2003/03/26
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ここシリコンバレーも完全に春を迎えたようである。日に日に日差しが強くなり、キャンパス内の木々の新緑がとても眩しく爽やかである。
しばらくの間、イラク攻撃に関する記述が多かったが、留学生活の後半戦に突入して いくつか興味深い有意義な試みがあったため、今日は少し最近の生活について書いてみようと思う。。。

■ 米国 3/24(月) 知的所有権に関するミーティング
――――――――――――――――――――――――
我々がこうしてVisitingScholarとして企業から大学に派遣されているとは言え、両者の間には、常に『知的所有権』の問題が付いてまわる。勿論、我々エンジニアが日本の会社内で特許や論文を書く際にも こうした問題はあるのだが、会社内の仕事として これらに関わる場合、通常は会社への全権譲渡
が前提となるため、(良し悪しは別として)システム的には気を揉む必要がない。
しかし、大学-企業間となると問題は一気にややこしくなる。しかも、米国の大学となるとさらに問題は厄介。。。

なぜなら、普段は我々を手厚く扱う留学先の大学も、こと知的所有権の話となると明確に自分達の権利を主張するためである。
当然 大学と企業の間には、もともと知的所有権の分配に関する一定の規約があるのだが、往々にしてその内容は抽象的である。以前なら、こうしたある種牧歌的な規約でもよかったのかもしれないが、ここ最近米国特許出願企業ベスト10のうち、5社も日本企業がランク・インするようなご時世になってくると、話はそうそう簡単には済まなくなる。。。
米国企業が日本企業の出願する特許に関して目を光らせるだけでなく、基礎学問を醸成する大学側でも 共同研究などにおいて自分達の貢献分を主張するようになるためである。。。

そこで、具体的な留意点やノウハウに関するレクチャーを受けたいと思い、当社 米国現地法人の法務関係者に会ってもらえるようリクエストを出したところ、それが実現した。
ミーティングの場では、最近の権利分配の事例や、特許・論文に関わる費用的な話、関連手続きにかかる一般的な所要時間などを議論した。

米国でこうした特許や論文に関する活動をする際に、かなり神経を使う点に、やはり輸出管理に関する問題があると思う。皆さんも、かつてよく言われた対共産圏への輸出規制(COCOM:ココム)は言葉としてはご存知だろう。
近年は冷戦構造もなくなり、対共産圏という露骨な言葉はなくなったが、第3国への武器転用可能な高度技術に関しては、今だに規制が厳しい。特にコンピュータ業界に身を置く我々は よく耳にする話である。
勿論、日本でも米国のルールに準拠して こうした輸出規制に関するルールはあるものの、やはり米国の方が随分と現実的に神経を使っているように感じる。。。

その他にも詳細な議論があり、3/24(月)の午前中はすっかりこのミーティングにのめりこんでしまった。研究そのものとは違う内容ではあるが、こうした手続き的なこと、それにまつわる金銭的なことの背景をよく理解するというのも、グローバル・カンパニでやっていく上では必要不可欠である。


■ 米国 3/25(火) 現VC所属 A氏とのミーティング
―――――――――――――――――――――――――
一方、ある人のMovingSale(引越しセール)の関係で知り合ったAさんから 是非一度、私の仕事内容や今後の方向性について 話を聞きたい、というリクエストを受けた。
このAさん、私と同学年に相当する方で、日本ではある電力系の企業に勤められている。現在はStanfordでの1年間のVisitingScholar生活後、あるVC(ベンチャー・キャピタル)でOJT(On the Job Training:入社時の教育ではなく、仕事を通して仕事を覚えていくシステム)で仕事をされている。
どうもAさんの会社におけるVisitingScholarというのがそういうコース(大学のVisitingScholar→VC修行)になっているようで 何とも興味深い。
かつて、NTT系企業からシリコンバレーの某VCにOJTで来られていた女性がいたが、このAさんのケースは、我々のような大学に所属するだけのVisitingScholarとこの女性と同様の両方の経験をすることができるわけで 羨ましい。

結局、キャンパス脇の『タウン・ビレッジ』という小さなモールで、オムレツを得意とするレストランで食事を摂りながら2時間程度のランチ・ミーティングをした。
この小さなレストランは、日頃 VB(ベンチャー・ビジネス)の起業家とベンチャー・キャピタリストがミーティングをもつ場としてもよく利用されるらしい。

話題は 主に私の担当する製品の概要と、その今後の方向性、Stanfordにおける研究内容、業界の今後のトレンド 等を中心に始まった。
途中、Aさんの現在の仕事と 我々が現在の研究において興味をもっている内容が非常に近いことを確信し、ミーティングは随分と熱っぽくなった。詳細言及は避けるが、高速ネットワークに関する話題が柱となった。

今後も一定期間毎にこうしたブレイン・ストーミングを開催して行こうということで別れた。他にもあちこちに、こうした内容に興味もつ人間がいるため、留学という一旦直接の利害から距離をおいたスタンスを利用して、小さなチームを作り、元気にブレイン・ストーミングやディスカッションをしていくつもりである。


■ そして、そして米国 3/27(木) 3/29(土)も。。。
――――――――――――――――――――――――
こうして一旦1つのことが動き出すときは、何故か諸々の他の企画も動き出すものである。。。(^-^;)
米国3/27(木)は、4/2に予定されるStanford-UCB共同プロジェクトの研究発表会に向けたプレゼン打合せを予定している。

また、3/29(土)の夜には 英会話に関するちょっとしたレッスンが始まる。レッスンとは言っても、ある人の英会話ビジネスの起業に際してモニタを兼ねた諸々の体験学習をし、その感想や評価をフィードバックしていく、といった内容である。
既にいくつかの機会には参加してきているのだが、この3/29(土)より本格化する。
自分にとっては英会話のスキルが少しでも向上するなら、是非とも参加していきたい企画である。。。

さて、新しいステージが本格化するかな。。。(^-^;)
元気だして行きましょう。





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Last updated  2003/03/28 05:03:48 PM
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