《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2016年12月06日
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テーマ: ニュース(96631)
カテゴリ: 世の中の話
今年も「振り返って」の時期になった。
例年に倣って読売新聞の「読者が選ぶ10大ニュース」の項目をお借りして、その年の出来事を僕なりの解説をする。
このシリーズも、2010年からだから7回目になる。
個人的には、ニュース解説者ぶって偉そうに世相を断じるという、自分を高みにおける楽しさは格別だ。
とりあえず僕の見解に反論を受けたことは一度もないので、受け入れられているとまでは望めぬが、楽しんでいるし危険でもない。
なにごとも続けてからこそ生まれる価値がある。
書くからには勉強も必要で、僕自身にとって、この機会は多くの知識を得るきっかけとなっている。
最近の忙しさを鑑み、深く考察する余裕がないのが実情だが、何とか反射神経を機敏に活用し、今年のノルマを完遂したいと思う。


日本の出来事

【1月】

1)教科書謝礼、業界に蔓延

教科書会社が、検定中の教科書を教員に見せ、謝礼を渡していたという事件。
自社の教科書を選定してもらうべく、接待をし賄賂を払ったということ。
しかもどこかの会社が抜け駆けしてやったというのではなく、総勢10社がやっていたということなので、蔓延というより通常化しているということなのだろう。

「教科書問題」というと、昔は「家永教科書裁判」などの思想がらみの問題が大きかったが、今はどうなのだろう。
30年前、僕の哲学の師、仁藤洋東大教授は家永問題に対し、「歴史と史実は違う」と述べられていた。
どっちがどうという解説を聞き逃してしまった(あるいは理解不足)が、歴史の解釈は金銭で決着するようなものではないはず。
色々な立場、考え方があってもいいが、決定には精神が伴ってほしい。
しかし、教科書ってそんなに影響大きいかなあ。
よその学校の教科書は知らないからかもしれないけど、肝心なのは教える先生でしょ。


2)箱根駅伝、青学大が2連覇

去年も箱根駅伝青学大優勝が項目に上がった。
読み返すと、「伝説の営業マンが駅伝監督になったというユニークさが話題となったニュース」などと失礼なことを書いている。
毎年選手の入れ替わる大学のスポーツで、2連覇はお見事。
プロジェクトの正当性が証明されたということ。


3)長野でスキーバス転落、15人死亡

軽井沢の国道でスキーツアーのバスが崖下の転落、乗客の大学生13人と乗員2人が死亡、26人が重軽傷を負った。
死亡した学生の中に、尾木直樹先生の教え子も含まれており、尾木ママも沈痛な面持ちでTVでコメントを述べていた。
実は我が子も尾木先生の授業を受けた仲間であり、学生の期間はスキーツアーにも行っていたので、他人ごとではない。
運転手(交代運転手も)が死亡してしまったので、事故の真相は埋もれてしまうかもしれない。
なぜ高速を降りて一般道を走ったのか。
しかも大型バスの運転が不慣れな運転手が。
乗用車でも夜の山道は怖くて走りたくない。
ツアーは”格安”で、バスの運転手は人手不足。
事故が起きてしまうと、原因となる危険要因は多々顕在するが、この手の格安ツアーの多くは奇跡的に無事でいるだけかもしれない。
事件を機にその場しのぎでいろいろ規制が設けられるのだろうが、乗客の方も悲劇から学ぶようにならなければならない。
「安いものには、理由がある」
安かろう悪かろうという原則がある。
安いんだからしょうがないというものに、命を預けてはいけない。


4)大関琴奨菊が初優勝

日本人の力士が優勝するのは10年ぶり。
つまり、この間の優勝力士はすべて外国人であった。
イングランドやイタリアのサッカーリーグでは、出場選手に自国の選手がいないという事象も出現する。
スポーツのトップの世界は、すでにグローバル化を遂げている。
相撲だって同じだろうと思えば思えるのだろうが、ちょっとなあ。
「国技」かどうかは議論があるが、日本独自の競技であるにもかかわらず、優勝が常に外国人というのは寂しく思う。
今年のこれからの優勝者を知っている今では、琴奨菊が本当に強かったから優勝したのかどうか、結果を知っている。
いろいろ入れ替わるのも面白いと考えるが、大鵬、北の湖、千代の富士のような”大横綱”と呼ばれる力士は、日本人であったほしいものだ。


5)甘利経済相、現金授受問題で辞任

甘利氏と元秘書2人が「あっせん利得処罰法」と「政治資金規正法違反」の疑いで告発された。
今年の主役、「文春砲」の炸裂。
現金受け渡しの生々しい証拠のテープがあったので、これは逃げられないと思っていたが、なんと不起訴。
告発した建築業者が、取り調べで黙秘に転じたため調書が取れなかったという。
公判で「”文春”の記事によりますと・・・」というわけにはいかないらしい。
甘利はTPPがらみでも懐を肥やしているはずなので、何とか暴いてほしい。
文春頑張れ!
TPPについては、5年前にもコラムに書いている。
TPP雑感


