ソンドゥ・ミリウ公共図書館 Sondu/Miriu Public Library

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プロフィール

Nyadundo

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2005年09月24日
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【熱帯雨林を訪ねる】

5千年後、オーストラリア大陸が北上し太平洋が狭まり、1万年後、熱帯雨林の消滅。5千万年後、アフリカの大地溝帯は完全に分裂。1億年後、海水の上昇で地球は大きく変化。と、気の遠くなるような話を文化人類学者から聞きました。どう、あがいても私はそこに存在するわけでもなし、人間とて全く様相の違った風情になっているのでしょう。

ザイールから東アフリカ海岸に帯状に続いていた熱帯雨林は、人間の定住化に伴い寸断されてきました。ケニアでは、カカメガフォーレスト、キブエジフォーレスト、タナガワ下流域にその面影を残すのみとなっております。熱帯雨林とはよく言ったもので、なぜか、カカメガフォーレストに行くと必ず雨に降られます。

ウェブエ方面から押し寄せる雷雲から逃げるようにカカメガに向かいました。同行した日本人学校の先生は、社会科の副読本にカカメガフォーレストを掲載したいとの意向があったのですが、カカメガに到着した時は、すっぽりと雷雲に包まれ、薄暗い森林での写真撮影となってしまいました。

最後のビューポイントへの登りがきつい事を知っていた私は、今回森林の中には入らず、林道で待機していました。緑濃きうっそうとした森林は、静寂そのものですが、ときおり、サルの集団がその静けさを打ち破ります。雨足も激しくなった状態で待っていると時間がとても長く感じられます。

森林の中から足早に歩いてくる音が近づき、続々と林道で待っていた車に飛び込こんできました。あたふたと帰ってきた他の人と違い、悠然と最後に帰ってきたのは、傘をさした娘(緑)です。こういう点だけは、周到で何事にも動じないのだと今更ながら感心してしまいます。

近代的でないホテルという娘の希望で、ロンドリトレットセンターに今夜の宿はとってありました。激しいスコールのあと、洗濯板の上に石鹸をびっしりと塗ったような18kmの泥道を進むときは、とんだ所を一夜の宿に選んでしまったとため息の連続。

宿に着いたときは、闇にどっぷりと包まれていました。夜10時半、ジェネレータが止められ、全ての明かりが消されて一日の終わりを迎える暗闇が重くのしかかってきます。

朝日が上がっているのに、7時を過ぎても薄暗く、鳥を見るのは無理かなと思いきやホテル前の庭はホーンビルの楽園状態で、満足していると、鳥に目ざとい娘が「ウへッ、トラコーがいるけどわかる?」と聞いてきました。

勿論、私は見落としていたのですが、指差す方向をみると2羽いるではないか。薄明かりの森林の中、伸びやかに羽を広げて飛ぶ鳥の姿は、シロクロ映像をみているようなシルエットで幻想的でした。時をわすれて、ついつい空を見上げてしまいます。こんな、時の流れがあってもいいのではないかと、自分で自分を納得させてた空間でした。

ナイロビへの帰途は、幾度となく訪れたナンディヒルを通り、強行軍であった西ケニアの旅の終了です。

終り





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最終更新日  2005年09月24日 11時16分22秒
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