいと思った。新しい会館は東京オリンピックの年だとか、行ってみたいなあ。読了日:04月06日 著者:辻村深月殿様の通信簿 (新潮文庫)の感想おもしろかった。水戸黄門、浅野内匠頭などイメージ変わるなあ。みんなみんな女好きだわww あとは、加賀の前田家の話は興味深く読んだ。そのうち大河ドラマとかでやらないかな・・??読了日:04月13日 著者:磯田 道史読書メーター
2017.05.03
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3月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1862ナイス数:115サイレンスの感想ずるずるした関係の彼氏を何とか結婚まで持っていこうとする。どう考えてもこんな男だめでしょって思うんだけど、こういうダメ男に惹かれる女の子がいるんだよね。島、田舎、雪国、閉ざされた感じがゾクっとさせる。でも途中から先が見えてきたのが残念。人々の嫉妬も感じるねえ。決して彼女のためというわけでもないだろう。読了日:03月05日 著者:秋吉 理香子i(アイ)の感想アイの内にこもる心についていけたなって思う。もがき苦しむその繊細さに。若さかもしれない。読了日:03月13日 著者:西 加奈子きみはいい子 (一般書)の感想短編。一つの町が舞台なのでそれぞれの話にちらっと別の話の人物が出てきたりする。どの話も子どもたちが虐待されているようで可愛そうになるのだが、「べっぴんさん」では母親の孤独感も書かれていてわかるなあとも思う。ただ虐待は連鎖させてはいけないね。誰かが手を差し伸べてあげて終わらせないと(単純、簡単ではないだろうが)「こんにちは、さようなら」では老人の孤独を救うのも、やはり子どもたちを救うのと同じだと。最後に希望が見えて良かったです。読了日:03月15日 著者:中脇 初枝キャベツ炒めに捧ぐの感想60だってなんだって、色々あるって~。まだまだ、これから色々あるよね。一番印象的なのは、やっぱり江子さん。傷ついてないふりして離婚したけど元旦那さんが大好き。この気持をどう整理するんだろうかと思っていた。明るくて元気になってよかったよね。読了日:03月16日 著者:井上 荒野【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)の感想最後に来てあららっ、そういう事?て感じ。ちょっと西條先生の裏の顔にびっくりなのだ。読了日:03月23日 著者:岩木 一麻罪の声の感想ほぼ半分以上我慢して読み続けた。自分には合わないのではないかと。それが一気にバラバラのピースが当てはまっていくラストで、ああこのためにここまでジリジリと我慢して読んでいたのだと思わせる(笑)今までの我慢はこのためにあったのかと思うのだ。わずかな手がかりを地道にたどっていき事件の背後がわかってくるに連れ、巻き込まれた家族が気の毒だった。実際にもそうなのかもしれないと思わせる。とにかく頑張って読んでみることをおすすめする。読了日:03月30日 著者:塩田 武士読書メーター
2017.04.01
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2月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:1719ナイス数:82よるのばけものの感想今回も、また違った話しを読ませてもらった。いじめって傍観するのも苦しいよね。この人の作品はいつも登場人物の周りの情報を排除している。その分ストレートなので読みやすいのかもしれない。読了日:02月28日 著者:住野 よるおもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典の感想図書館からおまけのように借りてきた。誰かに「知ってる?」って言いたくなる。私が衝撃を受けたのは「シマリスの尻尾はとれる。トカゲのように尻尾がとれるが再生はしない。」ということでした!!アキラ先輩の尻尾も取れちゃうのかな・・・読了日:02月27日 著者:バジリスク 甲賀忍法帖 コミック 全5巻 完結セット (ヤンマガKC)の感想すごい能力の忍者たちだな。だれにでも化けられるってのはすごい。あ、不死身もね。もっと生きていられたんじゃないかと思う忍者たちも結構あっけなく死んでしまうが。読了日:02月10日 著者:せがわ まさき夜見師 (角川ホラー文庫)の感想「裏閻魔」の中村ふみさんなので、楽しみにしたがサクサク読める、ちょっと物足りなさもあるけれど。家政夫と雇い主のコンビがいいよね。まだ続くのかな?読了日:02月10日 著者:中村 ふみ夜行の感想じわり、異世界。ラストに来てあっちとこっち、面白い。しかし全体的には私には合わないわ。読了日:02月08日 著者:森見 登美彦身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編 (新潮文庫)の感想ひょうひょうとした養老さん。ヨーロッパでカタコンベがあるのは土のせいだったのね。骨が土に還らないので積み重なって残っちゃうんだって。想像するとすごいな…死は国によってまた宗教によってまた時代によって変わるね。読了日:02月04日 著者:養老 孟司室町無頼の感想面白かったよ。結構厚くて図書館本なので返却日までに読めるかと心配したんだけど、一気に読めた。特に修行の場面が面白いね。そこから、どんどん強くなって行くのはまあ、そうなるだろうって感じ。最後のほうは蓮田兵衛と骨皮道賢を書きたかったんだろうって思う。銭よりも動くものってなんだ、人の口(うわさ)だって言うのがなるほどと思う。読了日:02月03日 著者:垣根 涼介読書メーター
2017.03.03
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2017年1月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1322ページナイス数:17ナイス鬼の蔵 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)の感想日本の地方には、きっと、こんな伝承が一つや二つあるんじゃないか。そう思いながら、大いにドキドキしながら読んだ。特に赤いかざぐるまがカラカラ回っている庭を想像すると怖いわね。サクサク一気に読める作品。次作も読むと思う。読了日:1月29日 著者:内藤了十二人の死にたい子どもたちの感想おもしろかった。12人だと思ったら13人目がいるということで、まずはこの13人目についての議論をしていく。これが結構長いんだ。多数決して、議論して観察して推理して。 ものすごく切れる子から、ちょっと思考が遅れちゃう子からいろいろいるけど、それぞれここに来たことで本当の死にたい理由を考えることができたんだろうね。読了日:1月23日 著者:冲方丁優しい死神の飼い方の感想死神だけど~~、ラストにうまいこと言うね。三体の地縛霊がずっと気になっていたんだけどそういうことかと。謎ときもちゃんとあるから面白かった。軽く読める。読了日:1月17日 著者:知念実希人三途の川で落しものの感想主人公が小学生ということで、初めて聞く言葉をいろんな漢字に変換してみるのが面白かった。虎之助と十蔵と叶人、三人の掛け合いが楽しかった。天国と地獄、賽の河原、納得の説明だった。そういうところかもしれないね~。読了日:1月9日 著者:西條奈加読書メーター
2017.02.06
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2016年11月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1181ページナイス数:32ナイス失踪者の感想登山のことはわからないけれども、男の厚い友情にジーンとする。10年前死んだはずの友が、年をとっていたっていう出だしがもう一気読みさせてしまう。うまいね。海外の山の登るのってほんと大変なんだろう、スポンサー探しとか。読了日:11月19日 著者:下村敦史蜜蜂と遠雷の感想ピアノコンクールの話。ピアノ曲があれこれ出てくる。音楽を言葉にするのって大変だろうと思う。クラッシックに詳しくない私、曲の名前を聞いてちょっと思い浮かべられたらもっと面白いかも。とはいえ、知識がなくても登場するコンテスタントの成長が感じられ面白かった。久々の恩田さんの作品だが、外れがなかった。読了日:11月29日 著者:恩田陸時限病棟 (実業之日本社文庫)の感想強引に脱出ゲームに参加させられた5人。しかも時限装置付きで時間内に脱出できないと吹っ飛んじゃうと脅される。なぜこの参加者が集められたのかあれこれ、引きつけられて面白かった。気楽にサクサク読める。『仮面病棟』が前作なのですね?そっちも読んでみようかな。読了日:11月30日 著者:知念実希人読書メーター
