フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2014年05月07日
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ヨナさんの引退記念プログラム?の「トゥーランドット」の映像を見て、すっかり引き込まれてしまいました。
いや、素晴らしいの一言。これぞ「キムヨナ」。久方ぶりに、ヨナさんの魂が燃えている、そう感じました。冷酷で権高な姫、というイメージ(オペラの事何も知りませんが)には元々ピッタリだと思える人でしたけど、役柄がどうとか言うレベルではない、想いが溢れ迸るそのエネルギー、その「熱さ」に驚きました。
五輪での彼女の演技が少々消化不良気味だったのが嘘みたい。メダルを獲らなければとか、ファンの期待に応えなければとか、そういった一切の呪縛から解き放たれて、最後の最後に本当に自分が演じてみたかった曲で現役生活にサヨナラする。彼女のこれまでの人生そのものを象徴するかのような、狂おしいまでの舞に圧倒されました。

彼女の演技の根底にあるものはクールとかドライという言葉で表現されるような質のもので、感情を掻き立てられるとか血が騒ぐとか、そういうタイプのものではなかった、と私は思っている。観客の心の奥にまでは入っては来ない人だった。それが時には表面的とも映り、皮相な印象を与えることもしばしばだったのは事実だろう。私は好きだったけどね、彼女のクールさが。バンクーバー五輪シーズンの「007」と「ピアノ協奏曲」ではそうした彼女の特質が目一杯生かされて、どちらのプログラムもキムヨナの代名詞となった感さえある。あの一切の妥協を排した「007」。研ぎ澄まされた鋭利な刃物を思わせるようだった、ヨナのボンドガール。そして「流麗」という言葉がこれ程相応しい演技も無いだろうと思わせた「ピアノ協奏曲」。どちらのプロもエモーショナルでなく、感情を掻き立てることなく、それでいてヨナの仕掛けた罠に、観客はしっかり捕まってしまうという、悪魔的なプログラムだった。そう、罠。ヨナの仕掛ける罠は実に実に巧妙で、思わず知らず観客は心をがっちり捕えられてしまうのだ。かくいう私が正にそれだった。
真央ちゃんを応援し続けた8年間は、そのままヨナを見続けた8年間と重なる。一見正反対の2人、それでいて不思議にどこか似ている。通底している部分があると感じて来た。でなければここまでキムヨナという人に真央ファンの多くが、心をかき乱されることは無かった筈だ。どんな事情があったにせよね。
私は浅田真央のファンではあるけれど、当初からヨナの演技にも惹かれていた。シニアデビューして1、2年はヨナの事も、或いはヨナの方が好きだったという真央ファンは多い。「あげひばり」での彼女の透明な演技は忘れられない。あの儚げで純朴な少女が変わってしまったと嘆く人も多いが、それはヨナ自身が決めたことだ。変わることを決意したヨナの勇気に私は拍手を贈りたい。彼女のあの変身は、何が何でも金メダルを獲るのだという決意表明に他ならなかったのだろうと思う。変わるという事は強くなるという事だもの。

ソチ五輪に出場すると決めたのも、ヨナの強さに他ならない。だってもし、メダル獲れなければどうするの?前回五輪女王としての誇りは地に墜ちてしまう。最悪な場合全てを失いかねない。「リスク」を考えたらソチ五輪など出場しない方がよいに決まってる。私はヨナがソチ五輪に出場するだなんて、正直全く思っていませんでした。なので本当に驚いたし、また嬉しかったものです。バンクーバーから数年、キムヨナのいないフィギュアスケートに、一抹の寂しさを感じていたのは紛れもない事実でしたから。そして今度こそ、ヨナに勝って真央ちゃんにリベンジを果たして貰いたい、という思いが沸々と湧き起って来ました。ヨナのいない五輪で「不戦勝」するのではなく、正々堂々と闘った上で金メダルに輝いて欲しい。「正真正銘の」金メダリストになって貰いたい、そう心から願いました。
相手が強ければ強い程、その相手に勝っての金メダルは価値が上がります。だから、ヨナにも以前と同じレベルで競技に戻ってきて貰いたいと思っていました。IOC委員になる為に五輪に出場?メダルには拘らない?そんな弱気な事でいいのかな、と思う反面逆に「恐さ」を感じたりもして。こういう精神状態にある人の方がプレッシャー無くて強いよね、逆に真央ちゃんは金メダルを意識してガチガチになってしまわないだろうか・・とか色々な事を思わせられました。けどそれよりも何よりも、またキムヨナの演技が見られるという事が嬉しくて堪らないと感じている自分自身にも気が付いていました。あれ、私ってこんなにヨナさんの事好きだったかな?そこまで思ってはいなかった筈なんだけど、ってなんだか可笑しな気分になったりして。ともかくまぁ楽しみでした。この二人の「物語」の結末やいかに?と。
すみません、続きはまた。といっても次がいつになるやら分からないのですが・・





