フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2014年09月29日
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私は信州が大好き。信州の美しい山々を見るのが大好きだ。北アルプル、中央アルプス、八ヶ岳、そして御嶽。
御嶽山は特に、最も関西寄りで行きやすいという事もあって、子供の頃から何度も訪れた。と言っても「登山」などという大層なものではない。御嶽山は7合目付近までロープウェーで行けてしまえる。その他にも車道がかなり上の方まで整備されていて、「ドライブ」としてある程度の高さまで簡単に登れてしまえる山なのだ。
怠惰な私には「登山」なんて大層な事はとても出来ず、ドライブである程度の高さまで行くだけだったし、上ることさえせず、ただ麓の開田高原や濁河温泉方面から御嶽を見上げるだけの事の方がむしろ多かった。それだけで満足で幸せだった。山に「登る」のが好きなのではなく「見る」ことが好きだっただけだから。

御嶽は、それにしても魅力的な山である。幾つもの峰を連ねた大きな、巨大を誇る山容。男性的で雄大な、スケールの大きな山。その広大な裾野にはいつ行っても、圧倒される程の感動を与えて貰った。山全体を覆い尽くすかの如き、カラマツの群生も、本当に素晴らしいの一言。「カラマツの山」といってもいい位で、カラマツの木が大好きな私にとっては本当に言葉では言い尽くせない位、魅力的な山だった。
しかし何度も訪れているとは言え、あの山がまさか噴火するだなんて、予想だにしなかった。火山活動によって出来た山だという事は知っていたし、日本一の溶岩流の跡といわれる広大な山裾も目にしてはいたけれど、それは遠い遠い昔の事で、「今現在」噴火する可能性があるだなんて、夢にも思っていなかった。昭和54年に、今回の噴火とほぼ同規模の噴火が起こっていたというのも、恥ずかしながら今回の噴火関連のニュースで初めて知った。7年前の小規模な噴火に至っては覚えてさえいなかった・・「有史以来、噴火したことのない山」だと、何故だか勝手に思い込んでしまっていた。何故だろう?あまりに好きな山だったからか、噴火など起こって欲しくない、という思いから勝手に「希望的観測」をしてしまっていたのか・・
今回被害に遭われた方たちも、恐らくこの山が噴火するだなんて夢にも思っておられなかったに違いないだろう、と思う。通常の山岳事故は想定されていてもまさか「噴火」するだなんて・・噴火に遭遇された方たちの恐怖を思うと、本当に身体中に震えが走る程だ。恐怖の中で亡くなって行かれた方の事を思うと、他人事ながら涙が出てくる。通常の山岳事故で命を落とされたとしても、それはある程度仕方がないと思えるし、こんな言い方は不謹慎かも知れないけれど、登山家としては本望だろう、とさえ思ってしまう所もある。けど、「噴火」で命を落とすだなんてこれはちょっと言葉にならない。浅間山に登って噴火に遭い落命するのは仕方がないとも思える。しかし御嶽は・・ちょっとそういう感覚にはなれない。

御嶽山は「常時観測対象」になっている山の一つだった。「今後100年程度の中長期的な噴火の可能性」があった為、常時監視の対象になっていた山だったという。本当に恥ずかしながら、という言葉しか見つからないのだけど、そういう事態であった事を今回私は初めて知った。乗鞍も観測対象の山だったんだね・・あの山こそ、バス又はタクシーでほぼ頂上まで行けてしまえる。「登山」どころか「観光」として3千メートル近くまで行けてしまえるのだ。バスを降りてほんの少し上るだけでそこはもう天空の別世界。晴れた日には穂高や槍といった北アルプスの名峰はすぐ近くに見ることが出来るし、立山や白山といった遠くの山々まで運が良ければ目にすることが出来る。あそこで今回のような噴火が起きればどうなるのか。「登山家」ならぬ「観光客」がわんさといる状態なのだ。それで噴火など起こったら・・・
乗鞍も火山「だった」という事は知っていたけど、噴火の可能性ありだなんて、夢にも思っていなかったよ。余りに身近になり過ぎて、手軽に誰でも頂上付近まで行けるという事で、そういう深刻さを忘れさせる心理が働いたのだろうか。焼岳も危険なら、もう上高地にも行けない。というか日本中、危険な所だらけ、という事になる。
自然の恐ろしさの前に、人間は何と無力なことか。特にこの日本列島は危険極まりない。世界でも有数の「危険地帯」にあると言っても決して過言ではないでしょう。そういった事、頭では理解している「つもり」でした。けど実際には全くと言っていい程、何も分かってなどいなかったのだ、という事を今回痛感させられました。余りに能天気であり過ぎた、とつくづく思わされます。

今この瞬間も、御嶽の頂上付近には大勢の人が取り残されています。恐怖の中で亡くなって行った方たち、ご家族の気持ちを思うと、本当にいたたまれません。一刻も早く、ご家族の元に帰して差し上げて欲しい。救助に尽力して下さっている自衛隊員の方々、警察、消防隊員の方々には心から感謝の気持ちを抱きます。二次災害だけは、絶対にあってはなりません。


追記・「常時観測対象の47火山」のリストを見ていて思ったのですが、近畿地方には対象となる火山がないのですね。
言われてみれば近畿地方で火山なんて、聞いた事がないように思います。私が火山に無頓着だったのは周囲にそうした火山といわれる山が無かったせいもあるのかも知れません。北海道や九州在住であれば、火山に無頓着になる、などということはあまり考えられませんし、住んでいる地域によってもこうした感覚は違ってくるのかも知れないなぁ、と今思っています。







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最終更新日  2014年09月30日 04時27分48秒
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