<小坂氏のインタビュー> Epicソニーに入社したときのこと、関わったアーティストの思い出話で構成。 最初はナベプロで布施明のジャーマネをやったのが芸能界に入った、布施明の曲のこと、ナベプロ所属アーティストとの思い出話から始まり、佐野元春、大江千里、TM NETWORKのことを話している ・大江千里:関西学院大学在学中にデビューしたが、ソニーのオーディションに合格後CBSかEpicと契約するかで争奪戦になったこと、アルバム制作時には小坂さんと大江さんとでデモテープを吟味しつつ収録する曲を決めていた、最大のヒット曲「かっこ悪いふられ方」の制作裏話を紹介。 歌手活動の無期限休止を宣言しジャズ・ピアニストになったが以前からジャズに関心を持っていたとのこと。 ・TM NETWORK:まずは小室さんが作ったデモテープを聞いたことがTMとの出会い。それから一ヶ月後にウツと木根さんと会っている。小坂氏はソロアーティストしか担当していないということで親交を深めるために合宿に行ったことが語られていた。 デビュー曲「金曜日のライオン-take it to the Lucky-」の原型となる曲に歌詞を付けて欲しいと依頼をある人に送ったものの「私には無理です」と手紙と一緒に突き返されたのだが、その人は大沢誉志幸の曲で作詞をしていた銀色夏生だった。 ・岡村靖幸:作曲家デビューが先で86年にシンガーデビューしたが、「家庭教師」リリース後スランプに陥ってしまい、95年の「禁じられた生きがい」までアルバムを出さなかったがその時の岡村ちゃんのことが語られていた。
Epicソニーって80’sバンドブームの中にあって独自の路線を作っていた・・・ってのはわかるが、岡村ちゃんと同じく「EPIC御三家」と呼ばれた松岡英明・安藤秀樹にストリート・スライダーズ、FENCE OF DEFENSE、(Epic時代の)エレカシは紹介されず。 松岡英明は岡村ちゃんからナルシズムを取った印象、安藤秀樹は岡村ちゃんと似たような経緯でデビューしているが、二人共岡村ちゃんほどアクは強くないよなぁ。 FODは元TMファミリーかつビーイング所属で(初期)B'zと同じコンセプトを持ってたのに(FODがデビューしたのは87年)全く評価されずだったから、エレカシのEpic時代はポストRCサクセションっていった風だけど、これまた売れなかったから(ブレイクしたのは移籍した90年代)本書では取り上げられなかったのか?