フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2006年05月08日
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素晴らし過ぎたような舞台の余韻に今も浸っています。これだけ満足したバレエ公演に
出会えたのは久しぶり。昨夏のバッセル&ボッレの「マノン」以来だわ。あの「マノン」
観た後はあ~、もうこれで当分バレエ観られなくても別にいいわ~、なんて思ってしまう
くらい満足したのだけど、今回もまたそんな気分にさえなっちゃって、マリインスキーの
チラシを見てもそれほど心が動かされないくらい。もちろん期待はしていたのだけどほん
っと~に期待以上で素晴らしかった!ボリショイの皆さん本当にありがとうございました!
ってまだ終わってないですね(笑)。明日からは「ファラオ~」が始まるし私も明日観に
行きたい!のはやまやまなんだけどこれはどうしたって無理なのね(涙)。あれだけザハロワ
堪能したのにまだ観たいという(笑)。まぁびわ湖ホールにはルンキナが来てくれるようなので
それがせめてもの救いだけど。
それにしてもザハロワですよ!いや~、本当に美しかった・・あの美しさの前には全てのものが
無意味となってしまうかのような特権的な美しさ!しかもあの種の美しさって、彼女にしか
表出できない美しさなんじゃないか?と思ってしまう。あの素晴らし過ぎるプロポーションと
ダンス・クラシックの万全のテクニックが一体となった時、元々それだけで美しい両方のものが合わさって、
しかもそれが1+1=2、ではなくそれ以上の数となって舞台上には現れる。もうもう殆ど
「奇跡のような」としか言いようが無い、「異次元の美」がそこには現れる。バレエそのものが
元々そうした「異次元の美」を見せるものだと思うけど、それがこうまで完璧に具現化されている
姿を観られるということの喜びは筆舌に尽くしがたいものがある。私前からバレリーナの中で
ザハロワが一番好きだ、
って思ってたし、ここでも書いてきたと思うけど、ここまでしっかと彼女の美しさに酔いしれる
ことが出来たのは今回が初めてであるような気がする。あ~、私はやっぱほんと~にザハロワが
好きなんだな~、ってことを改めて実感した感じ。しかも思うにやっぱ私はザハロワのニキヤが
一番好きなんだな~、ってこともわかったような気がする。もしかしたらオデットより好きかも
知れない。彼女のニキヤには誰もがひれ伏さざるをえなくなるほどの「高貴さ」がある。この
高貴さというのは努力して身に付けられる、とかいう類のものじゃあ全然なくて本当に天性のもの
なんだろうと思う。神々しいまでの高貴さはザハロワの全身から発散されていて、それが何者にも
侵されないし、侵させもしない、そんな雰囲気を醸し出している。ザハロワのニキヤは何をおいても
とにかく大前提として「高貴なる巫女」なのね。「聖なる存在」なわけ。神のご託宣を受けるような
「本物の」巫女なんだわ。人間ではない。ましてや「女」では全くない。「人間臭さ」とか「女臭さ」
なんてものは殆ど感じない。とにかくこれほど世俗の匂いのしないニキヤというのは珍しい。
本人はそんなこと意識してないかも知れないし、もしかしたらそうした彼女の「個性」を払拭しようと
努力?しているかもしれないけれど、私にはこうした「高貴さ」こそ、ザハロワのニキヤを特別にして
いる真の要因だと思える。近寄りがたい程のこの「高貴さ」。そして私はこうしたニキヤが好きなんだ、ということも今回改めて判ったような気がする。私は「女臭い」ニキヤは好きじゃないんだ。
映像で見たアスィルムラートワのニキヤは「女」だった。ヴィシニョーワのニキヤもやっぱり恋する情熱の女だった。生で観たことの無いアスィルムラートワはともかく、ヴィシニョーワのニキヤをなぜ
それほど好きにはならなかったんだろう?ジュリエットではあんなに感動したのに、と思っていた
けどその理由も分かったよ。「人間」のジュリエットならあれでいいけどニキヤには何よりも先ず「聖
なる巫女」であって欲しいんだ、私は。
だからニキヤとして「恋する女」の顔が少々淡白でも全然構わないんだな~。いやそれでもザハロワは
その方面においても頑張ってた?と思いますが。だけどやっぱり彼女って、「高貴さ」の方が前面に
出ちゃうんだな~。そしてその「高貴さ」こそ私がニキヤになによりも求めてるものなんだ。
だけどこんなんだからガムザッティとの対決シーンなんかでもいまいち実感が湧きにくいんだな。
刃物持って追いかけるほどソロルを愛してるとも思えないし(笑)。どうにも「振り付けどおりに
やってます」感が否めない。あるいは自分は「聖なる存在」だから世俗の世界ではガムザッティより
身分は劣るけど、天上界?では本当は私の方こそが身分が高いのよ、という自負心があって、表面恭順
を装ってはいるけれど、内心ではガムザッティのことなんて何とも思ってなかったのかも。だから
ガムザッティとの対決シーンではニキヤの方こそが誇りを傷付けられて(ガムザッティに「あなたは
ただのバヤデルカでしょ!」って侮蔑されたことに対して)それで「キレて」しまったのかも知れない。
ガムザッティに斬りかかろうとしたのもそうしたニキヤのプライドの高さゆえのこと、と思えば
納得がいく。自分のアイデンティティである「バヤデルカ」という職業、じゃない地位、に対して
この上ない誇りを抱いていたのに、こともあろうにそのアイデンティティの「核」を侮蔑されたのだから、ニキヤが激昂して我を忘れる、というのもむべなるかな、という気にはなりますね。





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最終更新日  2006年05月08日 16時06分50秒
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