2007~映画・ホラー 0
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31日、お正月も忙しいというのにレンタルショップに行ってしまいました。行けば、なにか借りたくなる。本数は少なめにして、新作借りてきましたよ。ちょうど、フィギアスケートのメダリスト・オン・アイスをやっています。ここでの選手の舞の見事な事~♪昼間見たDVD「アンビリーバブル」もスケーターが出てくるのよ。アンビリーバブルという題名は、どうなのかなあ。原題は「It's abaut love」というのです。何で「アンビリーバブル」になるのかしらねえ。劇場未公開ですが、ホアキン・フェニックスが出ているので見てみましたよ。☆アンビリーバブル☆(2003)トマス・ヴィンターベア監督ホアキン・フェニックス・・・・・・・・・・・・・・・・ジョンクレア・デイン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エレナショーン・ペン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジョンの兄ストーリー近未来の地球。世界各地でさまざまな異常現象が起こるなか、ニューヨークもその例外ではなかった。そんななか、教師のジョンと国際的に有名なアイススケート選手・エレナとの結婚生活は、エレナの知名度ゆえに破綻を迎えてしまう。やがてジョンは、エレナと正式に離婚するために、彼女のいるニューヨークへと向かった。ニューヨークに到着したジョンは、エレナの周囲で不可解な出来事が起こっていることに気づく。そしてエレナも、自分に危険が迫っていると警告され…。~~~~~~~~~~全体としては「愛」の物語のようなんだけど、意味不明なことが多くて雰囲気だけ味わう映画。近未来2011年異常気象で地球全体が氷河期になりつつあるのか?という設定と、突然死する人々という話が出てくるのでSFなのだと思ったんだけどね。しかし、妻エレナに何か起きているらしいということに気がついたジョンが、エレナとともに逃げ出したりするのでサスペンスなのだ。異常気象も突然死も「空飛ぶウガンダ人」も関係ないのだ。普通に描いたら、人気スケーターを巡るサスペンスと愛の物語。じゃ異常気象とか、突然死、ウガンダはなんなのだ?特にわからないのは「空飛ぶウガンダ人現象」思わずこの話は「フォーガットン」か!と思ってしまったのだ(笑)地球全体が7月に雪がふるような異常気象になっているというのに、なぜかしつこくニュースではウガンダの事を流すのだ。何かあるんだろうか?と思う。でもわからない。空飛ぶウガンダ人は、ラストにちょっと出てくるよ。それはなんなの?と思う。サスペンスの方も、少々説明不足。別にエレナじゃなくてもいいんじゃないかと思う。エレナがダメなら別のスケーターでいいのではないかな。エレナはメダリストの有名なスケーターなんだけど、そのスケートはもちろん浅田真央ちゃんの足元に及ばない。これのどこがいいんだろうか?と思ってしまった。今、フィギアのレベルが上がっているので、エレナがすごい人気のスケーターというのに説得力がないのが残念だったね。そんなわけで、エレナの変わりはいくらでもいそうな気がしてしまったわけだ。でもね、エレナが多くの人間を養っているのだという事はわかる。それも異常なくらい多いんだよね。なんで、一人のスケーターにこんなに多くの人間がぶら下がっていられるんだろうか?そんなに収入が多いのか?疑問だ。しかし、その謎も解くことはできない。ただね、ホアキンの演技は良かったと思うのよね。雰囲気あったし。でもホアキンがそんなに入れ込むほどの脚本ではないと思ったのでした。年の暮れに、この映画で締めくくることになり、まさにアンビリーバブル^^)
2006.12.31
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コミカルなギャング物の「陽気なギャング・・・」とは、また違うけど裏社会のクライムサスペンス。今が旬のダニエル・クレイグが身体張ってますね~。☆レイヤー・ケーキ☆(2004)マシュー・ヴォーン監督ダニエル・クレイ・・・・・・・××××ケネス・クラアム・・・・・・・ジミージェイミー・フォアマン・・・・デュークマイケル・ガンボン・・・・・・エディストーリー名もなき麻薬ディーラー××××。彼は自らのルールに従い好調なうちにこの世界から足を洗おうとしていた。そんな彼に託された、最後の仕事。それは訳あり娘の捜索と訳あり薬“エクスタシー”の処分だった。計画通りに事を進めようとした××××だったが、欲心に満ちた社会階層の狭間で、再び裏社会の闇へと巻き込まれていく・・・。~~~~~~~~~~~~~群像劇的でもあるもので、いろんな人間が出てくる。このダニエル・クレイグの扮する名無しの男にも仲間がいるけれども、よく見ていないと誰だかわからなくなることあり^^;)最後の仕事とは麻薬の元締めジミーが命じた仕事だ。もうひとりの大物ボス・エディの娘を探す事とギャングのデュークが手に入れたエクスタシーを売りさばけというもの。簡単に思われたのだが、この仕事にはやっぱり裏があったのだ。名無しの××××たちがその窮地にどう対処するのか。裏社会での勢力争い、騙したり騙されたりだ。それをうまくすり抜けてきたものが、トップに立てる。裏社会はこういう「断層世界」なんだということなんだね~~。つまりレイヤー・ケーキみたいなもんなんだと。レイヤー・ケーキってバーム・クーヘンみたい。シンガポールのお菓子にこの名前があるようです。カステラを何層にも重ねたものなんだって。スピード感もあって、まあちょっと私にはごちゃごちゃする所もあったんだけど、面白く見れた。ところどころ、コミカルな所があるのがgood♪殺し屋のシーンは、笑えたなあ。殺し屋という職業って、やっぱりあるんだなあと思えたもの^^)どんでん返しのうえのラストの皮肉さも、うまいと思う。でも、結構私、小気味よく終わらせてくれると思ったんで、ちょっと残念だった。きっとこの名無しの××××を、応援しちゃうからだよね。~~~~~~~~~~~この監督、ロバート・ボーンの息子さんでしたか~。0011ナポレオン・ソロですよね、ロバート・ボーンは。懐かしいですねえ~♪私はどちらかといえば、イリヤ(デヴィッド・マッカラム)の方が好きでしたよ~(笑)かっこよかったもの^^)
2006.12.22
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他の方の評価などを見ていて、いい映画だと分かっていたのですがなかなか見られなかった映画。ヴィゴが野獣にかえっていく?ウルフのように・・・?などといろいろ思い浮かんでいた私^^)冗談ですけどね~~。すごい暴力男になったかと見るのを躊躇していたのでした。☆ヒストリー・オブ・バイオレンス☆(2005)デヴィッド・クローネンバーグ監督ヴィゴ・モーテンセン・・・・・・・・・・・・・トム・ストールマリア・ベロ・・・・・・・・・・・・・・・・・エディ・ストールエド・ハリス・・・・・・・・・・・・・・・・・カール・フォガティウィリアム・ハート・・・・・・・・・・・・・・リッチー・キューザックストーリーインディアナ州の田舎町。そこでトム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)は、妻と2人の子供たちと幸せな生活を送っていた。ある夜、トムが経営する店”STALL’S DINER”が、2人組の強盗に襲われる。銃を突きつける彼らに対し、トムは一瞬の隙をついて銃を奪取、起死回生の正当防衛に成功。一夜にしてヒーローとなったトムだったが、そこに見知らぬ男・フォガティ(エド・ハリス)が現われる。トムのことをジョーイと呼び、昔の知人であるかのように振舞うフォガティだったが・・・。原作は、「バットマン」などでも知られるDCコミックスのグラフィック・ノベル。一夜にしてヒーローとなってしまった男の顛末を通して、幸福と暴力の対立、究極の愛の選択をサスペンスフルに描き出している。~~~~~~~~~~~~~面白かったですよ^^)ヴィゴがダイナーの普通の店主、妻を愛し幼い娘を溺愛、息子には父として手本となろうかと。この最初の頃のヴィゴの顔の柔和な事。その彼の顔が徐々に変わっていくんですよね~~。こういう家族の物語に仕立てなければ、クールでクレイジーな悪党、アクションものとしてみることもできるよね。ヴィゴのアクションは、そこだけ抜き出したらかっこいいんですものね。ちょっと、超人的ともいえるし(笑)その彼が強盗事件で一躍ヒーローとなり、それはいいんだけど、そこから片目がつぶれた男につきまとわれるようになっていく。息子のエピソードはう~んと唸る。どちらかといえばいじめられっこの息子は、暴力を避け自分を卑下する事で身を守ってきた。しかし父親が一躍英雄になった事が誇らしかった。またそれをネタにいじめられた時、今までの鬱憤を晴らすかのようにいじめっ子をボコボコにやっつけた。そのやり方は手加減なし。父親はその行為を激しくとがめる「暴力で解決するな」と息子は、自分を認めてくれない父親に対して「銃は良くて暴力はいけないのか?」と反抗する。自分や愛するものを守ろうとする時、銃も暴力も同じだろう。う~ん、むずかしいね。店の強盗も、トムがやらなければ誰かが殺されていただろうし、息子のいじめだってどんどんエスカレートしていき息子は限界だった。どうやって、それを解決したらよかったのか?トムの過去が明らかになっていくと、妻は衝撃を受ける。自分の知っていた夫は、全く知らない男だった。すべてが偽りで、今まで信じ愛してきたこの男は何者なのか?その混乱ぶりが痛々しい。でも見ている私は「信じてあげなよ」と思わずトムを援護したくなっちゃうのだ。そうは言っても、夫に対して不信感がわくだろうなあ、やっぱり。できれば、家族には知られたくない自分の過去。その自分の過去が追いかけてくる。でも、今の自分を守りたい。家族と暮らす平和な暮らしを守りたい。そんな気持ち、分かるなあ~。ある意味このトム、すごく自己チューだったんだよね。。過去を変えたかったのは今の妻と結婚したかったからだものね・・まあ、そこまで苦労して今現在があるから、家族を守りたいっていう気持ちもわかる。なんかね、任侠映画にでもありそうな設定だよねと思ってしまう^^)しかし、違うところはトムは姿を消さない所かな。日本映画なら『あばよ』とかなんとか言って、愛する女の元を去っていってしまうものなんだ。涙ながらにそれを見送る女・・・だよね。しかし、お互い傷つきながら踏みとどまる夫と妻。トムの帰るところは家しかない。家族を守りたいという気持ちがすべて。これから、どう家族を再生していくんだろうか。
2006.12.18
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なんじゃ、なんじゃ?っていう映画で思いだした(笑)☆トラウマ☆(2004)マーク・エヴァンス監督コリン・ファース・・・・・・・・・ベンミーナ・スヴァーリ・・・・・・・・シャーロットナオミ・ハリス・・・・・・・・・・エリッサケネス・クラナム・・・・・・・・・ジャクソン刑事トミー・フラナガン・・・・・・・・トミーストーリーベンは交通事故を起こし昏睡状態から目覚めるが、そこで妻を失ったことを知る。立ち直るために新しい生活をスタートさせるベン。しかし身の回りで不可解な出来事が起こり、霊能者には「妻はまだ生きている」と告げられる。事件の真相を探ることにしたベンだが・・・。劇場未公開~~~~~~~~~~~~~このDVDのジャケットのコリン・ファースなかなか素敵ではないですか?おお~、肉体派って感じ^^)コリン・ファースがどんなサスペンスを見せてくれるのかと思って借りたんですけど。う~ん、私はわかったのかなあ、この映画(笑)劇場未公開というのが、分かるような気がする。元病院が出てきたり、赤アリがうじゃうじゃいたり。フラッシュバックでベンと妻との最後のシーンが出てきたり。雰囲気は、「なんかある、なにかある~~」って面白い。そこのところは分かるのだけど、今一つすっきりしなくて終わっちゃった^^;)ベンが昏睡状態から目覚めた時、世間ではローレン・ハリスという人気歌手の殺人事件でもちきりだった。この事件も絡んでくる。よ~く話を追いかけて見ていてね。コリン・ファースがこういう役を演じている事が見れて面白かったかな。
2006.12.17
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見たDVDはたまっているのだけど、なかなか書けずにいます。まあ、たいした感想も書かないので、さくっと書けばいいのにね(笑)☆ステイ☆(2005)マーク・フォースター監督ユアン・マクレガー・・・・・・・サムナオミ・ワッツ・・・・・・・・・ライラライアン・ゴズリング・・・・・・ヘンリーストーリー精神科医のサム・フォスターは、謎に満ちた若い男性患者ヘンリー・レサムを担当する。ヘンリーは死にとらわれており、自分は3日後に自殺すると予告した。そして、サムにはもうひとり気がかりな相手がいる。画家であり、同棲中のガールフレンドのライラだ。彼女はサムの元患者でかつて自殺未遂をおこしており、彼女の不安定な精神状態はサムの精神的負荷でもあった。サムは彼女を愛しており、結婚指輪も買っているにもかかわらず、ずっと渡せないままだ。ヘンリーはその指輪に異常な興味を示す。そんなライラもまた、自殺願望のあるヘンリーに深い関心を持つ。ある日、ヘンリーが忽然と姿を消した。不安を隠せないサムは、必死にヘンリーを探し回るのだが……。~~~~~~~~~~~~「あなたの感覚を試す感動のイリュージョン・スリラー!」だそうです。イリュージョン・スリラーってはじめて聞きましたが(笑)この題名「ステイ」の意味がラストにわかります。ああ~、なるほどって。そうすると、全く今まで意味不明だったことが分かってくるのね。しかし、そこにたどり着くまであまりに意味がわからずに、ラストで納得してもそれほどの感動を得られなかったかなあ。最後の一瞬の想念?そんな感じに受け取りました。そしてラストでもありスタートでもあるって思いましたよ。そこのところは、好きです。しかし、ラストを見てもう一度見直しして今までの不可思議な事を確認したい・・・とまでは思わなかったのですよ。大体のところは分かったから、まあいいかという感じ。ユアンに、ナオミ・ワッツ、ライアン・ゴズリングと、面白い人たちが出ていますし、「なんじゃ、なんじゃこれは?」と思いながら見るのは面白いと思います。それに、結構、わからんわからんといいながら、最後まで見ちゃいますしね^^)その雰囲気などを楽しめるのでしょう。謎も解きたいし・・ね♪面白いかと聞かれると、微妙なんだけど気になる映画という感じでした。
2006.12.17
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クライヴ・オーウェンと、ジェニファー・アニストン、さらにヴァンサン・カッセルの映画。ヴァンサン・カッセルの出ている映画って、割と暴力的なものが多く(私の思い込みだけど(笑))実はこの映画もちょっと躊躇していたんだけど、そんなところもあるにはあるが思ったほどではなかった。意外と面白かったともいえるなあ。☆すべてはその朝始まった☆(2005)ミカエル・ハフストローム監督クライヴ・オーウェン・・・・・・・・・・・・・・・・・チャールズジェニファー・アニストン・・・・・・・・・・・・・・・ルシンダヴァンサン・カッセル・・・・・・・・・・・・・・・・・ラロッシュメリッサ・ジョージ・・・・・・・・・・・・・・・・・・妻アディソン・ティムリン・・・・・・・・・・・・・・・・娘・エイミーRZA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウィンストンストーリー会社員のチャールズは、愛する妻子と共に幸せな毎日を過ごしていた。そんなある日、通勤電車に飛び乗ったものの、財布を忘れてしまったチャールズを、金融会社で働く聡明な女性・ルシンダが救う。彼女にもチャールズと同じように愛する娘がいるのだが、2人は通勤電車で会うたびに言葉を交わすようになり、ついに想いが高じて、場末のホテルに入ってしまう。だが、互いの情熱に身をまかせようとした瞬間、突然ドアが開き、恐ろしい形相をした男が銃を向けて押し入ってきて…。誘惑、不倫、脅迫、殺人、罠と、次々と予想を覆すストーリー展開に目が離せないスリリングなサスペンス・スリラー。~~~~~~~~~~~~~~~不倫現場に男が押し入ってきて、二人を襲撃。その後二人の秘密をネタに、チャールズは恐喝されるのだ。恐ろしい話ではないか~。この不倫現場というのがもちろんミソだよね。このチャールズも家族にも話せるわけも無く、なんとか最初の金の要求には答えた。しかし、この男が自分の家にまで友人を装って顔を出してきたからたまらない。しかもこういう手合いは、1回の恐喝で済ませるはずもないもの。最初、どんどん墓穴を掘っていく男の話なのかと思ってみていた。クライヴ・オーウェンって憔悴しきった役を演じるのもうまいのだ。よれよれ~って感じがねえ。ボコボコにされちゃうし、へなへなしちゃうし^^;)「トゥモロー・ワールド」の顔とは全く違うよね。「クローサー」の時の顔に近いかしらね^^)ごく普通の男だから、暴力にはもちろん無縁だし。浮気相手の彼女を守れなかった事にも苦悩し、家庭を愛するがゆえにばらされる事を恐れるし、もちろん仕事をやめるわけにはいかない。この家庭の設定もなかなかうまい。妻や娘と極幸せに過ごしていたのだ。ただ娘が病気で、7年間も手術費用を稼ごうと必死になって働いている。娘の治療代のために家を抵当に入れているし。一見裕福そうに見えるのだが、実はかなり必死だという事なんだよね。そんなチャールズが、弱っちいだけじゃなくなっていくのだ。微妙に変化していくクライヴ・オーウェンの演技が見もの。そしてやっぱり、相手がヴァンサン・カッセルって所もいいんだろうな~~。ほんとやな奴なんだよ。こういう役をやらせると、カッセルはうまいね(笑)そうそう、ジェニファー・アニストンは、この映画では不倫相手として魅力を振り撒いていたと思う。「迷い婚 ~すべての迷える女性たちへ~」も今新作DVDとして出ているよね。実はこの後に「ポリーmyラブ」を見たんだけど、どちらかというとラブコメの彼女というイメージだったから、今回のこの不倫相手という役は新鮮かも。そんなわけで、最初のイメージとは違い墓穴を掘る男の話だけではなかった。結構面白かったよ。
2006.12.03
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見たい見たいと思っていた「ゆれる」を映画館で鑑賞。DVDは、2007・2・23発売ですね。☆ゆれる☆(2006)西川美和監督オダギリジョー・・・・・・・・・早川猛(弟)香川照之・・・・・・・・・・・・早川稔(兄)伊武雅刀・・・・・・・・・・・・早川勇(父)真木よう子・・・・・・・・・・・川端智恵子蟹江敬三・・・・・・・・・・・・早川修(伯父・弁護士)新井浩文・・・・・・・・・・・・岡島洋平木村祐一・・・・・・・・・・・・丸尾・検察官田口トモロヲ・・・・・・・・・・裁判官ストーリー東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。事故だったのか、事件なのか。裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった──。~~~~~~~~~~~ああ、うまい題名だなあ。まず見終わって思った。一番はもちろん、兄弟のゆれる思い。そして、この兄弟の間でゆれる川端智恵子。ん?逆かな川端智恵子を巡ってゆれる兄弟かな~。あ~そうだ、事件か事故かという渓谷の橋もつり橋でゆれる。兄弟関係に関していえば、この猛と稔の兄弟だけではなく兄弟の父とその兄・修の間の積もり積もった感情もある。田舎と都会。束縛と自由。愛情と嫉妬。そういえば「蛇イチゴ」も家族の物語だった。家族に縛られる事(父親も母親もそして妹も)と家を出てしまった兄が描かれていたなあ。~~~~~~~~普段は顔を出さない、もしかしたら自分でも気がつかない心の奥にしまってあった感情が顔を出す。そんなものを見せてくれる。それを俳優達のしぐさであったり微妙な表情の変化で見せる。セリフは補助的なものじゃないのかな。彼らの言葉は時に自分自身でさえ気がつかない嘘が含まれている。言葉って自分の気持ちをうまく表現できない事ってあるよね、そんな感じもあるのだ。映画の冒頭、兄弟の母親の一年忌の法事の場面。法事の席で父親と弟がいさかいを始める。父の言葉に反抗する弟。故郷を捨て東京に出て行った息子を認めない父親。その二人の間に立ち、いさかいをやんわりと止める兄。頑固者の父親、やんちゃな弟、おだやかな兄。父親には反抗するが兄の言葉には素直に従う弟。兄弟の関係が見える。そして、兄のこの穏やかな人柄でこの父子達はもっている様に見える。しかし、この言い争いのためにこぼれたビールを一人せっせと拭く兄。ビールの雫が少しづつこぼれ兄のズボンをぬらす。うまいなあと思う。ほんのちょっとのシーンなんだけど、このズボンをぬらす雫が見ている者の心にもシミのように広がっていくのだ。その後に「何」があるんだろうか?って思わせるのだよね。~~~~~~~~~~~~やはり兄役の香川照之、彼のしぐさや表情の変化はとにかくすごい。しかし、なかなかむずかしい。この兄の本当の気持ちって、一度見ただけで私はつかみきれたかどうかわからないなあ。この兄の変化に戸惑い、また自分の心の底を覗きこむ弟・オダギリジョー。演技と関係ないけど、オダギリジョーのあのうっとうしい前髪、ちょっと気になっちゃった(笑)ラストは、見ているものに想像させる終わり方。どう解釈してもいいという感じだね。ざらざらしたものを見せているのに、見終わって不快感を感じさせない。不思議な映画だ。この監督の感性なのかなあ。次にどんなものを見せてくれるのか楽しみな監督だね。「ゆれる」DVDでももう一度じっくり見てみたい映画だった。
