フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2006年04月17日
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パリオペの「ラ・バヤデール」、前回映像で見たときエリザベット・プラテルの
ガムザッティが印象的だったので今日もう一度見てみました。
いや~、プラテルは役者ですね!さすがです。
プラテルのガムザッティは高貴さと淑やかさ、美しさ、どれをとっても「プリンセス」
としての条件を全て完璧なまでに備えている。ラジャの1人娘として宮殿の中、
それこそ生まれてこの方蝶よ花よと、全ての人から崇められ、大切な大切な「宝もの」
として育てられてきた人に違いないと思う。それこそ超一流の家庭教師も付けられていて、
高い教養も身につけているに違いないと思われる(←こういう印象を与えるガムザッティ
って、意外と少ないかも)。わがまま放題のしようのない「お嬢ちゃま」じゃなくって
誰もが認める「プリンセス」なのよね。ちゃんと物事の道理も弁えているし教養もある、
美しいだけじゃない本物の「プリンセス」なんだわ。でも「プリンセス」なるがゆえに、
いくら高い教養を身に付けているとはいえやっぱりこの宮殿で、この国で、彼女の
望むものが与えられないなんてことは今まであり得なかったことであって、全ては彼女の
「思うがまま」、であったのよね、今までの彼女の人生は。全てを与えられてきたし、
全てを与えられて当然だと思ってきた、それが彼女にとっての「常識」だった。
でもそれはプリンセスとして育った以上当然のことであって、そのことがイコール彼女に
思いやりがないとか良心がないとか、そういうことでは全然ない。彼女には充分良心も
あるし道徳心もある、目上の者として臣下たちにはどう接しなければならないか、という
こともこれまでの人生で充分に学んできている。くどいようだけどプラテルのガムザッティは
私には唯の「わがまま放題、やりたい放題」のお嬢ちゃまには見えなくって、理性も
教養も良心もある、高貴で淑やかで美しい、本当に「非の打ち所のない」プリンセスに
見えたのね。そんな彼女だから、父ラジャにしてみればそれこそ目に入れても痛くない、
可愛くて可愛くて仕方の無い存在。まさにどこに出しても恥ずかしくない「自慢の娘」
だったことでしょう。娘の望みは何でも叶えてやりたい、そう思っていて娘の方でも
そんな父の気持ちをよく知っている。だから彼女はある日父にお願いしたのだと思う。
「お父様、私あの方と結婚したいの」って。あの方とはもちろんソロルのこと。彼女は
以前からソロルのことを見初めていて、心中密かに彼のことを想ってきた。しかし相手は
いかに勇名高き戦士とはいえ?ラジャ父娘からすれば「臣下」でしかない。父がもっと
身分の高い自分と身分的に釣り合いの取れる相手を見つけてくるかも知れない。しかし
彼女はソロルのことが忘れられなくなってしまった。彼が国中にその名を轟かせる有名人
であることを頼りに、彼女は父ラジャにお願いすることにした。娘の願いは何であろうと
聞き届けてやりたいと思っている父はある日彼女を呼び寄せる。その部屋にはソロルの
肖像画が掲げられてあった・・
この時の彼女の喜び!「あぁ、お父様はやっぱり私の願いを聞き届けてくださったのだわ、
私あの方と結婚できるのだわ・・」じわじわと幸福感に包まれていくかのようなプラテル
の表情。プリンセスとしての身の処し方を十二分に知っている彼女はあからさま
に喜びで顔を輝かせるような「はしたない」ことはしません。幸福感で一杯になりながら
も彼女はあくまで「プリンセス」として振る舞います。それでも・・やはり彼女には「プリン
セス」であるがゆえの限界がありました。肝心のソロル、相手の気持ちがどうであるか?
などということは想像してみたこともなかったのです。国中のもの全てが自分の意のままに
なるという環境で育ってきた彼女にとって、ソロルが自分との結婚を受け入れるということ、
それは疑問の余地のない「当然」のことでしたし、「臣下」であるソロルがプリンセスで
ある自分と結婚できるなどということは彼にとっては最大の栄誉であり、喜びこそすれ、
いや喜んで当然である、という思いしか彼女にはなかったのでしょう。私が愛した人が
私を愛するのは当たり前、そんな思いが彼女にはありました。これまでの人生経験から
そのように思うようになったのは至極当然のことでありましょう。






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最終更新日  2006年04月17日 18時35分48秒
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