2016.12.06
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2016年10月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1138ページナイス数:45ナイス残り全部バケーション (集英社文庫)の感想面白かった。あ~、伊坂さんだな~って^^)溝口と岡田の話かと思ったら、岡田の姿が見えなくなり溝口は太田だったり高田と組んでいる。溝口はどの相方とも、変わらないわね。しかし、でたらめしていると思われる溝口が結構いろいろ考えていたねえ。伊坂さんが得意とするキャラだよね。憎めないなあ。岡田も気になるね。関係ない話かと思うとちゃんと回収してしていくのがさすがだと思った。読了日:10月12日 著者:伊坂幸太郎残り者の感想江戸時代の大奥のキャリアガール達。仕事に生きてきた。なるほど、大奥ってこんな風になっているのかと知った。天璋院(篤姫)、和宮の話もちょこちょこ出てくる。居残り5人、自分の仕事場を離れるのに心残りもあるし、次にどうしたらよいのか悩むだろう。その彼女たちが最初はとまどいながら徐々に心を開いていく。ラストも明るい気持ちになれて良かったなあ。読了日:10月22日 著者:朝井まかてロスト・ケアの感想そう、確かこんな風に企業が介護に手を出しつぶれたっけ。また、いま介護サービスの形が変わっているようだ。あちこちにいろんなタイプの老人介護施設が増えている。「老人人口が高くなることも原発が安全ではないことも以前からわかっていた。わかっていながら何もせずに今になった。この先人口がどうなるかもすでに分かっているのだが何もせず手をこまねいている。」介護の話、善と悪の話、いろいろと考えさせられる話だった。ちなみに、犯人に関してはやられましたわ~。読了日:10月24日 著者:葉真中顕(はまなか・あき)ままならないから私とあなたの感想『レンタル世界』あ~、なんかこの主人公うざいなあと思いながら読んでいたので、ラストのオチ想像できたよね。できたからこそすっきりさせてもらいました。『ままならないから私とあなた』って薫がボーンズ(米のTVドラマの主人公)にちょっと似ているよねと思って読んでいた。(あ、ボーンズの頭の良いところとか、合理的なところとかがね)しかし、やっぱり人間ってドロドロしてるし予定通りにいかないものよね。読了日:10月26日 著者:朝井リョウ読書メーター
2016.11.06
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2016年9月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1151ページナイス数:59ナイスまた、同じ夢を見ていたの感想これはまた、うまいね。なんか、哲学だね。なっちゃんの言ううんちくはスヌーピーの4コマ漫画からきているのかしら。昔読んだなあ、そういえば。なっちゃんは「かしこい女の子」だよね。この筆者自身がモデルなのかなってちょっと思っちゃったんだけど、こういうかしこい子供で生きずらかったのかなってね。 いいこと書いてるなって思ったが、どうもなっちゃんのキャラになじめなくて終わったなあ。でも、また、この人の本は読んでみたいって思う。次はどんな切り口で作品を作ってくれるかな。読了日:9月5日 著者:住野よるリライト (ハヤカワ文庫JA)の感想初読み作家さん。「時かけ」のようにラベンダーが出てきたりしてちょいと懐かしい。でも話はかなりこんがらがりましたよ。何度も『これ誰?』って思いながら読みましたもん。ラストにそこら辺をうまく回収していくよね。ただ、説明にこんがらがったなあ。今もって自分でわかったのかどうか自信がない。シリーズなの?次も読んでみようかな~。読了日:9月11日 著者:法条遥ポイズンドーター・ホーリーマザーの感想短編集だった。最初のほうは「ふーん」って感じで読んでいたがやはり表題作は重かったなあ。母親の影響力って、うーん、難しいなあ、子育て。しかし大人になっても影響力強いねえ。母と娘って。読了日:9月19日 著者:湊かなえ玉依姫の感想待ってました。今までにちらっと見えていた外の世界。なるほど、こんな風につながっていたのかと、うまくできてるなあ。山神と山内の関係、烏と大猿の関係、つながってきました。次回第一部完結ということなんだけど、奈月彦たちの話をもう少し続けてほしいんだけど、どうなるのかな~。読了日:9月26日 著者:阿部智里読書メーター
2016.10.04
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2016年8月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:2952ページナイス数:86ナイス(P[こ]3-9)一鬼夜行 鬼の福招き (ポプラ文庫ピュアフル)の感想このシリーズはもう終わったのかと思ったら、第二部開幕。相変わらず喜蔵の態度にはイライラさせられる(笑)そして今回も変わらない喜蔵と小春の関係だね。小春の力がなくなったけど・・・このままということにはならないんじゃないかなと勝手に思ってしまう。読了日:8月28日 著者:小松エメルONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)の感想犯人はSEROからONEになりたがっているということで、続きが「ONE」なのだ。 今回は比奈子が捕まっているので猟奇班ががんばってくれる。もちろん最後は比奈子が活躍でハラハラドキドキ。ただ途中で犯人はこれかなあとわかってしまうけれども面白さは半減しなかった。ただ、二冊に分けなくてもよかったかもね~。読了日:8月27日 著者:内藤了鬼の大江戸ふしぎ帖 鬼が飛ぶ (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)の感想気楽にチョビチョビと読んでいた。鬼どおしの力関係がやっぱりあるのよね~。そして、鬼にもいろいろとあって大変だわね。まだまだ話は続くかな。読了日:8月25日 著者:和田はつ子ZERO 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)の感想今回幼児殺害というのに、ひいてしまう。あ、それとラボの昆虫学者の描写がひぇーって感じ。比奈子が里帰りして鬼無里に行ったり雲霧目薬買ったりっていうのは、地元なもんでついついうれしくなってしまう。この殺人事件に以前の猟奇殺人犯が絡んでくるのね。次の「ONE」に続く。読了日:8月24日 著者:内藤了君の膵臓をたべたいの感想面白いよと友人から借りて読む。高校生の話について行けるかしらと思いながら読んでいたがその点は大丈夫だった。とはいえ最初はちょっと引き気味だったんだけどね。ヒロインがいまどきの感じだし、とってもしゃれた会話するしね。あと僕の名前を【】っていうのがうまいねえ。読了日:8月23日 著者:住野よるLEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)の感想殺された人物は、どんな奴だったんだろうねえ。同情できない人物だったとはわかるけど、もっとそのあくどいところを見せておいたほうが話は面白かったかもしれない。なんか、人情話っぽくもなってきた。ラストに次の話が見えているので、引き続き次を読みます。読了日:8月16日 著者:内藤了AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)の感想鑑識の三木さんが重要。それと三木さんの恋人、麗華さんをTVで見てみたいなあ。読了日:8月15日 著者:内藤了CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)の感想ドラマを先に見ちゃっていたので、犯人がわかっちゃっていたんだけど、やっぱり描写のエグさは小説だよね~。そして、丁寧な人間関係が読めるのでやっぱり小説が面白いかな。でも一冊分を1時間で収めたドラマってある意味すごい。中島保との関係はどうなるのか気になります。読了日:8月12日 著者:内藤了ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)の感想TVドラマになって、ドラマと並行して読んでいる。全く主人公の設定が違うので最初戸惑ってしまった。いつドラマのような比奈子になるんだろうかって構えて読んじゃったよ。ドラマと小説は別物だね。ただ、このONの脳内の件に関してはちょっと無理があるって感じ。シリーズものなので引き続き読みます。比奈ちゃんがんばれ。読了日:8月10日 著者:内藤了読書メーター
