フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2005年07月19日
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バッセル、コジョカル、ロホと三人三様の「マノン」を観て、あ~、観にいけて
良かったぁ~、本当に素晴らしかったな~、と未だに感慨に耽っている私です。
3公演それぞれに魅力がありましたが、私が感動した順番はバッセル←コジョカル←ロホとなり、鑑賞した順番と一緒になります。
バッセル、今回の「マノン」では実は最初から一番楽しみにしていました。
前にも書きましたが、「ラ・バヤデール」でガムザッティを演じている彼女がすごく好きで、ぜひ一度生の舞台で観てみたい!と思っていたからです。しかも彼女はマクミランご本人の最後のミューズ。「マノン」を観るのにはまさにうってつけ。
ということで、一番最初にチケット入手しました。
でもねぇ、正直あそこまですごい舞台を見せてくれるとは思ってもみなかったです。私の中の「マノン」は最初に観たフェリが大変印象的で、フェリの演じてくれた「マノン」があまりにも自分好みのものだったから「マノン」という作品をこうまで好きになった、と言っても過言ではないのです。だから、いくら本家本元のロイヤルの「マノン」といえど、フェリ以上の「マノン」には出会えるはずがない、と思っていた、というのが正直なところでした。
ですが、幕が進んでいくにつれ、どんどん彼女演じる「マノン」に引き込まれていきました。踊りの美しさは言わずもがな、彼女の演技がまた私が理想とする「マノン」に極めて近いものがあったからです。1幕での彼女は本当に純朴な少女。
正直見た目は大人びた美しさの人だと思うので1幕は違和感があるかな?と思っていましたが、全くそんなことありませんでした。美しい少女そのものでとても初々しい。でもそんな彼女が馬車で乗り合わせた老紳士から大きな財布を贈られたとき、ものすごく嬉しそうな顔をして財布を抱え込むのです。もうこの辺りから完全に「マノン」としての片鱗が現れ始めていましたね。嬉しそうに財布を抱えながら、それでも彼女は無邪気さを失うことなく、初々しい少女のまま。自分に男を惹きつける特別な魅力がある、などとは思ってもみなくて、無自覚のままただ財布を贈られたことが嬉しい、といった風情です。そんな彼女がデ・グリュ―と出会う。彼は切々と彼女に想いの丈を訴え続けます。それを見ながら頬に手を当て嬉しそうな恥ずかしそうな笑みを浮かべるマノン。照れたような微笑がなんともいじらしく、初恋を知った少女、といった趣です。そうそう、私はこういうマノンが好きなのよ、1幕でのマノンはこうでなくっちゃ、と結局バッセルは思いっきり私好みの「マノン」を演じてくれたのでした。やがてデ・グリュ―に手をとられ踊りだすマノン。美しいです。初恋の喜びに満ち溢れた二人の踊り。続く寝室のパ・ド・ドゥ。何度も観ているはずなのに、ここのパ・ド・ドゥの美しさは充分に知っているはずなのに、それでもここのパ・ド・ドゥってこんなにも美しく、甘く、恋の喜びに満ち溢れた踊りだったんだ・・・ということを初めて「肌」で実感しました。喜びに溢れたマノンの気持ちがガツーンと、痛いほど伝わってくるんです。この「喜び」があったからこそ、あんなにも甘く、切なく、泣きたくなるほど美しいパ・ド・ドゥになったのでしょう。事実あまりの美しさに私の眼には思わず涙が滲んできたのです。まさかこのパ・ド・ドゥを見て涙が出てくるとは・・・本人が一番びっくりしてしまいましたよ。最後に床に倒れ込むマノン。倒れ込んだまま暫く起き上がって来なかったので一瞬頭でも打ったのかと心配になってしまったのだけれど、すぐに元気に起き上がってきたので安心した。きっとそういう演出だったんでしょうね。席が前過ぎで床に寝られてしまうと表情が全然見えないものだから、ちょっと心配してしまったのだけれど、この場面ではマノンはどんな表情をしていたんだろう。ボッレは最後床に倒れ込んだところでもマノンにキスしていたから、そういう演出だったんだと思う。余りの幸せに酔いしれていたんだろうか?
しかし、2人の幸せはデ・グリュ―がマノンを置いて出かけてしまっているうちに
終わりを告げる。レスコーが富豪を連れて現れ、マノンは富豪の愛人になることを承諾する。毛皮のコートを着せられ、豪華な首飾りを懸けられるところ。金縛りにあったかのように一点を見つめるマノン。なにか自分の身に信じられない事が起きている!これは一体なに?この不思議な気持ちはなんなの?そんな心の波が伝わったきそうなシーン。マノンの心が富へと傾いていく決定的な瞬間。マノンはもう理屈ぬきに本能で富の魅力に気が付く。さっきまであんなに愛していた人のことは捨てなければならないことに気が付く。寝台に近寄り名残を惜しむかのように手を差し伸べるマノン。しかし次の瞬間にはもう富豪の腕の中へ。思い残すことなどないように毅然と去って行くマノン。デ・グリュ―が戻って来た時には時既に遅し。金貨をばら撒きデ・グリュ―に事態を知らせるレスコー。1幕の終わり。





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最終更新日  2005年07月19日 21時19分02秒
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