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最終更新日  2014年05月07日 18時07分20秒
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Re:ありがとう、ユナ!その一。(05/07)  
shige さん
新緑の里さん、連投で失礼します。私も昨日になって、ヨナさんの「誰も寝てはならぬ」の動画見ました。良かったですね。彼女の表現の細やかさと壮大さ、アイスショーだからこそ、のびのびと演じられるというのもあるでしょうが、とにかく、荒川さんのそれとは全く違うものを感じました。
 クールに淡々としていたソチの演技(私にはそう見えたのですが)とは違って一つ一つの所作に情念と鍛え抜かれた美しさがありました。一寸体が硬いのですが、とてもしなやか。肩の使い方が上手いというご意見を聞いた事がありましたが、私もそれに同感です。
 物語を主人公として演じる力がある方だし、それが独特な形でぐんぐん伝わってくる。
 私は浅田選手はクラシックバレエダンサー、ヨナさんはミュージカル女優ではないか、と考えています。つまり立っている場所が違うし、目指している物が違う。こういう二人が並んで評価されなければならなかった事はとても素晴らしい事だったし、逆に言えば、お互いにとって不幸でもありました。
 比較すべきでない物を無理に比較するから、ひずみが出る。
 二人が切磋琢磨する時間があったからこそ、二人が優れたスケーターに成長したのだと私は考えています。誰が何と言おうと。ヨナさんが引退した事でバンクーバー世代の殆どが現役から姿を消しました。真央さんの去就がはっきりしないけれど今の状況では今年のGPSは無理だろうと思いますね。

 ちょっと、野球の方にシフトします。(笑)
 県大会を割と気軽に見に行ける所に住んでおります。松坂はいきなり7点取られて負けた所も目撃しました。翌年のブレークに「あれが生きたんだね」と良く今でも話しています。
 全体に横浜高校出身の選手達は天然(?)で面白いですよ。松坂も本当に屈託のない現代っ子で試合後に整列して横の選手と喋っていて怒られている所見て「こいつ小学生かい!」と思ったりしましたけどね(笑)
 CS放送で昔の甲子園の大会を再放送にのちの大選手が出てくるのを楽しみにしたりします。

 中村ノリ選手、ちょっと気の毒かなと言う気もしますね。ランナーがいる時にもバッティングに集中したい(ランナーのアシストや進める打撃ではなく、四番としての打撃をしたい)というのは彼の性格からすると納得出来る所もあります。
 近鉄、中日に在籍したノリと巨人一本だった中畑監督とは考え方が根本から違うのだろうと思ったりします。うちの連れ合いは中畑さんを支持しています。筒香を育てて欲しい。ノリがいるとポジションが被るし、筒香が外野だと守備が不安なのだそうです。同じベテランでも多村の方がずっと使いやすい。外野の守備も上手い。どんな使い方をしても勝負強く、フォアザチームの意識も高い。こういう意見です。
 以前、球団にいた頃から大ファンでして、「これでいいのだ」と悪魔の様に恐ろしい事を言っております。(笑)
 私個人はノリ選手は本当に職人だし、プロ根性にも敬服しているのですが、使う側からすると難しい選手なのかなと考えています。

 長々と失礼しました。私のせいで「フィギュアスケート時々野球」になってしまいますね。こうした事をお話しできるのはとてもうれしいと思うし、新緑の里さんのご意見も本当に見識が高いと感じています。また、お邪魔するのを楽しみにしています。 (2014年05月09日 10時02分36秒)

Re[1]:ありがとう、ユナ!その一。(05/07)  
shigeさん

>一寸体が硬いのですが、とてもしなやか。肩の使い方が上手いというご意見を聞いた事がありましたが、私もそれに同感です。

そうですね、ヨナさんは上半身の使い方が抜群に上手いですよね。上半身に実に多彩な表情を付けられる。あれだけの速さで滑り続けながらそういった点にも一切抜かりがないというのは凄いことだと思います。それにしてもこのプログラムは素敵です。仰る通り「細やかさと壮大さ」のバランスが絶妙ですね。衣装も本当に素敵です。

