2010年を振り返って、"海外編"。
国内編と同じく、『読売新聞』の『あなたが選ぶ10大ニュース』による。
【1月】
1)ハイチでM7.0地震、23万人死亡
近代の歴史上最大級の地震被害となる。
一年近く経つが、復興は未だままならない。
世界各国から援助の手が差し伸べられているが、受け入れ態勢にも問題があり、支援活動が円滑に進まない。
政情不安による人身の荒廃、略奪の横行。
雨季における衛生状態の悪化、コレラ感染。
11月には暴動が起き、警察署が放火され、国連施設が数千人デモ隊に攻撃された。
ネパールのPKO部隊がコレラの発生源だと言う流言飛語が、暴動のきっかけだと言う。
日本の自衛隊も300人が復興支援に派遣されている。
いつも思うのだが、"自衛隊"は"災害救助隊"に改名して、支援活動に特化した部隊に編成し直したらどうだろうか。
その方が世界も喜ぶし、近隣諸国にも安心だし、憲法の精神もアピールできる。
ハイチのような政情不安の地域は、武器の携帯はやむをえないのでこれを認める。
それなら今とやることは変わらないんだから、看板を変えるだけで平和な良い国になれる。
2)ペルーの世界遺産付近に約2000人取り残される、豪雨による土砂崩れで
ペルー南部の世界遺産「マチュピチュ遺跡」付近で、豪雨による土砂崩れが起き、観光客ら約2000人が取り残された。
そのうち77人が日本人。
世界のどこにも中国人がいるという世の中になったが、日本人もまだまだ負けていない。
その後、4月にも土砂崩れがあり、鉄道が寸断、観光客数百人の取り残しが起きたが、そのうち28人が日本人。
学習能力がないのか、情報不足なのか。
"危険"だと解って行っているのなら、もはや旅行者ではなく冒険家?
3)オバマ米大統領が初の一般教書演説
"一般教書演説"とは、アメリカ大統領が両院議員を対象にして、国の現状についての見解を述べ、主要な政治課題を説明するもの。
日本で言えば"施政方針演説"にあたる。
今年初頭「命をまもりた~い」と声をひっくり返して鳩山前総理がやっていたあれだ。
オバマの演説はいつも格調が高く、大統領選で勝てたのも、27歳のスピーチライター、ジョン・ファブロの功績が大きいと言われている。
リンカーンやケネディと並んで、オバマの「Change」も教科書に載るようになるだろう。
今回もそつなくアメリカの問題点をあぶり出し、且つ世界平和に向けてのメッセージも込められていた。
「雇用が最大の焦点」という切り口をぱくったのが、菅直人の選挙演説「一に雇用二に雇用...」である。
【2月】
4)ウクライナ大統領に親露派
何故これがニュースになるのかと言うと、ソ連崩壊で独立を果たしたウクライナは今まで反ロシア、親EUだったからだ(拮抗はしていたが)。
それが再び寝返ったのは、ロシアの経済力に屈した形になる。
物事の多くは、損得で決められる。
EU(欧州連合)はギリシャ危機の波紋で、欧州全体に緊張が起きている。
一方ロシアはガス田開発が当たり、世界エネルギー問題に乗じ儲けまくっている。
嫌なやつでも、金持ちと付き合ったほうが得だ。
それにしても敗れたティモシェンコ元首相は美人だなぁ。
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200502100000/
5)チリでM8.8の地震
地震自体の大きさはハイチのものより大きいのだが、1960年にこの規模の地震を経験しているために対策がほどこされ、死者400人(800人とも)で済んだ。
50年前の時は、日本にも津波による被害があり、最大6メートルの高波に襲われた三陸海岸では62名が死亡した。
今回は日本に被害はなし。
この地震の影響で、今年最大のドラマ、"チリ鉱山落盤事故"が起きる。
【3月】
6)アカデミー賞で女性初の監督賞
イラク戦争を舞台とした、爆弾処理班を描いた戦争アクション映画「ハートロッカー」の監督。
今回のアカデミー賞は「アバター」の独り勝ちだといわれていた。
監督賞もジェームズ・キャメロンが有力だったが、キャメロン自身が「僕はもういいから、キャスリン・ビグローにあげてくれ」と事前に言っていた。
ビグローはキャメロンの前前妻である。
キャメロンは新作映画を撮る度に浮気をし、離婚結婚を繰り返す。
その度に莫大な慰謝料を払っている。
詳しい資料が手元にないのだが、確か「ターミネーター2」の権利を譲渡したんじゃなかったかなあ。
ちなみにビグローの次の妻はリンダ・ハミルトン(ターミネーター2のサラ・コナーズ役)。
その次は、「タイタニック」に出演していたスージー・エイミス(ローズの孫娘役)。
キャメロンの次の作品は、原爆を扱ったものを構想中。
よって、次は日本人と結婚するかも?
