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2007.08.20
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カテゴリ: 心理・教育
潜水.gif

 エンカウンターの宿泊ワークショップに行ってきました。

エンカウンターって知ってるでしょうか?
「ああ、学級とかでたまにやるレクリエーションみたいのね」
とか思う人もいるでしょうね。
 でも、実際は、エンカウンターはレクとはちょっと、いや、だいぶ違います。

 僕の参加したワークショップ
 40名以上の参加者が、研修施設の中に、2泊3日の間、カンヅメになります。
 外の世界と隔離された、40数名だけのバーチャルな「社会」を作るのです。
 その中で、お互い最初は知らない同士、いろいろなゲームや作業などをやりながら、その時に感じた自分の中の思い、感情を語り合い、聞き合うのです。

 互いに助け合う一体感、やさしく声をかけてもらって嬉しかったこと、勝手に作業を進められていやだったこと、などなど、その時心に感じたことをお互い言葉に出し合う、「シェアリング」の時間を何度も取ります。
 シェアリングしてみると、普段の自分は、気持ちというものに意外なほど鈍感になっているものなのだなあということを実感させられます。

 利害が衝突しない小さな集団の中で共同作業をしていると、お互いが近く感じられて、他のメンバーの気持ちを感じ合い、互いに安心できる関係がだんだんできてきます。
 そういう「安心できる人間関係」「リラックスできる場」になってくると、自分の心の中にあるものを素直に表現できるようになってきます。ふだん対人関係の中で身につけている「構え」や、「防衛」を取り払い、本当の自分、普段隠していた自分を出せるようになってくるのです。

 日常では、責任感を持ってきちんと仕事をこなし、みんなに信頼されるまじめで誠実な人が、この集団の中で、思わぬ甘えた一面を出すこともあります。
 また、みんなのことを思いやる自分が、実は無理をしている自分だったんだと気づく人もいます。

 みんな、だんだん普段気づかないでいる、奥に隠れている自分に気づくようになってきます。
 その気づきのためのゲームであり、作業なのですね。
 だから、和気あいあい、楽しい雰囲気作りが目的というレクリエーションとはちょっと違います。

 エンカウンターは、やっているうちに、どんどん感性が敏感になって研ぎ澄まされてくる感じがします。
 普段は感じられないような他人の気持ちのちょっとした揺らぎや、自分自身の感情の波立ちなど、いろいろなことに敏感に気づいてしまって、かなり疲れます。
 でも、普段の生活の中では隠してしまっている、あるいは麻痺させてしまっている本当の自分に出会えますね。
 これってすごく心地いいものだし、自分の中でずっとひっかかっていたナゾが解けるような、すっきり感があります。
 このグループでないとそれができないのです。

 人間って、自分1人では、自分を変えることができないものなんだなあと思います。
 「グループ」の中で、他人との関係の中で、初めて自分を発見したり、自分を変えていくことができるのだなあとつくづく感じます。

 学校の先生は、「すぐに使える」とか、「明日から役立つ」とかいうのが大好きです。このエンカウンターは、まったくそういうものとは別種のものです。だから、目を向けようとしない先生が多いのは残念です。

エンカウンターをやったから、ここでこう役に立つとひと言では言えません。
 ただ、こういう言い方はできるでしょう。
「あなたが毎日傷つけてしまっていた生徒を、傷つけないようにできるかもしれない。あなたが苦手だと思っていた子どもと、ちょっぴりうまくやれるようになるかもしれない。」


 僕は、今回で3回目の体験ですが、今回はまた自分に新しい発見がありました。葛藤がありました。口で言い表せない感動もありました。
 3日間で、けっこう自分の中の深いものも出てきちゃった感じです。

 3日間が終わり、いっしょに過ごした仲間達と名残惜しい別れ、そして、まだ半分夢の中にいるような感覚で、電車に乗って、現実にもどってきました。
 何度やっても不思議な体験です。

 なお、「エンカウンター」には、「ベーシックエンカウンターグループ(BEG)」と、「構成的グループエンカウンター(SGE)」の2通りあります。
 初めての方には「構成的グループエンカウンター」の方をおすすめしたいです。きちんとプログラムされていて入りやすいです。
 「ベーシック」の方は、決まったエクササイズというのがないので、どんな展開になっていくかわかりません。最後ですごいドラマが待っているかもしれないし、失望で終わるかもしれません。
 「ドラマ」を味わってしまっている僕は、ベーシックを捨てがたいのですが・・・






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Last updated  2007.08.20 17:52:47
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