日記はこれから書かれるところです。

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2005.11.27
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カテゴリ: 回り道雑談
(1) (2) (3) のつづき


■司法積極主義

A (3:45:36): さっきの司法府のことなんだけど

B (3:45:43): うん

A (3:45:46): ソドミー法違憲判決は
A (3:45:55): 多数意見6 反対意見3
A (3:46:02): 保守派は反対する

B (3:46:13): ふむふむ

A (3:46:19): で、保守派の団体があって
A (3:46:37): 家族研究評議会っていうらしいが

B (3:46:57): あははは って笑っちゃいけない、まじなネーミングだもんねえ

A (3:48:07): 司法積極行動主義者たちは、合衆国憲法に存在しない権利を生み出すために、自分自身の豊かな想像力を働かせた。そうすることで彼らは、州議会に代わって自身の道徳的判断を押しつけ、民主的プロセスの基盤を切り崩したのである
A (3:48:19): って非難してる。
A (3:48:29): ケン・コナーって有名な保守

B (3:48:55): 憲法に存在しない権利を生み出す、って考え方、変だね

A (3:49:28): それを変だと思うのは、さすがBと言いたいですが
A (3:49:43): アメリカではまだまだ熱い戦いです
A (3:49:55): 司法積極主義対司法消極主義って言ってね

B (3:50:05): へえ

A (3:53:46): そんなこと言ったら、どんな権利でも認められちゃうじゃないかってね
A (3:54:01): 保守派は、この言葉をよく使う

B (3:54:23): そうねえ、低血圧者の出勤時間を遅くする権利、とかかねえ 笑

A (3:54:29): そうそう

B (3:54:41): でも仮に主張しても認められるかどうかは
B (3:54:43): 別の話でしょ

A (3:54:47): そのとおり
A (3:54:49): というかね
A (3:55:22): 権利を主張しなきゃいけない場面ってのをちゃんと考えてない発言なんだよね
A (3:55:47): どんな権利でも認められちゃ、悪いんですかって俺は聞きたいわけ

B (3:56:05): ふむふむ

A (3:56:17): たぶん、権利の主張の根拠が、フーコーの言うように、民衆の不幸にあるなら
A (3:56:24): どんなかたちの権利もあり得るでしょ
A (3:56:36): 不幸は、それこそ無限の形をとってやってくるんだから

B (3:57:16): 春の嵐の書き出しみたいね

A (4:03:51): 保守派は、司法積極主義はダメだって批判するわけ

B (4:04:12): うん

A (4:04:26): それは、民主主義における代表が集まった立法府の決めたことを覆したら
A (4:04:37): 民主主義じゃなくなっちゃうだろって批判なわけ

B (4:04:52): ああ、そういうロジックなのね

A (4:04:56): そう
A (4:05:00): つまりね
A (4:05:29): 自由主義と民主主義の相克が問題なわけ

B (4:05:44): うんうん

A (4:05:49): それで
A (4:06:07): 民主主義が大切だから、司法積極主義はおかしいって奴には
A (4:06:24): 民主主義は当初から、多数の専制を問題視してきたんだってわかってもらいたいわけだ

B (4:06:46): うん

A (4:06:53): ちゃんとしたロジックでしょ

B (4:07:39): うん。民主主義国家といわれてきた国が誤ってきた歴史を少し振り返るだけでも簡単に理解できるよ

A (4:07:51): そうだね、それもそうだ
A (4:08:14): 社会主義国といわれたところだって、真の民主主義だって主張してたしね

B (4:08:27): うん


■読み替え=脱構築

A (4:08:40): 切り分けが可能かはわからないんだけど
A (4:08:55): 良識的な政治学者の間では一致している議論があって

B (4:09:11): うん

A (4:09:13): とくにロールズに代表されるかな
A (4:09:21): われわれの向かうべきは
A (4:09:59): 「公正な社会」(ロールズの構想する国家)か、あるいは
A (4:10:05): リベラルな社会主義だ
A (4:10:07): ってね
A (4:10:16): つまりね
A (4:10:29): 市民的自由は最大限に認める社会であり
A (4:10:30): かつ
A (4:10:45): 経済的自由は制限して、貧富の格差を防ぐ社会
A (4:10:59): これが求めるべき方向だって
A (4:11:05): 多くのリベラルな学者は考えてる

B (4:11:28): それは、世界的に?