2006.11.22
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この映画、「ソウ」「ソウ2」をおさらいしてから見た方が、分かりやすいかもしれない。☆ソウ3☆(2006)ダーレン・リン・バウズマン監督トビン・ベル・・・・・・・・・ジグソウショウニー・スミス・・・・・・アマンダストーリー今回のゲーム。女性外科医が誘拐され、ジグソウの元へ。彼のルールは、これから始まるある男に仕掛けたゲームが終わるまでジグソウを延命させる事。ジグソウの心臓が止まれば、リンに仕掛けられた爆弾も爆発する。そして、ある男が目を覚ます。彼のゲームが始まったのだ。~~~~~~~~~~三作目、今までとは違う展開だと思う。「ソウ」は面白かった。有無を言わせない展開、謎だらけなんだけどそこが面白い。今回はいままでの後始末のような感じでもあるかな。なので、今までのシリーズをおさらいしてから見るとより分かりやすいと思う。こういう展開は予想していなかったので、少々戸惑いもあるなあ。以下そんなにネタバレしていないと思うけど、内容に触れています。残酷なシーンはよりいっそう増えているように思う。ストーリーと関係なく入るゲームシーンもある。ストーリーとどう関係するのかと見ていたんだけど、結局ストーリーそのものには関係しないんだ。残酷シーンを入れたいだけみたいな気もする。まあ、アマンダに関係するといえばそうなんだけど・・・リンとジグソウの場面は唯一静かに見られるはずなんだけど、彼女の手術のシーンは目をそむけた。手術なんだから残酷でもなんでもないはずなんだけどね~。あれだけしっかり見せ付けられるとね^^;)逆に地下室で目覚めたゲームの男の方は、それほど衝撃でもないかな。そして、アマンダとジグソウの関係が、ここではっきりとする。実は、アマンダが女性であるという事が二作目を見終わった後に不満でもあった。女性の感情がいつ出てくるんだろうかという不安があったからだ。ゲームとして冷静に(ジグソウのように)遂行していけるのだろうかという不安ね。女性を出してきたら、女性の恐さを出すしかないだろうな~って予想するから。今回、その片鱗も見えるような気がする。女性が恐いのは、いろんな映画で見ているからなあ~今更という気もする(笑)まだこのシリーズを続けるらしいが、アマンダがまだ出てくるんだろうか?ジグソウは、うまい。彼のゲームは今回も良かった。しかし、説教臭い^^?)ゲームそのものでは今までの方が面白かったのだが、今回はジグソウのメッセージが強いかな。人間、変われないものがあるのでしょう。ソリッド・シチュエーション・スリラーというのからちょっとづつずれていくような気がするんだけど、残酷シーンが大丈夫ならば映画館でゾクゾクしてください^^)しかし、「ソウ4」はもういいんじゃないかなあ。そんなにこのシリーズに固執しなくても、ねえ監督さん?確かにジグソウというキャラクターは面白いのだけどねえ~。
2006.11.19
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この映画、DVDが2/2に出ますね。でも、こちらの映画館で上映してくれたので、行ってきました。☆マッチポイント☆(2005)ウディ・アレン監督ジョナサン・リス・マイヤー・・・・・・・・・・・・・・クリス・ウィルトンスカーレット・ヨハンソン・・・・・・・・・・・・・・ノラ・ライスエミリー・モーティマー・・・・・・・・・・・・・・・クロエ・ヒューイットマシュー・グード・・・・・・・・・・・・・・・・・・トム・ヒューイットストーリー元プロテニス選手のクリスは、大金持ちの息子・トムと親しくなり、やがてトムの妹・クロエと付き合うようになった。ある日、トムの別荘に招かれたクリスは、トムの婚約者・ノラと出会い、関係を結んでしまう。挑発的なノラに心を奪われつつも、野心家のクリスは上流階級への仲間入りを選び、クロエと結婚。そんなある日、偶然ノラと再会したクリスは、愛欲ゆえに再び彼女と関係を持ちはじめ…。~~~~~~~~~~~ウディ・アレンだったんですね。ウディ・アレンの映画ってあんまり見たことが無いんだけど。皮肉さがちらちら、そういうところはウディらしいというのでしょうか。でも割と万人受けするって感じで、ウディ監督を意識する事は無かったです。この主人公が読む小説がドフトエフスキーですね。実は「罪と罰」とか真面目に読んだこと無いんです。なので、この映画がこのドフトエフスキーの小説に関係しているのではないかと思いながらも、私にはわからないのですが^^)~~~~~~~~~~~~この主人公クリスは自分がどういう方向に向かって行くのかしっかり持った青年。野心家ですよね。そして「運」を味方につける男という事ね~。一方ノラですけど、彼女も金持ち坊ちゃんのトムと婚約している女優志望の女性。トムにとって、彼女が美人なのがの婚約の決め手。まあ、お気軽な金持ち坊ちゃんです。ノラはうまくすれば玉の輿なわけで、絶対に逃してなるものかと普通はがっちりとトムを捕まえておくと思うんです。でも、彼女ちょっと違いましたね。彼女は女優で活躍もしたいと思うわけです。一向に芽は出ないけど・・・それに彼女は自分でも言っていますね「男はみんな私に惹かれる」とありゃ~~、普通にそういわれると、そうですかあとしかいいようがないわ(笑)前半は彼女のそういう、男性を惹きつけずにはおれない魅力が見られるのです。そして、そのノラをスカーレット・ヨハンソンが演じているのね。彼女にぞっこんほれ込んだのがウディ監督らしいですね。まあ、ほどよい色っぽいシーンもありました。でも「ブラック・ダリア」でもそうでしたけど、そんなにサービスはないかも(笑)意外と、彼女はがっちりした体型ですよね。ウエストとかそんなに細~~いって感じじゃないもんね。そして、クリスがヒューイット家の娘と結婚し、婿としてなりあがっていくんですね。このまま大人しくしていれば、安泰って感じ。トムとの婚約を解消されたノラは姿を消すんです。しかし、ある日彼女と偶然出会ったクリス。彼女にもともと惹かれていた彼は、ノラと浮気しちゃうのです。ノラって、一途な女性だったんですねえ、これは少々意外でした。彼女の恋は損得抜きですね。クリスと恋人関係になっても、クリスの上昇志向を考えればうまく行くはずも無いって思うんだけどねえ。クリスがせっかく手に入れた上流階級の生活を捨てるはずも無いじゃないですか?彼女、男を見る目が無いというか・・・まあ、そういうところから悲劇が起きるんですけど。とはいえ、ノラを見るよりもクリスの立場にたってみちゃう映画ですね。彼の言い訳はみっともないし、支離滅裂だと思うんだけど、それでも彼がどうなるのかハラハラしてしまいました。サスペンスとして大いに楽しめる映画でした。彼は罪を犯し、しかし罰は逃れる事ができたわけですね。ドフトエフスキーの「罪と罰」のようにはならないという事なんでしょうね。そして、人生には「運」も必要なのだなんてね、見せてくれました。*************「運を奪って生き残れ」というわけで、「運」に絡んだサスペンスはこちらもお薦め10億分の1の男
2006.11.10
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見てきました。映画館の中は満席。こんな事はほんと久しぶり。面白い映画は皆見たくなるということですよね~。☆デスノート the Last name☆(2006)金子修介監督藤原竜也松山ケンイチ戸田恵梨香片瀬那奈藤村俊二鹿賀丈史中村獅童池畑慎之介ストーリー月がついに捜査本部に入り込む。そして、リュークとは別のデスノートがキラを崇拝するアイドル、弥海砂の手に。自ら第二のキラと名乗り行動を開始する。~~~~~~~~~~~~~よくできた映画だと思いました。面白かったですよ~。心理戦や先の読めない展開、ラストをどうまとめるかというところね。死神だとか死神がノートを持っているとかいう、この発想が面白いのね。よく考え付いたものです。後編では、前編に比べると月の理想は地に落ちていくだろうと思っていたけど、彼はしっちゃかめっちゃかになっていきましたねえ。自分が生き残る為の戦いになっていったのでね。もちろん、それが月とLの戦いの見所なんですけど。ラストに夜神総一郎が、なんとか「正義」についてフォローしてくれたのはあのまま映画にしては、まずいと思ったのではないかと思うのでした。昨今、映画や小説・コミック以上に現実の犯罪の方が過激になってきているので、何がきっかけになるのかわからないって感じだし・・そういう意味でも、この夜神総一郎は重要な役割だったと思うのです。夜神総一郎、素敵でしたよね^^)小さいお子さんを連れた親子連れも見かけました。この「法の限界」であるとか「正義とは?」という問題は難しいのですが、見終わってそういう点を親がちゃんとフォローする必要もあるのではないかと、ふと思いました。もちろん、あくまで月とLの対決なので、そこまで深く見せているとも思わないんですが・・そんな事も見ながら思ったのですが、それ以上にやっぱり月とLの頭脳戦は面白かったですね。月の出方は予想のつくものでしたけど、デスノートだけではなく弥海砂をどう使うのかという点も見事でした。弥海砂の活躍も、よかったと思います。彼女が絡むことでより複雑になりますもんね~。Lの方はというと、天才的な推理力と洞察力でキラを追い詰めていきますね。ここら辺の二人の駆け引き、すごいですね。今回も二人の主役月とLは、よかったのですが。月の方は前編の方が面白くなかったですか?あの前編での室内に仕掛けられたビデオに対抗する作戦やら、インターポールに仕掛けた作戦など御見事でした。今回は動きは月の方が派手なんですが、天才的な頭脳のLが何を考えているのか、静と動の対決というのが面白いです。月のキャラは相変わらず冷静で、お見事です。藤原君はうまいですよ~~。しかし、Lのキャラが今回も際立っていました。お茶目なところも見られてかわいいですねえ^^)~~~~~~~~~そうそう、残念といえば死神リュークの出番が少ない事かな~?前編ほど出てこないんで。もちろんそのかわり新たなる死神レムが出てきますよね。獅童さんの声も相変わらずいい感じ。そして池畑慎之介のレムも、いいですねえ。原作のあるものの映画化というのは、いつも不安に思うのですが今回はかなりうまくまとめてあり、満足できる作品になっていると思います。御見事でした。
2006.11.05
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以前書いたものを移しました☆リクルート☆トリックサスペンスCIAに就職しないか、君は適材だ。アルパチーノ(CIAの教官)にスカウトされた、コリン・ファレル(ジェイムズ)自分の父親がなぜ死んだのか、疑問に思っていたジェイムズはA・パチーノがほのめかす父親の死の真実を知りたくて、CIAの研修を受けることにする。ファームと呼ばれる研修所では「他人を信じるな。自分の感さえも信じるな」と教え込まれる。この研修は、実際のCIAの研修に基づいているそうだ。嘘発見器でのうその見分け方、武術、もちろん拳銃の使い方、そして相手をたくみに陥れる話術などなど・・・ジェイムズは、この研修所で一目ぼれ。試験のときから気になっていた女性レイラ。歌の題名と同じだね。な~~んて言ったりして気を引いちゃってね。(笑)(エリック・クラプトンの「レイラ」ね♪)そんな彼の気持ちをうまく使って、A・パチーノは実習をするんだけど、あれは結構だまされちゃったわ。そんな研修から後半、A・パチーノが、なぜジェイムズを選んだのか、スカウトしたのかが、だんだんわかってくる。彼は極秘の任務を与えられる。愕くべき任務だった。「愛するレイラに近づけ、彼女は二重スパイだ。誰にその情報を流しているのか着きとめよ。」誰を信じたらよいのか、何が真実なのか、コリンと一緒に観客も悩みだまされまいと悩むだろう。コリン・ファレルのちょっと頼りなげだったり、挫折したりする姿に、見ている方も気持ちが入っちゃうような気がする。レイラ役のブリジット・モイナハンも、謎を深めるよい演技ですね。真実だと思っていたことが何度もどんでん返しされ、たとえ訓練だとしてもそんな罠に引っ掛かった人物は、次には絶対に引っ掛からないと猜疑心の塊になるだろう。むしろ、そういう人物の方が引っ掛かりやすいんだよね。詐欺師がそんな事いってるのを見たことがある。そして、心のよりどころを求めて、真実を追究するんだよね。余談:コリンファレルが「we Will rock you」を口ずさんだのには、思わずニヤリ~♪最後まで畳み掛けるようなスピード感があって、面白かった~。まあ、「理由」はあとから考えると、ちよっと弱かったなって思うけど。
2006.10.27
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☆隠された記憶☆(2005)ミヒャエル・ハネケ監督ダニエル・オートゥイユ・・・・・・・・・・・・ジョルジュジュリエット・ビノシェ・・・・・・・・・・・・アンモーリス・ベニシュー・・・・・・・・・・・・・マジッドストーリー人気キャスターのジョルジュと彼の妻・アンは、息子・ピエロと共に幸せな生活を送っていた。ある日、ジョルジュのもとに、不気味な絵と共に送り主不明のビデオテープが届く。テープに映し出されるのは、ジョルジュ家の穏やかな日常。やがて同じことが何度も続き、テープに記録されている映像も、徐々にプライベートな領域へとエスカレートしていく。正体不明の不安と恐怖に脅かされる、ジョルジュ一家。そんなある日、ジョルジュは昔の出来事を思い出した。記憶の底に隠されていた、"無邪気な悪意"が引き起こした事件とは…。深層心理サスペンス。斬新な映像トリックと複雑に練られた脚本によってスリリングなストーリーが展開し、現代社会の裏に潜む闇を鋭く描写。~~~~~~~~~~~~~~隠し撮りされたビデオテープが送られてきて、誰がどんな目的で送ってくるのかという興味と、それによってギクシャクしてくる夫婦の様子が、興味をそそる映画だった。ジュリエット・ビノシェは、「ショコラ」や「綴り字のシーズン」に出ていた。「綴り字のシーズン」では、壊れていく母親って感じが印象的。ここでは、夫に徐々に不信感を抱くようになる妻。こういう役って彼女はうまいのかな、印象深かった。外観を写していたテープが、「プライベートな領域へとエスカレートしていく」という解説を読んでいたので、隠し撮りだから家の外観から徐々に家の内部が映し出されまさにプライベートな部分まで隠し撮りされるのか?と思っていたんだけど、この「プライベート」というのはもっと違う意味でのプライベートな事だった。ビデオがジョルジュの職場や、息子の学校にまで送られてくるというも、怖い所だ。社会的にもダメージを与えようとしているって感じられるものね。そうなると、怒りとともに一体何が原因なのかとジョルジュは考えるんだよね。そんなに恨まれるような事をジョルジュはしたのか?何をしたの?テープは誰が送ってきたの?そのテープを送って何を訴えたいのか?要求はなに?もちろん、子どものころのある出来事が全てのきっかけなんだとわかるんだけど。子どものした事だからと許される事と、ずっと罪を背負わなくてはならないことがあるんだろうね。人種問題を抜きにして言えば、ああいう気持ちを持つことって子どもならあるだろうなって思ってしまった。気持ちの上ではそういう感情も、分かる。それをどう表すのか、それはそれぞれだろうが。でも、これって日本の今問題になっている「いじめ問題」にも通じるかもしれない。悪意のあるいじめは、大人になってもいじめられた方は決して忘れる事はない。いじめた方はすっかり忘れてしまってもこれは「隣人13号」でも見せていたよね。なんだか恐ろしい話かも。自分のした事がどう影響を与えたのか、目をつぶり耳を塞いでやり過ごしたけれども、何年もたってこうして自分に降りかかってくるのだから。でもね、実はこの隠し撮りしていた犯人(といっていいのか?)は、何を訴えたかったのかよくわからなかった。復讐したいのか?と思ったんだけどそんな風でもないし・・だが、こうして書いているとやっぱり「謝罪」を望んでいたのではないかと思う。罪を認めてほしいという気持ちではないかなあ。自分のした事をしっかり認めることではないのかと。そんなわけで、単なるサスペンスという映画ではなかったですね~。後からじわ~っと来る映画という感じでした。追記実はこの映画「衝撃のラストシーン」というのが気になって見たんですよね。ところが私は全く気がつきませんでした。あのカットするシーンかな?と思ったのだけど、あれは別に衝撃でもないし。まあ、なんで何も理由を言わずにカットしちゃったのかと全く分からなかったのですが。どうも、このシーンではないという事だけはわかったのでした。じゃ、どこだったのか、見直ししてみたんだけどなあ~、分かりませんでした。それで上のような感想になっているわけなんですが・・・やはり、ラストの衝撃的シーンに気がつくと、マジットの息子の意味深なセリフも、なんか説明がつくかもしれないしね~~。これはもしかすると、もっと違う見方があるのではないか?あちこちブログを覗かせていただくと、なんか私の見たものと違う映画を見たのかというくらい感想が違いますぞ(笑)もう一度チャレンジしてみないと、この映画わからないみたいです。そんなわけで、ラストをもう一度!ですね。これから見られる方も、注意深くご覧くださいね。
2006.10.26
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ワイルド・スピード、トリプルXですっかりアクションスターの仲間入りをしたヴィン・ディーゼルの映画。しかし、今回のこの映画は、もっと演技に深みのある映画にしようと思ったようで、悲しみと復讐のために戦うV・ディーゼルです。ストーリー麻薬捜査官のディーゼルは、長年追い求めていた麻薬王ルセロを逮捕する。しかし、ボスを逮捕したことで、壊滅に追い込んだと思われた麻薬組織は、「ディアブロ」と名乗る男が勢力を広げる事となった。そして、ある夜ディーゼルは寝込みを襲われ、妻を殺される。彼は復讐に燃え、麻薬組織との戦いに望む。しかし、麻薬組織の情報を得ようとおとり捜査をするが、彼が復讐心を押さえられずに、そのため捜査官に犠牲者が出てしまう。そして彼は捜査から外される。一方、刑務所のルセロは、外部と連絡をとりつつ自分の組織が「ディアブロ」という謎の人物に乗っ取られていくのに焦っていた。しかも自分の妻と子供が車に仕掛けられた爆弾で亡くなってしまう。この爆発シーンは、スゴイ!車が爆発で飛び上がって、燃え上がる。これはスゴイ!!と思った。刑務所のルセロから、情報を得ようと出向くと「お前は魔物となって戦わなければならない」とルセロから言われる。ルセロを違う刑務所に移す事を条件に情報を得たディーゼルは、仲間のデミトリスと共に敵地に乗り込む。復讐の相手を求めて! トリプルXを見たとき、あのバイクのアクションやスノボーのアクションなど、スリル満点でとても楽しめた。今回は、妻を失った悲しみや、復讐に燃える焦りとか結構心理描写もあり、スカッとするアクションシーンはほとんどない。銃撃戦があるけれど、体を張ったアクションはね。その点、どう彼が演技するだろうかと思っていたのだが、まあ、もう少し年齢を重ねるまでスカッとアクション系でいったほうが彼の個性が出るのじゃないだろうか。まだ若いしね。もったいないかも・・・アクション無しは。ストーリーは、ディーゼルがどうやって彼の妻を殺した相手を見つけるのかということね。つまり事件の黒幕は誰?という事なんだけどね。ちょっと怪しい人物をチラチラ出したりして、そこら辺は「こいつかな?あいつかな?」って楽しめます。でも、あの「ディアブロ」というのが、今ひとつよくわからずに見終わっちゃった。でも今ストーリーを書いていると、もしかして・・・?と思うことはあるけどね。最後、最後はね!ありゃ~~~、って感じ。作った側で、自分だけで納得して終わらせてしまって。自己満足してない?こういう終わり方ってかっこいいよなとか思っちゃったのかな~~?アイデアは面白いけど、不自然が多すぎ!私としては最後も、ハデにアクションで終わらせてほしかったわ!スカッとするアクションはないけど、前評判が悪かった割にまあまあ楽しめたかも。最後は、独りよがりのかっこよさが鼻につくけど、そこは目をつぶって。
2006.10.18
