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控えめな物音で目が覚めると、膀胱が痛いぐらいにパンパンになっていたので、トイレへ。
時刻は朝の5時。
ダーリンが帰宅したようだ。
シャワーを浴びおえたダーリンから石けんの匂いがした。
目が合ったので「おかえり、いい匂いがする」と、私。
「うん」
ダーリンは、言葉少ない。
実はダーリン、文芸誌の〆切間近なのだ。不定期に載る、連作短編を仕上げなければならない。
仕事場にこもり、悶々と筋を考え、執筆しなければ、間に合わなくなる。途中で人としゃべると、頭の中で練って練って熟しかけた話しが、とんでしまう。らしい。
それなのに、連日、塾のテスト、体験や面接の送り迎えをしてくれる。おなかの大きな私を気づかってくれる。
昨夜は、「せっかくやる気が出てきてるから、のばしちゃらな」と、できの悪い子どもの勉強まで、みてくれた。
あと1週間で50枚書かなければならない。内容は決まっていないらしい。
「はっきり見えていないけれど、書き始めた。」と言っている。できるだけ邪魔をしないようにしないといけない。
今、寝室から、大きないびきが聞こえている。
あっ、やんだ!!
もしかして、無呼吸か!!!