2016.09.03
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2016年7月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:2362ページナイス数:61ナイス坂の途中の家の感想なんでか、なかなか読み進めない小説だった。それだけ、里沙子の揺れ動いていくさまがじわじわと来たのかもしれない。また、自分も何年も前になるけれども(かなり前^^;)、水穂や里沙子のように子育てで大変だったことがあったなあと思いだしてしまった。この小説リアルに赤ん坊のいるお母さんは読むと苦しくなると思うわ。 水穂にどんどんシンクロしていく里沙子、恐ろしいけど、目が離せない。夫や親との関係の悩みも大きいね。言葉の受け取り方というのも難しいものだなあ~。読了日:7月3日 著者:角田光代睦月童(むつきわらし)の感想可愛い座敷童には鏡の能力があり人の悪事を映し出す。央介とこの童イオの掛け合いとかほのぼのしていてよい感じ。しかし、ラストになって睦月の里へいってからそういう理由でこんなことが!って思っちゃった。女子の願望をうまい具合に利用されたということか、しかし絵を想像すると怖いねえ。ファンタジーがホラーになったって感じ。でも嫌いじゃない。イオはこの後どうなるのかな、続きが気になる。読了日:7月4日 著者:西條奈加救命拒否の感想犯人はこの人じゃないなあと思いつつ、じゃ誰が怪しい?この人は動機が弱いしなあなどと思いながら読む。そしたら、思いがけないところから怪しい小物が登場したよ。真犯人の動機は今一つだったかな。ほとんど元上司の本多が解決してくれたってかんじ。トリアージに関しては確かに自分がその場にいたら、納得できないかもしれないと思った。命に関することは本当に難しいな。読了日:7月16日 著者:鏑木蓮剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)の感想輿入れはおなごのいくさ、紅はおなごの剣。来年の大河ドラマということで、ちょっと読んでみました。もちろん、これがドラマの原作にはならないのでしょうけど。特殊能力があるということで、話が進むけどそれほど役に立つほどの能力ではないのでしょう。自分でそれを操ることができたらいいのにねえ。戦国の世は女子もお家のために輿入れし縁をつなぎ戦っていたのですね。香と政次の頭脳戦は何手も先を読む囲碁や将棋のような感じ。しかし正次は強かったね。読了日:7月18日 著者:高殿円スマイルメイカーの感想軽い。伊坂幸太郎に似たところがあるね。時間軸がずれてタクシーが3台で。 私的にはもう少しすっきりしたほうが読みやすかったかな。読了日:7月20日 著者:横関大火星に住むつもりかい?の感想恐怖政治下の日本。平和警察に睨まれたらおそろしい。魔女狩りのように。途中までものすごーくいやな気持にさせられる。自分の中にある嫌な部分をあぶりだされるようだし。途中に出てくる『世の中はよくなったりしないから、嫌なら火星にでも行って住むしかない』というのに、恐怖政治下じゃ逃げ切れないんだって絶望的な気持になったんだけど、ラストになってまた同じセリフを読んだときは違う感想を持ったんだよね。まだ何とか頑張れば振り子のバランスをとれるかもしれないってちょっとはがんばれるって思ったんだよね。読了日:7月20日 著者:伊坂幸太郎羊と鋼の森の感想とても丁寧に書かれていると思う。女性らしいね。北海道が舞台なので雪の降る日は温かいとか、山鳴りと海鳴りの音は同じだとかいう話が出てきて、うんうんとうなづきながら読む。読了日:7月25日 著者:宮下奈都読書メーター
2016.08.16
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2016年6月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:2722ページナイス数:44ナイス神の子 上の感想薬丸さんの少年犯罪ものは胸が苦しくなるくらい重いって思っていたら、今回これはそこまで重苦しくない。もちろん、戸籍がないとか少年刑務所とかホームレスとかあるのだけれどもね。町田が天才的頭脳でってところがどうなるのかって思わせるんだね。読了日:6月5日 著者:薬丸岳孤狼の血の感想検事シリーズは読んだことがあるがこちらは、全く違うのね。残念ながら任侠ものってそれほど興味がなかったけど、柚月さんの力の入れ方は半端なかったわ。読了日:6月8日 著者:柚月裕子神の子 下の感想身元引き受けされた製作所の娘が、なかなかわかりやすく変化していく。可愛いと思う。町田を追いかける組織が思っているようなすごいものではなかったけど、そこは考えようで個人的にここまで執拗に追いかけるって怖いよなって思う。でもラストは明るい気持ちになれてよかった。読了日:6月10日 著者:薬丸岳ユートピアの感想15年前の殺人事件が絡んでくるのだけど、それよりも女たちが寄り添ったり絡まったりドロドロしたりする様に、読むのが止まらなくなるのはさすが湊さんでした。 読了日:6月18日 著者:湊かなえ橋を渡るの感想都議会でのセクハラヤジ問題とか、マララさんとか、タイ人女性に代理出産させた事件とか、ああそういう報道があったあったと思い出す。こういう報道って次から次へと刺激的に報道される。そしてどんどん忘れていくんだ。謙一郎は希望通り戻れなかったのは、やっぱり「自分は正しい」という気持ちを捨てられなかったからかなあ。そして未来が「イシグロカズオの作品」みたいだった。でも、未来は変わるんだと思う。読了日:6月19日 著者:吉田修一暗幕のゲルニカの感想ゲルニカがどのように描かれたのか、まるでノンフィクションかと思ってしまう。この小説を見てからゲルニカを見たらどうだったろう。ゲルニカのメッセージの大きさはよくわかった。『戦うべき相手は政府でもファシズムでもなく、戦争、暴力、憎悪である』読了日:6月22日 著者:原田マハサブマリンの感想おもしろかった~。帰ってきた陣内さん。今度は長編。今回も少年犯罪の物語。陣内のキャラのおかげで重くならずに読めるけれども、答えが出ないどれが正しいと言い切れない難しい問題だった。もう少し、陣内を見ていたかったなあ。読み終わるのがさみしくなる一冊でした。読了日:6月26日 著者:伊坂幸太郎読書メーター
2016.07.04
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2016年5月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:2634ページナイス数:59ナイスチルドレン (講談社文庫)の感想おもしろかった。伊坂さんの本には陣内のような人物がよく出てくるよね。突飛だけど彼なりの考えがあって行動する。周りはまきこまれていくのだけど、やはり憎めない。最初の銀行強盗、どこかでもう少し種明かしがあるかと思ったけど永瀬との出会いだけなのかなあ。 次はサブマリン読もうっと。まだ回ってこないけど・・・読了日:5月28日 著者:伊坂幸太郎鬼の大江戸ふしぎ帖 鬼が見える (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)の感想へ~~というくらいにいろんな鬼がいるのです。連作短編なので気軽に読めました。読了日:5月28日 著者:和田はつ子こぶしの上のダルマ (文春文庫)の感想初読み南木さんです。最初、ん~~?と思ったのですが猫のトラの話とか、稲作問答が面白かったです。信州の山々が出てきて親近感がわきます。でも、この話の中にも出てきましたが、私も子供のころに登山教室でへろへろになった苦い記憶しかなく大人になって山に登る気がしません。(この本の中でもそんな会話があり、思わずうなづきました)沖縄の子が山に登って海が見えないというシーンは「なるほど!」と思いました。読了日:5月28日 著者:南木佳士その鏡は嘘をつく (講談社文庫)の感想夏目刑事と志藤検事。違う事件を扱っているかと思ったら、つながっていくのがうまいですね。 薬丸さんにしては軽く読めますね。 シリーズの一作目を読んだ気がするけどすっかり忘れていて、まあ、それでもそれほど問題はなかったかも・・・読了日:5月23日 著者:薬丸岳去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫)の感想ラストの一文に引っかけがあったけど。そういう作りとしては面白いが、内容は私の好みではなかった。読了日:5月23日 著者:中村文則いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)の感想すらすらと読める。読後感も、まあよし。読了日:5月9日 著者:辻堂ゆめミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (下)の感想上下に分かれているが上のほうがなかなか話が進まず我慢が必要(笑)私的には作者が変わってもよく出来ましたって感じだな。家族の物語ってことだよね。妹、怖いわ。それにしても美男子アルバイト・アンドレイ君、かわいそうだ~。読了日:5月9日 著者:ダヴィドラーゲルクランツミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (上)読了日:5月9日 著者:ダヴィドラーゲルクランツ読書メーター
