15)キルギスで政変、大統領は亡命
キルギス(キルギスタン)もソ連邦崩壊により独立した、中央アジアの国。
自由主義陣営に入り、アメリカの基地もあるが、今回のクーデターは親ロシアの野党によるもの。
このあと、キルギス人とウズベク人の民族抗争が激化し、略奪や放火、殺人が相次ぎ、事態収拾が困難な状態になっている。
昨年はグルジアでクーデター未遂があり、この地域はまだまだ落ち着きそうにない。
アフガニスタン戦争にしても、もともとはソ連との戦いだった。
『ランボー3・怒りのアフガン(1988)』でシルベスター・スタローンが対戦車砲をぶっ放した相手はソ連軍で、味方はアフガニスタンのゲリラ組織。
「アフガニスタンは、昔、アレクサンダー大王が、次にチンギスハーンが征服を試み、さらにイギリスがやって来て今はソ連だ。でもアフガニスタン人は負けない」
というゲリラの台詞があるが、今なら「アメリカにも負けない」と続くだろう。
ウクライナや、なんとかスタンという名のついた中央アジア地域の周辺諸国政府と、嫌われ者ロシアとの綱引きは、ロシアの経済が良くなった今では徐々に変わりつつある。
16)ポーランド大統領機墜落、全員死亡
カチンスキ大統領ら96人を乗せた政府専用機が墜落。
ポーランドは地理的にロシアとドイツと言う大国に挟まれたがゆえに、数々の苦難を強いられてきた国だ。
ヨーロッパの中では田舎者扱いで、ポーランド人と言えば無骨な頑固者というイメージになる。
一昨年の映画『グラン・トリノ』でクリント・イーストウッドが演じた東洋人嫌いの老人コワルスキーはポーランド系の設定である。
"ポーランド"の掛け言葉が解れば、彼の性格も言わずと伝わるはずなのだ。
「カティンの森虐殺(4400人のポーランド人が殺された)」というソ連の蛮行があり、両国は戦後東欧圏ながらも敵対していた。
このカティンの森70周年追悼式に出席するためにロシアへ向かう途中の事故だった。
ただし、ロシアとポーランドは和解へと向かっている。
悪かったのはスターリンとボリシェビキ(共産主義者)だったってことにして。
ドイツがヨーロッパの仲間に入れてもらえたのも、ヒットラーとナチスが悪かったと認めたからだ。
日本も、東条英機と軍部が悪かったんだと決着をつけて、"靖国"もやめればちゃらになるのに。
17)米大統領主催の核安全サミット開催
オバマ大統領主催の「核安全サミット」が、世界47カ国首脳級が参加して開かれた。
共同声明では核物質管理強化の方針を打ち出した。
核拡散防止条約(NPT・アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国以外は核兵器を持っちゃいけないという条約)というのがあって、核兵器が広がらないようにしているのだが、実際はインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮が持つようになってしまった。
ここからテロ組織へ核兵器が流れてしまうんじゃないかと危惧している。
とくに北朝鮮は、経済制裁のダメージをこれで回復しようとしている。
日本も核兵器を保有するべきだという理論が、中国や北朝鮮との問題でまた浮上してきた。
この理論が全く解らない。
核兵器を持てば問題が解決できるとでも思っているのだろうか。
日本は"兵器"を売らずに、"平和"を売る国になってほしい。
18)中国青海省地震で2100人超死亡
2年前四川省で大地震が起き、日本は救助隊を派遣した。
その時の犠牲者に黙祷を捧げる日本人の姿が、中国人の感動を呼んだ。
日中の雪解けを未来の歴史家が紐解くなら、これがきっかけだったとするかもしれない。
今回は一切の外国の援助は受けないと、中国側に断られた。
場所がチベット自治区に近かったのだ。
チベットは中国史上、「吐蕃(とばん)」と呼ばれ、西の蛮族の国であった。
清朝の雍正帝の時1724年、征服された。
清朝が倒れた時独立を回復したが、中華民国政府は諸民族雑居地帯の青海地方を青海省として中国内に組み込み、残りの「西蔵」の部分を「チベット自治区」とした。
ブラッド・ピット主演の『セブン・イヤーズ・イン・チベット』に若き日のダライ・ラマ14世の受難の日々、中国共産党のチベット侵略の模様が詳しく描かれている。
この映画のため、ブラッド・ピットは中国入国禁止になり、他の出演映画も中国では上映されない。
モンゴルやネパールが中国でなければチベットも中国ではない。
ソ連邦が崩壊したように、中国も分割しなければならない日が来るだろう。
その日までチベットの苦難は続く。
19)アイスランド火山噴火、欧州全域で航空機飛行禁止措置
一昨年のアメリカ発サブプライムローン金融危機により、国家が破綻して世界を驚かせたアイスランドが今年も災難に。
ヨーロッパの地図の中で左の上のほうにある島国。
こんな北ならさぞかし寒いだろうと思っていたが、火山のおかげで暖かかなんだそうだ。
「カトラ火山」が噴火したら大変なことになるぞ、と言われていたが、本当になった。
20)メキシコ湾で原油流出、米史上最悪の海洋汚染事故
米南部ルイジアナ州沖のメキシコ湾の深海油田で、イギリス石油大手「BP社」の掘削施設が爆発し、5ヶ月間に渡り原油が流出し続けた。
流出量は累計78万キロリットル。
これまでの最大石油流出事故は1989年アラスカ沖石油タンカー事故だったが、その時の記録、4万キロリットルをはるかに更新した。
ルイジアナ州メキシコ湾は、カキ(全米漁獲高の70%)やエビ(同69%)をはじめ自然食材の宝庫で、環境破壊の影響は計り知れない。
映画『フォレスト・ガンプ』でトム・ハンクスがエビ漁で巨万の富を得る場所。
エビの値段が上がったら、BP社のせいである。
21)サラマンチ前IOC会長が死去
僕の子供のころのオリンピック(東京~モントリオールぐらい)は「アマチュアスポーツの祭典」だった。
いつの間にかプロスポーツ選手も出場するようになり、企業スポンサーも加わり、オリンピックは金儲けの舞台になった。
その方向転換の舵を取ったのがスペイン出身のファン・アントニオ・サラマンチ。
オリンピック招致に名乗りを上げていた石原慎太郎知事が、「儲かるからいいだろう」との発言に、都民は冷ややかだった。
"儲けること"="幸せ"にならないことを、日本人はバブル崩壊で学んだ。
石原知事は、『青少年健全育成条例』をめぐる発言で、漫画やアニメの性描写を批判してたけど、芥川賞作の『太陽の季節』で〇〇〇を障子に突き立てたりしたあなたが、批判する立場でしょうか?
