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2013.11.11

マックリントック「クレーム・ド・カシス」

テーマ：パイプたばこを吸おう(1869)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　今回は、最近国内での販売が始まったマックリントック「クレーム・ド・カシス」を吸います。

　開封時の香りは、柑橘系に近い果実酒系の軽い香りが高密度でドッと来ます。鼻を少し離して嗅げば、なかなか良い香りです。カットは、大き目のラフカットがメインで、湿気は少なめに感じます。

　これを内径20mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、確かに果実酒系の香りと、ちょっと柑橘系無果汁の清涼飲料水のような甘い味が来ます。カクテルのクレーム・ド・カシスを私が最後に飲んだのがもう随分と昔の事なので、この煙草の喫味があのカクテルにどれだけ肉薄しているのか判断しかねるのですが、少なくともそれらしき味と香りであるのは確かです。

　火着き・火持ちは、やや悪い方ではないでしょうか。刻みがかなり荒いので、それが影響しているように思います。

　喫煙中盤を過ぎてくると、着香分が薄まってくるのですが、逆に煙草っぽさが出てきます。それらの味が混ざると、少しメープルシロップかチューイングガムのような味に感じられて、ちょっと面白いです。

　喫煙終盤になると、着香分はほとんど消え、ベースの煙草の味だけになりますが、その味はまぁまぁの美味しさです。重厚さはありませんが、切れが良くサッパリした喫味で、「もうそろそろ終わりですよ～」と知らせてくれているような雰囲気があります。

　という事で喫煙終了。後味は軽い果物系で、残り香は少し柑橘系でした。
　全体的に見て、確かにカクテル系の着香が美味しい煙草でしたが、喫煙終盤に味がかなり希薄になるので、その辺に不満を持たれそうな部分があって、評価が分かれるところです。私はこの終盤の味の抜け加減は喫煙終了の合図として肯定的に捉える事ができましたが、重厚な煙草がお好きな方には、物足りなさを感じる所となりそうです。

　私としては、こういう軽い雰囲気の煙草は割りと好きで、昼間から気軽に吸えるデイリーの煙草として評価したいと思っています。お気楽カクテル系煙草として、身構えずに楽しむのが良さそうです。

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