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以前書いたものを移しています☆容疑者☆ストーリー ピュリッツァー賞を受賞した報道ジャーナリスト、マイク・マッカラリーの取材記事が原案のサスペンス・ドラマ。殺人事件の容疑者が過去に生き別れた息子だと知り、戸惑いながらも彼を追う刑事の苦悩を描く。主演は名優ロバート・デ・ニーロ。監督は「ボーイズ・ライフ」のマイケル・ケイトン=ジョーンズ。 ニューヨーク市警殺人課の敏腕刑事ビンセントは、故郷のロング・ビーチで起こった殺人事件を追っていた。捜査を進めていくうちに、なんと容疑者は、離婚した妻との間にできた実の息子ジョーイであると知らされる。ビンセントは担当を外され、間もなく事件を追っていた同僚が殺された。またしてもジョーイに容疑がかかる。その矢先、ビンセントの父親が過去に幼児誘拐殺人犯として処刑されていることがマスコミによって明るみとなり、今度はビンセントまでもが窮地に立たされる。そんな中、彼のもとにジョーイから無実を訴える電話がかかってきた。(allcinemaより)出だしが、浜辺のちょっと古い映像で、あれ?違う映画を借りて来ちゃったのかしらと思った。デニーロが、ちょっと中年ぶとりでまったく銃を撃つ場面のない刑事役だった。父親として、また過去に苦しむ。いい演技をしていると思う。このデニーロのビンセントは、自分が8歳の時に父親が処刑された。父親との別れと精神的苦痛と向き合ってきた。自分を救ってくれたのは、養父である。養父は、父親の捜査をしたマッコリー警部。・・マッコリー?この原案者のマッカラリーに似てるな・・・そして自分は、まっとうに何があってもまじめに生きると決めた。それなのに、今度は自分が、離婚ということで、自分の息子を捨ててしまった。捨てたわけではないだろうが、忘れようとしていた。さらにこの殺人事件だ。しかも、息子のジョーイには、息子がいたのだ。ビンセントにとっては孫になる。今度は、この孫が父親を亡くす事になるかもしれない。自分の息子と、自分の過去とそしてこの先の未来のために苦しむのだ。デニーロと、息子役のジョーイがいい演技だったよねと思う。ジョーイは、麻薬中毒で殺した相手は、薬の売人。しかもちょうど薬でラリッていた時の事だった。その後ジョーイは、警察と、薬の売人のボス・スパイダーと両方におわれる事になる。この土地から逃げようといろいろやるのだが、金がなくて出るに出られない。そんな時ビンセントの同僚がスパイダーに殺されてしまう。しかも、その殺人もジョーイが犯人と警察は確信する。息子と父親は、そっと思い出の場所で会うのだが、息子は父親を信頼する事ができず、父親は息子に自首を勧めるが受け入れてもらえない。同僚殺しはスパイダーと確信するビンセントは一人、スパイダーと戦う事にした。スパイダーのアジトで対峙する時、どこからかジョーイが出てきてスパイダーを撃ち殺してしまう。父親と息子の二人のぶつかり合いの山場である。息子はすねる、父親は必死で、息子を説得する。自暴自棄とも取れるジョーイの行動とか、結構ハラハラさせられるけど。どう結末を持っていくのかなと考えていた。1・息子が警官に撃たれる。2・息子をビンセントが撃つ。3・ビンセントが息子に撃たれる。4・ビンセントが、息子をかばって警官に撃たれる。5・二人とも警官の一斉射撃で死ぬ。6・息子は逃げる。父親は警官を辞める。7・父親の説得に応じ息子は自首する。などなど・・・・スパイダーが死ぬ前まではスパイダーに殺されるという設定もあるなと思っていた。最後は、浜辺で孫と遊ぶビンセントのシーンだ。言い終わり方をしてくれるので、ほっとする。しかしなんだか食い足りない気もする。デニーロがいい演技しているんだけど、何かもうちょっとほしいかな。殺人に対して、自分の息子が「人を殺した」というのにやけにあっさりとしているような気がするのだ。まあ、デニーロは刑事だからそうなのかもしれない・・とも思うのだけど。目の前で、スパイダーを殺した息子を見ても、次の説得の言葉を考えているといったふうなんだ。「正当防衛なら懲役6年だ」とか。確かに悪のスパイダーを生かして置いたら・・・とも思うけど、生きて捕まえようと警察は思わないかな?アメリカって裁判の国だから、極悪人でも簡単に出てこられる。そういうことも関係するのかしら。母親にいたっては、「このままではジョーイは警官に撃たれて死んでしまうわ!!」と。確かにアメリカでは犯人が逮捕されずに射殺される事が多そうだけど。日本では「息子が逮捕されるわ!」と思う母親がいるかもしれないが、射殺されちゃうかもとは思わないだろうな。それと、この息子と父親の最後の場面、ビンセントは「お前と俺は血のつながりがあるんだ」というような言葉を叫ぶ。それはそうなんだけどさ・・・そういう血のつながりとか、子供の頃の・・といった事で話をまとめちゃったのが、物足りなさを感じるのかもしれない。父と息子の絆ということでは、この話きれいにまとめたなと思う。血だけが、親子の絆ではないと思うけどね。もうひとひねりあってもいい話だったかもしれない。でも、現実としてこのアメリカの悩みは解決していない。それはこの先の日本の悩みでもあるかもしれない。
2006.10.18
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以前書いたものを移しています☆アイデンティティ☆ 結末は、誰にも話さないでくださいこういうのは、コメントも難しいのだけど。ストーリー嵐の夜にモーテルに集まった11人。何のつながりも無いと思われる彼らが、次々と死んでいく。死体には、モーテルの鍵が置かれていた。同時に進行するもう一つのストーリー。死刑執行直前に発見されたある囚人の日記。その日記をめぐって、再審理が行われようとしていた。モーテルに集まってくる客達の描き方つながり方が面白い。家族3人(両親と少年)の乗った車がパンクする。その原因を作ったのは、娼婦だ。オープンカーに乗っていた彼女は、ライターを探してバックをかき回す。その時に、スカーフなどとともにピンヒールを落としていったのだ。そのピンヒールが、タイヤに突き刺さった。すごいピンヒールだよね!!さらに、タイヤ交換をしているのを見守っていた母親が、車にはねられる。そのはねた車に乗っていたのは、LAに向かうところの女優と運転手。とりあえず、モーテルに向かう彼ら。しかも電話も通じない。嵐がひどくなる中、女優の運転手は助けを求めに車を走らせる。しかし、道路が水没している。そこで立ち往生している娼婦と出会う。違う道を探すがどこも道は閉ざされていて自分の車も動かなくなってしまう。そこに通りかかったのが、若いカップル。結局、皆が、モーテルに集まる事になる。他に、囚人と、それを護送している警官。そして、モーテルの管理人。合わせて、11人だ。 ホラーミステリー。でもそれほどホラーとして恐くないので、ホラーの嫌いな方も大丈夫・・?もちろん、詳しい内容が言えないのは辛い。とりあえず、やられた!と言ってみたい人にお勧め。どちらかというと、アガサクリスティのような犯人探しを期待していたのだけど、ちょっと違った。でも、犯人は誰?あいつか?この人か?と見る。こういう話って、小説ならば『あれ?』と引っかかる所があると、ぺらぺらとページをめくって元に戻る事ができる。でも、映画は引っかかった事さえ、次々に映像で畳み掛けられるから、忘れてしまうね。そして、最後に「く~~!そういえば、一瞬不思議に思ったんだよ」とか負け惜しみのように思うのだ。そういう方向に話を持っていったのか~~というのは、意外な展開だった。そういう方向というのは、書けないよね(笑)しかし、最後のオチ(?)に、やられた!という事で、面白い映画だった。
2006.10.18
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いや~、久々のデ・パルマ監督ですね。私は、彼の作品は娯楽作品として好きですね~~。初期の頃のヒッチコックばりのサスペンスなど面白いですもんね。今回はどんな感じになっているのか、楽しみにしていました。デ・パルマ監督作品(抜粋)悪魔のシスター(1973)←こちら、リメイクされるようですね。キャリー(1976)殺しのドレス(1980)ミッドナイトクロス(1981)スカー・フェイス(1983)ボディ・ダブル(1984)アンタッチャブル(1987)虚栄のかがり火(1990)カリートの道(1993)ミッション:インポッシブル(1996)スネーク・アイズ(1998)ミッション・トゥ・マーズ(2000)ファム・ファタール(2002)そうなんですね~~、ファム・ファタール以来なんで4年ぶりの作品になるのですね~。ファム・ファタールも面白かったなあ♪☆ブラック・ダリア☆(2006)ブライアン・デ・パルマ監督ジョシュ・ハートネット・・・・・・・・・・・・バッキーアーロン・エッカート・・・・・・・・・・・・リースカーレト・ヨハンソン・・・・・・・・・・・ケイヒラリー・スワンク・・・・・・・・・・・・・マデリンミア・カーシュナー・・・・・・・・・・・・・エリザベス・ショートストーリーかつてはプロボクサーとして鳴らした、警官のバッキーとリー。ロス市警のPR試合で一戦を交えた2人は、急速に接近。仕事上でもバッキーは年長のリーに引き抜かれ、特捜課でコンビを組み始める。そんなある日、身体を腰から切断され、口を耳まで切り裂かれた若い女の全裸死体が空き地で発見される。間もなく死体の身元は、映画女優を夢見ながら娼婦まがいの生活を送っていたエリザベス・ショートだと判明。2人も事件の捜査に乗り出すが、リーはこの事件に異常な執着を抱き始める。戦後間もない1947年、ロスを震撼させた猟奇殺人事件。ハリウッドで夢に破れ「ブラック・ダリア」の通り名で呼ばれていた娼婦は、世界一有名な死体となったが、ついに真相が明らかになることはなかった。この実在の迷宮入り事件を基に、“アメリカ文学界の狂犬”ジェイムズ・エルロイが書き上げたノワール小説を映画化。~~~~~~~~~~~~私はこの猟奇的事件を知らなかったですねえ。有名なんですね。エルロイの小説の方も、読んでないんです。今度読んでみようかなあ。おもしろそう。でも、事件を知らなくても大丈夫だと思います。ただ、当時はどんな捜査があって、どんな人が容疑者リストに上がったのかってちょっと興味がありますよね。なので、どこからがフィクションなんだろうってちょっと思いました。もちろん犯人の謎が解き明かされる所からなんでしょうけど?そして、予告編だけ見ているとすぐに「ブラック・ダリア」事件が始まると思ったんですよ。そうしたら、ボクシングです。刑事二人が警察自体の思惑と二人の思惑が絡まってボクシングの試合です。あら?「ブラック・ダリア」は??そんなわけで、事件がおきるのは映画が始まってしばらくしないといけません。遠くから絡めとるように映画が始まるって感じでしょうか。でも、そこには伏線があるんですよね~。二人は違う事件を追っていたのだけれども、特にリーの方が今まで追っていた事件を放り出してまで、この事件に執着するのです。相棒のバッキーはそれに不満を持ちながらも、このブラック・ダリア事件の捜査をすることになるのでした。~~~~~~~~~~~~1947年、そんな時代をノスタルジックにデ・パルマは見せている。こういう時代ってファッションも町並みも、小道具も、ちょっと雰囲気がいいんだよね♪そういうところにこだわって、いい感じです。そういう事でも、スカーレット・ヨハンソンのファッション、髪型など素敵ですね~~。彼女の白い肌にはこういうクラシカルなのって似合うなあと思うのです。色っぽいシーンがあるにはあるけれども、意外と過激ではないですね彼女は^^)↓これぐらいかなあ、ドキドキシーンは(笑)↓こちらは「マッチポイント」でのスカーレット・ヨハンソンそして、↓こちらはブラック・ダリアと呼ばれるエリザベス・ショートこれを演じているのは、ミア・カーシュナー彼女、魅力的というか、退廃的な雰囲気が良かったですよ。私は実はこの役もヒラリー・スワンクが演じているんだと思っていたんですよ~。でも、途中から出てくるヒラリー・スワンクとどう見ても違う(笑)もちろん、このヒラリーが演じるマデリンとよく似た女という設定なんで、確かによくにているんだけどやっぱり違うなあとは思っていたのでした。ヒラリーよりももうちょっとやわらかい感じですよねこの、ミア・カーシュナーという女優さん。今探したんだけどヒラリーの絵がなくて、で、↓こちらは「ミリオンダラー・ベイビー」の時のヒラリー・スワンク。基本的にこの顔ですからね。でも、かなりよかったですよ~~。妖艶なところとかね。映画では、だんだんマデリンの素顔が見えてくるんですけどね。やっぱ、ヒラリーはただの美女の役はやらないですね(笑)さてそんな女優陣に対して男性陣は。ジョシュ・ハートネット、よかったです♪出ずっぱりです~。彼はアイスマンと呼ばれているんですよね。相棒のリーはファイアマンと呼ばれてます。対照的な二人ってことですかね~~アイスマンの彼は病気の父親がいて苦労人。リーの恋人ケイにだんだん惹かれちゃうし、でもいい奴ですからそんな自分の気持ちを押さえ込もうとするんだよね。あ~いい奴だよ~ん。といいながら、マデリンの色気にくらくらしちゃってね(笑)結構二人の女性の間をふらふらしてましたが・・(いい奴といったのに、なんでかな(笑))一方のリー役アーロン・エッカード。↓彼は新作「サンキュー・スモーキング」の公開が控えてますよね。こちらの「ブラック・ダリア」では、自信家の刑事って感じかな~ファイアマンだし。「サンキュー・・・」の方が彼の魅力は出ているみたいですね?~~~~~~~~~~~謎解きの面白さというのは、後半佳境に入ってあるはずなんだけど、残念ながらそこで見ているものが「そうだったのか~~!」という驚きもないし意外な感じでもない。もちろん、あら、そうだったの?という驚きは感じたんだけど、全てが説明だけっていう真相の暴露が、つまらないんだよね。もっと見せ方を考えてくれたら面白いのにね。でも一見関係ないように見える出来事が、一本にまとまってきて「ブラック・ダリア」と関わっていくところは面白い展開でしたね。意外と、ここでの真相って思いのほか小さいって思っちゃったのは、私だけでしょうか??もっと言えば、「ブラック・ダリア」の猟奇的殺人事件にもっと的を絞れば、散漫にはならなかったと。ま、原作がある物なんでその点はなんとも言えないんだけどね。そうそう、階段落ちの衝撃シーンは、おお~~って感じ^^;)それと、ラスト近くの「ブラック・ダリア」は、ドキッですね~~。でも、そういったグロイ所はないので、安心してみる事ができると思います。少々かったるく思ったりもしたんだけど、デ・パルマのこだわりも感じられて、何よりも俳優を見る楽しみがあったので、結構満足しました♪
2006.10.15
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以前書いたものを移しています☆S・W・A・T☆☆ストーリー☆銀行の強盗事件でS.W.A.T.の隊員のギャンブルは、判断ミスで人質に怪我を負わせてしまった。相棒であり、行動を共にしたストリート共々武器管理への降格を命じられるが、ギャンブルはそれを不満として警察を去っていった。それから6ヵ月後、ストリートにチャンスが訪れる。久々に復帰することになったボンド巡査部長の元で新しいS.W.A.T.のチームが結成されることになり、ストリートもそのメンバーに加えられたのだ。過酷な訓練に耐え、S.W.A.T.の試験に合格した直後、彼らのチームに重大なミッションが課せられる。それは偶然にも国際指名手配犯のアレックスをFBIの元に護送するというもの。しかもアレックスがテレビカメラに向かい「俺を逃がしてくれた奴に、1億ドル払う」と言ったため、380万人のロス市民が敵か味方かわからないような混乱した状況で、その任務を遂行しなければならなかった。しかも、元S.W.A.T.の隊員のギャンブルまでもが最強の敵となり彼らの前に現れた…。ストリート・・・コリン・ファレルギャンブル・・ジェレミー・レヤーホンド巡査部長・・S・L・ジャクソンアレックス・・オリヴィエ・マルティネス・・・ミッシェル・ロドリゲス、ヴライアン・ヴァン・ホルト、LL・クール・J実は、これを見る前にTVで「特別狙撃隊SWAT」を見た。TV番組からこの作品が作られたと言う話だったので、TVでも流したのでしょうね。TVで見たところはちょうど、仲間が裏切ると言う話で、この映画のギャンブルのように、命令にそむいて、一人で先走って攻撃を加え犯人を殺してしまう隊員が首になる。彼がSWATに再び入れるように復讐を企てると言うような話だったと思った。ここら辺は映画と違うけど、似たような話も出ていたっけ。壁をそっくり引っこ抜いちゃう場面とかね。TV番組では丁寧にスワットの活躍が描かれていたのかも。人命が第一であるという点も強調されていた。でも、2クールしかやらなかったようだ。でこの映画版では、TVを見ているシーンにこのTV版SWATが映っていた。そして、このTV版のテーマ曲が全編流れている。あのノリの良い曲ね。さて、誇大広告という言葉があるが380万人のロス市民がこの指名手配犯を逃がすべく襲い掛かるというのは、これは・・誇大広告だよね。もっとすごいものを想像するじゃない。結構派手に爆発したりしていたけど、以外にあっけなかった。それから、SWATが過酷な訓練を受けるというのは、もうちょっと説得ある訓練画面にして欲しかったかな。そして、TVのように人命第一の人質救出のためにいるのだと言うところももっと強調したら・・・どうかな?人命を大事にするからこそ、過酷な訓練が必要なのだと、そういうことだものね。それか訓練最後にハイジャック救出訓練をするんだけど、もしかしたら、そこら辺だけでも良かったかもね・・・やはり元隊員であるギャンブルが敵となって現れてからは、結構スピード感もあって面白かった。コリン・ファレルって、いいかもね。でも、結構カンの強そうな顔してるわね。(笑)あの犯人役のオリヴィエ・マルティネスは、「運命の女」の時とはまた違ったふてぶてしい犯人役だった。もうちょっと活躍しても良かったか・・・と思うけど、捕まっちゃった犯人役だから仕方ないか~~。気になるのは、首になったギャンブル役のジェレミー・レヤー。始めてみる顔だけど、TVや、舞台の役者なのかな?もっとつまらないかと思ったのだけど、軽く楽しめてよかったかな。
2006.10.14
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今日は、「ブラック・ダリア」見てきました♪デ・パルマ節全開って感じですよね。このブラック・ダリアも実際の事件を元にしています。原作もありましたよね。それで思いだしたんですよね。この「ユニコーン・キラーを追え」も実際の事件を元にした映画でした。ただ、TVMだったので劇場公開してないのね。そうそう、映画館で「ディパーテッド」の予告をしていました。うん、オリジナルは「インファナル・アフェア」です。そして公開されたアメリカでは、なかなか評判いいみたいですよね。オリジナルって香港ノワールの哀愁というか男臭さ全開でしたよね。このハリウッド版は、こういうノワール物はお手のもの。あ、それにスコセッシュ監督ですもん~~。予告見てもなかなかおもしろそうです。上映が楽しみですね♪つい、話が長くなります^^)☆ユニコーン・キラーを追え☆(1999)これ、DVDだと「ナオミ・ワッツ ユニコーン・キラー」となっています。ウィリアム・A・グレアム監督ナオミ・ワッツ・・・・・・・・ホリー・マダックスケヴィン・アンダーソン・・・・アイラ・アインホーントム・スケリット・・・・・・・フレッド・マダックスストーリー髭もじゃアイラはヒッピーの活動家でもあり、大学の講師でもある。その彼と付き合い始めたホリー。しかし、アイラは外の顔とは別の顔があった。付き合う女性は、彼に束縛され暴力をふるわれる。自分自身は自由にいろいろな女性と付き合うのだが。ホリーは彼を信じたいと思いつつ、自分の事をさげすんだり、異常に嫉妬するアイラとわかれることをやっと決心し部屋を出た。アイラの部屋にある自分の荷物を取りに行ったホリーは、その日から姿を消した。ホリーの両親は、アイラがホリーを隠していると確信する。しかし警察は動いてくれない。その頃、アイラはカリスマ的な人気を得るようになり、彼の周りには信奉者が取り巻きマスコミをも味方につけているのだ。両親は、私立探偵を雇い独自にアイラの身辺を探り始める。~~~~~~~~~~~~~ナオミ・ワッツが主役で娯楽サスペンスかと思って見始めたら、殺人事件よりもその後の犯人を追い詰める執念の追跡が主だった。これは犯人探しではない。犯人はアイラ。そしてナオミ・ワッツがホリー役をやっているが、彼女は前半で行方不明となってしまう。彼女が主役なのではなく、このホリーの家族の話だ。ホリーは絶対にアイラが隠している。最初のうちは生きているのではないかと思っていたのが、いつまでたってもアイラのしっぽがつかめない。時間だけがたっていき、1年後(だったかな)やっとアイラの部屋を捜索することができる。そこで見たものは、無残なホリーの死体。しかし、アイラはすでに国外逃亡。~~~~~~~~~~~~~~このアイラという男がカリスマ的に人気があって、周りはみんな彼を信じているんだよね。欠席裁判にまで持ち込んで有罪になるんだけど、アメリカと送還協定のない国に逃げ込んでしまうし。とにかく、このホリーのお父さんや姉妹が、なんとかホリーの無念を晴らしてやりたいと長い長い戦いをすることになるのだ。家族の想いが伝わる話だ。ご両親が気の毒になる。とにかくこういう頭のいい犯人は、厄介だなあ。口のうまさに騙されてはいけないよね。いまだ、この犯人が捕まっていないと最後に言っていたけど、今はどうなんだろうか?まだ、自由の身でどこかで暮らしているんだろうか?
