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2007.06.04
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カテゴリ: 教育相談だより
パソコン.GIF
 教師という人種のもう一つの特徴、それは「孤独」だと思います。

 ディズニーランドのアトラクションで、お客さんに手を振る役の人は、腰を曲げる角度、手を振る大きさまで何度と決まっているという話を聞いたことがあります。マクドナルドの注文を受けるお姉さんは、どの人も、いつもにこやかな笑顔で、ていねいな、完全に同じ言葉でお客さんを迎えてくれます。「あと、ポテトはいかがですか?」なんていうお節介まできちんとそつなく、たいていのお姉さんはしてくれます。

 こういうものと、学校の先生は対極にあるといえると思います。
 もっとも統一スタイル、パターンがなじまない職種なのです。
 単に勉強を教えるだけというのなら、「○○方式」とかいって、ある程度形が決まってくるかもしれませんが、日本の学校教師は、休み時間、給食、掃除、生徒指導、部活など、子どもの生活、適応、生活全般に関わります。
 あまりにも子どもと人間としての密着度が高いので、「人間性」そのもので、仕事に当たっていくしかないのです。自分の個性で子どもと接しないと、必ず無理が来て、結果的には上手な指導ができないのです。
 例えば、子どもが万引きしたとします。
 お店から通報を受けた先生はどうするでしょう。
 それがどんなに悪いことかわからせたいと、熱くなって子どもに怒鳴る先生もいるでしょう。
 涙を流しながら、切々と語りかける先生もいるかもしれません。
 ものの道理、世の中というものを語り聞かせる先生もいるかもしれません。
ただ黙って、「目で語る」先生もいるかもしれません。

 教師は、それぞれ個性的
 いろんな先生がいます
 こういうひとつの決まったスタイル、パターンは、学校の先生には無理なんです。もっとも、教師だけに限ったこととは言えないのですが。

 教師は、「自分の持っているもの」で勝負することを求められます。
 いろんなタイプ、それぞれなのです。

 個人的なことをいうと、ぼくは、決まったことをきちんきちんとやることがどちらかというと苦手な方で、よく集金袋を配り忘れたり、明日の持ち物を言い忘れたり、片づけなんかも苦手でした。よく子ども達や保護者の方に助けられました。学力テストなんかをすると、クラスの平均点もあまり高い方ではありません。けっこう自分は教師としてだめなのかなあ?とか劣等感を感じたりもしました。
 でも、反面、自分は子どもと遊び、子どもの気持ちをつかむことに関しては、他の先生に負けないだろうという自負はありました。
 細々とした生活の指導、しつけはあまり得意じゃないけど、ダイナミックな企画は得意でした。
 教師はいろいろ、スタイルはそれぞれで、どれがよく、どれが悪いというのではないのです。(唯一悪いとはっきり言えるのは、「みんなが同じスタイル」の学校!)

 でも、それは、人それぞれ、自分は自分、他の先生はその先生なりにやっているのだから・・・・・・ということになります。
 なかなか口を挟みにくくなります。

 ある先生は、子ども達がけんかをしてもなかなか止めようとしません。
 ある先生は、やたら子ども達に国語の教科書のマル写しをさせます。
 ある先生は、子どもにあまりノートを書かせません・・・
 口を出したくなるけど、それぞれ考えがあるのです。
 あるいは、考えがあると言われてしまえばそれまでなのです。

 その先生のやり方は、その先生以外の人はわからない。口を出せない。
 古い言葉ですが、こういう面の弊害として「学級王国」などと言われます。
なかなかまわりが手を、口を出せないものです。
 自分の思い通りの仕事をさせてもらえるとも言えますが、
 裏を返せば「孤立無援」になりやすいのです。

 教師は孤独です。

 教師を理解する上で、「不安」と、「孤独」が大きな2つのキーワードだと思います。





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Last updated  2007.06.04 20:39:15
コメント(6) | コメントを書く


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教師の「孤独」と「不安」…  
18代目 天影 さん
なぜ孤独なのか?
なぜ不安なのか?
と考えた際に
自分は1つ思う事が有ります。
それは
「教師の仕事に杓子定規が無い。」
と言う事でしょう。
学業の成績だけを教師の評価として見るなら
それこそ○○式という内容で結果は残ります。
適正を考えるなら、能力を伸ばせる環境を
与えられる教師で良いでしょう。
でも、そうじゃ無いんですよね。
目で見て直ぐにわかる結果じゃない。
だから杓子定規が無い。
でもtotさん忘れているかも…
教師は決して孤独では無いのでは?
すぐに出る結果じゃなくても、
自分はtotさんの少なからず味方です。
すぐに結果が出なくても10年後、20年後
でも理解者や賛同者は出るんですよ。
自分は教師では有りませんが、
私教育で出会った人とは10年以上の
付き合いになってます。
だから孤立無援というのは
ナーバスになり過ぎ
なのでは無いでしょうか?
ちょっとtotらしからぬマイナス思考なのでは?

