隠れ舎 「伸楽舎」の日々

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2018.02.07
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カテゴリ: 塾長の思い
​第一志望の大学に合格するっていうのは本当に大変だ。
多くの生徒は、高校入学後に思い描く志望大学を
日を追うごとに変更していくことになる。

高校入学してから暫くは、大層な理想を掲げる。
その大半は国立大学や誰もが知る有名私立大学。
しかし、新たに始まった高校生活は、勉強以外の魅力に溢れている。
新たな友人との時間、部活動、放課後の寄り道、
それはそれですばらしい時間であることは間違いない。

そんな享楽に身を委ねるうちに、
勉強時間は瞬く間に減っていき、
家庭学習は良くて学校の課題と予習で終わり。
ひどい時にはそれすらできない。
当然受験のための勉強などほぼ皆無。

年に数回実施される全国模試では取れても偏差値50(全国平均)あたりが関の山、
まぁ偏差値50取れていればまだいいくらいで、大半はそれすらいかない。
そして気づけば志望大学のレベルは見る見る下がり続け、
結局は受験時に行けそうな大学を見繕って受験する。
そんな感じだ。

別に本人とその家族が納得しているなら俺はそれでも構わない。
俺がそれに口を挟む権利などどこにもない。
ただ、その程度のやる気なら、塾に通うのは本当に無駄だと思うので、
生徒本人及び保護者には塾を辞めるよう勧める。
実際に今年度も高校生数人に退塾することを勧めた。
やっぱ、俺はやる気に満ち溢れた子を全力で指導したいからね。

そんな中、今日は本当に涙が出るほど嬉しい報告を受けた。
その生徒との出会いは彼が中学2年生の時。
「将来医者になりたい」
彼の大きな大きな目標だった。
まずは県内トップ校の安積高校に合格することが必要不可欠。
合格ボーダー偏差値は67で60%。
中学3年生になってからの彼は愚直に俺の言ったことを勉強し続けた。
「愚直」、この言葉が彼を表現する上でぴったりだ。
彼はお世辞でも器用とは言えない。寧ろ不器用である。
ただそれを凌駕する素直さと直向きさがある。

新教研7月号から11月号までは安定せず苦しんだ。
偏差値63~69の間を乱高下。
しかし、それまでの基礎基本の徹底が実を結び、
12月号から上昇気流に完全に乗りはじめる。
偏差値を68→69→71と伸ばし、入試直前の2月号で過去最高に達し、
見事安積高校に合格。夢への第一歩を踏み出した。

高校に合格してからも苦労の連続。
一度は部活動を始めたものの勉強との両立が厳しいくなり、
その後面談をし、部活動を辞めることを勧める。
大抵の生徒は、部活動の方が勉強より楽しいため、
部活動を辞めるという選択ができない。
そういう場合、口に出しているのは志望校もどきで、
大して強く進学したいと思っていない。
近い将来どうなるかは上で述べた通りだが、
それも生徒が選んだ人生、好きにすればいい。
ただ、あとでやっときゃ良かったなんて思わないでくれというのが本音だ。

しかし彼は違った。
何よりも優先すべきは医者になるというバカでかい夢。
一番の夢を叶えるために半年足らずで部活をを辞め、勉強に専念した。
それからはほぼ毎日塾に来ては最後の時間まで勉強していた。
最初の頃は「英単語が覚えられない」なんて戯言を吐いては俺に、
「だったら覚えないくてもいいから、医者になるのを諦めろ!」
と罵詈雑言を浴びせられては、凹みながらも只管口頭試問を受け続けていた。
1年時から学校の課題を終わらせては受験勉強をする日々。
言葉にすると簡単だが、その毎日はかなりストイック。
いろんなもの、楽しいことを犠牲にして、
目標に一歩でも半歩でも近づけるように、
愚直に愚直に勉強し続けた。
そんな中、本当に辛いこともあった。
それすら乗り越えた。
しかし、ときより弱気の虫が顔を出す。
「勉強しても勉強してもテストの点数が伸びない…」
涙を流すこともあった。
そんな時、俺が言うことはいつも同じだ。
「そんな弱気な医者に患者は見て欲しいと思うか?
どんな状況下でも、何とかしますって医者に俺は見て欲しいぞ!」
その都度、叱咤激励を繰り返した。
そして、学校の評定は4.6以上に達し、
一番の山場であったセンター試験でも目標点を上回った。
その日、俺は彼とがっちり握手をした。
高校1年時には考えられない成績と点数だった。
そして2次試験を終え、今日が合格発表の日…

​福島県立医科大学 医学部 合格!!​

伸楽舎史上初の現役生の医学部合格を果たした。
自宅で連絡を受けたとき、自然と涙が出そうになる自分がいた。
すげぇよ。
本当にすげぇ。
努力は自分を裏切らない。
それを体現してくれた。
そして彼は、
こんな小さな小さな個人塾からでも、
どんなに不器用でも強い思いと勉強の仕方次第で医学部に合格できるということを
後輩たちに示してくれた。
道導(みちしるべ)を残してくれた。
また新たなロールモデルがこの塾に出来上がった。

優希、本当におめでとう!
そしてそれを全面的にサポートしてくださったお母様、
本当におめでとうございます!
弱さを持っている優希だからこそ、
人の痛みに寄り添えるいい医者になってくれると思います。
今度医者を目指す伸楽舎の後輩たちに喋ってやってくれよな、
お前の苦しみに満ちた受験勉強の日々を(笑)






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最終更新日  2018.02.07 17:41:02
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