2006.10.14
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以前書いたものを移しています☆閉ざされた森☆ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン。コニー・ニールセン。軍事サスペンス。「真実ほど疑わしい物は無い」という宣伝コピー。深い森の中で起きた兵士の殺人事件を調べる軍の女性士官(コニー・ニールセン)と尋問の専門家(ジョン・トラボルタ)が、真相を追究していく過程で、矛盾し交錯した証言に翻弄され混乱していくさまをミステリアスに描く。監督は「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナン。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆場所はパナマ。(このパナマもミソかな。)嵐の夜、実弾訓練に向かったレンジャー隊7名が行方不明になり、17時間後捜索に向かったヘリの下で、味方同士が撃ちあう姿が目撃される。そして無事帰還したのは2名のみ。1名は重傷で病院へ、もう1名は黙秘を続ける。そこで、彼らの口を割らせるために元軍人、今は麻薬調査官のトニー(トラボルタ)が呼ばれる。そのとき基地の大佐がトニーに「この基地には秘密がある」と語るのもポイント。兵士の1人は、トニーが元レンジャーであった事を知り、ウエスト軍曹の話を始める。「レンジャーと話しがしたい」と彼が最初にメモ書きしたのだ。実弾訓練の前には、野外訓練があり、そこではネイサン・ウエスト軍曹(サミュエル・L・ジャクソン)が、いかに厳しく隊員達をしごいたのか、また一人の黒人隊員(パイク)に憎しみがあるのではと思うほどの訓練があったことが語られる。病院の隊員の証言、もう一人の隊員の証言は軍曹が最初に亡くなったという部分は一緒だが誰が犯人であるかまったく違うのだ。ここは回想シーンが頻繁に出てくるが、夜の訓練ということもあるし、嵐ということもあり、誰が誰やら・・・軍曹を除いて6人いるのだが、生還した隊員2人と黒人のパイクぐらいしか顔がわからない。この場面嵐のすごさとかわかるのだけどもうちょっと見やすくできないものか・・・字幕を追いながらはしんどい。どの話しが正しいのか。軍曹を殺したのは誰なのか。残りの隊員たちに何が起こったのか。二転三転するストーリー。頭の中がごちゃごちゃするよ。見た後で「何でこれが必要なの?」と無い知恵を絞って考えるのだが、なんでこんなに二転三転する必要があるのか良くわからん。でも!最後は好きだな、こういうの。最後どっちに転ぶかってところが楽しい。(これは説明すると面白くないので)尋問を譲った形になる女性仕官が意外な役回りをさせられたという感じで見たけど、どうかな??そうそう、彼女が、机の上にあった電話帳をつかんで、元恋人の顔を殴る場面はすごい。ちょっとすごいけど笑えちゃうかな・・・軍隊の言葉はかなり汚いぞ。語訳でも「あれま」という言葉を平気で言ってるらしいとわかる、英語がわかればさらによくわかるでしょうね。トラボルタ、いい味だしてると思う。サミュエル・L・ジャクソンもあの鬼軍曹はすごいわ。生還した隊員のブライアン・ヴァン・ホルトは、「S・W・A・T」にも出演してる。なかなかいかつい顔していて、いい感じ。ビデオで、隊員たちの顔を顔を確認しながらもう一度みるか・・
2006.10.13
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以前書いたものを移しています☆ファム・ファタール☆欲しいもの・・・私は総てを手に入れる。というキャッチコピー。スネークブラ(あの蛇の形のブラね)が印象的。スネークブラは、はっきりいってほんときわどいわ。見えちゃうもの。あはは。それにつけてるヴェロニカという女性のスカートが、腰に引っかかる感じで、これまた、セクシ~~。カンヌ映画祭の会場での、スネークブラの盗み方が、なかなかセクシーではあります。でも、あとで考えると、必要の無いことでしたよ。普通に盗っちゃえばいいんだもの。でも見ているときは、なるほど~(何がなるほどだか?)と思ってみていました。でもその後スネークブラは姿を見せません。きっと高価な物なんで、使わせてもらえなかったかな?(笑)そのスネークブラを盗んで、しかも仲間を裏切った女が主人公。そして別人になってアメリカに高飛びするんだけどね。分け合って7年後に再びパリに戻ってくるの。この彼女は、レベッカ・ローミン・ステイモスという女優さん。名前覚えらんないね。しかし、どこかで見たことがあると思いましたら「X-MEN」で、全身青色に塗ったクールな敵側の部下(というのかしら?)だったのですね。あの時も、ステキなスタイルを見せていましたが、今回もスタイル抜群。手足が長くて、ステキですぞ。最初にベッドの上で背中を見せてTVを見ながら寝ているのですが、その背中の美しいこと。美しいけど、たくましい・・・たくましいという点は、突き落とされてもかすり傷追わない彼女もすごすぎる。一回目は、ガラスも突き破って落ちるんだけどね~~。けがしてないんだよね。(笑)二回目は、欄干から海に落とされちゃうの・・そして?(ナイショ)彼女の変身振りも楽しい映画です。最初の彼女は、ショートで、スタイルも宝塚の男役みたいよん。次に黒髪になると、おびえた子鹿のよう。ブロンドを結い上げると、自信あふれる大使館夫人さらにコケティッシュで金髪クチャクチャ髪は、男をたぶらかす悪女のイメージか?最後に薄いブロンドのストレートになると、どこにでもいるまさに恋愛映画のヒロインに早変わり。これだけ変身するのだから、一筋縄ではいかないストーリーですよ。バスタブと、時計がキーポイントね♪映画の画面を二つに分断して視点の違う二つの風景を見せるというは、始めてみたのだけど、面白い。でも、二つに分けたらもっとそれぞれがドラマチックに違う視点だったら面白いんだけど、いまいち一回ではわからなかった。この映画、何度か見るといろんなところで、ヒントが散らばってるのに気がつくのだろうな。残念ながら一回では見きれないな。ビデオでもう一度見たいものです。そうそう、アントニオ・バンデラスが出ているのですが、パパラッチの写真家で。追いかけたり、巻き込まれたり、結構大変です、彼も。こういう映画、結構好きだな。謎解きしてるようで。
2006.10.12
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このDVDですが「ロング・キス・グッドナイト」や「クリフハンガー」などの監督、レニー・ハーリン監督の作品です。☆マインドハンター☆(2004)レニー・ハーリン監督クリスチャン・スレイタージョニー・リー・ミラーキャサリン・モリスヴァル・キルマーLLクールJウィル・ケンプストーリー”心理分析官(プロファイラー)”を目指し、超難関な最終試験に挑む7人の有望なFBIの訓練生たち。合格すれば彼らは晴れて”マインドハンター(心を探る者)”となる。教官が用意した試験は、無人島にある特殊訓練施設で、連続殺人犯をプロファイリングし、その正体を暴くことだった。しかし、シミュレーションであるはずの試験で彼らを待ち受けていたのは本物の殺人事件だった・~~~~~~~~~~~~~ネタバレあり最初に潜入していく二人の男女。不気味な女の叫び声。なんだなんだ、恐い系の映画だったのか~~と思っていたら、これが訓練だったという事がわかるのだ。へ~~、本当にこんな訓練するのかな?などと思いながら、冒頭に出てきたクリスチャン・スレイターとキャサリン・モリスがきっと主役なんだなって思うわけ。ところが、島についてあっという間にクリスチャン・スレイターが死んでしまった!!なんてこったい??実はって生き返るかと・・・思いたいが、あの死に様では無理だろう。なにせ、液体窒素で砕け散ったんだもん。それでも最後まで「もしかしたら?」って思っていた私って、しつこいかも(笑)じゃ、誰を応援すればいいの?なんて思うまもなく、どんどこ死んでいくのだ。こんなにうまく死なせる事ができるのかしらなんて考えている暇もない。こうした孤島の「そして誰も居なくなった」的なお話って面白いよね。かなり強引な所もあるんで「なんだ?なんだ~?!」って思うんだけど、力で押し切るという感じ。それでも、やっぱり犯人は誰?というのは最後までしっかり引っ張ってくれて、面白い。ヴァル・キルマーはこの教官役。自信満々な教官で、ちょっと鼻持ちならない。そこもミソかな~?あ、ウィル・ケンプも哀れであった・・・**************「レディ・イン・ザ・ウォーター」と「ワールド・トレード・センター」は、評価が分かれていますね~。、あちこちのブログを覗かせていただきながら、いろんな見方を読ませてもらっています。こういう見方もあったのかと思ったり、自分が何となく感じていて言葉にできなかった事はこういう事だったのかと気づかされたり、面白いです。皆さんも是非、いろんな方の感想や評価をご覧くださいね。
2006.10.10
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以前書いたものを移しています☆踊る大捜査線☆織田さんがやっぱり、生き生きとしてるな~~この映画は。以前「T・R・Y」を見たけど、その時の詐欺師の役もよかったけど・・・ね。日本映画って、字幕を見ないですむから、役者さんをしっかり見れたり、細かいところも見れるのがいいかも~~。今回のような娯楽映画は見ていて楽でいいわ。脇役陣がしっかりサポートしてくれるからいいんだね。今回は深津絵里(この字でいいかな?)が負傷するんだけど、音のないシーンがインパクトあっていいかも。そう考えると、映画って、常に音があるんだよね。音がないといけないみたいにね。誰かが負傷しないといけないみたいなんで、今回順番回ってきたのね。わかりやすいキャリアの上司と現場の織田くんたち。いつものパターンだけど、思わず現場を応援したくなるというところがあるよね。ただ、キャリア組をちょっとデフォルメしすぎかなという気もしたけどね。女性上司なんだけど、これって、ありきたりのパターンというか・・・なんで今回女性を持ってきたのかな?やや、ヒステリックになったり、女性の上司ってこんな風だぞというつくりになっていない??なんだか、この設定は納得しないんだな・・・・柳葉君は、相変わらず、奥歯をかみ締めていたよ。相当このドラマや、映画で奥歯が磨り減ったんじゃないだろうか?(笑)頬の筋肉はつくんだけど・・・もちろんかっこよいぞよ。久し振りに映画館がいっぱいになっていた。日本映画でもこれだけのお客を呼べるってのが嬉しいかも。今後どんな役を織田君はやるんだろうか?楽しみだ~~。
2006.10.09
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以前書いたものをこちらに移してます☆スコア☆デニーロ、エドワート・ノートン、マーロンブランドが出演している、クライムサスペンス。金庫破りのプロデニーロが、マーロン・ブランドに頼まれた仕事が、関税に紛れ込んじゃったお宝を盗むこと。それには、内部に詳しいエドワード・ノートンと組まなければならない。このお宝は、持ち込もうとしたところをカミキリムシのおかげで、関税で足止めを食ってしまったのだ。カミキリムシが、船に大発生して木を食い荒らしちゃった。お宝はピアノの足に忍ばせたフランス王制時代の金の錫(しゃく)カミキリムシのおかげで、もう少しでピアノと一緒に焼却されるところだったのだが、何とか地下の金庫にしまいこまれた。そこで、金庫破りのデニーロにご指名が来たのだ。マーロンブランドは、それほどの見せ場はないのだけど。デニーロとエドワードノートンの二人の絡みは面白かった。とにかく金庫破りのはらはらどきどきと、いろんな問題が発生したりしてどうするデニーロ!って感じ♪エドワード・ノートンもなかなか良かったよ。ノートンは障害者の振りをして税関の掃除人に雇われているのだが、その演技は印象に残る。最後のどんでん返し、私には小気味よかった。若いもんには負けないぞという感じのデニーロ、いいね~~♪このノートン、「ファイトクラブ」「ミニミニ大作戦」など出ております。「ファイトクラブ」は見たけれでも今回とまったく違った役でした。今回DVDで見たのだが、日本語吹き替えと字幕と見比べてみることができた。吹き替えのほうが、うまい台詞回しで、面白いと思ったな。
2006.10.07
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風邪をひきまして、少々熱っぽいかなあといいながら、映画館にいそいそと出かけました。一応、「ワールド・トレードセンター」にしようか、この「ザ・センチネル」にしようかとと考えたんですが、体調を考え上映時間の短いこちらにしました。ちなみにこちらの上映時間は、108分。しかし・・・TVの予告は煽りすぎよね~~「24」は関係ないよ。☆ザ・センチネル/陰謀の星条旗☆(2006)クラーク・ジョンソン監督マイケル・ダグラス・・・・・・・・・・ピート・ギャリソンキーファー・サザーランド・・・・・・・デヴィッド・ブレッキンリッジエヴァ・ロンゴリア・・・・・・・・・・ジル・マリンキム・ベイシンガー・・・・・・・・・・サラ・バランタインストーリー かつてレーガン大統領を暗殺の危機から救った伝説のシークレット・サービス、ピート・ギャリソン。ある日、彼の同僚が自宅前で射殺される事件が起きる。捜査に当たるのはギャリソンの教え子デヴィッド・ブレッキンリッジ。現在、2人の間にはブレッキンリッジの離婚の原因を巡って深い溝ができていた。そんな中、シークレット・サービス内部の人間が大統領暗殺計画に関係しているという情報がもたらされる。上層部はさっそく裏切り者の洗い出しもブレッキンリッジに命じる。やがて、ブレッキンリッジの疑いの目はギャリソンへと向かうのだったが…。~~~~~~~~~~~~~~いや~~、てっきり、キーファー・サザーランドが主役だと思って見に行っちゃったんですよね。マイケル・ダグラスの映画じゃないっすかあ。予告編では、結構この二人の絡みが多そうに見えたんだけどねえ。なんか騙された気分(笑)マイケル・ダグラスがこの映画の製作にも関わっているんですね。そして自分が主役だもんなあ~。しかし、年の割にマイケルは、がんばってましたよ。(゚ー゚)(。_。)ウンウンエリートのシークレットサービスとしての能力は、見せていたと思う。そうそう、それに大統領って本当に徹底的に守られているんだと、分かりましたねえ。そこんところはすごかったね。キーファーとマイケルの間には確執があるんだけど、女がらみだったのね(笑)マイケルってば、手が早いのね~~^^)あ、これは誤解もあったようだけど。今回も、彼が窮地に陥るのもその彼の手の早さが問題だったわけだよね。人間くさいシークレット・サービスというところを、見せたかったんでしょうけど。お相手は、キム・ベイシンガー。セルラーは面白かった。先日見た「ドア・イン・ザ・フロア」でも物憂げな人妻でした。今回のこの映画ではファーストレディ。気品があってなかなか素敵でしたよ。さて、映画としては、なんかごちゃごちゃした映画だなあって思っちゃった。予告編の方が、スタイリッシュかなあ。あんまりキーファー・サザーランドの出る意味がないしね。客を引き寄せる為の餌だったんですね~、キーファー・サザーランドは。ラストね、なんか、さも大団円って感じだけど、本当はそんなことないんでしょ?介護用紙おむつ貰って喜んでいられないと思うなあ。
2006.10.07
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以前書いたものをこちらに移しています☆ニューオーリンズ・トライアル☆ニューオーリンズの証券会社で銃の乱射事件が勃発。犯人は11人を射殺して自殺した。その2年後、犯行に使われた銃の製造と販売責任をめぐって、被害者の未亡人が訴訟を起こした。訴えられたのは大手の銃器メーカー。銃器メーカーはやり手の陪審コンサルタントフィンチ(ジーン・ハックマン)を雇い、陪審員に対して裏工作を進める。未亡人の弁護士はローア(ダスティン・ホフマン)さらに陪審員の中で不審な行動を取る男ニック(ジョン・キューザック)彼の目的は何か?また、原告・被告の双方に「陪審員、売ります」というメモを渡した謎の女。銃社会の問題、さらに陪審員制度、この両方を描いた映画。やはり興味深いのはこのジーン・ハックマン。ハイテクを駆使した陪審員の選び方、票の行方を自分の手で自由にしてきた男。かたや、ダスティン・ホフマンは、正攻法で攻める。しかし、ここに票を買わないかという謎の女。陪審員の中で票を操ろうとしている男。この二人の謎の行動。これが、どうなるのかというところが面白い。銃社会の問題は関係しているけれども、むしろその陪審員の票の動きをどう操るのかっていう辺かな興味深いのは。ジーン・ハックマンが良かったなあ。迫力があるし・・・ダスティン・ホフマンはまあオーソドックスな役で、あんまりぱっとしてないような気もする。そして、ジョン・キューザックと、謎の女レイチェル・ワイズも良かったね。
2006.10.06
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香港映画という事で、まとめてしまいました。☆ブレイキング・ニュース☆(2004)ジョニー・トー監督ケリー・チャンリッチー・レンニック・チョンラム・シューユウ・ヨンマギー・シューサイモン・ヤムストーリー香港の市街地で強盗団と警察の銃撃戦が発生。偶然居合わせたTVスタッフが人質になり警察官は強盗グループを捕り逃してしまう。警察の威信を挽回する為に新任指揮官のレベッカ(ケリー・チャン)は大胆な戦略をとり強盗グループのリーダー ユァン(リッチー・レン) を追い詰めようとするのだが・・・~~~~~~~~~~~【市民の信頼を取り戻せ】香港版【踊る大捜査線】だとか^^)確かにそんな雰囲気もあり。特に指揮官レベッカ(ケリー・チャン)でしょうね~。踊る大捜査線の女性の上司と雰囲気が似ているし。彼女は、かなり切れ者という感じで、メディアを使って警察の失地回復を図ろうとする。この警察の指示を時々無視して、「踊る・・」の織田君とは違う意味で体張っている刑事チョン(ニック・チョン)が犯人を追い詰めていく。そして犯人側は、追い詰められイップ(ラム・シュー)一家を人質のとって立てこもるのだ。警察側がメディアを使うならと、犯人側もパソコンを使いメディアに情報を流す。警察と犯人側の攻防だ。~~~~~~~~~~~こういったメディアを逆手に取った事ってありそうだよね。心理作戦というかね。冒頭の7分間のワンシーン・ワンカットの銃撃戦。こういったこだわりはジョニー・トーらしいのではないだろうか。犯人を追い詰めるのが、レベッカというのは・・・どうなの?って感じではあったが。私はがんばっているチョンと頭の良い犯人ユアン(リッチー・レン)の戦いになるのかなと思ったのだけどね。見知った顔といえば、ジョニー・トー映画には欠かせないラム・シュー。彼は人質一家の父親なんだけど、情けないんだよね。子供を置いて逃げ出そうとしたり、犯人に媚を売ったりね(笑)ラス・シューらしさが楽しかった。******************☆ディバー・ジェンス-運命の交差点-☆(2005)ベニー・チャン監督アーロン・クォック・・・・・・・・・シュン(刑事)イーキン・チェン・・・・・・・・・・トウ(弁護士)ダニエル・ウー・・・・・・・・・・・コーク(殺し屋)ロー・ガーリョン・・・・・・・・・・イウ(実業家)アンジェリカ・リー・・・・・・・・・フォン/エイミーエリック・ツァン・・・・・・・・・・チョイ(検死官)ニン・チン・・・・・・・・・・・・・ティン(殺し屋の代理人)ラム・シュー・・・・・・・・・・・・マオ(探偵)ストーリー10年前に失踪した恋人を忘れられず、苦しみ続ける刑事・シュン(アーロン・クォック)は、殺し屋のコーク(ダニエル・ウー)に空港から輸送中のある事件の重要証人を射殺される。復讐を誓ったシュンは、黒幕だと目される実業家のイウ(ロー・ガーリョン)の会社に乗り込むが、弁護士のトウ(イーキン・チェン)に違法行為だと警告される。その数日後、イウの息子が行方不明になるが・・・。~~~~~~~~~~~~若手のおいしい俳優が出演^^)ダニエル・ウーは、以前から注目。「ワンナイト・モンコック」 「潜入黒社会」は見たしね。イーキン・チェンは実はよく知らなかったのだ・・と思ったら「恋の風景」見ましたよ。あの時の青年が彼だったか~。「デッドエンド 暗戦リターンズ」(ジョニー・トー監督)もそうでした。こちらはまだ見ていないかも、ちょっと記憶にないです。今度見てみよう。~~~~~~~~~~そしてこちらは「運命の交差点」特典の監督の解説で、「交差点で道を選べない時、人はすでに狂気に陥っている」とかなんとか。確かにここの登場人物みんなどこかが狂っているのかも。熱血刑事に見えるシュン(アーロン・クォック)は、かつて恋人が失踪するという経験をし、その恋人をいまだ捜し求めている。彼はその時点で足踏み状態なのだ。ところが、そこに恋人にそっくりな女性を見かけた。黒社会とつながっている実業家が雇った弁護士トウの妻・エイミーとそっくりだったのだ。そして彼は職務をはなれ、彼女をストーカーのように見守るのだ。そんな彼に接触してくるのが、殺し屋コーク(ダニエル・ウー)殺し屋が刑事に接触する時点ですでに、殺し屋失格かもしれない。何故、彼が接触してくるのか。弁護士トウ、自分が弁護する者は皆実は「黒」だと知っている。仕事として割り切っているように見えるのだが、彼の精神を蝕んでいる。この刑事、殺し屋、弁護士が一人の女性(エイミー)とのかかわりで交錯していくのだが、ここにもうひとり実業家も入れてもいいかもしれない。彼は直接このエイミーとは関係ないのだが、彼もまた愛する息子のために奔走するのだ。~~~~~~~~~~~~~~見所の一つは、コークとシュンの追いかけっこかな。フリーカメラマンが殺され、その部屋から逃げ出したコークを執拗に追いかけるシュン。車の流れの中を危ない危ない~~。更に市場での息詰まる、かくれんぼ。そしてまさに体を張ったビニール袋をかぶった戦いぶり。あれは実際にかなり苦しかったらしいので、壮絶ですよ。後は、実業家イウが息子を帰せと自暴自棄になり、組織との連絡役を襲う所。カーアクションに、銃撃戦に派手なのだ。ところで、この刑事シュンなんだけど、不死身の男でね。坂道で車のブレーキをはずし、車が逆送するんだけど、車は破損するのに自分はほとんど無傷だったりね~。この逆走場面は、全くはた迷惑な話だ。そんな自暴自棄になるには訳があるんだけど、交通量の多い道を逆走だもの、気持ちはわかるがやめてもらいたいよ。この男たちのそれぞれの狂気を見る映画という事かな。その熱さに、はまれないとちょっと、引けちゃうかも。でもちゃんと、ラストも〆ていてよかったかな。謎を残さないというところもいいと思うのだ。**************
2006.09.20