6)日銀がマイナス金利導入決定

僕のような「高度経済成長」「バブル景気」を遠目ながら見てきたもの(体験はできずとも)には、現在の「デフレ景気」はいまだに信じらない。
信じられないまま住宅ローンを20年間払い続けて、まだ数年残している。
「借金はインフレと共に目減りしていくもの」と勝手に予想をして、見事に裏切られ、”地獄”にはまってしまった。
若い頃読んだ、邱永漢や竹村健一の発想から抜けられない(もう人生終盤なのに)。
だから”マイナス金利”なんのこっちゃ?
銀行が資金を日銀に預けて、融資に使わないことに対抗(?)するための措置なのだそうだ。
しかし、銀行が企業に融資したくても、企業が設備投資をしようとしないのが実情だ。
儲かっている企業は内部留保に励むし、そうでない企業にはアイデアがない。
しかし一方、庶民はカード文化に毒され、キャッシングやらクレジットやらで借金を増やしている。
だったら個人向けに安い金利で融資するようにしてほしい。
今の金利が半分になれば、その分は確実に消費に使われる。
庶民は貯金に回す余裕などない。
全てがGDPに変わる。
個人に使える金が回らないから経済も伸びないのだ。


【2月】

7)元プロ野球選手・清原容疑者を逮捕

何年前だろう、巨人の優勝パレードで清原を見たことがある。
松井秀喜もいた。
バスの上を見上げるのだが、二人ともデカかった。
わざわざパレードを見に行ったわけではなく、たまたまその日、銀座のパレードコースの近くの現場に直し工事に行ったのだ。
施主の社長が巨人ファンで、一緒に見ようと誘われた。
その社長も含めて声援を送る群衆を間近にし、ファンというのはすごい熱量を持っているもんだなあと感心した。
もちろん声援を受ける方も感無量の面持ちだった。
人気スポーツ選手であれ、芸能人であれ、何万という声援に高揚する場を経験すると、脳が快感で麻痺してしまう。
一度その快感を覚えると忘れられず、空白を埋めるために薬で代用してしまう。
理屈はわかるが、あまりに自分勝手な思考だ。
人間は社会性を持つ動物だ。
仲間社会のルールに従って行動することで、脳に快感が生まれる仕組みになっている。
しかし、仲間からの称賛を浴びすぎると、それが自分でコントロールできないほど巨大化すると、脳は快感で麻痺する。
判断のつかない、恍惚感に達する。
しかしそんな経験は、極めて特殊なものである。
特殊な環境の特殊な時期だけのものである。
特殊な環境を離れたのなら、そんな快楽は速やかに忘れるがよい。
異常な快感は、実には結びつかないのだ。


8)川崎市の老人施設転落死で元職員逮捕

川崎市の有料老人ホームで2014年に入所者3人が相次いで転落死した。
自分で歩けないような老人が、柵を越えて飛び降りるわけはない。
一人目の事件でちゃんと調べろとみんなが思った。
しかもこの職員は、窃盗事件(2015年)の犯人だったから逮捕されていたのだ。
殺人をして、さっさと消えてしまえば、事件は闇に葬られた。
さらに、別の職員の利用者に対する暴行事件が発生し、施設の状況を調べるためでこの職員が事情聴取され(2016年)、そこでぽつりと自供したことで判明したのだという。
事件の推移を追うと、施設と警察が共謀して事件をうやむやにしていたのが、うっかりばれてしまったかのようだ。
「特命係」や「科捜研」は事件の臭いを瞬時に嗅ぎ分け、きっぱり犯人を突き止めているのに。
現実の警察はどこが一番違うんだろう。
能力なのか、情熱なのか。

今年は、弱者蔑視にもとずく異常な犯罪が続く。
社会の中で、理性を封じ込める不満が膨れつつあるようだ。


9)原発事故で東電旧経営陣を強制起訴

東京電力福島第一原発事故で、検察官役の指定弁護士は、事故当時の東電役員3人を業務上過失致死傷罪で東京地裁に強制起訴した。
原発事故の前に、東電は15メートルの津波から守るための防波堤の工事を計画していた。
それをこの3人(あるいはこの中の誰か)が、企業利益優先のため工事の中止を下した。
運悪くその後に15メートルの津波が福島原発を襲い、未曽有の事故となり、20万人の住民の人生を困窮させ、30キロ圏内を放射性物質で汚染した。
こんな大事故を起こしても、予期せぬ”天災”として、東電の誰一人責任を取るものがいない。
そんなバカな話はなかろうと、検察審査会が強制起訴をした。
裁判は、「15メートルの津波を予見できたか」に焦点が絞られるようだが、堤防工事の計画があったのだから予見していたということだろう。
個人で償えるものではないが、成否はキッパリつけるべきだろう。






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最終更新日  2016年12月06日 18時52分47秒
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