2016.06.05
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2016年4月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1004ページナイス数:40ナイスクリーピー (光文社文庫)の感想奇妙な隣人、気持ちの悪い隣人って「火の粉」(ちょうどTVでもやってる)だよね。そちらに比べるとおとなしめ。不気味さはまずまずあるけど、あっさりしてる。 サクサク読めるかも。読了日:4月25日 著者:前川裕恩讐の鎮魂曲の感想韓国船沈没、介護施設での虐待、ふたつがどうつながるのかと思っていたら、なるほどね~そういうことになるのかと。御子柴が、どんどん人間らしくなっていくね。このシリーズは面白いので頑張って続けてほしいな。読了日:4月20日 著者:中山七里ハーメルンの誘拐魔の感想作者の投げかけてくるものはよくわかった。しかし、残念。 ミステリーとしては物足りないな。読了日:4月7日 著者:中山七里読書メーター4月は仕事が忙しく、本もなかなか読めない。図書館利用の再開も進まず。読みたい本のリストだけは増える一方┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~
2016.05.01
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2016年3月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:2700ページナイス数:60ナイスゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)の感想失踪したチエミは最後まで出てこないのかと思った。そういう話もありだと思ったので。しかし、チエミ側から書かれてやっと事件の核心に触れてきて読むスピードが上がる。タイトルの意味、そういうことかあと納得。読了日:3月26日 著者:辻村深月フォルトゥナの瞳の感想サクサク、読んじゃった。そして、サクサク忘れそうだ。テーマは面白いけど。読了日:3月26日 著者:百田尚樹大事なことほど小声でささやく (幻冬舎文庫)の感想ゴンママ、いいなあ。読了日:3月26日 著者:森沢明夫空棺の烏の感想近衛衆を要請する学校。学園ものもあるとは~~と驚きつつ楽しむ。仲間が増えるのはこの先活躍する人が増えてさらに話が広がるのかしら。あれこれ気になることが、どうなるのか先が楽しみですね~~。読了日:3月26日 著者:阿部智里黄金の烏の感想今度は猿だ!この世界がどんなふうになっているのか広がりが見えてきて面白い。読了日:3月26日 著者:阿部智里烏は主を選ばない (文春文庫)の感想続けてこのシリーズを読む。若君に仕える雪哉なかなかな性格で。くせのある人物が面白い。一作目と時間軸が同じというのは面白いね。読了日:3月26日 著者:阿部智里烏に単は似合わない (文春文庫)の感想1月に読み終わっていたが、アップが遅れたので。 おもしろかった~。大奥ものかあと軽く思っていたのだがラストにあらま!って驚かされた。烏っていうのはよく思いついたよね。変身見てみたい。読了日:3月26日 著者:阿部智里読書メーター
2016.04.01
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2015年11月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1093ページナイス数:57ナイスワクチンX(エックス)の感想性格を自分の希望通り変えてくれる。みんななりたい自分ってあるんだよね、確かに。しかしワクチンが切れてみて、自分の生き方を省みる。再びワクチンを入れるのか入れないのか?ここらへんの被験者たちの心の変化が面白かった。また女社長の変化も。そして彼女が記者会見する前にメイクしてくれる彼女の言葉がよかったなあ。相談する相手は鏡の中の自分。この先どう生きたいかをしっかり考えよう。読了日:11月5日 著者:桂望実スクラップ・アンド・ビルドの感想祖父の口癖「はよう迎えに来てほしい。じいちゃんなんか死んじゃえばいいんだ」という自虐もの。若いとそのまま素直に受け止めるだろうか?だんだん年を重ねるとこの言葉の裏を読む。生きたいんだろうか、それとももう十分に生きたと思うのだろうかと。でも、やはり口ではいろいろ言いながらもいざとなれば、すんなりさようならは出来ないだろうなあ。健斗は筋肉を鍛える。今しきりと筋肉筋肉といわれているもんね。なるほど、こうやってきたえるのかあ、そして、じいちゃんは偉い!愚痴も言わず怒りも口にせず介護される。読了日:11月12日 著者:羽田圭介叛徒の感想正義を貫こうと義父を告発したけれども、息子のことになるとやはり嘘をついても息子を守りたいと。主人公のやることにハラハラさせられる。最後の方での義父の手紙とかそこら辺は上手くまとめてきている。 通訳捜査官というのを初めて知った。また外国人研修者の実態もこういう過酷な労働をさせられることもあるのだよね。この先日本はもっと外国人労働者を受け入れていくようになるんだろうか?などと思いながら読んでいた。読了日:11月29日 著者:下村敦史Aではない君との感想自分の子供が罪を犯してしまったら?!先日「叛徒」で未成年の息子がもしかしたら罪を犯したのではないかと息子を守ろうと奔走する父親の話を読んだのだが、それを上回る胸の苦しくなる話だった。なかなかこの息子が事実を語らないので、この父親や弁護士同様もやもやしっぱなし。しかし、彼の口から語られるようになると、これまた辛い事実だった。父親は母親は、彼に何ができたのだろうか何ができなかったのだろうか。彼のSOSをやはり見落としていた事に悔む。→読了日:11月30日 著者:薬丸岳読書メーター
2015.12.07
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2015年10月の読書メーター読んだ本の数:6冊読んだページ数:2356ページナイス数:59ナイス絶叫の感想死んだ女。そしてそこには飼いネコも。ちょっとその場面は想像したくないね。囲い屋、貧困者ビジネス、保険金詐欺。いろいろ出てくる。読むのがつらくなるような話が続く。でもそういう話は最近よく読むし驚くほどのものではないなあと思っていた。それが最後の最後、あと残り少しってところで「え?」って驚いた。これはぜひ読んでみていただきたい。読了日:10月27日 著者:葉真中顕裏閻魔3 (ゴールデン・エレファント賞)の感想いよいよ完結。どんな終わり方になるのかなあと楽しみのような、怖いような。今回は昭和32年から。奈津の恋心。そうか~~ちょっとびっくり。でも…女心わかるな。そして、閻魔と兄弟弟子になる夜叉がぐっとかわいくなるね。良い終わり方で嬉しかった。このシリーズを読みながら「インタヴュー・ウィズ・バンパイア」や「モールス」を思い出していたよ。これらの映画もお勧めしたい。読了日:10月18日 著者:中村ふみ裏閻魔2 (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)の感想図書館で借りているので順番に読めるか不安だったがうまく借りられてラッキー。今回は昭和20年敗戦直後の日本から始まる。主人公の閻魔の元からヒロイン奈津が姿を消した。