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この土日月で、「アキハバラ@DEEP」「トランスアメリカ」「ホテル・ルワンダ」見てきました。刺繍は今数えてみると、後5段階ぐらいやらなくてはならないことがあるのですが。ほとんど仕上げの為の段階なので、先が見えてきてホッとしている所です。そんなわけで、むずむずと映画館通いの虫がうずき出し、やっぱり行って来てしまったのですね~。まずは青春映画という感じの「アキハバラ・・」を☆アキハバラ@DEEP☆(2006)源孝志監督成宮寛貴山田優忍成修吾荒川良々三浦春馬佐々木蔵之介寺島しのぶ萩原聖人ストーリー石田衣良の同名小説の映画化。電脳都市アキハバラを舞台に、小さなベンチャー企業を立ち上げた若者5人が、巨大IT企業相手に戦う。~~~~~~~~~~~おたくと呼ばれるであろう若者が仲間となり一つの事を成し遂げ成功する。しかし、そんな彼らの開発した検索エンジンを狙う巨大IT企業。力もないし金もない、そんな若者がこの巨大企業にどう戦うのか。前半は開発していく彼らの姿。後半からは、戦う彼らの姿だね。この敵の社長を佐々木蔵之介が、演じている。性格的な異常さを見せ付けるんだよね。結構不気味だよ・・。あのシーンは、嫌だな・・しかし、不気味さの割にはカリスマ性が見えない。もう少し強力な力を見せ付けてもよかったかもしれない。主役の5人の若者が、それぞれ特徴がしっかりしていてわかりやすかった。それぞれよかったと思う。特に紅一点、山田優演じるアキラは、メイド喫茶で働く顔と格闘家としての顔があり、リングで戦う彼女はかっこよいね!メイド喫茶の方は、最初のほうしか出てこないんだけどね~~。アキバなどいったこともない私としては、アキバの世界を垣間見れるという楽しさもあった。ストーリー的には、ちょっと突っ込みたい所もあるなあ。あの異常な性格の社長が取る行動が今一つ甘いというか・・はてな?って思うことがあった。かなりダークで暴力的な事を仕掛けてくるんだけれども、その割には甘い。先ほども書いたけれども、もっと巨大な力があると見せ付けてもよかったかも。更にラストの対決がもう少し盛り上がったら良いのに。そして、ラストがちょっとコミカル(オチは読めちゃうけど)それは面白かったからいいんだけど、もうひとシーン、おまけが欲しかったね。でも、どうも私にはあの異常な部分と、暴力的なシーンはひいてしまうなあ。入れる必要があるのか疑問なんだけど。ところで、おたくの若者が体を鍛えて戦うっていうのはめずらしいかしらね。私の希望としては、彼らには肉体派に転向するのではなく頭脳プレーで対抗してほしいという気もした。コンゲームというかね~~。しかし、そうなると山田優の活躍シーンが少なくなるんで、それはもったいないということかもしれない。この映画は青春物なんで、そういった意味では若者が仲間を信頼し戦うっていうのは見ていて気持ちよい。ま、ちょっとした「おたく戦隊」って感じかな。森本レオや萩原聖人が、昔のヒッピーのような格好なのは面白かったなあ。寺島しのぶは、山田優と戦うシーンもあって話題だけど、こういう役もやるのね~と彼女の演技の巾に驚くね~。そうそう、TVドラマにもなっているんですってね。いま、やっているのかな?もう終わったのかしら。こちらの地方ではこれからドラマを放映するみたいなんだけど。TVドラマの方が丁寧に描かれるよね、面白いかも。原作はまだ読んでいないんだけど、また読んでみたいな。
2006.09.04
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じわじわ暑くなってきましたね。西日本はもう30度以上でしょう。こちらはこれからですけど、くわぁっと暑くなるんだろうな~~o(;△;)o 体にこたえそうだよね。最近できたシネコン効果というのでしょうか、既存の映画館では遅ればせではありますが、今までだったらDVD待ちになる映画を上映してくれています。邦画が多いかな~、「間宮兄弟」は今上映中。「かもめ食堂」もこれからやるし「やわらかい生活」も上映予定。更に「ブロークンバック・マウンテン」「ホテル・ルワンダ」も!!なかなかがんばってくれる映画館に感謝、感謝です。そんなわけで、「ナイロビの蜂」見ることができました。実は旦那が、一人で東京で見ていてあらすじを話したがって困っていたんです。「私はDVDが出るまで見れないんだから(その時は上映するとは思っていなかったので)話ちゃダメ」と言っておいたんですけどね~~(笑)やっと、話ができるようになったわけですね^^;)夫婦の会話も一件落着ですな(笑)☆ナイロビの蜂☆(2005)フェルナンド・メイレレス監督レイフ・ファインズ・・・・・・・・・・ジャスティンレイチェル・ワイズ・・・・・・・・・・テッサ原作:ナイロビの蜂・・ジョン・ル・カレ ストーリー社会派サスペンス政治に無関心な英国外交官が慈善事業に熱心だった妻の死をきっかけに、アフリカに起きている国際的陰謀を探り出していく。~~~~~~~~~~そうでしたか~、「シティ・オブ・ゴッド」の監督の作品だったんですね。今回の舞台はアフリカのナイロビ。社会派サスペンスですけど、そこに夫婦の愛も絡めていくんですね。ちょっと、私が思っていたのとは違っていたなあ~。妻が何者かに無残に殺され、妻が生きている間一体何をしていたのか殆ど知らなかったことに気がつく。なにやら自分に隠くれてこそこそと。不倫でもしてるんじゃないだろうか・・・なんて事をチラッと思ったりもするジャスティン。妻は一体何をしていたのか?妻の思い出とともに彼女の跡をたどる。サスペンスとしては、敵は早くからわかる。敵に対してどうするのかという事よりも、妻を理解する為に彼は行動する。できれば仇をとってあげたかったろうね。しかし、敵は「こいつだ!」と絞りきれなかった。というよりも、大きすぎるなあ、個人がどうあがいても無理かもしれない・・だが、今までこういう事は考えた事もなかったので本当かしら?と驚いた。ありうるんだろうか・・ありえるのかもアフリカの人々の姿の見せ方は、さすがにこの監督、うまい。「シティ・オブ・ゴッド」の時もうまかったものね~。(でも、「シティ・オブ・ゴッド」の方が面白かったな・・なんて思ったんだけど。)アフリカの自然と人々の暮らし、それを見るだけでも価値がある。期限切れのクスリを診療所に送りつける「製薬会社」更に、何も知らされずに新薬の人体実験されている患者達。ただ、もっとここら辺わかりやすく見せてほしかった。どちらかというと、テッセの言葉だけで説明されているような感じだったし。そこがポイントだもの、そこを見せてくれたらもっとわかりやすかったと思う。人々がひしめくアフリカの町並み。その隣に綺麗に整えられたゴルフ場。そこで、おたがいの腹を探るようにプレイしているのは、この事件に関わる製薬会社や英国の紳士達。同じ命だけど、同じではないという現実を見せる。日本に暮らしていると、遠い国の話だ。時々「セイブ・ザ・~~~」というかたちで思いだしたように「今」を見せられる。その時は私たちの関心も高まるが、持続はしない。常に誰かがしつこいくらいに語りかけなければ、忘れ去られてしまうのだ。一時の飢餓状態は最近聞かれなくなったものの、エイズは相変わらずのようだし、貧しさも変わらない。そんな現実を見せてくれた。~~~~~~~~~~~~~テッサは夫が政治に無関心であると知っていたし、自分の活動が過激だとわかっていたので巻き込みたくなかったのだろう。しかしジャスティンに話していたら違う形になったんではないかと思ったりした。そう、それに子供を無事に産んでいたら・・とも思ったんだけどね~。妻の元に帰ると決意したジャスティンの湖の場面は、美しい。彼女を愛し理解した夫の姿だった。だが・・違う方法もあったはずだが。逃れる事はできなかったのかな~、やっぱり、悔しいなあ。そんな事思っていたのだが、ラストでちょっと溜飲が下がったね。パイレーツ デッドマン・チェストで、タコになったビル・ナイが慌てふためいて逃げていくし~。ビル・ナイの顔は、思わずしげしげと見てしまう。うん、あのタコ顔はビル・ナイだったと確認した^^)アカデミー助演女優賞を取った、レイチェルは回想の場面で見せる笑顔がかわいい。(そうそう、彼女は今年の5月だっけ出産したんだけど、この映画でも妊婦さんの場面がある。う~ん、それって本物だったのかな~?)助演を取ったと言われるのは、どこら辺?と思わないわけでもないが・・^^;)私の中ではやっぱり夫のレイフ・ファインズの真実を見せつけられ変化していく姿のほうに注目していた。
2006.07.28
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ええ~、この映画「2」なんですけどね。何で「2」なのさ!原題は「HYPNOS」でした。どうやってこれを「パズラー」にしたのかねえ。前作といえるかどうかわからないけど「パズラー」は私見ましたよ。あれはドイツの映画だった。もちろん監督も違う。「パズラー」ってコミカル?でもあったっけ(ラストがね)たいしたことのない映画だけどね(笑)でも、こちらはスペインだよ。作風も全く違うし「2」なんてつけちゃっておかしいよね~~。☆パズラー2☆(2004)デビッド・カレラス監督ストーリー海辺の古城を改装した精神病院に勤務することになった神経科医のベアトリス。そこで彼女は、1人の少女と出会う。少女は幼い頃に母親を惨殺され、それ以来、重度の精神障害に陥っていた。ベアトリスは彼女に奇妙な親近感を覚えるが、ある夜少女は自殺してしまう。主治医であるサンチェズ博士の、まるで患者に自殺を勧めるようなセラピーに原因があるのでは?疑惑を抱きはじめたベアトリスは、妄想症患者のミゲルから驚くべき話を聞かされる。自分は、この病院で頻発する患者の自殺を捜査するために潜入した刑事だというのだ。サンチェズは洗脳のプロであり、次のターゲットはベアトリスだと、ミゲルは言う。ベアトリスは病院から脱走しようとするが、精神錯乱の疑いで拘束されてしまう。壁も床も白一色の病室に監禁され、サンチェズの催眠療法で追い詰められたベアトリスは、次第に精神のバランスを失ってゆく。そして、ベアトリスの中で現実と妄想の境界線が崩れた時、浮かび上がる恐怖の真相とは…。~~~~~~~~~~~原題「HYPNOS」はヒュプノスね。ギリシア神話で、眠りの神。ニュクス(夜)の子で、タナトス(死)の兄弟。翼のある青年の姿で、木の枝で人の額に触れて眠りに誘う。 この主人公ベアトリスが最初からシャワーシーンがあったり、下着でウロウロしたり、なんで?と思うシーンがたくさん。サービスかしらなんて思ってみていたんだけど。まあ、後から思えばそういうシーンもあってもおかしくないかなあ。何か変っていう雰囲気はタップリあるから。ストーリーは、なんかヒントめく言葉も出てくるんだけど、謎が解けても「ふ~ん」って感じ。見終わってもピンと来なかった。あんまりわかってないのかも(笑)途中でこれはもしかして「多重人格ものかな」と思い始めた。見ている時は最近見た「多重人格もの」にも似ているような気がしたわけ。しかし原題がヒュノプスだというので「夢オチ」なんだね。冒頭車のシーンで始まる、ラストも同じような車のシーン。これってラストはどうなったのかしら。面白いと思うかどうか微妙な映画だけど、切り張りしたような場面転換とか、監督のやる気が見られる映画だ。
2006.07.17
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ニコラス・ケイジ扮するユーリーは商売人です。☆ロード・オブ・ウォー☆(2005)アンドリュー・ニコル監督ニコラス・ケイジ・・・・・・・・ユーリーイーサン・ホーク・・・・・・・・ジャックジャレッド・レトー・・・・・・・ヴィタリーストーリー少年時代に家族と共に渡米したユーリーは、ニューヨークでレストランを経営する両親を手伝っていた。そんなある日、ギャング同士の銃撃戦を目撃したユーリーは、世の中で武器を供給する仕事が求められていることに気づく。やがてユーリーは弟のヴィタリーを誘い、2人で武器売買業に手を染めるようになった。裏社会で天性の才覚を発揮し、世界有数の武器商人へと成長していくユーリーだが…。「ナショナル・トレジャー」のニコラス・ケイジが、史上最強の武器商人をパワフルに演じる、センセーショナルなアクション・エンタテインメント。世界中の紛争地域で武器を密売し、合法・違法のグレーゾーンで巨額の利益を手にするダークヒーローを軸に、今までタブーとされてきた武器商人たちの実態を描いている。監督は、「ターミナル」で原案・製作総指揮を務めた、実力派アンドリュー・ニコル。共演には、「トレーニング・デイ」のイーサン・ホークなど、豪華キャストが顔を揃えている。~~~~~~~~~~~そうなのだ、彼には商才があるのだ。彼の目の付け所は鋭く、商売人としての「誠実」さも持っている。誰にでも、金さえ貰えば公平に売りましょうと。セールスマンの生きる道、人生なんて糞くらえ!暴力から逃げるより飛び込んじまおう。冷戦が終わり、不満げな兵士と満杯の兵器が残されている。武器バザールの開始だ。法の抜け穴を通って、法に守られ彼はとにかく買い占める。平和は商売の敵だ。妻はとにかく家庭を大事に、ちょっとリッチに暮らせたらしあわせ。そんな妻もついにインターポールの登場で夫の仕事に気がつく。「間違っている。お願いやめて」妻は夫に懇願する。「やめても同じだ、誰かが続ける」「金じゃない、才能だ」そういう彼の顔は、ちょっと悲しげだと思う。そして、その代償は大きかったんじゃないか?~~~~~~~~~~なんとも、皮肉で、でもなんだか痛快にも感じてしまう映画。しかし個人のこんな商売人よりも、本当はもっと大きな武器商人がいるという事だもんね。お隣の「テポドン」もどっかから買ったのかなあ・・・・この監督、「ガタカ」「シモーヌ」の監督だね。どちらも面白い映画だった。今回も、インパクトのある映画になっているね。そして、やっぱりニコラス・ケイジがいいのだ、このハの字のちょっと情けなさそうな顔がね。イーサン・ホークはこの監督の常連でもあるみたいだけど、ここでは、しつこくニコラスを追いかける。ニコラス・ケイジの弟役、ジャレッド・レトー、始めてみるような気がするけど、思い悩む彼もなかなかよかったよ。
2006.07.07
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土曜日に見てきました♪久しぶりに、劇場がいっぱいになってましたね~。小学生から大人まで。コミックは、我が家の子供が持っているのですが、まだ読んでいないんですよ。そのうち読んでみるかな・・??☆デスノート(前編)☆(2006)金子修介監督藤原竜也・・・・・・・・夜神月(ライト)松山ケンイチ・・・・・・L/竜崎瀬戸朝香・・・・・・・・南空ナオミ香椎由宇・・・・・・・・秋野詩織細川茂樹・・・・・・・・レイ(FBI捜査官)戸田恵梨香・・・・・・・弥海砂鹿賀丈史・・・・・・・・夜神総一郎藤村俊二・・・・・・・・ワタリストーリー死神が落とした『デスノート』、それを拾った青年は法律を学ぶエリート大学生、夜神月。彼は、そのノートを使って法で裁けぬ犯罪者達を殺していく。次々と起こる犯罪者達の不審な死が事件として表面化し、ついにインターポールが警視庁に天才探偵『L』を送り込んできた。~~~~~~~~~~~~原作コミックを読んでない私の感想です。読んでなくても、ストーリーについていけるし面白かったですよ。126分の映画。後編はどうなるのかな?と思うところで終ってますね。後編は11月の公開になるそうです。やっぱり後編を見にいくと思います。この登場人物たちの名前、かなりひねりが入ってますね。「月」と書いて「ライト」と読ませるんですからね~~。映画の中ではただ『ライト』と呼ばれるだけなんで、てっきりカタカナだと思っていましたよ。でも父親は警視庁の警部(だったかな?)ですよ。この父親が名づけたとは、ちょっと信じられないなあ(笑)まあそんな事は、どうでもいい事ですけどね^^)さて、予告編がよくTVで流れていますが『退屈な死神がノートを落とし、退屈な天才がノートを拾った』コミックではそうなのかもしれないけど、映画ではこの青年は退屈してませんね。むしろ、法で裁けない悪を憎んでいます。というか、法の限界を知り無力感を覚えています。そして、デスノートを手に入れ、彼は『力』を手に入れたのですよね。正義のため、自分が悪を裁くのだ!という事なんです。しかし、それは落とし穴でもあるんでしょうね。独裁者と同じだものね~。法の限界、これは特に被害者の立場にたってみたら歯軋りしたいほど感じる事だと思います。あまりにも無力なんですものね。難しい問題ですが、もう少し私たちも真剣に考えなくてはいけない問題でしょうね。そして、ノートを落とした死神が、彼のそばに居て行動を興味深げに見ているのです。「みんな、自分の正義の為に戦うのな~、人間っておもしろ!」彼のこの言葉が、ズバリだなあと思います。ちょっと話が逸れますが。『処刑人』(1999)という映画を先日見ていたのです。「法で裁けぬ悪人どもに《死の制裁》を!」神の啓示を受け、兄弟がロシアンマフィアを制裁していくんですよね。派手なアクションが人気の映画です。ただし、この映画の公開前に「コロンバイン高校の生徒による銃乱射事件」が起き、この映画はしばらく公開できなかったらしいです。この映画の終わりのほうで「一体どれくらい(制裁を)続けたらいいんだ?」って呟く所が印象的だったなあ。そして、ラストに街頭インタビューが入っていて、この「処刑」に対して賛成、反対、ノーコメントなど様々な声が入っているのです。だから、暴力による制裁を肯定している映画ではないと思います。二人の若者のかっこいいアクションを楽しむという事なのかもしれないなあと思ったのでした。デスノートでは、ライトは自分の姿を隠し自分の手を汚すことなく人を殺していくんですよね。まあ、この自分の手でやるのかやらないのかって違いが、『処刑人』との違いでもありますよね。死に対する実感がないんだろうな、なんて思うんだけどね。ゲーム感覚ですよね。実際話はゲームになっていきます。天才探偵が捜査に介入してきた事で話はライトとLの対決に移っていくのです。知恵を絞って相手を出し抜き勝利を得るのか・・弥海砂(これも変な名前(笑))でしたっけ?後編にあの女の子がどう関わってくるのか、興味深いですね。~~~~~~~~~~藤原竜也、彼は痩せてるね~。顔が割と丸いから、そんなに感じなかったけどこうして見ると、かなり細いですな。そしてこういった役って、彼が好きそうだよね。良かったと思うよ。しかし、どうしてもかなり作りこまれたL役の松山ケンイチに注目してしまうな。あの立ち姿といい、目の据わり具合といい、もちろん糖分摂取といい面白いキャラだね~^^)そして、CGの死神。中村獅童さんの声が違和感なし。ちょっとかわいいよね~、この死神(笑)CGに関しては、まあこんなもんかなって感じ。~~~~~~~~~~そうそう、エンドロール後に死神のメッセージがあるんで、とりあえず見ておいてね。
2006.06.19
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『真夜中のピアニスト』のロマン・デュリス続きで、こちらの映画も見ましたよ。懐かしい~~ルパンって、私は小学校ぐらいかな『奇巌城』やら『813』やら読みましたね~。大人になってからは読んでないんで、そうとう古い記憶をよみがえらせながらこの映画見ました。☆ルパン☆(2004)ジャン=ポール・サロメ監督ロマン・デュリス・・・・・・・・・・・・・・・アルセーヌ・ルパンクリスティン・スコット・トーマス・・・・・・・ジョセフィーヌ=カリオストロ伯爵夫人パステル・グレゴリー・・・・・・・・・・・・・ポーマニャンエヴァ・グリーン・・・・・・・・・・・・・・・クラリスストーリーモーリス・ルブラン原作の傑作シリーズ「ルパン」をもとに、「ルーヴルの怪人」のジャン=ポール・サロメ監督が新解釈を取り入れて描いた作品。若き怪盗紳士アルセーヌ・ルパンが、謎を秘めた妖しげな魅力を持つカリオストロ伯爵夫人を助けたことから、莫大なフランス王家の宝石を巡る抗争に巻き込まれていく物語「カリオストロ伯爵夫人」をベースに、ルパンの波乱万丈の生涯を描き、さらに「813」や「奇巌城」などの名場面がスリリングに交錯する壮大なスケールの冒険物語である。叔父の屋敷で親子ともども世話になっていた少年アルセーヌは、ある日、父親の指示によって、叔母が所有するマリー・アントワネットの首飾りを盗み出した。首尾良く父親に首飾りを手渡したものの、父親は死体となって発見され、アルセーヌと母親は叔父の屋敷から追い出されてしまう。それから時が流れ、青年となったアルセーヌは、若き怪盗紳士として活躍するようになっていた。そんなある日、アルセーヌは、カリオストロ伯爵夫人を盗賊たちの手から救出。そして瞬く間に、夫人と恋に落ちるのだが…。~~~~~~~~~~~~豪華な宝石、あれは本物だったんですね~!カルティエですか?さすが、制作費も37億円だということで、豪華です。ルパンというのは、フランスでは知らない人はいないでしょう。そんな彼を誰が演じるのか、むずかしいですね~~。どうしても自分のイメージというのがありますから。私のイメージとはやっぱり違いますよ、ロマン・デュリスは。しかしそれは無視しましょ(笑)この映画、132分。長いけどそれなりに楽しめました。まあ、欲を言えばもう少し短くてもいいかな。ルパンの生い立ちみたいなものって始めて見たけど、小説には出て来ないよね(もう記憶が薄れているんであやふやだけど)そうだったんだ~~って思ったり、このオヤジ本当の父親なのか?と思ったりしたんだけど。なんか父親と息子って感じじゃないなあ。でも、現代の父子の関係じゃないから、こういうのもありなのかな?クラリスと恋仲になったのに、ふらふらと色香に迷う若きルパン。なんかとっても人間臭い(笑)あら?こんな人だったっけ~~?まあ、モテモテでないとルパンじゃないって気もするんだけどね。余裕を持ってプレイボーイを気取る、そんな風になるのはこういう経験があってこそなんでしょうね。それにしても、もっと綺麗に泥棒をすると思えば、意外とあっけなく見つかっちゃったりしてね。もちろん、逃げきるのは御約束ですが。どちらにせよ、若きルパンという事で良しとします^^)ルパンに関してはそんな事を思いながら見てました。ストーリーは、あちこちの話がちりばめられているみたい。あ、ここはあの部分かな?とか、おぼろな記憶ながら思い出す。その分、かなり詰め込まれているみたいね。とはいえ、十字架の謎、ジョセフィーヌとポーマニャン、クラリスとの関係等、『どうなるの、どうなるの?』と話に入り込んでみることができた。やっぱ、ルパンは面白いわ~~。豪華な衣装に豪華な雰囲気、それも十分に楽しみました。それなりにお勧め^^)です。
2006.06.11
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あんまり知識を得る前に見てきちゃおうと思ってみてきました。原作は今は上・中・下の文庫本も出ているけれど、私は最初に出た単行本の上巻のみ読んでありました。中途半端かな~と思ったんだけど、ここまで来たら映画見るまで、下巻は読まないでおこうと思ったわけです。しかし・・・カンヌで上映されてから、新聞TVでこの映画の話が出て来て、否応なく目と耳に入ってきちゃう。評判は、キリスト教の国々では賛否両論なのは、キリスト教の問題なのでさもありなんと思ったのですが、この謎に関してあんまり耳にはいっちゃうとつまらなくないかな~。私にとって「謎って何?」っていう楽しみは、なくなっちゃったものね。せっかく原作読んでなかったのにね~(笑)しかし、原作を読んだ方々がこれだけ多いという事は、原作を読んでダヴィンチの示した暗号・謎に関してはもう「謎」じゃなくなっちゃったわけですね。作者の主張するダヴィンチが示したイエスとマグダラの関係や聖杯の謎を見るのではなく、どうやって主役のふたりが謎解きしていくのかという事なんですよね。そして、謎解きを阻止しようとする人たちが絡んできてサスペンスとして楽しめるわけです。☆ダ・ヴィンチ・コード☆(2006)ロン・ハワード監督ダン・ブラウン原作トム・ハンクス・・・・・・・・・・・・・・ ロバート・ラングドン オドレイ・トトゥ・・・・・・・・・・・・・ ソフィー・ヌヴー イアン・マッケラン・・・・・・・・・・・・ リー・ティービング アルフレッド・モリナ・・・・・・・・・・・ アリンガローザ司教 ジャン・レノ・・・・・・・・・・・・・・・ ベズ・ファーシュ ポール・ベタニー・・・・・・・・・・・・・ シラス ャン=ピエール・マリエール・・・・・・・・ ジャック・ソニエール ストーリー ある日、ルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエールが殺害される事件が起こる。遺体は奇妙な体勢で横たわり、周囲には不可解な暗号らしきものが記されていた。フランス司法警察のファーシュ警部は、講演のためパリに滞在していたハーバード大学教授ロバート・ラングドンに協力を依頼、事件現場に呼び出す。宗教象徴学の権威であるラングドンはさっそく暗号の解読を始めるが、この時警部はラングドン自身をこそ疑っていた。そこへ、暗号解読官ソフィー・ヌヴーが現われる。ラングドンと共に残りの暗号解読に乗り出したソフィーは、すぐにラングドンの無実を確信する。そして同時に、事件解決には彼の力が不可欠なことを悟った彼女は、突然、ある驚きの行動に出るのだった…。 公式HP~~~~~~~~~~~上巻を読んだだけだけど、小説にそって作られているなという感じ。そして、適度に削られていると思った。私としては、これくらいすっきりさせて、ちょうど良かったかもと思った。あれこれ詰め込むとわかりずらくなるし、あれ以上上映時間を長くすると飽きてくるしね^^)ちなみに上映時間は150分。ミステリー(謎解き)としては、割とあれよあれよという感じだったかな~。私はもっとソフィーが謎解きに絡むと思ったら、殆どラングドンだった。そしてもっと間違えたりして、四苦八苦して真実にたどり着くというのがあると面白かったんだけどね~(笑)とはいえ、この限られた時間では仕方ないか。ふたりを追跡する警察や、聖杯を壊そうとしているシラス、シラスに指令を出しているアリンガローザ、ラングドンが謎解きの助けを求める宗教史学者リー、登場人物がそれほど多くない。彼らがふたりにどう絡んでくるのか、味方が誰で、敵が誰?二転三転するのは、なかなか面白いよ。キリスト教の総本山などが不快感を示す謎に関しては「それもありでしょ」よね。そして、それを味付けした映画のオチは「なるほど~」ってところかな。そんなに意外でもなく、わかりやすいね。大作といわれるのは、ルーブル美術館やいろんな(私など、この先見る事もないかもしれない)礼拝堂等が舞台になっているという点なのかも。そうそう、ルーブルのガラスのピラミッドも綺麗だった。サスペンスとしては、可もなく不可もなしかな^^)~~~~~~~~~~~ただし、やはりルーブルをはじめとしたパリ、ロンドンの観光をさせてもらったというのは、楽しい。ちょっと駆け足なんで残念だけど。そして、3Dを使っての「最後の晩餐」の謎などは、わかりやすくていいよね。(これ、TVでも同じようにやっていたけど)さて、トム・ハンクス。そうね~、特別彼でなくてもいいとも思ったけどね。かといって、誰?といわれても困るけど。オドレイ・トトゥは、大人の雰囲気。雰囲気も変わってきたのかな。不思議少女の印象はなかった。私は、こんな感じの彼女は好きだな。この映画の中でやっぱり気になるポール・ベタニー。おお~、「ロック・ユー!」でも彼はスッポンポンだったが・・・ここでも(笑)5年経っても、相変わらず肉体衰えず。(「ロック・ユー!」は2001年の映画)そして「痛そう~~!」なんだかかわいそうだったね、彼の一途な所が。そして、リー・ティービング役のイアン・マッケラン。いいね~^^)ジャン・レノはもっと出番があるのかと思ったんだけど(原作ではどうかわからないが)それほどでもなかった。ルーブルがにぎわっているらしいけど、その気持ちわかる。行ってじっくり、絵画を見てみたいものね~。
