【1 月】
1 )米で「財政の崖」回避の関連法成立
家庭だろうと企業だろうと国だろうと、収入より支出が多くなれば赤字となり、足りない分は借金をして埋めることになります。
しかし、その借金が増えすぎて返せない状態になったら、家庭や企業は「破産」となり、残った資産はすべて没収、それで足りない分は貸した方の損失になります。
国の場合の借金は「国債」で、同じように返せない状態になったら国は「破産」します。
アメリカはリーマンショックから借金が膨れ上がり、追加追加で国債を発行し続けてきました。
大国はお金を自分で刷ってばら撒くことが出来るので、実際は破産することはありません。
しかしやり過ぎればとんでもないインフレになり、通貨に対する信用がなくなり、外国との貿易が出来なくなります。
それで国債発行の上限が決められており、その上限を緩和するかどうかで民主党と共和党でもめて、万が一追加の法案が成立しなければアメリカが倒産するという崖っぷちに立たされていました。
アメリカは個人主義の国で、束縛のない自由を愛します。
それで政府はなるべく小さく、税金も少なく国家事業も少なくして、個人の自由に任せるという「反社会主義」的思想が建国以来主流で、現在の「共和党」に集約されています。
一方、それだと強いものがより強くなるだけで、弱者は虐げられてしまいます。
それで「平等」の思想のもと、社会主義的な考えも取り入れ社会保障を手厚くし、結果政府も大きくなろうというのが「民主党」です。
今の大統領は民主党のバラク・オバマなので、「国民健康保険制度」など社会主義的な範囲を広げようとしていて、それに反対の共和党がいろいろ邪魔をするわけです。
しかしどんなに邪魔をしようとしても、自分の国が破産するのを望む議員はいないので、最終的には合意することは決まっています。
合意に至るまでの条件闘争をしているだけで、そもそも借金が膨れ上がったのは共和党のブッシュ政権のせいなので責めるほうも矛盾があるのです。
2 )初の4 年連続でFIFA 世界最優秀選手にメッシ
FIFA(国際サッカー連盟)が選ぶ(正確には各国代表監督、主将およびサッカー記者役400名の投票で選ぶ)世界最優秀選手に、アルゼンチン出身FCバルセロナ所属のリオネル・メッシが、史上初の4年連続で選出されました(2009~12年)。
今月13日に2013年の発表がありますが、5年連続となるともちろん快挙なのですが、喜ばしくないこともあります。
それは、「バロンドールの呪い」と呼ばれる、「本大会開催の前年度バロンドール受賞者のいる国は優勝できない」というジンクスがあるからです。
(バロンドールと言うのはフランス語で「金の球」の意味で、受賞者が受け取るトロフィーの形になっています。
「バロンドール」はもともとフランスのサッカー誌が行っていた最優秀選手選考なのですが、2010年からFIFAの最優秀選手選考と統合されました。)
サッカーはチームプレイなので、チームの中にリスペクトされすぎる選手がいると、チームのバランスが崩れてしまうということかもしれません。
メッシは10歳の頃、ホルモンの異常で身長が伸びない「成長ホルモン分泌不全低身長症」という難病に罹っているのが判りました。
それで地元のアルゼンチンのプロチームには入れなかったのですが、13歳でスペインのFCバルセロナを受験したところ、監督が一目でその才能を見抜き、2分で入団が決まりました。
あわてた監督がそばにあったナプキンにサインを書かせて、とりあえず押さえたというぐらいスピードとテクニックは突出していたそうです。
とは言っても、その時のメッシの身長は143cm、難病回復の見込みや治療費の負担を考えると英断だったことは間違いない(現在は治療とトレーニングにより169cmまで伸びました)。
見抜いた監督の慧眼も素晴らしいものです。
3 )仏がマリに軍事介入
昨年のNHK大河ドラマ『八重の桜』のオープニングは、奇抜な歴史の捉え方をしていました。
物語は「幕末」の会津蕃を描くのに、いきなりアメリカの「南北戦争」から始まったのです。
1865年に南北戦争が終わり、そこで使われた大量の武器がどっと日本に流れ込み、薩摩や長州など反幕府軍が最新の武器を持つこととなって、それで明治維新が行われたのだと。
最新の銃をどれだけ持っていたかが、勝敗の分かれ目になりました。
八重も最新型スペンサー銃で応戦したのですが、多勢に無勢で負けてしまいました。