また、入れ墨の彫師になりたいという少年をめぐる話など。奈津の気持ちが徐々に見えてくるなあ。読了日:10月17日 著者:中村ふみヒポクラテスの誓いの感想法医学ミステリー。5つの短編だがそれが繋がっていてどんな真相が待っているのか。古手川刑事が毎回絡んでくるけれどもそんなに深くは関わらないのは解剖の方がメインの話なので。主人公は真琴という研修医。それと法医学の光崎、キャシー先生など個性的なキャラ。きっとまた続きが出そうな気がする。ものすごいどんでん返しはないけどなるほど~っていうなぞ解きはある。読了日:10月16日 著者:中山七里デッドマン (角川文庫)の感想刑事たちのシーンはコミカル。でも事件は体の一部が盗まれるという連続殺人事件 もうひとつ「僕」が目覚めるところから始まる別の場面。これがどう事件とつながるのか後半はどんな終わり方になるのかと気になってどんどん読み進めた。まあ面白かったかな~。読了日:10月12日 著者:河合莞爾裏閻魔の感想鬼ごめという入れ墨で不死身になるというからくり。面白い。海外ものならばヴァンパイアになるんだろうが、刺青というアイデアが新鮮。しかも不老不死といいながらもいずれは死ぬだろうというところもいいと思う。江戸の終わりから昭和に。美大生の若者の話は辛い・・・読了日:10月7日 著者:中村ふみ読書メーター
2015.11.07
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2015年9月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1482ページナイス数:44ナイスハケンアニメ!の感想三つの話がうまく絡んでいく。辻村さんもアニメ好きなんだろうなあ。少々アニメから距離が出来てしまった私でも、お仕事小説として読めた。ちょっと可愛く希望の持てる恋物語も入っていてほっこり。この小説の中のアニメってどんなものかしらね、実際に見てみたいなって思った。読了日:9月27日 著者:辻村深月悲素の感想小説という感じがしなかった。当時の報道などを思い出しながらその裏でこのような地道な捜査があったのだと思った。砒素の中毒症状が詳しく書かれているので詳しくなる。時々はいる毒に関するうんちく。トッファーナの化粧水とか、マリー・ラファルジュ事件など面白かった。正直なところそれが無いと少々私には読むのがきつかった。そして裁判の証人というのも大変なんだなあと思った。ラストの警官からの手紙にほっとする。読了日:9月26日 著者:帚木蓬生魔女か天女か (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)の感想おもしろかった~。戦国時代というのは隠された「こんなこと」があっても不思議はないかもとも思わせる。主人公はじめ女性たちの強さを感じさせる。男たちの戦いとは別の戦い方がある。ラストも上手いと思った。読了日:9月13日 著者:中村ふみ読書メーター
2015.10.03
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2015年8月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:2516ページナイス数:98ナイス壺の町 (光文社文庫)の感想面白く一気に読んだが、あえて言うとラストに来てくどくなってきたかなあ。香の不倫相手の周平に犯人探しさせているんだけど、なぜ彼が?と思ったりした。もっと彼が警察に疑われるとかしているのなら緊迫感が出て良かったんじゃないだろうか。でも彼が不思議に思う古畑家の過去や謎は、読んでいる方も何があるのかと引きつけられる。また警察の近藤がいい味出しているんだけど、なんか中途半端。彼をもっと活躍させるとかしたら良かったなあ。読了日:8月30日 著者:望月諒子四色の藍 (PHP文芸文庫)の感想ちょっと、読むのに時間がかかってしまったが、後半になってかたき討ちの相手が実はというのが分かってから面白くなった。しかし、犯人に関してはえ~やっぱりその人が?!ってちょっと残念な気持ちもした。とはいえラストは明るく前向きなので読後感は良いです。読了日:8月26日 著者:西條奈加なりたいの感想許嫁も決まった病弱若だんな、良かったね~~と思うが、その話は今回関係ない。 寝ながら推理する若だんな。手足となって働く妖怪たち。この関係が今まで以上に形になってきた様子。最後に若だんなの神様への答えがこの前出た番外編に続いているということかな?まだまだこのシリーズ続きそうで私は楽しみ。 読了日:8月20日 著者:畠中恵パレートの誤算の感想「パレード」だと思っていたら「パレート」だった。そしてその「パレートの法則」って初めて知った。ミスリードを誘う展開で、すっかりそれに騙されました。面白かったですよ。ヒロインと同僚の男性と二人で謎を解くというのが、二時間ドラマによくある形だなって思いましたけどね。読了日:8月13日 著者:柚月裕子ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)読了日:8月13日 著者:九井諒子ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)の感想1巻よりも面白かった。そういえば昔ウィザードリィで大事に育てたパーティが最下層で全滅して、壁に嵌って戻れなくなった。もちろん、泣いたよ~~(笑)そんなことも思い出させてくれるダンジョン飯だ。ミミックって確かにおいしそう。センシのもふもふひげがかわいかった。読了日:8月13日 著者:九井諒子何者 (新潮文庫)の感想就活って今はこうなっているのかと教えてもらった。「落ち続ける苦痛もあるが本当は大したものではない自分を大したもののように話し続けなくてはならない苦痛。」というのが印象的。拓人の鋭い分析と観察にふむふむと思っていたのだが、彼の正体がばれてからが面白かった。年齢に関係なくドキッとさせられる言葉もあって「自分は自分にしかなれず頑張るしかない」と改めて思う。読了日:8月10日 著者:朝井リョウ生還者の感想どちらが真実を語っているのか。ああなるのか、こうなるのか。気になって一気読み。生還者の気持ち、自分もその立場になったら罪悪感で押しつぶされそうになるだろうと思う。辛いよね。そんなところを書きながら女性記者を絡めているので最後にちょっと明るい気持ちにしてくれる。でも私的にはそのハッピーエンドは必要ないと思った。読了日:8月7日 著者:下村敦史火花の感想前半豊かな表現力に感心したが、力が入っているけど読みずらいなあって思った。後半になるにつれ読みやすくなったようにも思う。漫才師や芸人、お笑いに対する作者の思いが込められているのはよくわかった。先輩との掛け合いのシーンは時々くすっと笑った。後半から入り込めたかな。それにしても私にとってはなかなか純文学は難しいという感じでした。読了日:8月3日 著者:又吉直樹読書メーター
2015.09.08
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2015年7月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1751ページナイス数:130ナイス一路(下)の感想浅田次郎さんのこのコミカルな感じ楽しく読んだ。時々しつこいくらいでもあるけどね(笑)一路の目線でだけ話が進むのかと思ったらそうではなく時にお殿様目線でもあって、お殿様というのも気遣いをしないといけないのだなあと感心させられた。 上手い具合に見せ場も上手くちりばめられていてこれがどんな映像になるのか楽しみです。与川くずれの難所を渡るシーンはどんなになるのかしら。それにしても諏訪の「綿の湯」がもう無いというのは残念だなあ。読了日:7月26日 著者:浅田次郎一路(上) (中公文庫 あ 59-4)の感想ドラマになったというので、慌てて読んだ。感想は下で。読了日:7月25日 著者:浅田次郎花散らしの雨 みをつくし料理帖の感想ついにみをつくし料理帖に手を出してしまった。周りからも面白いからといわれていましたが、確かに!!これはハマるでしょう。第二弾のここではちょうど梅雨から夏に向けてという事でこの暑さの中で読んでいると「忍び瓜」が食べたくなり作ってみました。ゴマの風味と鷹の爪(なかったので七味を使った)がアクセントになっています。キュウリのたくさん出るこの時期ならではなので試してみるのもいいと思います。読了日:7月15日 著者:高田郁捏造の科学者 STAP細胞事件の感想専門的な説明は私にはなかなか難しく頭に入らずに苦労したが、著者がそれでもわかりやすく書いてくれていると思った。今回のこの事件はワイドショーがお茶の間に向けてやんややんやと取り上げ、またそれを私のようなおばさんでさえ興味津々で見ていたわけだ。だが何かがおかしいと言う事になり、あれよあれよと消えて行ってしまった。やはり若手研究者とシニア研究者が組む時にもっとチェック機能を生かすべきだったのでしょうねえ。STAP細胞は出来ないのかもしれないけど、人類に恩恵をもたらす素晴らしいものが発見されることを祈る。読了日:7月10日 著者:須田桃子テミスの剣の感想正義のない権力はただの暴力だ。取り調べから冤罪を作りだす様子は恐ろしいと思った。渡瀬刑事が周りからの妨害と戦いながら真実を追い求めるという展開。いつものようにどんでん返しもあり。苦さが残るどんでん返しだったかなあ。読了日:7月10日 著者:中山七里読書メーター