2006.05.20
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「カリブの海に沈んでいた、欲望とロマン」公開時コピー☆イントゥ・ザ・ブルー☆(2005)ジョン・ストックウェル監督ポール・ウォーカー・・・・・・・・・・ジャレッドジェシカ・アルバ・・・・・・・・・・・サムスコット・カーン・・・・・・・・・・・ブライスアシュレイ・スコット・・・・・・・・・アマンダストーリージャレッド・コール(ポール・ウォーカー)は、バハマの島でダイビングのインストラクターをしている。おんぼろのトレーラーに住み、トレジャー・ハンターを夢見ている。サメのハンドラーとして働くガールフレンドのサム(ジェシカ・アルバ)と一緒に青く透明な海で過ごす毎日は、それはそれで幸せだった。ある日、ジャレッドの幼馴染プライスが、新しいガールフレンドのアマンダと一緒にバハマに遊びにやってきた。すぐさま4人で島の周辺へダイビングに出かける。クリスタルブルーの海は、まばゆい宝石のような魚や珊瑚がいっぱいで、昨日の嵐も忘れてしまうほどだった。そのとき、ジャレッドはついに、カリブの海の底で沈没船のかけらを見つける。4人はこの沈没船が何百万ドルもの金塊を積んだと噂される“伝説”の難破船“ゼフィア号”であることを確信し、一緒にこの船を引き上げることを決めるのだが・・・。~~~~~~~~~あら~、思ったよりも面白かったわ。カリブ海は青くて綺麗だしね。そして面白いのは、こうやって宝探しするのか~って分かるところ。海底に眠るお宝が嵐の後などに、ひょんなことから顔を出すことがあるんだね~~。まだまだ、眠れる宝が海底にはたくさんありそうだって思う。(徳川の埋蔵金よりは、見つかる確率が高いのではないか?)お宝で金持ちになろうと一発逆転をかけている若者が、海底に眠る埋蔵金を発見したけれど、たまたま墜落した飛行機の『お宝』によって思いがけない事件に巻き込まれていく。果たして彼らは埋蔵金を手にする事が出来るのか!スリルもあるし、ジェシカ・アルバもかわいいし、ポール・ウォーカーもいい男だしね。欲望とロマンだよね。そこに裏切りを味付けして、おいしくなっているね。気楽に見れるし、面白いと思うよ~。
2006.05.14
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ちょっと、気になって「天国と地獄」を見ました。どこかのTV番組で黒澤監督のこだわりの映画作りの話をみたんだけどね。そこで、実際に人が住んでいる民家の二階を、映画のワンシーンのために壊したって言っていたのですよね。それが、どんな映画なのか気になるじゃないですか~。その映画が「天国と地獄」というわけです。☆天国と地獄☆(1963)黒澤明監督エド・マクベイン「キングの身代金」原作三船敏郎・・・・・・・・・権藤香川京子・・・・・・・・・伶子(妻)江木俊夫・・・・・・・・・純(息子)佐田豊・・・・・・・・・・青木(運転手)島津雅彦・・・・・・・・・進一(運転手の息子)三橋達也・・・・・・・・・河西(秘書)仲代達矢・・・・・・・・・戸倉警部山崎努・・・・・・・・・・竹内・・・ストーリーナショナルシューズの権藤専務は、自分の息子と間違えられて運転手の息子が誘拐され、身代金3千万円を要求される。その時彼は会社を乗っ取ろうと画策していた。そのために資金を捻出した所だったのだ。彼は苦悩の末、運転手の為に全財産を投げ出し身代金を用意する。無事に子供は戻ったものの、身代金はまんまと犯人の手に渡ってしまった。権藤はその結果、人々の同情をかうのだが会社からは追われる事になってしまう。警察は地道にじわじわと、犯人を絞り込んでいく・・・・~~~~~~~~~三船敏郎って、こういう俳優さんはその後でてこないから、すごいんだな~って思うよ。今回のこの田中角栄さんみたいな雰囲気の権藤専務役には、顔つきといい体格といい、確かにぴったりしていると思った。ただ、三船さんって「世界の三船」っていわれたけど、果たして演技がうまいのか~って微妙に思うよね(笑)特に彼が苦悩する前半の部分はね~。後半だんだんいい人になっていくと、なんだかいつもの三船さんって感じで見ていても楽になる。(と言っても、三船さんの映画殆ど見てないんだけどね)しかし、黒沢映画ではなくてはならない人物だね~。他の出演者達も、とにかく皆さんすごい方々ばかりだったので、若い頃のそういうかたがたを見るのも楽しい。~~~~~~~~問題の「民家を取り壊したワンシーン」は、列車から誘拐された少年の姿を見せるという場面だった。動く列車から、チラッ。でも、確かに民家の二階があったら見にくかったろうな~。なにはともあれ、恐るべし黒澤明だね^^)~~~~~~~~~~~~~起承転結、しっかりと丁寧に作られている映画だなあと思った。見やすいし、分かりやすい。前半、室内劇のようだね。権藤の心の葛藤がメインかな~。秘書の河西、この人物がなかなか。自分に有利なのは何かって考えている油断のならない男というのを三橋達也が演じている。うまいなあ~。実は刑事たちが権藤の家に来た時、私はてっきりこの刑事達は偽物じゃないかと思っちゃったのだ。最近の映画だったら、多分犯人が刑事に成りすまして・・って事になってもいいじゃない?しかし、オーソドックスにこの刑事達は、やっぱり刑事だった。考えすぎちゃいけないね(笑)身代金を受け渡す中盤から、動きが出て来て、外に場面が移っていく。そして、メインは刑事たちの地道な捜査だ。刑事ものだね。そうそう、バーでカレーライスが100円とか、ゴーゴーダンスだとか、麻薬中毒者たちがウロウロする路地だとか・・・そんな場面もおもしろい。麻薬中毒者達は結構不気味で、ゾンビみたいだった。そう、ここで菅井きんさんが出てくるんだよね、びっくり!そして、犯人をどう追い込んでいくかサスペンスを楽しんでいくのだ。白黒映画にワンシーンだけ色をつけている。そんな所も見逃せない。***********黒沢映画は、やっぱり一度は見ておきたいね~。今度は『蜘蛛の巣城』を見ようと思っている。
2006.05.14
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先日見た「Jの悲劇」が一種のストーカー物だったので、その関連でこちらを見ました~。ゾクゾクしますよ~!☆恐怖のメロディ☆(1971)クリント・イーストウッド監督クリント・イーストウッド・・・・・・・・・・・・・・・・デイブジェシカ・ウォルター・・・・・・・・・・・・・・・・・・イブリンドナ・ミルズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トビーストーリーカリフォルニア、モントレーの地方局でDJをしている男の前に、いつも“ミスティ”をリクエストしてくる女性が現れる。だが、出来心から一夜を共にして以来、女の態度が常軌を逸してくる……。クリント・イーストウッドが今でいうストーカーに題材を取った監督デビュー作。~~~~~~~~~~イーストウッド、若いです~。私の中でのイーストウッドは、やっぱりマカロニウエスタンのガンマンですよね。あ、「ダーティハリー」もありましたっけ。でもね、ちょっと縁がない俳優さんでもあります。そんなに見てないのです。最近になって彼の監督する「ミスティック・リバー」「ミリオンダラ・ベイビー」は映画館で見ましたけどね。この若い頃のイーストウッドが、こんな感じだったのねと、ちょっと新鮮です^^)しかも、恋人がいるのにすぐに女の子にちょっかいを出すというプレイボーイですからね~。~~~~~~~~恋人はトビー。一時彼の前から姿を消していた。彼の事を愛しているけれども、彼のその浮気癖にはついていけないと距離を置いていたのだ。しかし、彼に見つかってしまいデイブ(イーストウッド)は彼女を口説くんだよね。まあ、彼女もなんのかんのいいながら、デイブとよりを戻してしまうんだけど~。トビーと再会する前に、「ミスティ」をリクエストするイブリンと一夜をともにするのだ。もちろん、彼は遊びのつもりだしイブリンもそうだと思っていた(勝手な話だけど(笑))なのに、イブリンがすっかり恋人気取りで彼の前に頻繁に顔を出すようになって来るのだ。悪いのはデイブ、お前だろ~~って思ったりするんだけど^^)自業自得でしょう、普通は~(笑)でもね、イブリンが時より見せる「急に豹変する様子」を効果的に入れることで、デイブの罪よりもこのイブリンの異常さに背筋がゾクゾクしてくるのだ。今度は、イブリンはどんな事をするんだろうか、だんだんエスカレートしていくんだろうか?そんな興味とゾクゾクする恐さ。指の間から画面を覗き、事の成り行きを見るというか・・(笑)後半は、このイブリンがどんな出方をするのかサスペンス色が強くなる。ラストをどんな風にするんだろう~。このイブリン役のジェシカ・ウォルターがすごいんだよね。ゾクゾクしたい時には、ぜひご覧ください~。
2006.05.12
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今年のGWは、ちょっと山に登ると桜が見ごろなんですよね~。今ごろ、お花見って感じ。水芭蕉も、ちょうど綺麗に咲いていました。今年は、天気もいいし散策にはちょうどいいですね~。さて、DVDの方は感想が遅れ気味でだいぶたまっています。ぼちぼちと、アップしていきましょう~。☆Jの悲劇☆(2004)ロジャー・ミッシェル監督ダニエル・クレイグ・・・・・・・・ジョーサマンサ・モートン・・・・・・・・クレアリス・エヴァンス・・・・・・・・・ジェッドストーリーイギリス郊外で恋人のクレア(サマンサ・モートン)と絵に描いたような午後を過ごそうと考えたジョー(ダニエル・クレイグ)。しかし、ジョーとクレアがシャンペンのボトルを開けようとしたまさにその瞬間、悲劇は起こった。明らかな運転障害で、気球が草原に落下して来たのである。操縦士は必死でアンカーロープを引っ張る、そしてたった一人の気球乗客である少年は恐怖で地上に飛び降りる事が出来ない。ジョーと3人の男たちはバスケットを救おうと急いで駆け寄る。そして彼らが気球を押さえたその瞬間、強い風がふき、気球はまた空中に浮いてしまうのだ。ジョーと男達はロープにつかまったまま気球と一緒に宙に運ばれるが、しばらくしてジョーを含む男達はロープから手を離して地上に降りる。しかし男がたったひとりロープにつかまったまま空中高くへと運ばれてしまうのだった。ジョー、クレア、そして男達が見守る澄み切った青空の中、男は死の落下をするのだった・・・。“恋愛の精神病”と呼ばれる「ド・クレランボー症候群」をテーマに、「永遠の愛」について問う衝撃作。~~~~~~~~~~~そうなんですね~~。そういう病気があるんですね。このパッケージもなかなかいいですよね。真っ赤な気球がその後の主人公の生活を変えていっちゃうんです。主人公の大学教授ジョーはダニエル・クレイグ。彼は6代目ジェームズ・ボンドなんですよね~。なんかね、この映画なんか見ていると雰囲気違うよね~って思っちゃなあ。あ『ミュンヘン』の彼でもありましたね。。あの『ミュンヘン』の雰囲気とも、この映画は違うなあ、そういえば。という事は、ジェームズ・ボンド役もなりきる事ができるという事なのかもしれないね。ストーカー男ジェッド役は、リス・エヴァンス。どこかで見たかな~。いろんな役ができる人らしい。ここでは、なんとも不気味さがにじみ出る感じで恐かった。そうそう、ビル・ナイが出ているんだけど、いつもはビル・ナイがヘンテコっていう役が多いんだけど、ここではまともなジョーの友人だった(笑)~~~~~~~~ジョーは気球の事故の後、『あの時自分が手を離さなかったら、あの男は死ななくて済んだかもしれない』と自責の念にかられてしまうのだ。そんな不安定な精神状態の上に、男に付きまとわれる。その付きまとい男はジェッド。あの事故の時に、確かにジェッドもいた。最初は事故の話なのかなあと、思うのだ。なので、ジョーは彼と話をしようと思う。しかし付きまとい方が不気味。何とか、ジェッドを振り払おうとするのだけどね~。~~~~~~~~まさに「愛は続く。 一方的に、執拗に。 永遠に・・・」というコピーに頷く。思い込みの激しさ、何をいっても聞き入れてくれない恐さ。振り払っても振り払っても、追いかけるストーカー男に、ついに精神的に追い詰められていくジョー。恋人のクレアもジョーの変化に、付いていけなくなっちゃうんだけどね。でも、もうちょっと親身にしてあげてもよいのに~ってちょっと思ったなあ。なかなかスリリングで、見ながらジリジリする感じもありおもしろかった。でも実際にもありそうなんで、恐いよね・・・・見ながら、どうするのが一番いいのかと思ったんだけど。どうするのがいいのかしらね~。付きまとう方としては、自分が病気だと思ってないんだろうしね。*********** 愛してる、愛してないぷちてん感想妄想女のオドレィが、かわいく不気味~♪ 恐怖のメロディ クリントイーストウッドが、色男の役だとか?? ミザリー キャシー・ベイツの当たり役(?)恐いですよね~。
2006.05.04
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この二つのDVD、似ているのはパッケージ。どちらも「SAW」を意識して作られている。こういうのに、おんなじ面白さを期待してはいけない~って分かっているのに、思わず借りちゃうんだよね。全く思うツボじゃん(笑)☆SAW ZERO☆(カナダ)ロビン・オウベール監督ストーリー記者フラヴィエンは、カメラマンと謎めいた村の取材に向かう。ホテルにチェック・インした2人。だが、二人が別行動を取っているうちにカメラマンは突然、蒸発してしまう…。~~~~~~~~『ソウ』×『CUBE』×『マルホランド・ドライブ』・・・不条理ミステリー等とも書かれております。三流タブロイド紙の記者が編集長の要請でカメラマンと一緒に村に行く。続発する失踪者の謎を解こうという事で。ひとまずホテルに泊まるのだけど、古ぼけたホテルでそのカメラマンが行方不明。更にホテルの支配人まで別人になっていて、なにがなんだかわからず混乱する記者。相棒を探し回るのだけれども、村人はみんな彼に冷たい視線を投げる。彼は相棒を見つけ、この村の秘密を知る事ができるのか・・・なかなか面白そうな話ではあります。ホラーっぽいし、とにかく村人が秘密を持っているのは分かるのだけれども、どんな秘密なのかなかなかはっきりしないのです。ラスト近く不気味な物が出てくるのですが、あんまりよく見せてくれないのだ。あれはなんだったのでしょうね~?しかし、結構かわいそうな話だなあと思ったよね~。**********☆5IVE(ファイブ)☆ドミンゴ・ヴァーラ監督残念楽天にはDVDがありませんでした~。『ソウ』のように白目のバックに袋をかぶり壁に身体を預け足を投げ出して座る男。その足元には一丁の銃。というパッケージです。ストーリーソリッドシチュエーションスリラー。それぞれに事情を抱えた4人の男女が、突然停止したエレベータに閉じ込められた。一人の男が持っていた携帯の電池も切れ、外界との連絡も遮断され怒りと絶望が・・・。~~~~~~~~閉じ込められた密室での4人の男女。それぞれに、事情を抱えている。その設定は、面白くなるなあと思わせるよね。しかし、これはサスペンスというよりも、人間ドラマだった。出てくるのが妊婦、エイズ患者、商談を成立させなければと焦っている黒人、掃除婦のおばさん。5というのは、お腹の赤ん坊も入れての数だって分かっちゃうね。気の毒なのは心臓発作で倒れるおばさんかなあ。殆ど、死体役だからね。私としてはあの黒人のバックグラウンドを、もっと深めて説得力を持たせてほしかったな。パニックものとも言える映画なのかな~。『助かりたい』と気持ちを一つにするものだという前提でパニック映画があるのだと思っていたら、そこを衝かれた感じ。「生きる」という事。そういう映画かな~。
2006.04.30
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昨日、映画館にて鑑賞。☆Vフォー・ヴェンデッタ☆(2005)ジェームズ・マクティーグ監督アラン・ムーアウォシャウスキー兄弟ナタリー・ポートマン・・・・・・・・・・イヴィーヒューゴ・ウィーヴィング・・・・・・・・Vジョン・ハート・・・・・・・・・・・・・アダム・サトラー議長スティーヴン・レイ・・・・・・・・・・・フィンチ警視 ←こちら小説です。ストーリー アラン・ムーアとデヴィッド・ロイドによって80年代に発表されたコミックをベースに、「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟が脚本化したサスペンス・アクション。独裁国家となったイギリスを舞台に、反ファシズムを掲げテロ行為を繰り返す謎の男“V”と、その戦いに巻き込まれていく一人の女性の葛藤と成長を描く。9.11同時多発テロ事件以降のアメリカを中心とした政治体制の方向性に対する強い懸念を色濃く反映したものとなっている。主演は「マトリックス」シリーズのヒューゴ・ウィーヴィングとスキンヘッドでの熱演が話題を呼んだナタリー・ポートマン。監督は、「マトリックス」シリーズなどで第一助監督を務め本作が監督デビューとなるジェームズ・マクティーグ。 近未来のイギリス。そこは独裁者アダム・サトラー議長が支配するファシズム国家となっていた。テレビ局で働くイヴィーはある日、外出禁止時間に表を歩いていたところを運悪く秘密警察に見つかってしまう。そんな絶体絶命の危機を、彼女は“V”と名乗る謎の仮面男に救われる。しかし男は、1605年に国王の圧政に反発し国家転覆を図り失敗に終わったガイ・フォークスにならって、たった一人でサトラー政府に反旗を翻す狡猾非情なテロリストだった。次第にVのテロ活動に深く巻き込まれていくイヴィーは、やがて自分自身の内なる真実に目覚めてゆく…。 ~~~~~~~~~~~ガイ・フォークスとは誰ぞや?11月5日はなに?冒頭の絞首刑の話から、11月5日に執着するVに「なんだろうな~それ?」と思っていた。このキーワードの説明は「goo映画:Vフォー・ヴェンデッタ特集」http://movie.goo.ne.jp/special/vforvendetta/keyword.htmlから、お借りしている。★ガイ・フォークス・デー「イギリス(および一部の旧英連邦の国々)では、11月5日はガイ・フォークス・デーまたはボンファイヤー・デー(Bonfire Day)と呼ばれ、人々はかがり火を焚いて、花火を打ち上げ、フォークスによる国家転覆計画が未然に終わったことを祝う。」★火薬陰謀事件「1603年、生涯独身を通した女王エリザベス一世は世継ぎを残さないまま崩御。スコットランドのメアリー女王の息子ジェームズ六世が”イングランド王ジェームズ一世”として即位し、イングランドとスコットランドを統治することになった。カトリック教徒は国王を首長とする英国国教会から弾圧を受け、それに耐えかねたレジスタンス13人が国王暗殺を企てる。これがガイ・フォークスを含む13人のカトリック教徒による”火薬陰謀事件”だ。」「国会議事堂を国会開会の日に爆破し、国王や大多数のプロテスタントの国会議員を亡きものにし、英国内をカオスに陥れることで、カトリック教徒に対して理解ある君主による政権誕生を期待したのだ。」しかし彼らは逮捕され、映画の冒頭のように公衆の面前で絞首刑にされた。他に★緋色のバラ「スカーレット・カーソン」★「1984」★「マクベス」の説明もあるので参考にすると、分かると思うな~。映画自体、セリフを読むのに集中しないとならない映画でもあった。好き嫌い、分かれるかも。私は、「大好きだ。面白い」とはいい切れないが、嫌いではない雰囲気。ファシズムなど言いたい事もわかるのだけれども、それよりもVの悲しみとかイヴィーとの心のふれあいとかの方に目が行ったかも。コミック的な底の浅さもあるような気がする。このゴシックホラーのような(ホラーじゃないけど)クラッシックな近未来の舞台。近未来というよりも、「if」の現在でもあり、ほんのちょっと先の未来かもしれないという感じ。イギリスは、ず~っとやっぱり「ビッグベン」と「パブ」の国なんだろうな~なんて思った。こういう雰囲気は好きかも。そして、Vのこの仮面といでたち、せりふ回しも「マクベス」からの引用が見られるように古風。クラッシック音楽も印象的だったね~♪そこに現代娘のナタリー・ポートマン。彼女はTV局に勤める。どこも未来的な香りはしないが。アメリカ合衆国が戦争により「アメリカガス臭国」になったらしい(笑)今じゃ、植民地だ。しかし、アメリカの話ではない。イギリスの話だ。町は夜間外出禁止令が出ているし、盗聴も監視も厳しい。情報の操作はいつの時代でもどこの国でもありうることだね。ただ、Vとイヴィーの話が中心になっていて、虐げられている民衆の存在が希薄な気がした。民衆はどう感じているのか、そこを描いてくれるともっとこの国家の異常な状態が分かって入り込めると思う。しかし、普通の家庭やパブでTVを見ている人々が出て来て、彼らが一見幸せそうに見える。後々で、彼らの行動も重要になるのだが。どこぞの国でも、なにも知らされずに満足して生活している人々がいるという事なのだろうね。私たちも含めてだけど。ヴェンデッタとは『血の復讐』という事なのだそうだ。Vが復讐する理由はわかる。彼は一人でやろうとしたのだけれども、イヴィーに出会い彼女に惹かれるわけだね。このふたりの関係は『オペラ座の怪人』をふと思い出してしまった。仮面をかぶっているという事も、おおいに関係するのだろうが。もちろん二人の関係は『オペラ座・・』とは違うけれども。彼女の中に眠る真実。それを目覚めさせるシーンは、なかなかすごかった。私もイヴィーと同じく騙されたし~。イヴィーを目覚めさせ、自分を理解してもらいたかったし自分の意思を引き継いでもらいたかったのだろうね。彼女は坊主頭になっちゃうけど、ずっとその頭のまんま1年もいたんだね~。すごいよね。どんな生活していたんでしょね。~~~~~~~~アクションがもっと多いのかと思ったら、そんなにでもなかった。しかし、スローで見せるVのナイフさばきは、スタイリッシュでかっこいい。そして花火のシーンは、やっぱり圧巻。その花火の前、たくさんのスミスならぬたくさんのVのシーンも嬉しくなっちゃう。これはウォシャウスキー兄弟のお約束という感じかも♪ナタリーの坊主頭という事で、最初は話題になった。しかし、映画を見終わると彼女よりもやはり『仮面のV』の存在感に注目だ。来日した時は髭もじゃのヒューゴだったね。彼が扮しているとわかっていても、この仮面からにじみ出る表情の変化はヒューゴではなく『V』だった。という事はやはりヒューゴってすごいんじゃない?と思う。そして、『仮面』って人を化かすぞ~と。いい意味でも悪い意味でも、仮面には気をつけなければ・・ね?
