ニュージーランドは3月25日にロックダウン『都市封鎖』を開始した。
最も厳しい「レベル4」の警戒水準を敷き、ほとんどの事業所は休業、学校は休校、住民は自宅待機。
4月下旬に、一部の制限を緩和する「レベル3」に移り、学校は「受け入れ人数を制限」して再開されるようになった。
事業は「顧客との物理的な接触」をしないことを条件に再開が認められた。
個人の移動制限は続いたが、市中感染の人数が減り続けたため、5月半ばには「レベル2」へと緩和を進めた。
6月8日の閣議で、国内に新型コロナウイルスの感染者がいなくなったと報告された。
アーダーン首相は、報告を受けたとき、「少し踊ってしまった」と話した。
政府はこれまで、「レベル1」への緩和の予定は6月22日としていたが、新規感染者ゼロの状態が17日間続いたため、制限解除を前倒しした。
アーダーン首相は国民に向けてメッセージを送った。
「前より安全で確かな状態にいるものの、まだCOVID-19以前の生活に簡単に戻れるわけではない。皆の健康を守るためにこれまで決然と集中して取り組んできたが、今後は経済再建に同じように取り組む」
「やるべき仕事が終わったわけではないものの、これは紛れもない節目です。なのでただひたすら、この言葉で結びます。ニュージーランド、ありがとう」
6月8日に国内の各種規制が全面的に解除され、入国制限は継続しているが、屋内外での集まりや小売店、宿泊・飲食サービスや公共交通機関の利用に制限をなくした。
13日には、ウイルスの感染拡大が始まって以降初めてラグビーが再開され、ハイランダースとチーフスの試合が行われたフォーサイスバースタジアムは、2万人を超えるファンで埋め尽くされた。
観客にマスク着用や社会的距離の確保を義務づける制限はなかった。
しかし、これでニュージーランドの冒険が終わったわけではない。
あくまで『新型コロナウォーズ・第1章』が語られただけだ。
ニュージーランドや台湾は、素早い『都市封鎖』という手段でウイルスを封じ込める方策をとった。
集団免疫を目指すスウェーデンとは真逆の作戦だ。
スウェーデンや封鎖が遅れてパンデミックが起来てしまったイタリヤやイギリスなどは、集団免疫を確保して第2派の恐れを低くしつつある。
ということは、台湾やニュージーランドは、免疫がないということで、第2派が訪れると同じ対抗策をとらざるを得ない。
もちろん有効なワクチンが開発されれば、人工免疫が作られ問題は解決するという希望もある。
ワクチンができるのが早いか、第2派の襲来が先か、はたまた何も起こらないか。
答えがわかるのは、半年後?1年後?、いったいいつになるのだろうか。
ニュージーランドの成功は、未来の失敗に裏返る危険がある。
今の段階では、どうとも言えないのが現実なのだ。
アーダーン首相ファンとしては、彼女の苦悩の顔は見たくない。
世界のコロナがすべて収まり、2派も3派も何も起きず、世界中がコロナの感染におびえずに済む日が来ることを望む。
日本政府は、タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国を入国規制緩和の方向で検討に入った。
本来ならここに台湾も加わるべきだが、中国(中華人民共和国)に忖度してこうなった。
(タイ:感染者3156・死亡者58、ベトナム:感染者349・死亡者0、オーストラリア:感染者7521・死亡者103、ニュージーランド:感染者1516・死亡者22、台湾:感染者446・死亡者7)
タイ、ベトナム、台湾のほかにも、東南アジアの国々はさほど大きく被害を受けなかった。
アジア人は新型コロナに対して、すでに抗体を持っているという説も出てきた。
日本の対応が評価されるときもあるが、もともと何か持っていたのかもしれない。
東京オリンピックも控え、早い時期に次々入国解禁することになろう。
迅速な検疫システムを確立することが急務となる。
治療薬の効果を実証できるデータも欲しい。
それより、そもそも『新型コロナ』がどんだけのもんなのか、データに基づいて検証してほしい。
各国がいろいろなアプローチで、この新しい敵に立ち向かった努力は素晴らしい。
台湾やニュージーランドの迅速な対応は見事だったし、対応の遅れでパンデミックが起き、後手に回ってしまったが、国民の協力で乗り切った国の頑張りも評価しよう。
いまこそ人類を誇りに思う。
しかし、いつまでもこんなことしてられない、という現実がある。
敵の姿がわかったら、新しい秩序へ進むべきだ。
悪い夢を見ていたと、元の毎日に早く戻ってほしい。
専門家の中には、「今回の新型コロナウイルスは大したことがなかったが、次に危険なウイルスが現れたときのシュミレーションになった」と弁明した人もいた。
シュミレーション?
とばっちりを受けた旅行業者、飲食業者、イベント業者の損害は計り知れない。
間違いは間違いと認めて、時代へつなぐ教訓としろ。
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