2015.08.01
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2015年6月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:4079ページナイス数:109ナイス山女日記の感想私の友人、知人には山登りやトレッキングにハマっている人がいる。彼女たちがどんな気持ちで山に登るのだろうかと興味があってこの話を読んだ。なるほど、「一人で登る派」と「仲間と登る派」がいるのねとか、心にもやっとしたものを持って山を登って行くうちにすっきりしていくものなのかもしれないと思ったり。知っている山が出てくるので親近感はわく。子どもの頃の登山でへろへろになったしんどい記憶しかないので、多分私はこの先も山に登ることはないだろう。しかし、山に登った気持ちにさせてもらった。友人は山頂で抹茶をたてるそうですよ。読了日:6月30日 著者:湊かなえナイルパーチの女子会の感想「ランチのアッコちゃん」で始めて柚木さんを知ったので、こういう話を書く人なのかとちょっとびっくりした。なかなか鋭いというか、イタイ女の子が出てくるし、怖いし。「女って嫌だよな自分より下の女を見つけて安心したがる」なんて言っていた杉下が女の子につかまって結婚することになるけど、こりゃ、怖すぎる。気の毒になるわ。でもねえ、女の子って女友達がいなけりゃいけないって思いこんでいるのは、確かにあるかもしれないね。読了日:6月28日 著者:柚木麻子ツナグの感想初、辻村さん。いろいろな「心得」があるんだけど、「親友の心得」は他とちょっと違っていて心に残る。優しさなのか、逆に見捨てられたのか・・・?って考えてしまった。最後の「使者の心得」でそれぞれの話の裏も少し伺えるのがなかなかいいね。読了日:6月27日 著者:辻村深月ジョーカー・ゲーム (角川文庫)の感想短編集、サクサク読める。なかなか面白い。一番はやはり核となる結城中佐が魅力的。もし敵に捕まった時。大事な事は深層の記憶って・・むむ~~そんな事が出来るのだろうか。最近表層の記憶でさえ怪しいと思う私には到底スパイにはなれそうもない。読了日:6月27日 著者:柳広司悲嘆の門(下)の感想前作もそうだったか?今作は言葉について書かれているところがあって「言葉は残る、蓄積される」って。つまりは言霊だよね。何だか「図書館の魔女」にも通じるなと思って読んでいた。下巻になると人を裁くつもりが正義を振りかざした怪物になっていくのが恐ろしかった。ラストは、救いがあってよかったよね。読了日:6月26日 著者:宮部みゆき悲嘆の門(上)の感想確か「英雄の書」の続編のはずだけど、と思いつつ三分の二ほど読み進めて、ガーゴイルが「サークル」「リュージョン」などと口にして、ユーリも出てきて、ちょっと安心。とにかく下巻へ読了日:6月26日 著者:宮部みゆき闇に香る嘘の感想初老で全盲の主人公。読者も主人公によって見えない世界を疑似体験する。見えていたなら簡単にわかるであろうことが、謎になり疑惑になる。さらに時々「はてな?」とひっかかった部分も最後に「そんな風に回収されるのか!」と驚いたりした。そして作者が若いのに満州開拓団や残留孤児の問題をよく調べており知らないことが多くて勉強になった。読了日:6月6日 著者:下村敦史ハードラックの感想最初から、気の毒になる主人公の生活。他人の善意を信じてだまされるし心が痛む。読むのをやめたくなる。しかし、闇の掲示板で仲間が集まってという展開になってきてやっとミステリーとして読むことに集中できる。レザボアドッグのように仲間を集めユージュアルサスペクツのように意外な犯人がいる。読了日:6月6日 著者:薬丸岳嗤う淑女の感想読みやすくてサクサク読める。でも今回は私はちょっと物足りなかったな。もっとミステリアスで魅力的な悪女の技を見せてほしかった。しかし途中で出てきたちょっとした引っ掛かりをうまく回収してどんでん返ししている。その点はさすが中山さん^^読了日:6月6日 著者:中山七里豆の上で眠るの感想なるほど、それで「豆の上で眠る」なんだと、納得。 それにしても結衣子にもっと教えてあげたら良かったのにと思う。映画にもこういうのがあったなあ。家族だからこそオープンにして前に進むというのがいいのでは? よくぞここまで絡まり合った話を考えつくなあと感心するが、ちょっと無理やりって気もした。読了日:6月6日 著者:湊かなえ図書館の魔女 烏の伝言の感想前作よりも読者にサービスしているのか分かりやすくしてくれているような気がする。とはいえ難しい単語もバシバシ出てくるのだけどね。でも大変面白く読了した^^鼠たちが可愛いし剛力との絡みもよかったね。 今回マツリカの推理に合いの手を入れるのが剛力のワカンだけど、マツリカの呼び方が面白くて笑ってしまった。そういうところも前作よりも余裕を感じるのだけどどうでしょうね?とにかく、次作も楽しみにしている。読了日:6月6日 著者:高田大介読書メーター
2015.07.01
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2015年5月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:3916ページナイス数:182ナイス朽ちないサクラの感想ストーカー殺人の話、と思ったら警察内部の話だった。この手の話はいろいろ最近出ているのでね~~ストーカー殺人はどうなったの?って思わずつぶやいた。読了日:5月23日 著者:柚月裕子アイネクライネナハトムジークの感想久しぶりに伊坂さんを読みました。面白かったです。登場人物のつながり、さらに時間の交差、うまいなあ~。思わず読み終わって人物相関図を作ってみましたとさ(笑)TDLのパレードでミッキーはずっと手を振っている、(゚ー゚)(。_。)ウンウン、確かに大変だよね。読了日:5月23日 著者:伊坂幸太郎サラバ! 下の感想歩くんの成長が、あれあれ?となって。代わりにお姉さんが解放され、女は強いと思った。ちょっと歩くんがかわいそうにもなったけど姉の変化はうれしかった。姉を主人公にしたらこの話はどうなったんだろうかと、ふと思う。時々生きづらそうな姉は何を考えているんだろうと思う事があったので。読了日:5月23日 著者:西加奈子サラバ! 上の感想「円卓」も子供が主人公だったが、この「サラバ!」上巻は子どもの世界が描かれている。子どもの世界をよく見ているなあと思う。エジプト時代の歩クンの世界の広がりが、なんだか羨ましくもあった。 下巻に続く。読了日:5月23日 著者:西加奈子火星の人 (ハヤカワ文庫SF)の感想主人公が良いですねえ。彼のひとり語りが面白い。元気になれるよ。でも私の知識ではよく分からないところが多くて、映画になったら見てみたいなあ。読了日:5月23日 著者:アンディ・ウィアー六花落々の感想おもしろかったです。実在の人物とは知りませんでした。読了日:5月23日 著者:西條奈加タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)の感想お客が持ち込むちょっとした出来事の謎を解く。ヴァン・ショー飲みたいわねえ~♪フランス料理に詳しくないのでお料理の名前とかよく分からないんだけど、そんな私でも楽しく読めました。「理不尽な酔っぱらい」のスイカの話びっくりだわ!でも「梅酒スイカ入りみつ豆」って食べてみたいなあ。最後の「割り切れないチョコレート」の話がいい話でした。読了日:5月4日 著者:近藤史恵図書館の魔女(下)の感想いや~、マツリカ、かわいい♪キリヒトと手をつないで語り合っている様子が目に浮かぶ。この二人の魅力が読ませる。そして、双子座の館のシーンは一気にのめり込んでしまった。壮大な話で、世界感が半端ないね。続きもあるのでしょうか?ミツクビとの対決あるよね~?読了日:5月4日 著者:高田大介図書館の魔女(上)の感想かなり気合を入れないと読み進められない。しかし、今回図書館の本だったので一気にがんばったわ。説明について行けないところもあったけれどもね。魅力的なキャラクター、キリヒトとマツリカの出会いから、徐々に親密になっていくのがいいね。 上巻の後半に出てくる戦闘シーンがかなりすごい。これを絵にしたらどうなるんだろうかと思った。読了日:5月4日 著者:高田大介読書メーター
