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USM1さん
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萌芽月さん
こちらは散桜になりました
連休中の桜です
残雪と新緑、そして桜!
私のとても好きなロケーションです

では、ひさしぶりに真面目な話です
ー死への思いやりと「埋瓶」の風習ー
毎年恒例の行事として文化庁が主催する
「発掘された日本列島」という展示会があります
これは全国をブロックに分け前年に発掘された遺物や
その成果などを展示するものです
一昨年はお隣りの新潟市で開催された時に行きました
昨年は東京都江戸東京博物館で開催された時に行きました
昨年、江戸東京博物館で一番最初に目に飛び込んできたのは
茨城県常陸大宮市泉坂下遺跡で出土した 「 人面付き壷型土偶 」 でした
それは再葬墓に使われた壷です
死者をいったん埋葬するなどして骨化させたあとに取り出し
その骨を再び埋葬したものです
縄文晩期から弥生時代中期頃にかけ見られたものです
亡くなった人の魂は、全てあの世へ送られなければなりません
しかし、あの世へ送られにくい魂もあります
「 それは子供の魂だそうです
祖先の霊が帰ってきて新しく子供として生まれたのに
その子は早く死んでしまった
子供は十分にこの世を見ることも無く死んだ
この世の楽しい様々な快楽を経験することなく死んだ
そのような子供の魂を、あの世へやるのは可哀想だ
あの世へ行けば又、当分あちらに滞在しなければならない
それが何十年、或いは何百年と掛かるかもしれない
殆どこの世で楽しいことを味わう事が無かった子供の魂を
あの世へやるのは可哀想だ 」 、という
考えから子供の骨は家の中に埋められる
土器の中に子供の骨を入れて、それを家の入り口のところへ埋める
そして、母親がその壺の上を通れば母親の子宮を通して
子供の霊は早く帰ってくる
それは決められたようにあの世へ行って又帰るのではなく
直接に母の胎内に宿って、帰ってくると考えたようです
これは古代人の早く死んだ子供に対する
哀れみの心から起こってきたのでしょう
この世へ再び帰ってきた祖先の霊には
殆どこの世での良いことを見せずにあの世へ送ることの
失礼さを詫びる気持ちから出たことなのでしょうか
ところで
日本の風習では人が亡くなると
着物はあべこべの左前に着せ
死者の枕もとの屏風は逆さに置くなどの慣わしがあります
さらに、最近でこそ当たり前なりましたが
「 一昔前は冷たいお茶は死んだ人が飲むものだ 」
とか言われていました
この世の夕べは、あの世の朝で、夜の初めのお通夜は
あの世では朝の始まりだそうです
あの世に送り出すのには、あの世が
明るい朝でなければならないのです
また、この世の死者は、あの世の生者で葬式では
死を悼んで涙を流しますが、あの世では笑顔で迎えられるそうです
命の誕生は、この世では
「 大きな喜び」ですが
あの世では、 この世に戻って使命をちゃんと果たせるだろうか 」 と
不安な声に見送られるそうです
「 あの世とこの世はあべこべ 」 と言っていました
この世で完璧なものはあの世では不完全なものだそうです
ですから~
この世で完璧につくられたものも
わざと一部を破損させ
あの世ではそれが完璧なものとなるのだそうです
ところで
私たちの日常には 「 通夜と葬式 」 があります
通夜と葬式は今ではワンセットのようになっていますが
昔は通夜が本葬だったそうです
通夜はやめるにもやめられない理由がここにあるのだそうです
アイヌの社会は今だに夜の初めに葬式が行われていますし
明治天皇、大正天皇、さらには記憶の新しいところで
テレビで大々的に報じられた昭和天皇の 「 大葬の礼 」 などは
宮中の伝統に従って夜間に執り行われ
葬列は 松明や篝火 が照らす中を歩んだのでした
天皇の魂は夜送られ、朝方あの世に着いたということになります
また、ある人曰く
「 人は人に生まれ変わり、熊は熊に生まれ変わる 」 そうです
人は虫や獣などに生まれ変わらないで、人は人に生まれ変わるそうなのです
つづく
このような残雪のなかで咲く桜を
こちらでは 「 残雪桜 」 と呼んでいます