A (4:11:40): それはわからん
A (4:11:52): 世界への応用は時間が掛かるし、難しい
A (4:12:01): でも、もちろん目標ではあるだろうね
A (4:12:20): ただ、順番としては、今ある政治制度は国民国家とくっついてるわけで
A (4:12:41): まず、そうした現行の制度を正しく直していくってアプローチじゃないかね

B (4:13:02): うん

A (4:13:22): 一気の作り直しなんてありえないわけで
A (4:14:03): これが目標に留まってるのは
A (4:14:25): ひとつは現行制度とリンクして考えなきゃいけないっていう問題と
A (4:14:30): もうひとつ困難があって
A (4:14:47): 共和制ってのは、財産権と結びついて歴史的に生じてきたものなんだ
A (4:15:05): それを、切り離す社会にしようって方向性でしょ
A (4:15:11): 理論的に可能かどうか

B (4:15:12): うん

A (4:15:24): それが現行制度上において矛盾しないかどうか

B (4:15:28): そこを、どうすんのかなあ、って思ってた

A (4:15:32): これが困難なんだ

B (4:15:37): ねえ。

A (4:15:40): ねぇ

B (4:16:03): こっちでは、市民的自由の前にまず経済的自由だ、それである程度豊かになってきたら
B (4:16:20): だんだんに市民的自由を広げていこう、ってしているように見えるんだよねえ

A (4:16:25): うーん
A (4:16:38): それはたぶんちょっと違ってて
A (4:16:55): 経済的自由もなくて、経済発展が求められてるだけじゃないかね

B (4:17:07): そっちのが、確かに近いね(笑)

A (4:17:12): というか
A (4:17:33): 経済的自由の主張は、スターと地点においては、イコール市民的自由だといっても
A (4:17:40): 間違いとは言い切れないんじゃないかと思う
A (4:18:06): ここも実に難しい論点を含んでるけど
A (4:18:27): 大抵の国は、個人の自由なんてないところがスタート地点なんだよね

B (4:18:34): そうだね

A (4:18:55): それを意識的にも可能にするのは、財産権が一番
A (4:19:06): そういう歴史的理由があるように思う

B (4:19:43): ちょっと勉強が足りなくてうまく結びつけきれないけど、そうなのか

A (4:19:50): いや
A (4:19:55): そこにこそ
A (4:20:00): 現代の課題があるのは間違いない
A (4:20:07): いいところついてると思う
A (4:20:12): まとめると
A (4:20:15): かつては、そうだった
A (4:20:24): でも、これからは、違う可能性もあるんじゃないか
A (4:20:36): これが今の政治学の課題とも言えるように思う

B (4:21:20): そういえば、PROPERTYについてしっかり考えなくちゃなあ、って前にAが言ってたね

A (4:21:33): うん
A (4:21:39): そう
A (4:21:47): 財産権の組み換えだね
A (4:21:50): 読み替え
A (4:21:55): 脱構築
A (4:22:23): こういう技があることを知ると、ポストモダンってバカにできない

B (4:22:40): ふふ 技、か

A (4:22:48): 技でしょ

B (4:22:57): そうだね

A (4:23:09): そうなんだよね
A (4:23:19): そういう概念の問題が大きいから
A (4:23:33): 俺は司法府を大切にするべきだって思うんだよね

B (4:24:42): 概念の脱構築をできる機関として?

A (4:24:48): その通り!
A (4:25:08): 弱者による、強者の「法」の読み替えって
A (4:25:16): すごい武器でしょ
A (4:25:25): 吉田茂がね
A (4:25:42): 朝鮮戦争で兵出せって言われたときに
A (4:25:56): アメリカが「押し付けた」憲法を逆手にとって
A (4:26:13): 日本はいけない。そういう国なんだ。って断った

B (4:26:24): かっこいいねえ

A (4:26:26): そう
A (4:26:40): これが弱者の自己主張の仕方でしょ
A (4:26:55): 自己主張ってうまくやらなきゃいけないもののはずだ

B (4:27:24): 正論をしたたかに吐く

A (4:29:11): そう
A (4:29:14): したたかに
A (4:29:16): しなやかに
A (4:29:25): うつくしいね





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Last updated  2005.11.28 01:43:01
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