羊の墓場

羊の墓場

2003.12.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
小さい頃、暗闇は恐怖の対象だった。
小さい頃といっても精々十年前かそこらなので記憶に新しい方と云えば新しい方なのだが。
叱られた夜、電気の付いていない部屋に閉じ込められた。
辺りが本当の何も見えない暗闇ならそんなに怖くはなかったのだろう。
でも、外の街灯は細々と部屋に射し込み
影絵を造った。

多くそれは磔の人間の像で、キリストのイメージなんてなくて只の化け物か幽霊だった。
笑っている口元や広げた手に、それが動いているように見えた。
実際、不安定な街灯のせいでそれは揺れ動いていたんだろうけど、私にはその影絵が今にも襲って来そうに見えたんだ。

だから、昔は暗闇が怖かった。
自分の想像との闘いの時期がその頃だったんだろう。

今は光が怖い。
目を閉じても紅く差し込む光。
追われて、逃げて、
捕らわれる。





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Last updated  2003.12.19 17:52:06
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