日記はこれから書かれるところです。

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2007.08.20
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この国の共産党の行く末が、実は少しだけ心配だ。

今に始まったことでなく、この党の党勢は大きく動いてきた。外部からの悪意ある反共プロパガンダもあれば、内部の「自分は正しい主義者たち」による分裂、自壊もあった。ときに支持を受け、ときに憎悪の対象となった。国民にとってのアレルゲンのようなそんな独自の立ち位置がこの党らしさと言える。

しかし、アレルゲンとしたって、最近の共産党は物足りない。かつての共産党は自民党支持者から愛憎半ばするような視線を送られていたように思う。アンチ巨人は巨人ファン。自民党と共産党は愛し合っていた。だが、今は相手を取られた感もある。そんな時代を懐かしむように「たしかな野党」などという。かつての枠組みへの憧憬だけを見せられても、そんな自慰的なポスターに、生活のある国民が惹きつけられるはずがない。

なぜ、こうなってしまったのか。


■自明でなくなった共産主義

この党は上と下でできている。

戦前戦後の大きな情報の操作から、お茶の間には共産党へのアレルギー反応が起こり、その次の世代はアレルギー体質をそもそも持ってしまっている。読んだこともないマルクスを批判できるのもこの二世代の特権だ(笑)。

われわれの世代で共産党を素直に受け入れられるのは、親がマルクスを読むような層であったか、自身がアレルゲンゆえに社会的アレルゲンに共感する層かのどちらかだ。つまり、上と下。

上と下の分離が機能して、共産主義が自明の説得力を持つ時代があった。共産主義がユートピアを感じさせるようなそんな時代。

それをただ世界史的状況に帰してしまうと、少し読み損ねてしまう気がする。先に、党勢は大きく動いてきた、と書いたが、冷戦期的時代状況とは別のところに、ずばり言えば政策提言に、ユートピアを国民に感じさせる要素があったように思う。

細かいことは省く。

「下」の国民の生活に「上」がしっかりと 共産主義的に 訴えかけたときに、この党は支持された。逆に、どちらが「正しい」だのと「上」がしょうもない論議を戦わせていたいたときには、議席を減らした。これだけだ。まあ、どちらにしても、この党らしい。「アレルゲン」の正体は「上」の「真っ直ぐさ」にあるのだから。

そんなアレルゲン、あるいは共産主義的ユートピアの自明さが最近感じられない。共産主義の自明さは共産党内部(「上」)において失われている。


■余談

余談だが、そんな状況への処方として、生活窮状を推し進めようとする共産党シンパもいる。隠れ共産主義者のネオリベラリスト。生活の窮状が酷くなれば、共産党の党勢も増し、また「武力闘争」ができると考えているのかは知らないが。いずれにしても、共産党の問題はそんなところにない。


■今やるべき政策提言

例えば、社会保障問題に対して、「社会保障きりすて政治とたたか」うと言ったところで、ここには共産主義的ユートピアが見えてこない。これでは、民主党とも社民党とも同じことを言っているようにしか聞こえない。

この国の共産党が、現状において実質的に「社会民主主義(議会を通しての社会主義の達成)」化したことは、党内を変化させる上でも良かったと思っているのだが、そこに「アレルゲン」が見えないとなると、これはただ埋もれるだけの存在になるだろう。

「たしかな野党」には、アレルゲンが微塵も感じられない。

社会保障に関して言えば、今回の参院選こそ、共産主義的ユートピアの見える、着実に共産主義達成に迫るような施策を打ち出すべきだった。

月額5万円の「最低保障年金制度」なんかじゃぬるい。これじゃ、政府への代替案に過ぎない。アレルゲンがない。

共産党は「 ベーシックインカム 」を提言するべきだった。

年金問題不安のある、今こそ、共産党が提言すべき施策だった。


■斜陽

こまかい政策提言は省く。問題はそんなところにない。問題は、共産主義という理念が輝いていないところにある。

現状の守りに入るとこういうことになる。斜陽企業の常だ。

どうせ取れない政権のことを考えてぬるいことを言うよりも、はっきりと共産主義に近づく施策を標榜した方がいい。その上での妥協は議会ですればいい。国民に妥協的なことを言ったって、伝わりっこない。

そうして生じる結果が、確かな野党であって、はじめから標榜するのが「たしかな野党」というのでは、想像力が足りなすぎる。

社民党が、ただの女性党になってしまった今、構想力が求められるのは共産党だろうと期待する(いや、社民党が女性党であるのは、とても良いことだと思うんだよ)。

共産党の想像力を心配しつつ、共産主義の想像力の可能性を願っている。





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Last updated  2007.08.20 17:34:58
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