「武器が戦争を起こす」というのは斬新な捕らえ方でしたが、その側面も確かにあると思いました。
今回のマリ共和国の内乱も、反政府ゲリラが大量の武器を手に入れたことでクーデターが起こされ、政府の要請でフランス軍が介入したのでした。
ではその武器はどこから来たのかと言うと、一昨年カダフィー打倒のためNATO軍が介入して崩壊させたリビアなのです。
破れたカダフィー側の武器が、隣のナイジェリアを経由して、そのまた隣のマリの反政府ゲリラに渡りました。
「2013年を振り返って・国内編1月」で取り上げた、「ナイジェリア人質事件」のゲリラが持っていた武器もリビアから流出したものです。
おできが破れて膿が撒き散らかされたように、リビアの武器が北アフリカに拡散し、周辺国の内乱が止まらなくなってしまいました。
武器には人殺しの「鬼」が宿っています。
人間の力では制御できない、魔力を秘めているのです。
「敵が武器を持つから自分も持たなければならない」というサークルを、どこかで断たなければならないのですが、人類にはまだその知恵がありません。
4 )オバマ米大統領の2 期目スタート
最近のオバマは変ったと感じてしまうのは、僕の人を見る目がなかったからでしょうか。
今のオバマはねじれた国会運営に疲弊して、世界平和のリーダーを目指すのを止めてしまったようです。
4年前に『ノーベル平和賞」を受賞しましたが、スピーチだけで実体はなく、形として未だに何も残していません。
大統領は2期目となると、歴史的な実績が欲しくなるもので、とにかく今は「オバマケア」と呼ばれる「医療保険制度改革」が実行に移されるのを確認することしか頭になく、国内外の他の問題は妥協して乗り切ろうとしているように見えます。
そのためには原発企業や武器製造企業のロビイングも受け入れるようで、ノーベル平和賞が霞んでいきます。
もともと民主党は親中反日であると以前書きましたが、そこは変らず、安倍首相の靖国参拝には間髪を入れず叱責のメッセージを送りつけ(〇〇〇に失望したという言い方は、学校の先生が生徒を叱る時に使う用語)、右傾化に釘を刺してきました。
それはいいのですが、本音は何もしてくれるなと言うことで、中国を牽制する手は何も打ちません。
アメリカ企業が中国を有望な市場として見ているので、機嫌を損ねたくないようです。
中国に深入りして火傷をするのは勝手ですが、とばっちりで日本たたきをするのは願い下げです。
5 )ミサイル発射巡り国連安保理が北朝鮮への制裁強化を決議
経済制裁といいますが、毎年600億円北朝鮮に流れているパチンコ業界からの資金は、制裁の対象になっているのでしょうか。
万景峰号を入港禁止にしたぐらいでは、たいした制裁にならないと思います。
もっとも、パチンコ業界からの裏金は、政治家や警察にも流れているから本気で制裁はできないでしょう。
さらに広告料としての表金は、マスコミを黙らせるほど充分払っているので、原発同様、真実は隠されたままです。
6 )ブラジルのナイトクラブ火災で230 人以上死亡
そのナイトクラブでは、サンタマリア連邦大学のパーティーが行われ、バンド演奏のさなかの火災事故でした。
死亡者は239名、負傷者も169名、ほとんどが18歳~20歳代の若者でした。
バンドのメンバーが演奏中に花火を打ち上げ、それが天井の防音材に引火しました。
火災発生、2000名の客が一斉にひとつしかなかった出口に殺到し、将棋倒しが起きました。
死亡者のほとんどは煙を吸って窒息死したものです。
それと倒れて潰された圧死。
この手の火災事故は珍しくはなく、世界中で起きています。
共通するのは出口が少なく、誘導するものもなく、定員はオーバーで、消防署の検査をしていない。
危険を察知したら近づかないのが鉄則ですが、人生浮かれる時期は必ずあるもので、運命に抗えない時もあります。
今年はブラジルでワールドカップが開催され、世界中から人が集まります。
急ごしらえの競技場と同じように、来客を受け容れる施設も信頼を預けるに足るものは望めないでしょう。
日本人は日本人の感覚で安全を信じてしまいがちですが、少なくとも脱出ルートの確認はどこへ行っても必要です。
祝WBC優勝 大谷翔平選手に感謝 2023年03月24日
河野太郎と原発と太陽光パネル 2023年02月21日
2022年を振り返って 2022年12月20日
PR
サイド自由欄
カテゴリ
カレンダー
キーワードサーチ