機械式時計と煙草でブログ！

< 新しい記事

新着記事一覧(全2453件)

過去の記事 >

2013.09.30

ラールセン「シグネチャー」再び

(2)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1869)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　今回のラールセン「シグネチャー」については、だいぶ前に一度レポートした事があります。けれども、その時はかなり簡単なレポートでしたし、缶のデザインも少し前に変わった事もありますから、今回改めてレポートする事にしました。

　缶の新しいデザインは、上の写真の向かって左の通りで、右の以前の缶と比べると随分と簡素なものになりました。ラールセンの100g缶は、以前は銘柄毎に形状が違う缶が採用されていたのですが、新しい缶では缶形状が共通になり、色や絵柄だけが銘柄毎に異なるだけというタイプになりました。この変更はコスト削減のためでしょう。ちょっと残念な変更です。

　開封時の香りは、桃やメロン、オレンジといった果物系で、クリームっぽい香りも少し混ざります。カットはやや大きめのラフカットで、湿気は普通だと思います。

　これを火皿内径22mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、開封時よりやや薬品臭い果物香が最初に来ます。熟し過ぎた果物のような香りでもあります。味は、柑橘系の酸味が混ざった適度な甘さの中に、微妙にクリーム的なコッテリさが混ざり、まるでホイップクリームを乗せたメロンを食べてるような感じがします。ただ、思いっ切り着香の味と香りだとは思うのですが、単なる着香によるものだけではない奥深さも感じます。
　う～む、改めて吸ってみると、安いパウチ物とは一線を画する美味しい煙草である事が分かります。

　火着き・火持ちは普通の部類だと思いますが、序盤でやや燃えにくい手応えがあり、燃え進みも速くはありません。

　喫煙中盤辺りまでは基本的には序盤と同様の喫味が続きますが、中盤を過ぎて終盤辺りになってくると、着香による果物系の喫味は薄まり、ベースとなっているバージニア系の紅茶っぽい喫味が顔を出してきます。そうなると、ちょうど桃のような甘さが美味しかったホルガー・ダンスケ「ロイヤル・ネイビー・フレイク」を彷彿とさせる味になります。なかなか絶妙な味のバランスです。

　という事で喫煙終了。後味にはサッパリとした甘味があり、残り香は果物系でした。
　全体的に見て、果物系のサッパリした甘味と、しっかりしたベースの煙草の味が非常に美味しい良質の着香煙草でした。本当に最後までしっかり美味しく楽しめます。やはりラールセンは着香がとても上手です。
　最後まで吸い終ると、意外にニコチンが効いているようですし、内容的には非常に充実した煙草です。

　これぐらいの内容があれば、ダン・タバコ社の「ブルーノート」並みに人気が出ても良さそうな気がするのですが、100g缶というのが或いは足枷になっているのかも知れません。ちょっと試すには、100gは少し多いのでしょう。けれども、グラム単価で見ると「ブルーノート」と同じですし、着香の方向性も良く似ています。ですから、「ブルーノート」がお好きな方であれば、このラールセンの「シグネチャー」もきっと気に入ると思います。

　オススメの煙草です。

[一線を画する煙草ブログは此方 Click!]