22)ギリシャ財政危機で支援要請、信用不安広がる
財政危機にあったギリシャが、自力での財政再建を断念し、ユーロ圏諸国と国際通貨基金(IMF)に金融支援を要請した。
11月にはアイルランドがEUとIMFに緊急支援を要請した。
金融危機はさらに、ポルトガル、スペイン、イタリアへと広がる。
これだけみんなが赤信号を渡ってるんなら、案外怖くないかも?
【5月】
23)上海万博開幕、7300万人入場
“オリンピック”に続き“万博”と、日本の辿った道を追いかける中国。
40年前の大阪万博の熱を思い出し、日本もそうだったんだと感慨を新たにする。
が、当時のビデオが流れるのを見て、決定的な違いを発見した。
大阪万博も同じように混乱しているかに見えるが、よく見ると、日本人は整然と行列を守っている。
中国人は、まるで"並ぶ"という習慣がないかのように、割り込みを繰り返している。
植木や花壇の柵の中で弁当を食ってる。
ゴミを散らかす、花を?ぐ、騒ぐ、わめく、悪口を言う・・・
その場面が特に映されてしまうのだろうが、ちょっと違うなあという感じは否めない。
テーマソングのパクリ事件と言う、信じられないようなことも起きた。
http://www.youtube.com/watch?v=eHgQXGUf2m0&feature=related
今後"著作権"と言うものを、中国人が知るようになるのだろうが、人間の"所有"という感覚は、実は哲学的なものかもしれない。
24)英総選挙で保守党13年ぶり第1党、戦後初の連立政権でキャメロン首相誕生
日本でも失言により、選挙の結果が左右されたことがあったが、議会制民主主義の祖イギリスでも起こってしまった。
労働党ブラウン首相が支持者の女性と街頭で語らう場面がTVで映されたが、予定されていた意見を持つ人ではなかったらしく、労働党の移民政策を批判してしまった。
その後、車に乗って立ち去るブラウン首相だったが、テレビ中継用の小型マイクを胸元に付けているのを忘れ、
「災難だ。あんな女性に会わせるなんて誰の発案なんだ。偏屈な女じゃないか。労働党の支持者だったと言っていたが、ばかげている」
と秘書に不満をぶちまけて、それが放送されてしまった。
些細なことではあったが、党首討論会でこの件の弁明に追われ、徐々に旗色が悪くなり、まさかの敗北を喫する。
25)比大統領にアキノ氏
コラソン・アキノ元大統領ではない。
もちろん、暗殺されたベニグノ・アキノでもない。
二人の長男ベニグノ・アキノ3世である。
北朝鮮の世襲を批判するむきもあるが、選挙をしても世襲になる。
26)タイ治安当局、元首相派占拠を強制退去
「微笑みの国」に似つかわしくないデモやクーデターが続いている。
ざっくり言うと、都市部と農村部の利害の衝突。
これはフィリピンにも通じるし、中国の反日デモ(形は反日でも実体は政府批判)も根源を同じくする。
27)NPT、核軍縮・核不拡散へ行動計画
国連で採択された。
もちろんアメリカ・オバマ大統領の意向による。
この会議の中で、非難の標的となる、イランのアフマディネシャド大統領が長い演説をしていたのが印象的だった。
一方的な制裁でなく、彼の話も聞くべきだろう。
28)イスラエルがガザ支援船団強襲9人死亡
日本のマスメディアに乗らない事件の一つに、イスラエル問題がある。
1947年のイスラエル建国以来、60年以上パレスチナで紛争が続いている。
ユダヤとアラブと双方に言い分があり、歴史の中で生まれたいざこざが岩のようなしこりになっている。
"歴史"と言ってしまえば、4000年前の因縁を引きずっているのだから、おいそれとは片付かないのは解る。
しかし、近年のガザ地区の問題は、紛争の域を越え、虐殺に近く、非はイスラエルにあると思う。
ガザ地区というのは、二つに分かれたパレスチナ自治区のエジプトに隣接した、種子島ほどの小さな地域。
そこをイスラエルは壁で囲ってしまい、ミサイルを撃ち込み、街を瓦礫にしてしまった。
援助物資がエジプト国境から送られていたが、それも封鎖し、難民の100万人を餓死させようとしている。
今回は、海岸側からの援助船を沈めてしまった。
しかもトルコの旗を揚げている船を。
人道的に、イスラエルのしていることは許しがたい。
ユダヤ人は、ホロコーストと言う重い過去を背負っている。
なのに、なぜパレスチナ人をジェノサイド(大量虐殺)しようとするのか。
紙幅の都合で、本日はこれまで・・・つづく
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