言葉が過ぎました。
では、また… (2007.06.04 22:40:32)

Re:教育相談だより17 先生は・・孤独(06/04)  
先生というのは本当にさまざまですね。
それは長男のおかげで痛感しています。
昨年度の長男の担任は新任のお嬢さんで、教師一家に育ったサラブレッド、それはそれはきちんとしていて一生懸命でしたが、逆に余裕のなさが、長男のような異端児への対応ができず、異端児=不要物と思われたのだと思います。それを助長していたのは、ヒステリックで頭の堅い女性の教務主任。息子はこの2人に、昨年度の1年間を台無しにされたと思っています。
今のベテランの男性教師になってからの息子は、学習意欲もアップしましたし、生活態度が激変しました。それを前述の2人は今、どう思って見ているのか、聞いてみたいです。
また、長女の今の担任は3年目の可愛らしい女性教師ですが、毎日放課時間に鬼ごっこをしてくれる先生として全校生徒から人気があり、この先生に小学校生活最後の担任してもらえたことを、長女はとても喜んでいます。4月の授業参観に行った時、子供たちが昨年度と比べてとても落ち着いて見えたので、学年が上がっただけでこうも変わるのかということを長女に話すと「みんな先生が好きだからだよ」。
一日の大半を過ごす学校だからこそ、先生の存在はある意味、親より重要なのかも、と思いました。
私事ばかり長々とすみません。

(2007.06.05 11:59:57)

Re:教育相談だより17 先生は・・孤独(06/04)  
sugi さん
不安と孤独、言いえていると思います。
それでもあえて、教師であることを択ぶ。
教師の業ですね・・・
(2007.06.05 21:43:05)

Re:教師の「孤独」と「不安」…(06/04)  
tot23  さん
18代目 天影さん
コメントありがとうございます。

ぼくは、個人的にはわかってもらえた人もいると思うし、自分がいつもたった1人で奮闘しているなんて感覚はないです。きわめてポジティブ。
でも、一般論としては言えると思うのです。

職場の中でもお互い協力し合いながら、理解し合いながら、やっていると思うのです。
でも、教師集団というのは、本質的に一匹狼の集まりだと思うのですよ。
昨年度の終わりに、6年生を送る会の学年発表の音楽について、他の先生はみんないいと言った音楽が、ぼくにはどうしても不調和に思われて、1人で反対してしまいました。
音に対してのこだわりが強いので譲れないのです。
結局
「じゃ、ぼくが作りますから。」
ということで、ぼくが音楽編集をやり直すことになりました。
個人がこだわるなら、他の人はそれを否定することなく譲る-これってふつうの会社組織ではあり得ないことではないでしょうか。
それが営業成績アップにつながったか、売り上げダウンしたとかはっきりした数字で結果が出ないものですから。

お互いの考え、こだわりを尊重し合う
結果的にはあまり干渉し合わないということになるのです。
「孤独」というキーワードで考えると、教師や学校の抱えるいろいろな問題をうまく説明できるのです。
この次はこのキーワードをもとに「変わった先生」「不思議な先生」について考えてみたいと思っています。 (2007.06.05 21:47:26)

どんどこ母さんへ  
tot23  さん
コメントありがとうございます。

先生は本当にさまざま
どんな先生に当たるかで、その子がどんな1年間を過ごすのか決まってしまうと言っても言いすぎではないかもしれません。
親御さんの中には、露骨に
「あの先生ハズレ」
なんて言う方もいます。

それでも学校の教師は
「統一品質の製品」
にしてしまうと、うまくいかないのです。
この辺が難しいところですね。

お子さんは、結果的にはいい先生との出会いがあってよかったですね。

>一日の大半を過ごす学校だからこそ

あらためて考えてみるとこれってたいへんなことだなって思います。 (2007.06.05 22:04:26)

sugiさんへ  
tot23  さん
孤独と不安

今の学校、教師のあり方って、ベストではないと思うのですが、これ以上どうできるのか?
その辺がとても難しいのですよね。

アメリカの教師みたいに、教科を教える専門職みたいになったらどんなに楽だろうって思うときもあります。
でも、つまらないでしょうね。 (2007.06.05 22:08:13)

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