2015.06.03
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初・村上春樹【送料無料】ノルウェイの森(上)価格:540円(税込、送料別)【送料無料】ノルウェイの森(下)価格:540円(税込、送料別)村上春樹、まったく読むつもりはなかったの。自分には合わないのじゃないかとなんとなく思っていたもので。ところが最近、いろんな人と本を回しているんだけど、たまたまこの本をまわしてきてくれたの。そうでも無かったら自分では買う事が無かったでしょうね。でも読んで良かったわ^^)読み始めてノスタルジックな印象を受けた。もちろん昭和のまっただ中という時代背景があるからだろうが。そしてフランス映画みたいだなあって思ったよ。だからこの映画をフランスに移住したトラン・アン・ユン監督が映画にして良かったというわけなんだろうね?(もちろん、見ていないのでどうなのかわからないけど・・)細かな情景の描写、ちょっと関係があるのかどうかわからない日常的な描写。久しぶりにそんな文章を読んだ気がする。まあね、最近読んでいる本って推理小説みたいなものが多いし(笑)もっとスピードがあるものばかりだから、ある意味新鮮だった。そして、そういった描写になれればとても読みやすい小説だった。若いころこの小説を読んだらたぶんわからないだろう事が、今ならわかるという気がする。ま…もう少し読むのが若い頃でもよかったかとも思うんだけどね(笑)しかし20代じゃきっと、面白いと思わなかったんじゃないかと思う。「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」直子は「私を忘れないで」といった。20年近くたって、徐々に薄らいでいく記憶を文章にしている。というわけで、ワタナベの青春時代が語られていくのだ。当時に戻って書いているのだけれども、時々フッと乾いた視線を感じるよね。それが青春時代を思い出している20年後の視線なんだろうなあ。最初、ワタナベの喋り方が面白いというのが良く分からなかった。緑が「まるでハンフリー・ボガードみたい」と言っているその喋り方だ。しかし緑のようにワタナベのせりふをまねしているうちに、ワタナベの喋りが面白くなったのは事実だ。ワタナベって、女性にもてるよね。こういう雰囲気を持った人ってもてると思う。永沢さんが確信的に女の子にもてるのとは違って、自覚していないだろうけどね。「世界中のジャングルの虎がみんな溶けてバターになってしまうくらい好きだ」って、今時の子は言われてもうれしくないかな?(笑)でも楽しいけどなあ、こういう事言われたら^^)死をまとわりつかせた直子。キズキという恋人が亡くなって壊れてしまった心を持っているんだね。しかしこのキズキとの関係って、一卵性双生児のようなもんだよねえ。もし、キズキが生きていたとしてもいつか二人の関係は壊れてしまったのじゃないかと思ったな。そして、それによって結局直子の心はやっぱり壊れてしまったかもしれないなって思う。それは直子も感じていたようだが・・・キズキがなぜ自殺したのか本人しか分からないことだが、もしかすると直子よりもその変化に気がついていたのが原因なのかなって思った。しかし、直子の気持はよく分からない部分が多かった。その分、緑が出てくると一変してにぎやかになり面白い。ピーチクパーチク雀のようだ。意外と男性はこういったピーチクパーチクおしゃべりする女の子って好きだよね(笑)手品のようになんにもない空中からでも「話」を引っ張り出しておしゃべりできる。とはいえ、彼女の生活にも常に「死」がまとわりついている。たたきこむように「死」が迫ってくるのに、彼女のエネルギーは生に満ちている。こんな彼女といたら元気がもらえそうだよね(ちょっとうるさいけど(笑))ワタナベが二人の女性に惹かれるのもよく分かるな。他に永沢と一緒に女の子をひっかけるのは、これは女性の私にはよく分からないことだが。ただレイコさんが言うように、自分を大事にすることは必要だよねと思う。しかしこの小説、女性を鋭く見ているよね。直子が少女から大人になったとワタナベが感じる描写があるけれど、少女の肉体から女性のまろやかな肉体に変化してしまったのをちょっぴり残念がっているのが、男だなあって思う。「全く男ってヤツは」と、私は笑ってしまった(笑)そして性描写は確かにオープンで描写も多いかも。こんなにオープンな人ばかりって珍しいよね。この小説を読んでいると、みんなこんな話ばかりしているのかと思っちゃうわよ(笑)ン~~、フラワーチルドレンだっけ?詳しく知らないけど性を開放しようとしてコミューン生活をした人たちがいたよね。日本でそれが影響されたかどうかわからないけど、そういった時代があったことは事実だ。でも、性に関して開放的になっていると思うけれども個人差があるもんだしね。今の若い子すべてがオープンになったという話は聞かないもんね。でもね、SEXって結婚したからとか恋人だからとかとは関係ない部分で存在するのかもというのは思う。さて、もう一人の女性レイコ。私としては年齢的に近いせいかレイコさんに魅力を感じた。彼女が「ボンっと」なってしまった原因は、びっくりだったが。天性のウソツキ少女という設定を持ってくるのも面白いよね。この女の子のその後も知りたいなあって思う。レイコさんとワタナベの「二人だけの直子の葬式」そしてその後に二人のシーンはやはり一番感動した。二人が寝ることに違和感はなかったしね。レイコさんが「これで死ぬまでもうしなくていいよね」っていうのがいいんだよね。彼女のまだ続く人生に対する不安も感じられて、彼女なら生きて行ってくれるだろうと思う。ラストのワタナベの電話ボックスシーンは映像で見たらどんなふうになったんだろう。ああ、ホント、この小説は青春なんだな、なんて思いながら読み終えた。自分にもあったであろう青春だけど、こんなに克明に覚えていることはないし何気なく通り過ぎてきてしまったな、なんてね。でもレイコさんじゃないけど、もう戻りたくないわよ。めんどくさいもん(笑)
2011.02.27
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☆さよならドビュッシー☆【送料無料】さよならドビュッシー価格:1,470円(税込、送料別)ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する─。第8回『このミス』大賞受賞作品。~~~~~~~~へ~~、こういうミステリーも出てきたんだあ。青春スポ根ミステリー。あ、スポ根じゃないか、音楽ものだしね。学園ものミステリーでもある。全身大やけどを負い、それでもピアノを弾こうと練習をする。ハンディの大きさをどう克服していくのか。さらにそこにいじめもあったりして。解説にも書かれていたがちょっと懐かしい少女マンガの世界にも似ている。しかし、そこに登場するピアニスト岬洋介というキャラが良いね~~。彼自身のピアノに対する姿勢、音楽を愛する心が伝わってくる。クラッシックをうっすらとしか知らない私でも、演奏の描写では行間から音楽が流れてくるように感じる。「のだめカンタービレ」を想像してほしい、あんな感じね^^)後半の大事なミステリー部分は、ミステリーファンには物足りないものがあるかもしれないが、すらすらと読み進められるこんなミステリーも楽しいのではないだろうか。とはいえ、私はラストの謎解きを大いに驚きまた楽しんだ一人よ。(ミステリーだと思って読んでいなかったせいよね)☆おやすみラフマニノフ☆【送料無料】おやすみラフマニノフ秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管されていた、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれる。脅迫状も届き、晶は心身ともに追い詰められていく。さらに彼らの身に不可解な事件が次々と起こり…。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。~~~~~~~~~こちらは「さよならドビュシー」で活躍した岬洋介が再び登場し謎を解いていくシリーズ第二弾。第一弾が高校生ならこちらは音大が舞台。