2006.04.25
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☆ブラッディ・レイン☆(2005)バリー・ウォン 監督ショーン・ユーエリック・ツァンラム・シュ ストーリー黒社会の大ボスのドラゴンが、4人の手下たちを集めた席で自身の引退をほのめかした。しかも、引退の際には、手下のひとりに大金を譲り渡すという。実は巷では、ドラゴンの命が狙われているという噂がまことしやかに囁かれていたのだ。手下たちに上手く餌をまいたドラゴンは、同時にかねてから秘密裏に仕込んでいたボディーガードたちを動員し、自身の警護にあたらせる。ファットは、その秘密部隊のリーダーとして、仲間たちと命がけでドラゴンを守るのだが…。~~~~~~~~~~~ショーン・ユーのための映画。そして、こういった黒社会映画には欠かせないエリック・ツァン、ラム・シューなどが脇を固めている。エリック・ツァンは、ここでもマフィアの大ボスだよ~。どこかで見たような・・あ~、そうそう「潜入黒社会」のあの大ボスと同じだわ。こちらのこの映画でも、太っ腹で、でも、しっかり自分の手下を把握しているボスなんだよね~。太っ腹というのとは違うなあ、表面おだやかそうに見せて何を考えているのかわからないというか。そして、ショーン・ユーはそのボスのボディガードを仲間たちと一緒にするんだけどね。内部で裏切り者がいるらしく、彼の仲間もやられていっちゃう。ボスは、何を考えているのか、何をしたいのか?ボスの行動が謎めいている。しかしね、作品としては「まあまあ」って感じかな~~。ボスの行動をいろいろ考えながら見ていくんだけど、ラストのオチがなんだかね・・総てがボスにかかっているというお話だった。う~ん、ショーン・ユーの側からのストーリーにしたら、どうだったろうね。エリック・ツァンに頼り過ぎかも??しかし、ショーン・ユーはアクションも決まっていたし、若さを存分に見せ付けてくれました~。************* 潜入黒社会 ベルベット・レイン インファナル・アフェア インファナル・アフェア II 無間序曲 インファナル・アフェア III 終極無間 頭文字<イニシャル>D
2006.04.23
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「クレールの刺繍」も若い女の子が望まぬ妊娠をして悩みます。こちらの映画も、愛してないボーイフレンドの子供を妊娠してしまうんですよね。☆そして、ひと粒のひかり☆(2004)ジョシュア・マーストン監督カタリーナ・サンディノ・モレノ・・・・・・・・マリアストーリーコロンビアの片田舎に住む17歳の少女・マリアは、一家の生活を支えるために、バラ農園で働いていた。そんなある日、マリアは上司と衝突して、農園をクビになってしまう。職をなくし、途方に暮れるマリアのもとに、やがて"旅をする仕事"が舞い込んできた。だがそれは、麻薬を飲み込んで密輸するという、危険な運び屋の仕事だった。一度はためらうものの、巨額の報酬を提示され、ついに引き受けてしまうマリア。こうしてマリアは、おなかに入れた62粒の麻薬とともに、ニューヨーク行きの飛行機に乗り込むのだが…。~~~~~~~~~~~サスペンスドラマとしても、ハラハラする。そして、実話に基づいているという点で社会派ドラマでもあるよね。コロンビアの田舎町でのマリアの生活、農園では毎日バラの刺抜き。この町はその農園位しか職がないようだ。そして家に帰れば、母親に祖母に姉とその赤ん坊が暮らしている。彼女の収入だけで暮らしている一家。もちろん若い彼女は、自分の稼いだお金の殆どを家に入れている。あまりに当然のような顔をされると、時には頭にも来る。(とはいえ、彼女は家の状況も分かっているし、家族思いである)あの麻薬の袋、あんな風にして作るとは・・そして、飲み込むって苦痛だろうな。巨峰のようなブドウの粒を丸呑みする練習も、思わず一緒にウゲっとなりそうだった^^;)飛行機に乗ってから、そして入国の際の取調べ。ハラハラドキドキだアメリカに暮らす、ミュール(運び屋)仲間ルーシーの姉がいう言葉「子供を育てるにはコロンビアでは無理だ彼女も大きなお腹をしている。もちろんマリアが妊娠しているとは知らずに言った言葉なのだが。思わず、私もうなづいてしまう。アメリカなら何とかなるだろう、やっぱり大国アメリカにすがりついちゃうかもしれない。マリアはお腹の子供の心音を聞き目を輝かす、エコーで写るお腹の赤ん坊に感動している。彼女は子供を産みたいのだ。育てたいのだなあ。そんな妊娠しながら麻薬を運ぶなんてすごい事を選んだもんだ・・・そして、お腹の赤ん坊がいるから彼女は次の一歩を自分で決めたのだ。この先、まだ彼女の未来がどうなるのかわからないのだが、少なくとも彼女はくじけないだろうと思うのだった。このマリア役カタリーナ・サンディノ・モレノ。アカデミー賞にノミネートされたんだね~。確かに、みずみずしくてこの先が楽しみな女優さんです。
2006.04.16
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今日は寂れた映画館に・・(笑)昔からある映画館。いまでは椅子が所々抜けている。しかし、設備投資はできないだろうな~~。この客の入りじゃね。まあそんな映画館なもんで寒くてね~~。おかげで、眠くはならなかったけど風邪引きそうだった。☆タイフーン☆(2005)クァク・キョンテク監督チャン・ドンゴン・・・・・・・・・・・・・シンイ・ジョンジェ・・・・・・・・・・・・・・カン・セジョンイ・ミヨン・・・・・・・・・・・・・・・・チェ・ミョンジュストーリー米軍の秘密兵器を秘かに輸送中の船舶が台湾沖で冷酷非情な男シン率いる海賊団に襲撃され、積荷を強奪されてしまう。米軍の関与が表沙汰になることを恐れるアメリカ政府は直接介入を避け、釜山にいる元米国海軍将校カン・セジョンにシンの追跡を命じる。さっそく調査を開始したセジョンは、シンの生き別れた姉ミンジュがシベリアの貧しい売春宿にいることを突き止める。そして、彼らが北朝鮮からの亡命者であった事実を知るのだった。見所は、チャン・ドンゴンの7キロ減量したワイルドなお姿とアクション。しかし実の所、彼よりもイ・ジョンジェが素敵だという事に気がつく映画でもありましたよ。チャン・ドンゴンよりも彼を追い詰めていく将校のイ・ジョンジェの方が、出てくる場面が多いんだと思うのです。う~ん、つまり二人の男の話なんだよね。そしてチャン・ドンゴンの姉ミョンジュ役にイ・ミヨン。彼女は「純愛中毒」でビョンホンが恋焦がれる義姉役。更に『我が心のオルガン』でなんと小学生役だったんですよね。それがまたなんとも良かったんですよ~。そんな彼女が、ここでは麻薬中毒で余命いくばくもないという役柄。イ・ジョンジェはかなり肉体を鍛えたみたいだね。最初に海辺で隊員達と遊んで(あれは訓練?)しているシーンがあって、鍛え上げられた肉体が優秀な隊員だという印象をこのシーンだけで受けるのだ。(これは成功しているわね)イ・ジョンジェといえばなんと言っても『イルマーレ』だな~~。あれは韓国映画のロマンス映画として、なかなかいい映画だと思うんですよ。私の好きな映画です^^)そこでの彼とはまた違った冷徹で有能な戦う男という姿を見せてくれる。チャン・ドンゴンは先に書いたように、7キロ減量してとってもかっこいいのだ。内容よりも、その姿を見ているだけで満足かもしれない(笑)~~~~~~~~~~~~さて、内容はと言うと、なんだかね~、乗り切れないまま終っちゃった。いえ、お金もかかっているし海洋アクションなども派手にあるし。アクションは、相変わらず韓国映画って見ずらいけど、それはもう知っているし(笑)脱北した姉弟が、受け入れてくれなかった南を恨んでいるという気持ちも分かるのだ。『同じ血が流れているのに・・』なんていうセリフもあるしね~。分かるんだけど、なんだか置いてきぼり気分でずっと見ていた。あんまりのめり込めない熱い映画(韓国映画ってなんにせよ熱いんだけど(笑))という感じだった。あ、タイやフィリピン、ロシアと舞台を海外に持っていき、幅の広い所を見せていましたっけ。チャン・ドンゴンの仲間役の俳優さん達、個性的でよかったです~。ドンゴンやジョンジェも、タイ語やロシア語もちろん英語としゃべってましたよ~ん。チャン・ドンゴンは日本語には苦労したみたいだけど(『ロスト・メモリーズ』での日本語は気の毒なくらいひどかった)、ここではうまかったですよ。やっぱり日本語はむずかしいのね~。
2006.04.08
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昨日、時間があるので見てきました。コンピューター・セキュリティ最大の弱点はそれを作った人間☆ファイヤーウォール☆(2006)リチャード・ロンクレイン監督ハリソン・フォード・・・・・・・・・・・ジャック・スタンフィールドポール・ベタニー・・・・・・・・・・・・ビル・コックスヴァージニア・マドセン・・・・・・・・・ベス・スタンフィールドメアリー・リン・ライスカブ・・・・・・・ジャネットストーリーコンピュータ・セキュリティの専門家ジャック・スタンフィールド。自身が勤めるランドロック・パシフィック銀行で鉄壁のセキュリティ・システムを作り上げ、いまや最高幹部の一人にまで登りつめ、誰もが羨む快適な暮らしを送っていた。ところが冷徹な男ビル・コックス率いる強盗グループがそんなジャックに目を付け、接近を図っていた。やがて彼らはジャックの家族を人質に取ると、ジャックに彼の専門知識を駆使してランドロック・パシフィック銀行から1億ドルを指定の口座へ移し替えるよう脅しをかけてきたのだった。~~~~~~~~~~~~~ポール・ベタニーといえば「ダ・ヴィンチ・コード」ですよね。私は『キスキスバンバン』での殺し屋の弟子役ではじめて見ました。『ドッグヴィル』でも、なんともいえない役でしたよね~。ここでは、頭の切れる悪役です。悪役は似合います~♪ハリソン・フォードよりもこの悪役のポールを主役にした映画にしたら、どんなもんになっただろうかと一瞬考えてしまいました^^)ヴァージニア・マドセンは、『サイドウェイ』で顔を拝見。アカデミー賞にもノミネートされたんですよね~。ここではハリソン・フォードの妻であり、二人の子供の母親役です。とにかく子供を守らなくてはと気丈な所を見せます。メアリー・リン・ライスカブは、結構重要な役なんだけど。24 TWENTY FOUR (3rd Season~)に出ているんですね。どっかで見た顔だと思ったんですよ。といっても私は実は真面目にまだ『24』にハマっていないんで、チラッとみた程度なんですけどね。映画よりもドラマ向きのキャラだなあと思ったのでした。そして、ハリソン・フォード。インディ・ジョーンズの頃が彼のピークかしらん(私の中では)今回は、お年なのに(失礼)セキュリティシステムの開発者ですよ。なので、パソコンパシャパシャと自在に操ってます。実はね、そこが、ありえない~~なんて思ったりして。ちょっと真実味が無いかしらね~(笑)でも、ラストには体張ってアクションですよ!おお~~、痛そう!!という場面もありました。もちろん家族の為にがんばるんですよ~。ちょっとね、『ホステージ』のブルース・ウィリスを思い出しちゃいましたわ。あの映画も、家族を人質に取られちゃうんでね。しかし、冒頭からこのハリソン・フォード達家族が、監視されているのが分かるのです。よくSFの未来社会で、監視カメラが逐次行動を把握し管理している、そんなのが出てくるでしょう。まさにそれなんですよね。そうか・・・もうそういう事が簡単にできるようになっているのだ~。目を付けられたら、簡単なもんですよね。恐い話だと思います、ほんと!現金を盗むというのは、どこかで見たよんというものでしたが、きっとそれがいちばん簡単で一番効率がいいんでしょうね。ただ、私は頭悪いよね~と思うのが、ハリソン・フォードが手短に(と思う)パソコンやらを駆使してやって見せるのですが、なんかよくわからないままとにかく現金を移動させてました。まあいいんです、家族を人質にとられているし回りの人には真実を言えないしで、大変なんですから。そこらへんはどういう仕組みになっているのか良くわからないけど、ハラハラさせられます^^)ちょっと、TVドラマみたいな感じの映画でした。DVDでもいいかもという感じ。でも、旬のポール・ベタニーをみておくのも良いですし、ハリソン・フォードが久しぶりにがんばっている姿を見てほしいと思います。でも、個人的にはハリソン・フォードはちょっとコミカルな感じの役が好きなんですけどね~。
2006.04.04
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騙されるといったら、この作品もそうでした。ただいま新作のDVDです。☆迷宮の女☆(2003)ルネ・マンゾール監督シルヴィー・テステュー・・・・・・・・・・・・・・クロードランベール・ウィルソン・・・・・・・・・・・・・・ブレナックフレデリック・ディフェンタール・・・・・・・・・・マチアスストーリーパリの歓楽街で、不可解な殺人事件が発生した。被害者たちには共通項がなく、殺害現場には謎のサイコロが転がり、しかも死体はない。常軌を逸した犯行に、警察内部の緊張が高まるなか、クロードと名乗るひとりの女が逮捕された。だが、容疑者・クロードの心は、7つの人格に支配されていた。やがて彼女の心の闇を解くため、心理カウンセラーのブレナックが、彼女にカウンセリングを施すことになった。一方、警察では、異常犯罪のスペシャリストであるプロファイリング捜査官のマチアスが、事件の謎を追い…。~~~~~~~~~~~逮捕されたクロード、この彼女のカウンセリングの様子。それに平行して、犯人を追いかけるマチアス達警察の捜査。このマチアスはかなり変わった捜査をするのね、インスピレーションで絵を描くのだ。その絵がなにかのヒントになって次の捜査につながる。そんな様子をクロードの様子と平行して見せてくれるわけ。シルヴィー・テステューが多重人格のクロード役を演じ、絶賛されたという話だ。確かに、子供だったり男性だったりという人格の豹変をしっかり見せてくれる。こうして書くと、【多重人格の殺人者】の話かあと思うでしょ。確かにそうなんだけど、ラストに「あらま~」って感じになると思う。なかなかうまかった。総てがうまくつながるんだよね~、なるほど~って思っちゃった。おもしろいので、ご覧くださいね♪さてこの話は『ダイダロスの迷宮』をモチーフとしているという。全くその知識がなかったのだが、映画の中でちゃんと説明が入るので知らなくても大丈夫。でも、一応どんな話なのか知りたくて、ちょっと調べてみた。【ミノタウロス】ギリシャ神話に登場する半人半牛の怪物。クレタ島の王ミノスは海神ポセイドンに奉げるはずの白い牛を我が物とし、これに怒った神は王妃パシファエが雄牛と交わるよう仕向ける。かくして誕生したのが牛頭人身の怪物ミノタウロスである。ミノス王は名工ダイダロスに命じて巨大な迷宮を作らせ、その奥にミノタウロスを幽閉した。そしてミノタウロスの餌とする為、9年に一度、周辺国に未婚の若い男女7人づつを生贄として供出させたが、これに混じって現れたアテネの王子テセウスはミノス王の娘アリアドネの協力を得、迷宮奥のミノタウロスを討伐して無事に脱出、アリアドネを連れてアテネへ戻った。この神話は当時一大勢力を誇ったクレタ文明が、雄牛を神聖視していたことからこれを貶める目的で作られたものと推察される【ダイダロス】ギリシャ神話に登場する発明家、画家、彫刻家。アテネで名工として名を馳せたが、甥タロスの才能に嫉妬しこれを殺害、放逐されてクレタ島に赴いた。白い雄牛に恋した王妃パシファエに木製の牝牛像を作って交合を助け、生まれたミノタウロスを幽閉する迷宮を建設。しかし王女アリアドネに迷宮脱出の手口を教えたことから王の怒りを買い息子イカロスと共に塔に幽閉され、抜け落ちた鳥の羽を蝋で固めた人工の翼で脱出、シチリアに逃れた。(イカロスって有名だけど、ダイダロスの息子だったのね~)***********
2006.03.30
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こちらも、DVDが出るのを楽しみにしていた作品♪今度は、騙されないぞ~って思ったのに・・・(笑)☆SAW2☆(2005)ダーレン・リン・バウンズマン監督ドニー・ウォールバーグ・・・・・・・・・・・・・エリックトビン・ベル・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジグソウストーリー 低予算にもかかわらず、斬新なアイデアと巧みなストーリー展開が評判を呼び、世界的に大ヒットしたサスペンス・スリラーの続編。前作で監督・脚本を担当したジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビは製作総指揮に回り、新たに新鋭ダーレン・リン・バウズマンがメガフォンをとる。刑事のエリックはある時、凄惨極まりない殺人現場に遭遇する。その残忍な手口から、犯人はあの猟奇的連続殺人犯ジグソウの仕業に違いないと思われた。エリックは犯人が現場に残したヒントを頼りにアジトを推測し急襲。そして、あっけなくジグソウの逮捕に成功する。だが、そこからジグソウが仕掛けた残忍な殺人ゲームが開始されるのだった…。~~~~~~~~~~~~ソリッド・シチュエーション・スリラーですと。ホント、そうですね~~。これはネタバレはつまらないので、感想もさらっと^^)「SAW」のあの斬新さは、ちょっとなくなっちゃったかな?って思ったんだけどね。でも、見ると「こんな騙し方かい~~」って悔しがると思うのですよ。いろんなヒントが出ているといえばそうなんだけど、そこに気がつかないようにうまく作ってありますよ。ただ、私的にはやっぱり「SAW」の方が面白かった。こちらはストーリーが出来ているというのも、実は不満。SAWのあのなにがなんだかわからないけどその場に居た、という感じがいいんだけどなあ。ラストにその後に続く的なつくりは、ちょっとね~~「CUBE」みたいになっちゃいそうで、嫌だな。しかも、「女性が後継者」ってところが、実は好きではない。あ、やっぱり疑問点とネタバレ感想。以下伏字↓8人も居てね。ずるいよね~~。しかもそれは皆、駒だったというのがね。騙されましたよ。人数が多くなると、どうしてもそれぞれの背景が薄くなるよねと、思って見ていたんだけど、「駒」だから説明する必要もなしということかもしれない。だから、あのジグソウのヒント。解毒剤があるとか、数字がどうのとか。どれも皆見せかけの希望だったわけでしょ?でも、分からないのは「虹の彼方に」だっけ?あの言葉。あれはどこに関係しているのだろうか?「頭の後ろにある数字」っていうところでは、「天国と地獄の食事」とかいう(?)たとえ話を思い出した。天国でも地獄でも、長いスプーンをもたされテーブルにつく。天国ではもちろんその長いスプーンで相手に食事を食べさせてあげる。しかし、地獄では自分の口に入れようとやっきになり、食べられずに衰弱していく。そんな話だったと思う。自分の頭の後ろは見れないでしょうという事で、協力しろよと思うわけだが、そこに全く思いつかない答えを出した男が登場して、あれにはさすがに驚いた!ありえないけどね~~。そして、ジグソウの後継者。やっぱり私は不満だなあ。何で女なのかな。その方が続編で、もっと残酷にできると思うのかなあ。女性の方が残酷って、よくある話だし・・・または、観客へのサービスかもしれないね。男ばかりじゃつまらないから、今度は女ねという感じかしら。私は、SAWのあのまんまシンプルな登場人物で行って欲しかったな。↑そんな事でした。でも、いろいろ不満を言いながらも、やっぱりSAW3が出たら見ちゃうと思う。そして、騙されないぞ~~と思いながらやっぱり騙されちゃうんでしょうね(笑)*************
2006.03.29