7)中国全人代、経済成長目標「8%程度」
中国が経済発展をしているのは確かだが、数字については信用しない方がいい。
歴史的に数字の信憑性は問わない民族らしいのだ。
なんせ、"白髪三千丈"の国だから。
8)米で医療保険制度改革法成立
アメリカの医療保険制度の不備は、マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画「シッコ-SiCKO」が訴えている。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6362
アメリカの民主党と共和党の政策の違いは、両党とも自由主義を根本にしているため、それほど大きくない。
しかし、"医療保険制度"は全く違う立場にいる。
民主党の中でも意見の対立があるのだが(アメリカには党議拘束などないので)。
医療保険制度のある国から見ると何で反対なのか解りづらいが、アメリカ人は建国以来の個人主義で、社会主義的なものが大嫌いなのだ。
もっとも、世界中から貧しい人々が流れ込んでくる国においては、そんな連中を面倒見ててもキリがないと言うこともあると思う。
"損得"という基準で物事を判断すれば、医療保険制度はいい投資であるとは言えない。
しかし、誰かの役に立っているのだと思えればキリスト教の精神にもかなうと思うのだけれど。
9)グーグル、中国本土から撤退騒動
神戸女子大の内田樹先生がこう語っている。
http://blog.tatsuru.com/2010/03/24_0728.php
どっち道、世界は当分の間(もしかしたらずっと)、中国を抜きに語れない。
砂糖に蟻が群がるように、世界中で"中国詣で"が続いている。
しかし、この一党独裁体制の怖さと危うさに気づいた時、世界はどう思うだろう。
10)クロマグロ商取引の全面禁止見送り
絶滅の恐れがある野生動植物の輸出入を規制するワシントン条約の第15回締約国会議は25日の本会議で、大西洋や地中海に生息するクロマグロの国際商取引の全面禁止を見送ることを正式に決めた。
日本の担当者が根回しが効いたと喜んでいたが、実際は中国の力であった。
中国人の富裕層に"すし"を食す習慣が根付き、中国がODAを出しているアフリカ諸国の反対を取りまとめていたのだ。
あの国が、あの勢いでマグロを食べるようになると、本当にクロマグロの絶滅危機がやってくるかもしれない。
11)韓国哨戒艦沈没、「北の魚雷攻撃で」
南北朝鮮の海上の軍事境界線に当たる北方限界線に近い韓国海域で、韓国海軍哨戒艦が謎の沈没。
乗員104人のうち46人が死亡した。
韓国軍は、北朝鮮の魚雷攻撃を受けて沈没したと断定する調査結果を発表した。
この事件について、デビ夫人は当初からアメリカ軍の誤射だとブログで言っていた。
彼女が言うと真相に聞こえる。
確かにこの事件は怪しい。
12)イラク国民議会選、元首相派が第一勢力
選挙は行われたが、組閣は未だ出来ていないと書きかけたら、21日に内閣が発足したとのニュースが。
シーア派スンニー派クルドによる挙国一致内閣になる。
"アメリカの過失"によるイラクの混乱は、出口が見えない状態にあったがこれで一筋の光が差すのであろうか。
イラク問題は北朝鮮問題だと以前書いたが、金正日はフセインの末路を自分に重ねている。
大量破壊兵器を持っていなかったフセインが、なぶり殺しにあった。
持っている金正日は生きた心地もないだろう。
追いつめられれば、なにをしでかすか解らない。
北朝鮮国民にとっても、イラク人の塗炭の苦しみを聞けば、この程度の飢餓はまだましと思っているかもしれない。
"朝鮮半島危機"に対し、次の手を間違わないようにしてもらいたい。
アメリカ大統領がブッシュでないことがせめてもの幸い。
13)米露、新たな核軍縮条約で合意
オバマ米大統領とメドベージェフ露大統領が電話会談で、新戦略兵器削減条約「新START」の交渉で合意した。
電話で済むんなら、さっさとやれよ!
14)露地下鉄駅で連続自爆テロ、39人犠牲
北カフカスのチェチェン共和国のイスラム過激派の犯行。
18歳と20歳の若き女性(たぶん未亡人)が自爆テロを行った。
ロシアで起きるテロ事件はほとんどチェチェンのもの。
チェチェン共和国はロシア連邦のひとつ。
独立を求める武装勢力はしばしばロシア政府と衝突する。
1994年のチェチェン紛争では10万人の死者を出した。
あの時、エリツィンがチェチェンの独立を阻止しようとしたことが、ソ連を崩壊させ新生ロシアを作った彼の選択としては納得できなかった。
幕藩体制を倒した明治新政府において、西郷隆盛が"征韓論"を唱え戦争を仕掛けようとした動きも、国内統一のためであったと言える。
国家が国内の不満をそらすため、他国を攻める手法は、犠牲になる国にとってはたまったもんじゃない。
2006年の第2次チェチェン紛争でも多くの血が流れ、トータルで20万人のチェチェン人がロシア軍に殺された。
怨みが怨みを呼び、報復合戦の渦から抜けなくなっている。
紙幅の都合で、本日はこれまで・・・つづく
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