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稲葉忍

稲葉忍

May 23, 2022
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カテゴリ: 読書・コミック
80年代にTM NETWORK、佐野元春、一風堂、バービーボーイズなどが所属していたエピックソニー。黄金期だった80年代~90年代初頭に発表された代表曲を紹介しつつ、佐野元春、Epicソニーに所属していたプロデューサー・小坂洋二氏のインタビューという構成。

<Epicを代表する曲>
「うれしはずかし朝帰り」
「笑顔の行方」
現体制でも「大阪LOVERS」等好きな歌はあるが、ドリカムはkeyの西川隆宏がいたときのトリオ時代の作品が好きだ。夢中になって聞いていた時期はトリオ時代だったから。
吉田美和のボーカルは初めて聞いた時は声量がでかいのですごいと思った

「だいすき」
「あの娘僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう」
和製プリンスと呼ばれた岡村ちゃん。「DATE」「靖幸」「家庭教師」を聞いているが、ナルシズム全開な所と歌詞がちょっとHなのが変態だよなぁ(褒め言葉)と思うんだよなぁ

「Get Wild」
”FANKS”になるきっかけとなった曲で初めて聞いた時は小学生のガキだったのに普通に「かっこいい」と思ってたほど。
前作「Self Control」はそんなに売れなかったので「次のシングルがラストチャンスだ」と小室さんは捉えていたそう。
コード進行云々は全くわからんかったが。

「すみれSeptember Love」
90年代にSHAZNAがカバーしてヒットを飛ばしたが、オリジナルの一風堂のバージョンはスローモーでシンセの音が効いてる

「ガラス越しに消えた夏」
鈴木雅之のソロデビュー曲。
「♪さよならを繰り返し 君は大人になる ときめきと戸惑いをその胸に 忍ばせて」ってサビの歌詞がジーンと来るこの歌、シャネルズ(ラッツ&スター)の時とはノリが違う。
ネットのスラングでよくネタにされる「違う、そうじゃない」はファンク要素が強いが。

「地図をください」
遊佐未森の声は谷山浩子のようだと本書で評されたが、谷山浩子の曲と比較して聞くと確かに・・・

「十人十色」
今は歌手を辞めてジャズピアニストになった大江千里。
結構垢抜けた曲という印象。

「アンジェリーナ」
「SOMEDAY」
「約束の橋」
「約束の橋」は92年にヒットした曲だが、初出が1989年発表だった・・・ってのは意外。かなり遅れてヒットした・・・っての米米CLUBの「浪漫飛行」(初出は87年)、浜省の「悲しみは雪のように」(初出は1981年)と一緒。

「目を閉じておいでよ」
「なんだってんだ!?7days」
バービーボーイズは珍しいツインボーカルということで聞いていたが、本で取り上げられているこの2曲のギターは確かにチープ。Gtのイマサこといまみちともたかはツェッペリンよりもビートルズが好きとのこと。ギタリストと言えばツェッペリン、ディープ・パープル等ハードロック系の洗礼を受けた人が多いので珍しいと思う。

「SACHIKO」
「激しい雨が」
「シャイニン・オン-君が哀しい-」
「そして僕は途方に暮れる」
「ゴーゴーヘブン」
「HOLD ON ME」
「Overnight Success」
「約束」
「ランナウェイ」
「め組の人」等が紹介されていた

<Epicソニーについて>
1978年にCBSソニーの子会社として設立。創立者の一人・丸山茂雄氏は歌謡曲・レコード大賞嫌いということでロックメインで所属アーティストを固めることに。
洋楽部門ではマイケル・ジャクソン、シンディ・ローパーが所属していたものの、アイドル枠は丸山氏の歌謡曲嫌いが影響してラインナップが貧弱という状態。この本で藤原理恵の名前がでてきたのはびっくり。「愛よファラウェイ」「ほんとのキスをお返しに」もこの本に出てきたけどスパロボで再評価された影響?
一応90年代辺りまで勢いがあったが実は1988年3月に消滅しており、以降はCBSソニー傘下の1レーベル扱いになっていたことを今回知った。

<小坂氏のインタビュー>
Epicソニーに入社したときのこと、関わったアーティストの思い出話で構成。
最初はナベプロで布施明のジャーマネをやったのが芸能界に入った、布施明の曲のこと、ナベプロ所属アーティストとの思い出話から始まり、佐野元春、大江千里、TM NETWORKのことを話している
・大江千里:関西学院大学在学中にデビューしたが、ソニーのオーディションに合格後CBSかEpicと契約するかで争奪戦になったこと、アルバム制作時には小坂さんと大江さんとでデモテープを吟味しつつ収録する曲を決めていた、最大のヒット曲「かっこ悪いふられ方」の制作裏話を紹介。
歌手活動の無期限休止を宣言しジャズ・ピアニストになったが以前からジャズに関心を持っていたとのこと。
・TM NETWORK:まずは小室さんが作ったデモテープを聞いたことがTMとの出会い。それから一ヶ月後にウツと木根さんと会っている。小坂氏はソロアーティストしか担当していないということで親交を深めるために合宿に行ったことが語られていた。
デビュー曲「金曜日のライオン-take it to the Lucky-」の原型となる曲に歌詞を付けて欲しいと依頼をある人に送ったものの「私には無理です」と手紙と一緒に突き返されたのだが、その人は大沢誉志幸の曲で作詞をしていた銀色夏生だった。
・岡村靖幸:作曲家デビューが先で86年にシンガーデビューしたが、「家庭教師」リリース後スランプに陥ってしまい、95年の「禁じられた生きがい」までアルバムを出さなかったがその時の岡村ちゃんのことが語られていた。

Epicソニーって80’sバンドブームの中にあって独自の路線を作っていた・・・ってのはわかるが、岡村ちゃんと同じく「EPIC御三家」と呼ばれた松岡英明・安藤秀樹にストリート・スライダーズ、FENCE OF DEFENSE、(Epic時代の)エレカシは紹介されず。
松岡英明は岡村ちゃんからナルシズムを取った印象、安藤秀樹は岡村ちゃんと似たような経緯でデビューしているが、二人共岡村ちゃんほどアクは強くないよなぁ。
FODは元TMファミリーかつビーイング所属で(初期)B'zと同じコンセプトを持ってたのに(FODがデビューしたのは87年)全く評価されずだったから、エレカシのEpic時代はポストRCサクセションっていった風だけど、これまた売れなかったから(ブレイクしたのは移籍した90年代)本書では取り上げられなかったのか?


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このアルバムには本書で取り上げられていた曲は大概収録されているが、ストリート・スライダーズ、FOD、松岡英明は本の中では紹介されず。





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最終更新日  May 27, 2022 12:12:15 AM
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