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やっと、パク監督の復讐三部作の最後を見る事が出来ました。DVD鑑賞ですが・・イ・ヨンエの映画ですね~~。☆親切なクムジャさん☆(2005)パク・チャヌク監督イ・ヨンエ・・・・・・・・・・・・クムジャさんチェ・ミンシク・・・・・・・・・・ペク先生クォン・イェヨン・・・・・・・・・ジェニーコ・スヒ・・・・・・・・・・・・・魔女(囚人)キム・ビョンオク・・・・・・・・・伝道師ナム・イル・・・・・・・・・・・・チェ刑事ソン・ガンホシン・ハギュンユ・ジテストーリー天使のような美貌の持ち主クムジャは、ひょんなことからペク先生に幼い娘を人質に取られ、彼が犯した幼児誘拐殺人の罪を背負わされて投獄される。刑務所では誰に対しても優しい笑顔を絶やさず、“親切なクムジャさん”と慕われていた。しかし、彼女の目的はただ一つ、ペク先生に復讐を果たすこと。そして13年の服役の末、ようやく出所した彼女は、かつて恩を売った囚人仲間のもとを訪ね、ペク先生への復讐へ向けて周到な準備を進めていく…。 イ・ヨンエはうちの旦那が「チャグナム」で、はまっております~^^)この映画も見せてあげたい・・・でも、衝撃受けちゃうかしら(笑)しかし、刑務所の中でのペカッと顔が輝く位な「親切なクムジャさん」常に微笑を絶やさず、囚人達に優しい。しかも、結構強い、実際は牛耳っているといってもいいかもしれない、ある意味・・・・でもやっぱり仲間からは『親切なクムジャさん』と慕われるのだ。彼女の出所後の赤いアイシャドーが象徴するような、変貌振り。着々と進む彼女の復讐。ネタバレ有りの感想です。「復讐者に憐れみを」でも子供の誘拐が起きたっけ。今回のこちらでは幼児誘拐殺人事件だ。いままでの2作に比べると、見やすかった。彼女に魅入られる部分が多くて。クムジャさんを応援しちゃったりして・・ラストを飾るにふさわしいクムジャさんだった。取り付かれたようなクムジャさんのカメラ目線は、只者ではないと思う。イ・ヨンエ、美しい!良いわ~~♪こんなに新たな自分を引き出してもらえる監督の映画に出ちゃって、次はどうするつもりかな~~。↑気になるこのボーイは、キム・シフ。まるで第二のウォンビンって感じだね。この映画のなかでは、クムジャさんに、この子は大丈夫か?と心配されちゃうくらい、うぶな?男の子だ。そうそう、クムジャさんの娘ジェニーもよかったな~。彼女が居るので救いがあるとも言えるものね。~~~~~~~~~~~~復讐して心が安らぐのか、その後になにがあるのか?クムジャさんは、ある意味を待つかのように、じっと13年間「復讐」のために準備してきた。復讐が生きがいになっていたのかもしれない。これって、「オールド・ボーイ」もそうだったよね。復讐に関しては、彼女はお膳立てをしたって感じになったんだけど。殺人のお誘いのような感じ。私は最後まで彼女がやるものだと思ったんで、ちょっと成り行きにびっくり。復讐を見届ける役だものね。復讐する気持ちは人間が皆持っているんだと思う。この復讐場面、残酷なんだけど、どことなくコミカルだ。この監督、コミカルさと残酷さとをうまい見せ方をするよね。特に、復讐が終わった後のケーキ屋サンのシーン。一人の女性がクムジャさんにそっとメモを渡す。口座番号の書かれたメモ。この滑稽さ。そして、クムジャさんはラスト白いケーキに顔を突っ込む!あれも、すごいわ~、女優魂だ。あのまま顔をあげて、クリームで真っ白になった顔を見せるのかな?と思ったんだけどそこまではしなかったね。復讐三部作、それぞれ面白かった。「復讐者に憐れみを」が救いのなさ、一番かもしれないなあ・・・しかも、普通の生活でありうるかもしれないというか、身近さがあるのではないだろうか。「オールド・ボーイ」は衝撃度高い。暴力度は一番あるかも。しつこさも一番だ。チェ・ミンシクがやっぱりすごかったよね。でも「クムジャさん」には、やっぱりひきつけられる物があるなあ。結構好きかも、この映画。
2006.03.28
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ディズニーの「南極物語」はいま上映中。先日TVでオリジナルの高倉健さんの「南極物語」もやっていましたね。こちらは、ソン・ガンホとユ・ジテの「南極日誌」です。☆南極日誌☆(2005)イム・ビルソン監督ソン・ガンホ・・・・・・チェ・ドヒョン隊長ユ・ジテ・・・・・・・・ミンジェカン・ヘジョン・・・・・イ・ユジン ストーリー南極到達不能点を目指して、6人の探検隊員が歩みを進めている。そこは最低気温マイナス80度を記録しブリザードが吹き荒れる、地球上で最も過酷な自然条件を持つ、南極でも足を踏み入れる事が最も困難な場所である。ある日彼らは80年前に遭難したイギリス探検隊の日誌を発見するが、やがて日誌に導かれるように不思議な出来事が起こり始め、遂に犠牲者が出る。隊員達は進展をめぐって意見をたたかわせるが、隊長が強引に目的地を目指すことを主張する。そしてそれぞれの胸にわだかまりを残し、疑心暗鬼のまま進んでいくが・・・。~~~~~~~~~氷と雪とブリザーブド、寒そう~~!なんとなく不協和音が漂う隊員達。そこに英国探検隊の日誌。その英国探検隊も6人、韓国探検隊も6人。しかも英国探検隊と同じような事が起きはじめた・・・ミステリーになるのか、ホラーになるのか、おもしろそうでしょう?この韓国探検隊が目指しているのは、「到達不能点」太陽が沈む二ヶ月後までに到達しなければならない。数々の困難と隊員の不慮の事故などが起き、このまま前進する事が出来るのか判断を迫られる。しかもベースキャンプとの交信も途絶えてしまう。冒険を諦め戻る事を意見する隊員もいる中、隊長はかたくなに前進を主張する。過酷な自然と隊員達の中に芽生える不信感。何よりも不気味な隊長。英国の日誌は一体どんな影響があるの?~~~~~~~~~~~じつのところ、思ったより面白くなかった。だから何?というか・・・(笑)南極のような過酷な状況では総てが、狂気になるのかな~。しかし、もともと原因は隊長でしょう~。「何でそんな危険なところに行くのか?」かなり個人的なことで隊長は到達不能点を目指す。そこには、もう狂気しかないかもしれない。なにせ、無線の基盤を食べちゃったりするんだから~。面白くなりそうな、英国探検隊の日誌。それとこの探検隊とどうつながるのか?例えば、宇宙人なんか出てきちゃうかも?とか、新種のウィルスかもとか?あ・・・「遊星よりの物体X」を思い出しておりました、もちろん(笑)ところが、日誌の使われ方が中途半端。もっと活用したらホラーにもSFにでもなったかも。ソン・ガンホは最初頼りになる隊長が徐々に壊れていく様子を、じわじわと演じている。ユ・ジテは、隊長を信頼して入隊した隊員。しかし、英国探検隊の日誌を手に入れ、不信な出来事に気がついていくという感じ。カン・ヘジョンは、ベースキャンプでの連絡員。彼女は『オールド・ボーイ』で可憐な女の子を演じたよね。ここでは、チョイ役、殆ど意味ナシ。雰囲気だけでラストを終らせるという、韓国らしいミステリーみたいな映画かな~?言いたい事はわかるけどね。ソン・ガンホさんは、さすがだと思ったので、それは見てよかったかな。でも、もう一つ物足りなかったな~。
2006.03.24
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「イーオン・フラックス」見ようかと思ったんですけどね。息子を誘ったところ、「その映画ってどうかな~~」と却下され、じゃ「エミリー・ローズ」にしようということになりました。最近自分的には当たりの映画がないんで、いっそ「イーオン・フラックス」でもいいかと思ったんですが(う~~ん、多分「イーオン・・」はB級じゃないかと思っている(笑)B級って嫌いじゃないんでいいんですけどね^^))☆エミリー・ローズ☆(2005)スコット・デリクソン監督ローラ・リニー・・・・・・・・・・・エリントム・ウィルキンソン・・・・・・・・ムーア神父キャンベル・スコット・・・・・・・・イーサンジェニファー・カーペンター・・・・・エミリー・ローズストーリームーア神父が悪魔に呪われたという19歳の女子大生エミリー・ローズに悪魔ばらいを施した末死に至らしめたという事で過失致死罪で起訴された。その弁護をするのが野心的な弁護士エリン。精神病で薬の服用をやめさせた事が原因だと主張する検察側。医療を拒否し悪魔ばらいに専念し、その結果死に至らしめた行為は罪になるのか、という多分に宗教的な論争の裁判はどう決着をつけるのか。~~~~~~~~~~思ったよりも面白い映画でした。事前にホラー+法廷劇だという情報は得ていましたが、もっとホラー色が強いのかと思ってましたよ。前宣伝がホラーの方を流していましたもんね~。ホラー的なエミリーの悪魔憑き場面は、回想という形ですね。「エクソシスト」よりは地味めですが、金縛り状態など「おお~~こわ!」です。あのかなりネジくれた姿勢は、どうやって撮ったんでしょうね~~。法廷で裁かれた「悪魔の存在」とか、映画館のチラシなどに書かれているけれども、確かに神父の裏には教会の存在が大きいですよね。総て否定したら、そりゃ~バチカンが黙っちゃいませんよ。でも、その教会がどうこの裁判を見ていたかというのは、そんなに出てきませんが(『神父に証言させるな』という事は言われていました)・・圧力はあったんじゃないかなと思いますけどね。キリスト教ですもん、日本の新興宗教の場合とは格段の差がありますね。悪魔の存在のような、不確かな物を居るか居ないかの論争がどうなるのか興味がわきます。検察側の戦いは、精神病であるという方向ですね。私は最初の法廷を見ている限り、検察側だよね~と思っていましたよ。しかし、映画ではこのエミリーのネジくれ金縛りやら、脅威の多重声など見せるでしょ。『こういう人間に理解できない事って、やっぱりあるでしょ』という方向に見ている者はいきますよね。でも裁判ではどうなるのか・・見てくださいね~。~~~~~~~~~~~ネタバレになりそうなので伏字で→悪魔って『そこにいなければならないもの』なんですね。地上には悪魔がいるものなんです~。(多分そんな事をいっていたような・・)エミリーはキリストと同じように、自己犠牲で神の存在をも証明したと言う事なんでしょうか。しかし、悪魔は6人もいっぺんにエミリーにとりつかなくてもいいと思うのよね。強力そうでしたよ~、気の毒。悪魔ばらいの様子は、ちょっと前まで結構TVで頻繁にやっていた『きつね払い』に似ている部分ありますね。それにしても、エミリーは多重人格だったのかなあ。どちらにせよ『脳』って解明できてないし、もしこの先解明されても人間には理解できない事がいくらでもありますよね。←
2006.03.12
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アカデミー賞も発表されましたね~。なんか今年はよくわからなかったな~。これから、受賞作品やノミネート作品が上映されると思うので楽しみですね。あ、一部はすでに上映されているんですよね。「クラッシュ」は賞を取ったから、全国的に上映してくれるよね。ところで、我が家の娘が沖縄に行きました。今ごろですが修学旅行ですよ。めずらしい時期でだよね。でも季節はいいのでしょうね。まあ今週の天気はどんな物かと思っていますが。そして、娘があれこれTV番組のビデオ取りを指示していきましたわ。大きな紙に今日の分から帰ってくる日までズラ~~っと、録画の指示が書いてあるのですぞ。しかも「おかあさんは絶対わからなくなるから、やり方も書いておいたから」と言うわけで、録画の仕方まで親切に?書いてあるのよね。これで、とり忘れたら帰宅後ブータレるだろうな~~。お~こわ!w( ̄△ ̄;)w私は、従順にビデオどりにいそしむのです。やれやれ~~ε- ( ̄、 ̄A) フゥーさて、今日はたまっていたので邦画をまとめて感想など。☆ハサミ男☆(2004)池田敏春監督豊川悦司・・・・・・・・・・・・・・安永麻生久美子・・・・・・・・・・・・・知夏阿部寛・・・・・・・・・・・・・・・堀之内(犯罪心理官)斎藤歩・・・・・・・・・・・・・・・日高樋口浩二・・・・・・・・・・・・・・磯部ストーリー1999年に第13回メフィスト賞を受賞し、映像化不可能と言われていた殊能将之の小説「ハサミ」を映画化したサイコ・スリラー。出演は豊川悦司、麻生久美子ほか。監督は『人魚伝説』の池田敏春。映像特典として、メイキングやインタビューが収録されている。半年の間に二人の女子高生が殺される。被害者の喉には、深くハサミが突き立てられていた。連日報道されるTVのワイドショー。マスコミはこの特殊なサイコキラーを”ハサミ男”と呼んだ。今また、第三の死体が知夏(麻生久美子)と安永(豊川悦司)の前に転がっている。ふたりは自らに捜査が及ぶ前に、この謎の”ハサミ男”を突き止めねばならない立場に追い込まれる・・・。~~~~~~~~~~~この作品は楽天でお世話になっているデビルロボッツさんのレヴューで非常に気になっていたDVDなんですよね。そういいながら、だいぶ見るのが遅くなってしまったんだけど。この「映像化不可能」というのが非常に気になるでしょう?なにがどう映像化できないんだ!!??ってね~。そんなわけで見始めたわけです。原作はそういえば本屋で見たような気がするのだけど、未読です。読まないで映画を見た方が、これは面白いですよね。ネタが最初からわかっていたのではつまらないでしょう。というわけで、映画を先に見る事をお薦めします。この映像化不可能というのは、そこまで言い切っていいのかというのは疑問だよね。むしろ、その「映像化不可能」を売りにしないほうがいいじゃないのか・・なんて思ったけど。そんなに見る者を騙してやろうという感じではないと思うのだ。なので、早めにネタがばれる。しかし、ネタバレしてつまらない事はないんで安心してね。かえってそのネタバレした状況を楽しむ事になる。なんというのでしょうか、「ここの場面はこういう風に見せているんだな」なんて見せ方を逆に楽しむというかね~。豊川悦司も、麻生久美子も良かったね。うん、このふたりの対比がいいのかもしれない。最近いろいろ見せてくれる、阿部寛も存在感あったよ。そして、ラストはなかなか良い終わり方だったと思う。ネタに頼らず、きちんとしている所に好感を持った。************☆樹の海☆(2004)瀧本智行監督萩原聖人・・・・・・・・朝倉井川遥・・・・・・・・・手島映子池内博之・・・・・・・・タツヤ津田寛治・・・・・・・・山田塩見三省・・・・・・・・三枝小嶺麗奈・・・・・・・・北村今日子田村泰二郎・・・・・・・田中ストーリー自殺の名所として名高い広大な森、富士・青木ヶ原樹海。そこに足を踏み入れた4人の男女がいた。彼らはそれぞれの不安、絶望を抱え、その"樹の海"をさ迷い歩く。エピソード1――暴力団にハメられ樹海に遺棄された朝倉。一命を取り留めた彼は森を彷徨う中で、自殺しようとしている中年男・田中に出会う…。エピソード2――悪徳金融のタツヤは、夜逃げした顧客の北村今日子が自殺しようと入った樹海で足を怪我したと連絡を受け、現場へ助けに向かうが…。エピソード3――サラリーマンの山田は、探偵の三枝から樹海で自殺したという若い女と自分が一緒に写った写真を見せられるが…。エピソード4――映子は、かつてストーカー行為をした相手と再会するが、彼が何も覚えていないことにショックを受け、樹海へ向かう…。~~~~~~~~~~~エピソードが4つ。このエピソードがどこかで絡んでくるのかなと思ったが、そういう事はなかった。小道具的な部分とかでは、絡みがないわけではないんだけど影響するような物ではない。そうだね~~。メッセージはわかりやすく、良心的だと思う。2004年東京国際映画祭で日本映画・ある視点部門の作品賞・特別賞を受賞した作品。富士の樹海で本当に撮ったのかな~。多分そうなんだろうね。タツヤのエピソードはほとんどが一人芝居で、樹海の中ビニールテープを頼りに歩くシーンが続く。風の音、鳥の声、木々のざわめき・・でも一人だけというあのシーンは長いんだけどその分、タツヤ自身の心が覗いてくる。サラリーマン山田と探偵の話は、直接は樹海は関係なく居酒屋でのエピソード。探偵の三枝がいいよ。手島映子のエピソード。かつて一人の職場の上司でもある男性を追いかけた。まあ不倫だったんだけど、相手も自分と同じように真剣だと思っていた。なので、会ってくれなくなっても押しかけていった。そして「ストーカー禁止命令」をうけた。自分がストーカーなんだと気づかされた。ショックだったろうね。自分は何をしていたんだろうかって。傍から見ると、たいした相手じゃないんだけどね~~。こういう心理、ありそうでなんともいえない感じがしたなあ。井川遥が、暗くて地味な映子を演じている。でも決して暗くならないエピソードなんで、いいかも。一番面白かったのは、やっぱり朝倉の話かな。麻袋に入れられて樹海に放り出された彼は、命をとりとめ樹海をさまよう。「樹海を出ても地獄だよな・・」彼の心は迷っているんだ。でも、腹もすくし心細いし・・そんななかで、自殺しようとしている男性に出会う。お互いにばつの悪そうな顔になる。そうだろうね、こういうところで他人と出会うって思っていないんだろうな。朝倉はその場を逃げ出すが、しばらくたって戻ってくるんだよね。そこには自殺した男が。「一蓮托生」仏語。死後、極楽の同じ蓮華の上に生まれること。「袋叩きにしたヤクザが、俺とお前は『一蓮托生』だといったんですよ。で辞書で調べたら『死後一緒に蓮をみる』と書いてあったんですよね。死んだ後までこんなヤクザと一緒かと思うと情けなくて・・」・・・でも外に出たら地獄だよな・・・そんなふうに死んだ田中さんに話し続ける。自分はどうしたいんだ、死にたいのか外に出たいのか・・・萩原聖人さん、久しぶりに見たなあ。なにかの曲のプロモに出ているのは見たし、吹き替えの声ではちょくちょく聞いていたけど。コツコツといい作品に出て欲しいね。そういう点でも、この作品よかったんじゃないかな~。
2006.03.07
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先日見た「運命じゃない人」が面白かったので、内田けんじ監督の初監督作品借りましたよ。☆WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース☆(2001)内田けんじ監督/脚本/編集中桐孝・・・・・・・山本横田大吾・・・・・・バット男・中島内田けんじ・・・・・ケンジストーリー失恋して寂しい毎日を送るサラリーマンの山本は、金曜日の夜、友人・健二の家に遊びにいく。山本を不憫に思った健二は、知り合いからもらったという不思議な薬を差し出す。薬を飲んだ山本は、やがて強烈な眩暈に襲われ、気づいたときには、今までに一度も来たことのない津田沼という場所にいて…。~~~~~~~~初監督作品です。週末だけ撮影して、自分でパソコンで編集してという手作りの作品ですね。最初はね、やっぱりなんのかんの言っても最初の映画って、自己満足のものだよねなんて思って見ていたのだ。主人公の山本とその友達ケンジのゆる~い会話なんかみていると、このゆるさを見せたかったのかもと思ったよ。クスッと笑えるんだけど、このままだったらね・・・こけるのかなと思っちゃったのだ。ところが、薬を飲んで記憶を無くしたという辺りから、俄然面白くなっていくのだ。テンポが変わるんだよね~。この転調が面白い。転がる転がる、どんどん転がる~♪もちろんこの主人公の山本役の中桐孝という役者の演技による所も大きいと思う。それぞれの役が、いいともいえるかな~。いや、やっぱり脚本だよね~。やっぱりこの監督の作品は、今後も期待してしまうなあ。そうそう、女性に関しては、もしかしてこの作品のヒロインは監督のお気に入りかも~。私も、嫌いじゃないな(笑)************ 運命じゃない人運命じゃない人 ぷちてん感想 こちら「運命じゃない人」+「WEEKEND BLUES」のツインパックです。
2006.03.03
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