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2006年10月19日
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テーマ: お勧めの本(7419)
カテゴリ: オヨミモノ

ことばへの旅(上) ことばへの旅(下)

「海辺のカフカ」のおかげで、文学的な作品を「解釈込」で書こうとするのに疲れてしまったのかもしれない。
その点、書評やらやら評論やらについては、文章そのものが「解説」なのだし、こちらの解釈など、入る隙がないので面倒がない。

と考えて、これまで読んだ評論的な書籍を探してみた結果、その昔えらく感銘を受けた「エッセイ」に行き着いた。

ここから原著に還った作品は数が知れない。

森本哲郎氏(NHKから独立したアナウンサー森本毅郎氏の実兄だと知ったのは、かなり後の話でしたが....)の目線で、数々の書籍の代表的な「セリフ」が抜き出され、それに纏わるエピソードや、氏の持つ洞察が展開される構成の本だったが、氏の筆力に魅かれるまま読み進むうちに、元の本をも読みたくなるのだ。

それまでロシアの文豪「ドストエフスキー」の名ですら、知らなかった自分を、明確に思い出すことができる....。

必ずしも、評論めいた書籍の書評だけを信じて、本を読むことが良いとは思わない。
「海辺のカフカ」にしたところで「私の感じ方」が大切なのであって、正しい解釈を教わってイイものでもなかろう。

にも関らず、この本を薦めたいのは、著者自身が、それでは「ことばとは何か?」を命題として、追求することに吝かでないからだろう。





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最終更新日  2006年10月19日 23時12分57秒
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