> 物語を主人公として演じる力がある方だし、それが独特な形でぐんぐん伝わってくる。

「トゥ―ランドット」や「007」のように、はっきりした形としての「役」のあるプログラムの方が演じやすいのかも知れませんね。「ジゼル」も私は好きでした。ピアノ協奏曲や死の舞踏などの例もありますので一概には言えないと思いますが。

>こういう二人が並んで評価されなければならなかった事はとても素晴らしい事だったし、逆に言えば、お互いにとって不幸でもありました。
> 比較すべきでない物を無理に比較するから、ひずみが出る。

そうですね。演技そのものの「質」が全然違いますね。真央ちゃんは優雅、優美。純粋な「美」というものを表現させて彼女の右に出る人はいないと思いますし、ヨナさんは「スポーツ」としてのフィギュアの美しさを、魅力を、真央ちゃんとは別の形で堪能させてくれる。真央ちゃんがどこまでもしなやかで柔和であるのに対し、鋭利でダイナミックなヨナの演技からは爽快感を感じます。
そしてヨナの場合、振付家のウィルソンの存在を抜きにしては語れないでしょうね。この二人の相性はやはり抜群だったと、最近また改めて感じています。ウィルソンがいなければ、ヨナの才能はここまで開花しなかったのでは?どんなに良い投手でも受ける相手がヘボキャッチャーであったならその才能を存分に生かす事は出来ないでしょう。相性が悪くても良い投球は出来ないでしょう。ヨナとウィルソンのタッグはそういう意味では「最強」だったのではないでしょうか。

> 二人が切磋琢磨する時間があったからこそ、二人が優れたスケーターに成長したのだと私は考えています。

私も全く同感です。真央ちゃんを成長させてくれたヨナ、ヨナさんを成長させてくれた真央ちゃんに、心から感謝します。

>真央さんの去就がはっきりしないけれど今の状況では今年のGPSは無理だろうと思いますね。

暫く彼女を試合で見ることはないだろうと覚悟しています。もし試合に戻って来てくれるとしたら平昌五輪の前のシーズン位になるのではないかと勝手に予想しています。けれど、もう彼女は「やり切った」という実感を抱いたことでしょうから、もう彼女の好きなように、望みのままに生きて行って欲しいと思っています。

> 中村ノリ選手、ちょっと気の毒かなと言う気もしますね。

中村選手は災難でしたね(自ら招いたとはいえ)。フェイスブックに寄せられた意見の9割は彼の意見に反対、というものだったらしいですし、ヤフコメなどでも批判的な意見が目立ちました(まぁヤフコメって殆ど批判的な意見ばかりのような気がしますが・笑)。賛否色々あるでしょうが今回の騒動で私は、中村選手云々よりも、ネットで有名人が意見を述べるという事の「恐さ」を改めて感じさせられました。瞬く間に拡散し、事の当否を「考える」より先に「感情」が先走り、「考えたこと」ではなく「感じたこと」を直接ぶちまけることが出来るネット上の「社会」。どんどん人間は短絡的になって行くような気がします。考えることをしなくなり、感情だけで暴走する。「ネットを疑え!」ネット社会の今だからこそ、私はそう叫びたいです。

>うちの連れ合いは中畑さんを支持しています。

DeNAのチーム事情に詳しくないので教えて下さって有難うございます。DeNA、キューバから新戦力獲得の動きもあるそうで?只でさえ恐い打線が今以上に凄い事になるだなんて、勘弁して欲しいです(笑)。でも今季は予想外に(と言ったら失礼かもしれませんが)広島が頑張っているし、ペナントが面白いのは事実なので横浜にも頑張って貰って是非ともセ・リーグを盛り上げて欲しいです。いっつもジャイアンツが一位では面白くないですもんね。阪神にも危機感持って貰わないと。いつまで統一球にてこずってるんだと。いつまで投手におんぶにだっこなんだと(頼みの投手も今季は少々微妙だし・・)。
それに阪神はフォアザチームの意識が余り高くは無いように感じてしまうのはファンのひいき目ならぬ僻み目?でしょうか。巨人や広島のようにチームが一丸となって、という姿勢が余り感じられないような。隣りの芝生が青く見えているだけならいいのですが・・ (2014年05月13日 14時09分39秒)

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