音大生ともなるとただ夢だけでは生きていけない。自分は大学を出たら音楽にかかわって仕事をしていけるのだろうか?このまま夢を追い続けていけるのだろうか?ほんの一握りの者だけが夢の舞台に立てる、ほんとに過酷な世界だよね。特にこの就職難といわれる時代、音大生じゃなくても苦労しているわけで「ホント、大変だよな~」と思わず一緒にため息をついてしまう。そういった学生たちの様子、さらに今回はバイオリンとオーケストラなのだが、ラフマニノフの曲がやはり流れてくるような演奏シーン。そうそう、ラフマニノフといったら真央ちゃんが選んだ「鐘」がそうだったねえ。ラフマニノフピアノ協奏曲第二番も有名な曲(らしい)思わず検索して聞いてみた。なるほど、どこかでちょっとは耳にしているのだなと思ったよ。さてミステリー部分だが、前作同様犯人がどうのこうのというのにそれほど重きを置いていないのじゃないかと思ったりする。ミステリーファンには物足りないが、それぞれの人物に対するまた音楽に対する愛情を十分に感じられる文章を十分に楽しめるお話だと思った。今回は前作のことを思い出し、またそれほど肩入れする人物がいなかった(?)せいで犯人は簡単にわかった。しかし、ラストのどんでん返しは「そう来たか」って感じ。また、このラストで偉大な音楽家ってホントに孤独なんだなあって思った。何かを犠牲にして天賦の才能を開花させるのかもしれないね。偉大なる芸術家たちの映画もよく見るがどれもドラマティックな人生だよね。ただ凡人が考える幸せとは別な生き方なんだよね。というわけで、どちらも「のだめカンタービレ」が面白かったと思っている方は一度読んでみて^^)
2011.02.05
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【送料無料】早雲の軍配者価格:1,785円(税込、送料別)まあまあ、おもしろかった。でも、引き込まれるところもあったんだけど、時々肩すかしを食わされるというか・・・駆け足すぎるかな~。主人公の成長物語でもあるんだけど、もっと書きこんでほしいという思いが強かった。小太郎という主人公は好まれるキャラ。彼を取り巻く人々も魅力的。だから、余計にもったいないって思っちゃった。伊豆での物語。北条早雲(韮山様)に見いだされた少年小太郎は、早雲のもとで軍配者としての基礎を教わる。ここら辺が一番面白かった。これからどう成長していくんだろうかって期待させる。早雲が太平記を元に兵の動かし方を教える。図上演習というらしい。こういった演習風景をもっと入れてほしかったな。何よりやっぱりここでは小太郎を見出した早雲がとっても魅力的。もう少し早雲と小太郎を見ていたいと思ううちに小太郎は足利学校に行くことになる。足利学校に行く時にあう災難。盗賊村での出来事は、面白い、動きの激しいシーンだ。ここで、彼はこれから重要なかかわりを持つ四郎佐と出会う。足利学校では、どんな学習をするのか?読み手もワクワクする。しかし、思いのほかココが短いかも。もちろん、ここで出会った四郎佐と冬之助が今後大きくかかわるんだというのはわかるのだが、もっと学校での学習の様子とか膨らませようと思えばいくらでも膨らむと思うんだけどな。小太郎は伊豆に思いのほか早く帰ることになる。じゃ、伊豆で軍配者として活躍するところまで書くのかな?と思ったんだけど、残りページを見るとこの先活躍するシーンを書くに少なすぎじゃないかって思った。軍配者の見習いとして、ちょこっと戦に参加する。相手は足利学校で知り合った冬之助が軍配者となった上杉である。冬之助の軍配者としての戦の戦略が見どころ。小太郎ももちろん軍配者として第一歩を歩き始めたというところでもある。ラストに小太郎は25歳になり、彼が仕える千代丸は元服し名を新九郎と代え初陣に臨むというシーンで終わる。こうやってあげるとそれなりに読みどころがあるんだけど、面白いからこそ先を急いだ感じがする話がもったいないって思う。軍配者になる手前、足利学校までぐらいにしてエピソードを増やし読者に続きを期待させる作り方でも良かったのではないか?この小説には次に、「信玄の軍配者」が出ているのだがここでの主人公は四郎佐。【送料無料】信玄の軍配者価格:1,575円(税込、送料別)「日本最古の大学・足利学校で学問を修めた勘助は、その後、駿河国で囚われの身となったまま齢四十を超え、無為の時を過ごしていた。預かる軍配もなく、仕えるべき主君にも巡り合えず、焦燥だけがつのる日々…そんな折、武田信虎による実子・晴信(のちの信玄)暗殺計画に加担させられることになる。命を賭けた一世一代の大芝居、学友たちとの再会を経て、「あの男」がいよいよ歴史の表舞台へ─。」あれ~~、小太郎君も、そうなったら青年じゃないジャン?!なんか、それももったいないと思うんだけど~~。
2010.12.25
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はい^^)初日に買って読みました~~。2時間あれば十分に読めるよ。ついでに宝くじも買ったんだけど、それは関係ない・・(笑)【送料無料】【入荷予約】KAGEROU価格:1,470円(税込、送料別)私は小説を書くわけでもないけど、初めて小説を書きそれがこうして本になるという事がどんなにすごいことかって思うよ。やっぱり文章を書ける人はすごいなあと素直に思う。始めて書いたという勢い、そして作者のメッセージは感じ取れると思う。おばさんである私が読むとちょっと物足りないところも感じるけど、十代の子なんかが読んだらいいんじゃないかなあ。ということで、ライトでサクサク読めるので若い子向き。ポプラ社って、子供向け若者向け小説が多いよね。だから、こんな感じでOKかな~たとえ主人公が中年男でも若者向けなのよ。本離れしている子供がこの本を読んで、本を読む楽しさを知ったらいいよね^^)どなたかが「カラフル」カラフル価格:530円(税込、送料別)的雰囲気があると書かれているのを読んだ。うん、そういう感じもするよね。もちろん、別物だから雰囲気としてね。さて、40歳の男性が主人公という件なんだけどね。私にはやはり作者の若さが見えるなって思う。アラフォー世代をよく勉強しているんだろう、確かに。でもね、やっぱり「若さ」を感じるのよね^^)作者はなぜ、40男を主人公にしようと思ったのかなあ。十分若者でも良かったんじゃないかなあ。実際のアラフォー世代はどう感じるんだろう・・こんなに甘くないよって思うかな。そして、「起承」の部分に長く割き過ぎているかも、とも思う。ちょっとだらけるかしらね。「転結」をもう少し膨らませてたらもっと良かったね。ラストに関してはこういうのもありでしょう。ただ、ちょっと「おやぢギャグ」が多すぎるかも?【追記】『転結で、もっと生を見せてほしい。→おばさんの私が穏やかな気持ちになるのはわかるとして、若い子まで穏やかな気持ちで甘美な死を願ってはいけないと思うから。そう思うと、ラストも潔くすっぱりとした方がいいかな。←あのラストは作者の希望でもあり優しさなのかもしれないけどね・・また年を取ったら作者は違うラストを持ってくるかもしれないよね。』生と死、肉体的な死と精神的な死。生を望む人、死を望む人。読後感は扱っているテーマの割に重くなく、むしろ穏やかな気持ちになれるかなあ。私はやはり「死にたい死にたい思テ死ぬの人・・・・かわいそウ人。生きたい生きたい思テ死ぬの人・・・幸セ人。」この言葉が、心に残るよ。しかし、あちこちレビューを覗き見たけどなかなか皆さん辛口なのねえ~もちろん作者が水島ヒロだからという事、ポプラ大賞を受賞したことなどなどで注目されていたこともあるかもしれないよね。これを映画にしたいって作者は思っているんだってね。ふむ…・映画ね~~・・・どうかな~~??作者の思いを大事にしてもらって、でも思い切ってかなり手を加えた方がいいだろうな。大胆に・・・ね。これだけ、話題になれば映画にもなるかもね・・でも・・・このまま小説通りだったら、正直私は映画を見に行かないだろうな・・スマソン(>_< )~~~~~~~~~~~~~この本、娘に読ませてみようかな。でも、本当に娘は本を読まない人なんで中年男が主人公というのはどうだろ?ついて行けるかしら?(若者向けとお勧めしているのに、いってることが違うけど(笑)でも、ホント、本読まないもんで…~~~~~~~~~~~~そうそう、面白くて「えっ?」て思ったことがラスト近くのページにある切り張りがあったこと。え?何十万部も手作業で切り張りしたのかしら?!それってすごくない~~?それとも、これも狙いなのかしら?
2010.12.16
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