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2013.05.24

マクレーランド「バージニアウッズ」

(4)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1869)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　マクレーランド社のパイプ煙草をレポートするのは、これが初めてだと思います。けれども実は、この「バージニアウッズ」については、未報告ではありますが、以前に人から少し分けてもらって吸った事があり、だいたいの中身に関しては既に知っています。逆に、そういう馴染みがあるので、マクレーランドの煙草の最初のレポート用に選んだとも言えます。

　開封時の香りは、マクレーランド特有の例のケチャップ臭に、何かの木のような香りが混ざります。カットはリボンで、湿気は強めに感じます。

　これを火皿内径20mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、最初に来るのは、やはり例のケチャップ臭です。以前に人から貰って初めて吸った時は、これがあの名高いマクレーランドのケチャップかと、随分感動したものです。（笑）
　味の方も、基本的には甘いケチャップ味なのですが、何か樽に漬け込んで熟成させたかのような深みのあるケチャップ味です。角が取れて丸みがあるのです。

　火着き・火持ちは、煙草に強い湿気を感じる割りには良好で、且つ燃え過ぎるという雰囲気もありません。丁度良い感じです。

　吸い進んでケチャップ味に慣れてくると、その向こうにほとんど砂糖のような甘味がある事に気付きます。これはほどほどに熟成を効かせたバージニア系の煙草に特有の紅茶のような味のなかにある甘味と同質のもののように思われますが、ケチャップ味の中で適度に円やかになっていて、非常に美味しいです。

　この甘味は、喫煙終盤でケチャップ味が益々薄くなってくる頃には、完全に味の中心部分を担うようになります。甘いケチャップと言うより、ケチャップ風味の砂糖になっていくといった雰囲気です。

　で、結局このまま喫煙終了。後味はやはりケチャップ風味で、残り香もややケチャップ香でした。
　全体的に見て、確かにバージニア系煙草らしい甘味がしっかりとある煙草なのですが、その甘味の部分以外はほぼ完全にケチャップ味な煙草でした。マクレーランドの他の銘柄は未体験なので、このマクレーランド特有のケチャップ味の出方が標準的なものなのかどうか判断できませんが、ほとんどケチャップと砂糖の味だけの比較的純粋な味であったように思います。

　で、こうして味わった後に改めて「バージニアウッズ」の葉っぱを眺めてみると、その茶色がケチャップによって着色された赤みがかった色にも感じられ、ちょっと不思議な思いがします。
　私個人はなかなか美味しいと思う煙草なのですが、ケチャップ味に抵抗があるような人には向かないかも知れません。

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